NATTY SWANKY(7674)IPOがマザーズに新規上場承認されました。読み方はナッティースワンキーになり、餃子居酒屋ダンダダン酒場を運営している企業になります。主幹事はSMBC日興証券が務め公開株式512,000株、オーバーアロットメント76,800株です。上場規模は想定発行価格3,270円から算出すると約19.3億円になります。
昨年上場を行ったギフト(9279)あたりが参考になりそうです。飲食系のIPOは人気があり今回も初値利益が大きく狙えるのではないでしょうか。株単価も高いためまとまった利益が期待できそうです。
人材の問題は常にあるようですが、給与がやや低いかな?と感じました。従業員が笑顔で楽しくやりがいを感じて働ける環境を作り続けるコンセプトもあるようで、今後は優秀な人材の確保と人材育成、人事評価制度の確立、福利厚生の充実を進めて行くそうです。IPOとしては大歓迎です。
上場前の段階で株主優待は設定されていませんが、上場後期待が出来ると思われます。
NATTY SWANKY(7674)IPOの詳細データ
項目 | 上場基本データ |
市場 | マザーズ |
業種 | 小売業 |
事業内容 | 餃子居酒屋「ダンダダン酒場」の直営及びFC運営事業 |
公開予定 | 3月28日 |
ブックビルディング期間 | 3月12日~3月18日 |
想定価格 | 3,270円 |
仮条件 | 3,140円~3,270円 |
公開価格 | 3月19日 |
企業情報 | https://nattyswanky.com/ |
【手取金の使途】
差引手取概算額1,283,612千円に本第三者割当増資の手取概算額上限230,236千円を合わせた手取概算額合計上限1,513,848千円については、以下の通り充当する予定であります。
① 新規出店に伴う、人件費及び人材採用費として715,000千円(2020年6月期313,000千円、2021年6月期402,000千円)を充当する予定であります。
② 事業規模拡大のため、2020年6月期に新規に開店を予定している当社直営店舗15店舗の差入保証金及び固定資産等の取得費用の一部として500,000千円、残額は2021年6月期に開店を予定している当社直営店舗の差入保証金及び固定資産等の取得費用の一部に充当する予定であります。
※また上記調達資金は、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
項目 | 株数データ |
公募株数 | 430,000株 |
売出株数 | 82,000株 |
公開株数(合計) | 512,000株 |
オーバーアロットメント | 76,800株 |
上場時発行済み株数 | 2,038,000株(公募分を含む) |
想定ベースの時価総額 | 約66.6億円 |
幹事団 | SMBC日興証券(主幹事) ←主幹事連発中 SBI証券 みずほ証券 いちよし証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 auカブコム証券 マネックス証券 ←完全平等抽選 |
NATTY SWANKY(7674)上場評判とIPO分析
想定発行価格3,270円を基に吸収金額を算出すると約16.7億円となり、オーバーアロットメントを含めると約19.3億円規模の上場となります。業績は拡大傾向にあり、売上の伸びが好調のようです。同社は「餃子」という流行り廃りがなく年間を通して食べられる食材をメインとして、「肉汁餃子製作所 ダンダダン酒場」を展開しています。事業区分は飲食事業の単一セグメントとなります。2018年12月末現在の「肉汁餃子製作所 ダンダダン酒場」の店舗数は、直営店47店、フランチャイズ店19店です。
同社は商品開発を「餃子」に特化することで、限られたリソースを集中した結果、独自の製法とレシピを開発しています。餃子はそのレシピをもとに、均一性のある餃子を全店で提供しています。また、餃子に合うサイドメニューの開発を行っているそうです。
接客の特徴としては、「粋で鯔背な」接客サービスに力を入れているそうです。接客サービスの考え方を統一し、演出・実演することでダンダダン酒場の雰囲気をより一層高めています。さらに、全店統一した接客サービスの向上のため、いくつもの独自社内研修を実施しています。
また、店舗ごとの定期ミーティングや朝礼を行うことにより、店舗及び従業員が増加しつつも、接客サービスがさらに向上するようスタッフ教育に全力で取り組んでいます。公式ホームページを見ると楽しさが伝わってくるため職場環境も良いのかもしれません。
店舗ではそれぞれの街に合わせて地域に溶け込むように、立地によって店づくりを変える店舗デザインを行っています。また、お客様に永く愛される店舗運営を実施するために、地域の皆さまへの感謝を兼ねて、1年経過ごとに「周年祭」と称し、お値打ち価格でのドリンク提供を行うお客様感謝デーを店舗ごとに設けているそうです。
