インバウンドプラットフォーム(5587)のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。待ちわびたインバウンド銘柄になります。


主幹事はSBI証券が務め公開株数816,000株、オーバーアロットメント122,400株です。上場規模は想定発行価格1,750円から計算すると約16.4億円になります!


インバウンドプラットフォーム(5587)IPOが上場承認
※インバウンドプラットフォーム公式サイト引用


同社はエアトリ(6191)子会社にあたり親会社の息がかかる事業となっています。エアトリの子会社も同社に吸収されていますからね。


インバウンドプラットフォーム的には親会社の株式会社エアトリから役員や出向社員の受入れは行っておらず、独立した事業経営と目論見にあります。


利益は伸びていないようですが、昨今のインバウンド需要により急激な業績アップもないとは言えません。


新型コロナウイルス感染症により大きく赤字を計上したこともありますが現在は黒字を維持できています。ただ訪日旅行者に対してWi-Fiレンタルを行う企業は多数あります。


親会社は航空券予約サイト運営で有名なのでインバウンドプラットフォームの上場にはプラスの効果が大きいと思います。


インバウンドプラットフォーム(5587)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日8月30日
市場グロース市場
業種情報・通信業
事業内容訪日旅行事業(国内・海外用のWi-Fiレンタル、Webメディア運営、在留外国人向け生活関連サービス、キャンピングカーレンタル等)
ブックビルディング8月15日~8月21日
想定価格1,750円
仮条件1,750円~1,850円
公開価格1,850円
初値結果2,551円(公開価格1.38倍)
企業情報https://www.inbound-platform.com/
監査人三優監査法人
手取金の使途
  • 広告宣伝費
  • システム開発に係る人件費及び外注費


項目株数データ
公募株数249,600株
売出株数566,400株
公開株数(合計)816,000株
オーバーアロットメント122,400株
上場時発行済み株数3,376,000株
※公募分を含む
想定ベースの時価総額約59.1億円
幹事団SBI証券(主幹事)
みずほ証券
SMBC日興証券
岩井コスモ証券
岡三証券
東海東京証券
水戸証券
マネックス証券
楽天証券
委託見込SBIネオトレード証券
岡三オンライン


インバウンドプラットフォーム(5587)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,750円を基に吸収金額を算出すると約14.3億円となり、オーバーアロットメントを含めると約16.4億円規模の上場となります。


同社はWi-Fi事業、ライフメディアテック事業、キャンピングカー事業の3つの事業を展開し主力は「Wi-Fi事業」になります。


訪日や在留外国人数、また国内における外国人消費額が中長期的に大きく伸びていくマクロトレンドの中で、同社サービスを通じ外国人の日本における不便を解消することなどを目的にサービスを展開しています。


インバウンドプラットフォーム(5587)の業績
※有価証券届出書引用


Wi-Fi事業では、訪日外国人及び国内法人向け日本国内用Wi-Fi端末レンタル、並びに海外用Wi-Fi端末の日本人顧客向けレンタルを行っています。


訪日外国人向けレンタルにおける主な料金プランは14日間で11,050円、日本国内用Wi-Fi端末レンタルにおける主な料金プランは月額6,000円、海外用Wi-Fi端末の日本人顧客向けレンタルにおける主な料金プランは1日535円(韓国)です。


UI/UXの改善により外国人向けWi-Fi端末レンタルとしても好評のようです。


1日あたりの通信量によらず低速化しない通信データ無制限の端末のみを取り扱ってきたため、多くの法人取引実績があるそうです。


法人取引実績は2019年度から1,300社以上となっています。


また、導入している外部のUGCツールから収集された高い顧客評価実績(4.93点/5点 口コミ数12,337名 2023年6月時点)を有しているそうです。将来的にはアジア圏各国のローカライゼーションも実施する予定となっています。


インバウンドプラットフォーム(5587)IPOのセグメント別売上高
※有価証券届出書引用


ライフメディアテック事業では、在留外国人が必要なサービスをWeb上で多言語で紹介し同社に所属するコンシェルジュが導入までの案内をサポートすることで、在留外国人の生活を幅広くサポートするサービスを提供しています。


