キタムラ・ホールディングス(9349)のIPOがプライム市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。再上場案件で格上げのIPOと言えそうです！
主幹事は野村證券とSMBC日興証券が共同で務めます。公開株数11,107,900株でオーバーアロットメント1,666,100株、上場規模は想定発行価格1,240円から計算すると約158.4億円になります。
プライム市場への上場を考えると上場規模が小さく投資妙味がありそうです。
※キタムラ・ホールディングス公式サイト引用
同社グループは、写真や映像といったイメージングに関する「フォトライフサービス」とカメラ販売・リユース事業を展開する「カメラ＆リユース」の事業領域をメインに事業を行います。
上場廃止から5年程度経過し、この度再上場を行うため市場からの注目も高いと考えられます。
再上場案件はIPOであまり期待できないと考えられていますが、市場昇格と言えるプライム市場への再上場のため人気となる可能性がありそうです。
日程的には2023年4月11日上場になり、トライアルホールディングス(5882)とispace(9348)の前日に入れ込んだ形となります。
トライアルホールディングスは想定ベースで約590.1億円規模の吸収のため不利になったと言えそうです!!
キタムラ・ホールディングス(9349)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました
| 項目 | 上場基本データ |
| 上場日 | 上場中止 |
| 市場 | プライム市場 |
| 業種 | サービス業 |
| 事業内容 | 「カメラのキタムラ」「しまうまプリント」等における、カメラ販売、リユース買取・販売および写真プリント・撮影サービス、その他関連サービスの提供 |
| ブックビルディング | 3月27日～3月30日 |
| 想定価格 | 1,240円 |
| 仮条件 | 3月24日 |
| 公開価格 | 3月31日 |
| 初値結果 | 未 |
| 企業情報 | https://kitamura-group.co.jp/ |
| 監査人 | 三優監査法人 |
| 手取金の使途 |
|
| 項目 | 株数データ |
| 公募株数 | 3,015,000株 |
| 売出株数 | 8,092,900株 |
| 公開株数(合計) | 11,107,900株 |
| オーバーアロットメント | 1,666,100株 |
| 上場時発行済み株数 | 33,165,000株 ※公募分を含む |
| 想定ベースの時価総額 | 約411.2億円 |
| 幹事団 | 野村證券(共同主幹事) SMBC日興証券(共同主幹事) 大和証券 みずほ証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 SBI証券 楽天証券 |
| 委託見込 | LINE証券 CONNECT auカブコム証券 |
キタムラ・ホールディングス(9349)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました
想定発行価格1,240円を基に吸収金額を算出すると約137.7億円となり、オーバーアロットメントを含めると約158.4億円規模の上場となります。グループ企業はキタムラHD(純粋持株会社)と連結子会社10社、非連結子会社1社、その他の関係会社1社で構成されフォトライフ事業を主たる事業としています。
同社グループはカメラ販売、リユース、プリントサービス等を提供する「カメラのキタムラ」や写真館「スタジオマリオ」を運営する株式会社キタムラを筆頭に運営されています。
また、フォト・イメージングおよびリユース市場において企画・製造・修理・販売が一体化したユニークなバリューチェーンを構築しています。
※有価証券届出書引用
事業としてはフォトライフ事業の単一セグメントになりますが、商材・サービス別ではフォトライフサービスとして「フォトプリント事業」「スタジオ・撮影事業」「ソリューションサービス事業」「BtoB事業」の4区分、
カメラ＆リユースは「カメラ販売事業(新品カメラ等の販売)」と「リユース事業(中古カメラ等の販売)」の2区分、それに「その他物販事業」を加えた7つの事業区分に分類されます。
※有価証券届出書引用
キタムラが運営する「カメラのキタムラ」の店舗では、写真プリント、フォトブック、年賀状印刷といったプリント関連商材を販売しています。
ネット販売で購入した商品を最寄り店舗で受け取れる(BOPIS)など、リアル店舗とネットの融合によるサービス向上も進めているそうです。
何でもデータ化されているため写真プリントなどでは今後厳しさも感じす。年賀状などもどんどん依頼が減っていると言われていますからね。
※有価証券届出書引用
「カメラのキタムラ」の店舗では、カメラのメンテナンスや修理、スマホ教室、写真や動画のデジタル化、Apple製品の正規修理サービス等、カメラや写真・動画に関する顧客の困りごとを解決しています。
カメラ販売事業の他、リユース事業も手掛け新品カメラやカメラ周辺商材の販売を行いつつ、中古カメラや中古ブランド時計、中古スマートフォン等の買取り・販売も行います。
カメラ＆リユースに属さないカメラ周辺機器やフォト関連商材に加えて、家電やモバイル等の販売も行い収益性を高めた事業内容となっています。
キタムラ・ホールディングス(9349)の株主状況とロックアップについて調べました
会社設立は2019年2月21日、東京都新宿区西新宿六丁目16番6号に本社を構えます。代表取締役社長執行役員は武田宣氏(1961年2月08日生まれ)、株式保有率は1.20％(376,875株)です。従業員数52人で臨時雇用者2人、平均年齢41.3歳、平均勤続年数9.3年、平均年間給与6,795,000円です。連結従業員数は2,526人で臨時雇用者は3,035人です。
連結のセグメント別従業員数はフォトライフ事業2,474人(臨時3,033人)、全社共通52人(臨時2人)となります。
| 氏名又は名称 | 所有株式数(株) | 所有株式数割合(％) | ロック |
| カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 | 13,185,815株 | 41.99％ | ○ |