ビジネスモデルとしては、「肉汁餃子製作所 ダンダダン酒場」を直営店とフランチャイズ店で展開し、地域に永く愛される店舗運営を目指すとあります。
ダンダダン酒場の直営店を毎月1店舗以上の出店ペースで出店し、地盤を固め、フランチャイズ店舗の出店を加速する戦略をとっているようです。店舗を展開することにより、老若男女誰しもが行きつけとなるような「餃子居酒屋」を展開することを目標としています。
NATTY SWANKY(7674)の企業財務情報と配当性向
回次 | 第16期 | 第17期 |
決算年月 | 2017年6月 | 2018年6月 |
売上高 | 2,028,382 | 2,939,472 |
経常利益 | 68,596 | 157,624 |
当期純利益 | 23,099 | 112,043 |
資本金 | 13,400 | 13,400 |
純資産額 | 90,591 | 202,634 |
総資産額 | 1,104,685 | 1,660,810 |
1株当たり純資産額 | 56.33 | 126.01 |
1株当たり当期純利益金額 | 14.36 | 69.67 |
自己資本比率(%) | 8.2 | 12.2 |
自己資本利益率(%) | 29.2 | 76.4 |
株価収益率(倍) | – | – |
配当性向(%) | – | – |
営業活動によるキャッシュ・フロー | 153,900 | 271,252 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | △307,380 | △399,542 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | 221,286 | 273,518 |
現金及び現金同等物の期末残高 | 308,403 | 453,631 |
第18期第2四半期累計期間(2018年7月01日~2018年12月31日)
売上高1,885,923千円
営業利益135,295千円
経常利益134,385千円
四半期純利益96,570千円
外食産業におきましても、未だ消費者の節約傾向は強く、人件費の高騰・人手不足、材料費の高騰等も継続しており、経営環境は依然として厳しい状況が続いております。
このような状況の中、当社では「街に永く愛される、粋で鯔背な店づくり~期待以上が当り前、それが我らの心意気~」の経営理念を達成すべく、一人でも多くの街の人々に末永く愛され続ける店を目指して日々邁進して参りました。その中で、当社では直営店5店舗及びフランチャイズ店2店舗(直営店からフランチャイズ店への変更1店舗含む)の新規出店を行い、全店舗で高いサービスの提供を維持する為に人材の採用・育成に力をいれ、更なる企業価値の向上に取り組んで参りました。
NATTY SWANKY(7674)従業員と株主の状況
会社設立は2001年8月01日、東京都新宿区西新宿一丁目19番8号新東京ビル7Fに本社を構えます。社長は井石裕二氏(1974生まれ)、株式保有率は32.97%です。従業員数は118人で臨時雇用者が188人、平均年齢29.0歳、平均勤続年数1.7年、平均年間給与3,561,000円です。店舗・工場に95人(臨時雇用者187人)、本社部門23人(臨時雇用者1人)となっています。
氏名又は名称 | 所有株式数(株) | 所有株式数割合(%) |
井石 裕二 | 564,000 | 32.97 |
田中 竜也 | 564,000 | 32.97 |
株式会社BORA | 240,000 | 14.03 |
株式会社IKI | 240,000 | 14.03 |
伊藤 慎一朗 | 9,600 | 0.56 |
向山 虎 | 4,800 | 0.28 |
山本 奈緒子 | 4,800 | 0.28 |
【目論見抜粋】
本募集及び引受人の買取引受による売出しに関し、売出人である井石裕二及び田中竜也、当社株主である株式会社BORA及び株式会社IKIは、SMBC日興証券株式会社(以下「主幹事会社」という。)に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しにかかる元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して180日目の2019年9月23日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)の売却等を行わない旨を約束しております。
また、当社は、主幹事会社に対し、ロックアップ期間中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、当社普通株式及び当社普通株式を取得する権利あるいは義務を有する有価証券の発行又は売却(本第三者割当増資に係る新株式発行並びに株式分割による新株式発行等及びストック・オプションに係る新株予約権の発行を除く。)を行わないことに合意しております。