外国人が日本で生活する上で必要なサービスは、問合せ先や各種手続きが煩雑であり、日本語の理解が難しい外国人にとって時間と手間がかかるためです。


不動産情報や賃貸仲介サービス、空港送迎サービスの取次や通信環境の取次、情報発信Webメディア、医療機関の取次、コンシェルジュアプリ等のサービスを同社Webサイト上で多言語で紹介しています。


インバウンドプラットフォーム(5587)の販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


キャンピングカー事業では、2023年6月時点で日本国内で計18台のキャンピングカーを保有し、訪日外国人・日本人顧客向けにレンタルを行っています。


また、アメリカ・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドでのキャンピングカーレンタルの日本人顧客向け取り次ぎを行っています。


現時点において海外レンタル取り次ぎにおける競合環境に変化はなく、Withコロナ、Afterコロナにおいてもコロナ前と同様の市場ポジションが維持されると同社は考えているようです。


インバウンドプラットフォーム(5587)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2015年10月01日、東京都港区新橋六丁目14番5号に本社を構えます。社長は王伸氏(1987年4月11日生まれ)、株式保有率は5.17%(177,600株)です。※全株式が新株予約権


2016年12月にエアトリの取締役に就任されています。2018年8月に同社の代表者就任の流れです。


従業員数72人で臨時雇用者18人、平均年齢34.3歳、平均勤続年数2.3年、平均年間給与5,291,000円です。


セグメント別従業員数はWi-Fi事業31人(臨時11人)、ライフメディアテック事業17人(臨時5人)、キャンピングカー事業4人(臨時1人)、全社共通20人(臨時0人)となっています。※目論見確認で臨時雇用者が1人少ないようです


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
株式会社エアトリ2,936,000株85.43%
王 伸177,600株5.17%
クールジャパン投資事業有限責任組合87,000株2.53%
菅原 洋53,000株1.54%
みずほ成長支援第4号投資事業有限責任組合28,000株0.81%
山本 昌幸16,800株0.49%×
原 隆之16,000株0.47%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2024年2月25日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


みずほ成長支援第4号投資事業有限責任組合については90日間(2023年11月27日まで)のロックアップ付与、発行価格1.5倍以上だとロックアップが解除され売却可能となります。


上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。


親引けは行われません。


インバウンドプラットフォーム(5587)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件範囲が1,750円~1,850円に上振れし吸収金額は最大で約17.4億円、時価総額は約62.5億円になります。


同社は第3四半期累計決算を発表し補助金収入が6,000万円計上されることになりました。営業外収益100万円を超過し予定外の収入となったようです。面白い材料だと思います!


ただIPOはファンド出口案件が続き勢いが感じられない状況となっています。買われる材料としては直近で中国団体旅行が解禁されインバウンドを意識した需要が期待できそうです。


類似企業比較では高い株価設定と観測されていましたが、補助金収入を考慮すると妥当な株価設定になるようです。


大手初値予想3,000円~4,000円
修正値3,000円前後
最終予想2,800円

※注目度B


業績を確認すると2023年9月期の単独予想を確認することができました。売上20.67億円となり前期比81.63%増、経常利益2.92億円となり前期比124.62%増となります。


四半期利益は2.02億円となり前期比110.42%増を予想しています。ただし補助金収入があっても現時点では通期予想が据え置かれているようです。


公開価格が1,850円決定の場合の指標はEPS64.33からPER28.76倍、BPS300.12からPBR6.16倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


同社は訪日外国人向けWi-Fiレンタルを主力としていることから、類似企業でビジョン(9416)が事業的に近いようです。株価設定も似たようなところにあります。


初値はロックアップ解除となる発行価格(公開価格)1.5倍程度が見込まれています。IPOが少ない時期なので状況によっては初値2倍も期待できる可能性はあると考えています!!