| Northインテグラル2投資事業有限責任組合 | 6,163,950株 | 19.63％ | ○ |
| Innovation Alpha North L.P. | 5,040,850株 | 16.05％ | ○ |
| コタエル信託株式会社 | 1,250,000株 | 3.98％ | △ |
| 富士フイルム株式会社 | 904,500株 | 2.88％ | ○ |
| 株式会社エディオン | 904,500株 | 2.88％ | – |
| Assurant Japan株式会社 | 753,750株 | 2.40％ | ○ |
上位株主には180日間(2023年10月07日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率は発行価格の1.5倍以上となっています。
株式会社エディオンは売出株で全株式を処分することになっています。
上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。
親引けは行われません。
ベンチャーキャピタル(VC)保有株も多いためロックアップが外れると上値が重たくなる可能性がありそうです。
キタムラ・ホールディングス(9349)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました
大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。
| 幹事名 | 割当株数 | 引受割合 |
| 野村證券(共同主幹事) | -株 | -％ |
| SMBC日興証券(共同主幹事) | -株 | -％ |
| 大和証券 | -株 | -％ |
| みずほ証券 | -株 | -％ |
| 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | -株 | -％ |
| SBI証券 | -株 | -％ |
| 楽天証券 | -株 | -％ |
幹事構成を確認すると店頭系証券で固められているため公開価格割れはなさそうな雰囲気です。米シリコンバレー銀行の経営破綻が気になりますが、市場が大崩れしなければ利益がでると考えています。
当選を狙うのであれば引受割合が多い順に申し込みを行っておきましょう。
2018年8月に東証二部を上場廃止になり、今回は東証プライムへ直接上場となります。売出株が多いため懸念材料もありますが満を持して再上場といったところでしょう。
市場が不安定なときは他の投資で利益をコツコツ狙う方法もいいと考えています。上場企業を中心とした貸付を行うFunds(ファンズ)だと投資リスクが軽減されると思います。
上場企業の場合は宣伝目的で利用している企業も多いようです。株主優待の設定などを行いファンを増やす作戦だと思います。
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また、市場が暴落したタイミングでETF投資をはじめてみると面白いかもしれません。一時的に下げるようならETFも短期で利益を狙えると思います。
進化版のロボアドバイザーとしてFOLIO ROBO PROだと短期投資でも利益期待があるようです。他社よりもAIに特化したサービスだと言われています。
下記記事で詳しくまとめました。公式サイトでも成績を確認できます！
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類似企業のPERやPBRを調べました
類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。| 類似企業 | PER | PBR |
| – | PER-倍 | PBR-倍 |
| – | PER-倍 | PBR-倍 |
| – | PER-倍 | PBR-倍 |
ストックオプションの株数や発行価格を調べました
| ストックオプション行使期間 | 株式の数 | 発行価格 |
| 2022年7月01日～2031年7月01日 | 1,250,000株 | 1,063円 |
ストックオプション(新株予約権)は1,250,000株が上場時に行使期限を迎えます。
発行済株式総数30,150,000株に対する新株予約権の割合は4.15％に相当します。新株予約権による潜在株式数は1,250,000株です。
キタムラ・ホールディングス(9349)IPOの評価と申し込みスタンス！まとめ
キタムラ・ホールディングスのIPOは市場動向を確認してから本格的にスタンスを決めたいと思います。米シリコンバレー銀行の経営破綻という悪材料で市場総崩れになると躊躇しそうです。基本的に参加する方向で考えています。
※キタムラ・ホールディングス公式サイト引用
グループ各事業のネット会員数は2022年3月末時点で単純合計で約2,156万となっています。直営店は全国に1,056店あるようです。
今後も安定した収益を確保できる水準にあると同社は考えているようです。
BOPIS販売やECサイトでの販売が売上高に占める割合も年々増加し、実店舗以外のBtoc収益にも期待できるようです。サブスクリプション型の写真・動画クラウドストレージサービス「PicStorage」も行っています。
新品カメラ等の販売や中古カメラ等の買取り・販売、撮影スタジオの運営、プリントサービスの提供などを複合的に行う優位性があると考えられますが、それぞれ専業としている企業があるため競争の優位性は価格勝負になる可能性もあります。
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が筆頭株主なのでこの辺りも企業イメージと関係しそうです。Tポイントも他社比較で利用者が減っているようにも感じます。
キタムラHDの株を売却し自社の収益確保に走らないとも言えませんからね。上場廃止時にはカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)がTOBを実施していました。当時は1株1,230円で公開買い付けされています！
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