なお、上記の場合において、主幹事会社は、その裁量で当該合意内容の一部もしくは全部につき解除し、又はその制限期間を短縮する権限を有しております。
上位株主には180日間(2019年9月23日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見に書かれていません。この場合、ロックアップが解除されるのは180日後となり株価変動による解除は行われません。
ベンチャーキャピタル出資はなく需給はよいと考えられます。
NATTY SWANKY(7674)IPO大手初値予想と各社配分
仮条件は3,140円~3,270円に決定し、上限が想定発行価格となっています。上場規模は約16.7億円、オーバーアロットメントを含め約19.3億円のままになります。2019年6月の単独業績予想は売上36.17%増、経常利益103.82%増(1.63億円増)の大幅な増収増益見込みとなっています。この勢いが続くのかは未定ですが、店舗数を増やせば今なら増益となるでしょう。EPS135.34からPERを算出すると約24.16倍、BPS843.10からPBRを算出すると約3.88倍となります。
上値余地はあると思いますが、思ったほど高値にはならないようです。同日上場銘柄が他に2銘柄あり資金分散も考えられます。また、短期間での上場が多くなり買い疲れも出てくる頃です。個人的には4,000円を超えると考えていますが、甘いかもしれませんね。
初値予想3,500円~4,000円
幹事名 | 配分単位(株) |
SMBC日興証券(主幹事) | 486,600 |
SBI証券 | 7,600 |
みずほ証券 | 5,100 |
いちよし証券 | 5,100 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 5,100 |
マネックス証券 | 2,500 |
類似企業 | PER | PBR |
イートアンド(2882) | PER64.55倍 | PBR2.48倍 |
リンガーハット(8200) | PER67.84倍 | PBR3.08倍 |
王将フードサービス(9936) | PER28.15倍 | PBR2.77倍 |
SMBC日興証券の主幹事が連発し口座がない方は早めに作ったほうがよいでしょう。新規口座開設者にはステージ制ランクが割り当てられるため当選しやすくなっています。私は金欠なのでステージをクリアーできなさそうです。詳細は下記にまとめています。
これまで通りの当選枠は維持しながら新規に裁量当選枠を設定ているため既存口座開設者も期待はできます。下記はこれまでの当選履歴の一部です。
NATTY SWANKYのストックオプション詳細を調べました
ストックオプション行使期間 | 株式の数(株) | 発行価格(円) |
2020年6月30日~2028年6月13日 | 102,720 | 100 |
ストックオプション(新株予約券)は上場時では関係がありませんが、102,720株存在しています。割当先は取締役1名と従業員52名になっています。市場で売却されても株数が少ないため影響はそれほどないと思われます。
NATTY SWANKY(7674)IPO私見と申し込みスタンス
NATTY SWANKY(ナッティースワンキー)は全力申し込みでしょう。上場規模がやや大きいようですが、これまでの飲食業の上場を振り返っても人気となることが予想されます。店舗数が増えていけば売上や利益も自然と伸びていきそうです。あとは人材になるかと思います。戦略的に営業利益率を最も重要な経営指標として採用しているそうで、10%増を目標に掲げているようです。新規出店の推進では、繁華街・ビジネス街・住宅街等、立地に合わせた出店をしてきたことから、未だ相当程度の出店余地があると考えているそうです。
直営店では東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県を中心に新規出店を継続して推進し、首都圏以外に関してはフランチャイズ制度を活用することで出店を推進して行くそうです。気になったのは自己資本比率が12.2%と低いところです。上場承認されているため問題はありませんが多少気にかけているとよいかもしれません。
2018年6月期の売上は約29.4億円、当期純利益約1.6億円となっています。飲食業と言うことでSNS動画拡散などが気になりますが、予想できないため教育ですよね。と言うことで資金が続く限り申し込みを行っておきます!
上場日が重なる銘柄があるため資金分散となり初値が上がりにくいリスクはありまが、乗り越えることができるでしょう。
NATTY SWANKY(7674)IPOも主幹事です! 【私はネット口座だけで当選しています】
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