イメージ・マジック(7793)のIPOがマザーズに新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。オンデマンドプリントサービス市場では大手になるようです。


主幹事はみずほ証券が務め公開株数475,500株、オーバーアロットメント71,300株です。上場規模は想定発行価格1,840円から計算すると約10.1億円になります。


有名どころではラクスル(4384)みたいな事業を行っているようですね。


イメージ・マジック(7793)IPOが上場承認
※イメージ・マジック公式サイト引用


オンデマンドプリントを行う企業も複数ありますが、同社の場合は直近で業績が急激に伸びているようです。


また株主には上場企業やベンチャーキャピタルが出資しています。公式サイトではサービス提供企業名が公開されています。有名企業との取組も多いようです。


同社プラットフォームを利用することで、売れ残って捨てられる無駄を削減し、在庫の最適化を実現することができるようです。SDGsにも取り組む企業となっています。


同社の狙いとしてはコロナ禍により、BtoB-EC市場の拡大が見込まれるようです。EC化が遅れているアパレル・雑貨等を中心としたオンデマンドプリントサービス市場では優位性があるようです。


従来のオフライン注文だと納期や価格がはっきりしない場合が多く、今後はオンラインでの利便性追求に向かう分析が出ているようです。


新型コロナウイルス感染症により、少しずつ経済の流れに変化が起きていると私も感じています。


イメージ・マジック(7793)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日3月03日
市場マザーズ
業種その他製品
事業内容オンデマンドプリントプラットフォームの提供、オリジナルプリントグッズの販売及び製造、IoT等を活用した製造に関するシステム及び関連機器の開発、販売及びコンサルティング
ブックビルディング2月10日~2月17日
想定価格1,840円
仮条件1,640円~1,740円
公開価格1,740円
初値結果2,800円(公開価格1.61倍)
企業情報https://imagemagic.jp/
監査人EY新日本有限責任監査法人
手取金の使途
  • 機械設備の購入資金
  • 基幹システムの導入資金
  • 人材採用費
  • 広告宣伝費


項目株数データ
公募株数170,000株
売出株数305,500株
公開株数(合計)475,500株
オーバーアロットメント71,300株
上場時発行済み株数2,135,300株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約39.3億円
幹事団みずほ証券(主幹事)
大和証券
野村證券
マネックス証券
楽天証券
SBI証券
松井証券
委託見込DMM.com証券(PR)
コネクト


イメージ・マジック(7793)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,840円を基に吸収金額を算出すると約8.7億円となり、オーバーアロットメントを含めると約10.1億円規模の上場となります。


同社はインターネットを利用して行うアパレルや雑貨を主とした商品への「オンデマンドプリントサービス」を行います。


また、オンデマンドプリントの仕組みをアパレルメーカーや印刷会社などの事業者へ提供するソリューション事業を行っています。


小ロット受注に対応したソフトウエアとシステムで制御できるハードウエアの開発を進め、ワークフローのDX化を推進しています。


イメージ・マジック(7793)の業績
※有価証券届出書引用


オンデマンドプリントサービスは、インターネットサイトを通じて入稿したデータを短納期で印刷加工し納品するサービスになります。


グッズや個人ギフト、法人ノベルティオーダーなどオリジナル製品をプリント作成しています。


インターネットでグッズ販売のビジネスを始めるクリエイターなどのニーズや、受注が入ってから生産し即出荷したいアパレルメーカーなどのニーズに対応しています。


無駄な在庫を作らず提供できるスタイルになります。


イメージ・マジックIPOのサービスについて
※有価証券届出書引用


自社販売(オリジナルプリント.JP等)では受注処理を自動化するために見積もりや納期計算の自動化を行います。


リアルな仕上がりイメージを確認できるデザインシミュレーターを搭載し、約1,900種類のアイテムに対応できる国内最大級のサービスサイトとなっています。


また、パートナー企業から受注した製品に対し、プリント加工を行った上でパートナー企業に納品しています。


自社販売とパートナー企業からの受注の双方で、受注データからクラウド生産管理システムのサーバーにより印刷に必要なデータを自動生成し、同社工場又はシステム連携されたパートナー工場へ自動で生産指示が振り分けられます。


受注から最短5分で梱包出荷処理まで進めることが可能となっています。凄くスピード感ある企業だと思います。


イメージ・マジックIPOの販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


ソリューション(ODPS)では、DX化のノウハウで改良を重ねた生産管理システムをクラウドサービスとして提供しています。


オンデマンドプリントサービスで培った生産・出荷プロセスにかかるハードウエア(プリンター、たたみ機、梱包出荷機等)の販売も行っています。


イメージ・マジック(7793)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は1995年5月23日、東京都文京区小石川一丁目3番11号に本社を構えます。社長は山川誠氏(1966年2月27日生まれ)、株式保有率は20.35%(480,000株)です。


従業員数158人で臨時雇用者188人、平均年齢34.5歳、平均勤続年数3.6年、平均年間給与4,658,000円です。


セグメントはオンデマンドプリントソリューション事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
株式会社日本創発グループ839,700株35.61%
山川 誠480,000株20.35%
京田 諭210,000株8.91%
MSIVC2008V投資事業有限責任組合161,000株6.83%
凸版印刷株式会社81,000株3.43%
坊野 寛81,000株3.43%
株式会社トランザクション80,000株3.39%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2022年8月29日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