上場タイミングが良いため意外と初値が高いのでは?と期待しています。中国団体旅行解禁は連日ニュースに取り上げられていますからね。


幹事名割当株数引受割合
SBI証券(主幹事)694,000株85.05%
みずほ証券36,700株4.50%
SMBC日興証券24,400株2.99%
岩井コスモ証券12,200株1.50%
岡三証券12,200株1.50%
東海東京証券12,200株1.50%
水戸証券12,200株1.50%
マネックス証券8,100株0.99%
楽天証券4,000株0.49%


SBI証券主幹事となっていますが業績がパッとしません。インバウンド銘柄なのでアフターコロナで注目されそうな感じはします。


業績予想で大きな利益が出るようであれば初値に期待できそうです。公開価格割れはなく初値2倍程度が限界か?と承認データから考えています。


利益が見込めるなら公募組は積極的に参加してくると思います。利益的には単元株で20万円以下でしょう。


ただIPOが久しぶりに再会されるためオーバーシュートはあるかもしれません。地合い次第でしょうね。当選を狙うのであればSBI証券からでしょう!公開株数が多いため当選確率がいつもよりは高いと思います。


SBI証券から委託販売が行われるSBIネオトレード証券でも取扱いがあると思うので申込んでおきましょう。


口座開設後に入金しなくてもIPO抽選に参加できますからね。IPOルールは下記記事にまとめています。当選できればと思い私も毎回申込んでいます!!




インバウンドプラットフォームのIPOチャレンジポイントのボーダーラインを予想してみました

インバウンドプラットフォームにIPOチャレンジポイントを利用する方は少ないかもしれません。


ボーダーラインは550P程度でしょうか?ここ最近は20万円~30万円の利益狙いで650P~700P程度となっています。


SBI証券主幹事のIPOチャレンジポイント当選のボーダー表


上記表はSBI証券が主幹事を引受けた時の当選株数やIPOチャレンジポイントのボーダーを調べた結果です。


今回は単元株ではなく200株~300株当選なのかもしれません。そう考えるとボーダーラインが上がりそうです。


SBI証券は単元株配分だったり複数株配分だったりと読めないためIPOチャレンジポイントを利用される方は気を付けてください。


単元株配分なら550P以下、200株配分だと650Pあたりでしょうか?難しい判断になりそうです。


IPOチャレンジポイントを貯めるのに疲れた方は小額からETF投資を行ってみませんか?AIに特化したロボアドで有名なFOLIO ROBO PROが人気です。


ETFも円安効果で利益がのっている方が多いですからね。




この他、dポイントに興味があればTHEO(テオ)+docomoもお勧めです。私はどちらも利用しています!ドコモユーザーではありませんが積立ても少なからず行っています。中長期投資目的です!


詳しくは別記事にまとめています。




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
エアトリ(6191)PER27.37倍PBR5.58倍
インバウンドテック(7031)PER16.96倍PBR1.72倍
ビジョン(9416)PER26.74倍PBR6.55倍
※2023年8月14日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2020年10月01日~2028年9月27日228,000株426円
2021年1月01日~2028年11月25日23,200株426円
2021年1月01日~2028年11月25日9,600株426円
2022年8月28日~2030年8月27日28,800株1,788円
2023年5月19日~2030年8月27日20,800株株式公開時の公募価格


ストックオプション(新株予約権)は310,400株の全株式が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数3,126,400株に対する新株予約権の割合は9.92%に相当します。新株予約権による潜在株式数は310,400株です。


インバウンドプラットフォーム(5587)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

インバウンドプラットフォームのIPOは積極的に抽選に参加したいと考えています。


地合いが悪ければ公開価格の1.5倍程度になる可能性もあると思います。ただインバウンド関係は今後期待ができるため短期的には面白いかもしれません。


インバウンドプラットフォーム(5587)IPOのまとめ
※インバウンドプラットフォーム公式サイト引用


同社的には法人向けWi-Fiルーターレンタル事業者は多数存在していますが、訪日外国人に対し多言語でWebサイトとカスタマーサポート体制を構築している企業は少ないそうです。


また、ライフメディアテック事業では外国人向けオウンドメディア構築やEコマースノウハウの積上げ、さらに多言語コンシェルジュ運用を行うなど参入障壁が高いとされています。


キャンピングカーレンタルは新味がないと思いますが、多言語でWebサイトとカスタマーサポート体制を構築しているため優位性があるようです。この辺りはどうでしょうね。


本来であればエアトリ(6191)と親子上場になりイメージ低下となりますが、最近は親子上場でも初値が飛ぶことも多くあまり気にしなくてよさそうです。


同社に限っては親会社の事業も好感されると考えています。とにかくIPOに当選できるように全力で獲得を目指したいと思います!


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