売出人のMSIVC2008V投資事業有限責任組合とNTTファイナンスは90日間(2022年5月31日まで)のロックアップ、さらに発行価格1.5倍以上でロックアップが解除されます。


第三者割当等による割当者との間には継続所有等の確約を行っています。親引けはありません。


イメージ・マジック(7793)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件範囲が1,640円~1,740円に決定し、想定発行価格1,840円から引き下げられています。地合い悪化が引下げ理由のようです。吸収金額は最大9.5億円、時価総額37.2億円になります。


SNSやユーチューバーなどを活用している個人からの小ロット依頼に対応できることや、コロナ禍により需要が拡大しているEコマース物販市場からの依頼が拡大しているそうです。


本来であれば大量生産を行い利益があがる工程だと思いますが、同社は自動化によるコスト低減を行い小ロットでも利益が出るとされています。


大手初値予想2,500円~3,500円
修正値2,000円前後

※注目度B


業績を確認すると2022年4月期の単独予想を確認することができました。売上53.33億円となり前期比23.16%増、経常利益4.29億円となり前期比94.12%増となります。


四半期利益は3.30億円となり前期比117.11%増を見込んでいます。


公開価格が1,740円決定の場合の指標はEPS193.86からPER8.98倍、BPS577.55からPBR3.01倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


某社の予想では初値2,000円は可能のようですが、個人的にはどうだろうか?と考えています。


新奇性があると言った意見もあるようですが、オフライン市場では昔から存在するビジネスだと考えています。成長性があることは業績からわかりますが、マザーズ指数が不安定な状況となっているため地合いが回復したとは言い難いです。


ライトワークス(4267)が連続ストップ高になっていますが、売買のターゲットになっただけなのでは?と考えています。


イメージ・マジックのような一見地味系の企業に人気が集中することもありますが、今の市場は投資家心理に左右される部分が多く上場日が近づかないと判断しにくいと思います。と言うことで個人的には微妙銘柄です。


幹事名割当株数引受割合
みずほ証券(主幹事)380,700株80.06%
大和証券47,500株9.99%
野村證券23,700株4.98%
マネックス証券9,500株2.00%
楽天証券4,700株0.99%
SBI証券4,700株0.99%
松井証券4,700株0.99%


公開株数が少なく業績も伸びているため人気が見込めそうです。主幹事のみずほ証券を中心に申込を行っておきたいと思います。


またマネックス証券が幹事入りしているため抽選に参加しておきましょう。主幹事の次に当選確率が高いと考えられます。


引受けた株数を全て抽選に回します。その代わり前受け金が必要になります。


今年も未成年口座で当選できるかも?と思いながら申込んでおきます。なぜか私よりも未成年口座のほうが当選するんですよね。運の差でしょうか?




この他、委託経由の申込みだと大和証券グループのCONNECT(コネクト)で取扱いが行われるはずです。


大和証券が主幹事を引受けた時は狙い目の証券会社だと思います。まだ口座開設していない方は作っておいたほうがよいかもしれません。IPOルールは下記記事でまとめています!




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
CDG(2487)PER17.3倍PBR1.43倍
プリントネット(7805)PER12.8倍PBR0.84倍
トランザクション(7818)PER14.1倍PBR2.62倍
※2022年2月10日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2019年12月27日~2027年12月26日168,000株180円
2019年8月31日~2029年7月30日195,000株400円
2021年8月28日~2029年7月30日12,806株400円
2022年7月31日~2030年7月30日17,103株800円


ストックオプション(新株予約権)は375,806株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数1,965,300株に対する新株予約権の割合は割合は20.0%に相当するそうです。潜在株式数は392,909株となっており上記数値と一致します。


イメージ・マジック(7793)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

イメージ・マジックのIPOは利益が狙えると思います。IPO向きとは言えませんが、公開株数が少なく上場規模も10億円クラスのため魅力があります。


成長している企業のため安心感もあります。


イメージ・マジック(7793)IPOの評価
※イメージ・マジック公式サイト引用


インターネット受注は「オリジナルプリント.JP」がメインとなっています。


投資リスクとしてはコロナ禍による一時的な増収増益の可能性があるため、新型コロナウイルス感染症が終焉した場合の業績不安があります。


BtoC-EC市場の拡大は今後も継続されると予想されていますが、経済がどのように動くのか未知なところも多いと思います。


競合についてはITを利用した企業が他に出てくると優位性が損なわれる可能性があるようです。現時点では他社よりも優位な状況のようです。上場後はマーケティングに力を入れるそうです。


また、GMOペパボが運営するEコマースサイト「SUZURI」で販売された商品の製造受託を引受け、2021年4月期の売上は全体の24.8%にもなります。GMOペパボは株主となっていますが今後の不安材料にもなります。


直近の業績が拡大傾向にあり、今期は特に利益が見込める状況なので初値は良いと思います。


筆頭株主の日本創発グループ(7814)はその他の関係会社にあたるそうです。


未上場企業の株式がネットで買える時代です!業界最大手のファンディーノでは未上場株式の売買も始まっています。


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