ビーウィズ(9216)のIPOが東証1部に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。パソナグループ(2168)の子会社で事業が被るためIPOとしての人気は限定的でしょう。


主幹事はみずほ証券が務め公開株数5,300,000株、オーバーアロットメント795,000株です。上場規模は想定発行価格1,920円から計算すると約117.0億円になります。


親会社と同じでアウトソーシング事業(人材派遣)をメインに行っている企業です!!


ビーウィズ(9216)IPOが上場承認
※ビーウィズ公式サイト引用


2000年5月三菱商事とソフトバンクグループの合弁事業会社として設立され、2006年12月に三菱商事が子会社化しています。


2012年5月にパソナグループと三菱商事の合弁事業会社となり、2015年12月にパソナグループが「ビーウィズ」を完全子会社化しています。


同社社長の森本宏一氏もパソナ出身のため自然の流れでしょか。取締役の若本博隆氏、中島孝氏もその流れを組む方です。


結局、パソナグループの人材派遣や委託・請負を行っている企業ですね。目論見では親会社と明確な棲み分けが成されているとあります。はたから見れば同じだと思いますけどね。


コンタクトセンターサービスに特化しているビジネスを手掛けます。


ビーウィズ(9216)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日3月02日
市場東証1部
業種 サービス業
事業内容自社開発のクラウド型 PBX「Omnia LINK」等のデジタル技術を活用したコンタクトセンター・BPO サービスの提供、および各種AI・DXソリューションの開発・販売
ブックビルディング2月14日~2月18日
想定価格1,920円
仮条件1,400円~1,700円
公開価格1,400円
初値結果1,320円(騰落率-5.71%)
企業情報https://www.bewith.net/
監査人有限責任監査法人トーマツ
手取金の使途
  • 設備資金
  • 運転資金


項目株数データ
公募株数900,000株
売出株数4,400,000株
公開株数(合計)5,300,000株
オーバーアロットメント795,000株
上場時発行済み株数13,700,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約263.0億円
幹事団みずほ証券(主幹事)
大和証券
野村證券
SMBC日興証券
SBI証券
楽天証券
委託見込DMM.com証券


ビーウィズ(9216)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,920円を基に吸収金額を算出すると約101.8億円となり、オーバーアロットメントを含めると約117.0億円規模の上場となります。


同社グループはビーウィズと子会社1社で構成されています。


事業は自社開発のクラウドPBX(構内交換機)、Omnia LINK(オムニアリンク)等のデジタル技術を活用したコンタクトセンター・BPOサービスの提供、およびAI・DXソリューションの開発・販売を行います。


サービス提供の際に顧客ごとのニーズを捉えオーダーメイドで見積もりを提示することで、必要なリソースやシステム、環境を用意して顧客に総合的なアウトソーシングサービスとして提供しています。


ビーウィズ(9216)の業績
※有価証券届出書引用


同社グループのアウトソーシングサービスは、外部資源・情報を戦略的に活用しコア業務へリソースを集中させることで顧客企業が競争力を高める手段を提供しています


アウトソーシング事業者は顧客企業の業務を専門的に請け負うことで、適正対価での品質・生産性の向上を提供していまます。


また業務の受託規模を増加することで、事業を継続的に成長させていくことが可能になるそうです。


ビーウィズIPOの成長戦略
※有価証券届出書引用


アウトソーシング業界では「IT領域」と「ビジネスプロセス領域」が存在しているそうです。


同社はビジネスプロセス領域のうち、着色している「コンタクトセンター」「調達」「購買」「人事・採用」「経理」「業界特化型サービス」を対象領域としています。


その中でもコンタクトセンターは同社グループの売上高の約80%強を占めています。


コンタクトセンターとは、オペレーターを介して顧客企業のエンドユーザーや従業員に向けた高品質なサービスを提供するサービスです。


電話の他、メールやチャット、WEBなど複数を組合わせて顧客対応しています。


ビーウィズIPOの販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


主な収益はアウトソーシングによるスタッフの稼働時間や、システムや場所の提供費用になります。


一部商品販売や販売勧奨を目的としたアウトバウンド業務では、販売実績に応じたインセンティブ請求が発生することがあるそうです。


ビーウィズ(9216)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2000年5月12日、東京都新宿区西新宿三丁目7番1号に本社を構えます。社長は森本宏一氏(1965年7月03日まれ)、株式保有率は1.44%(200,000株)です。


従業員数621人で臨時雇用者4,886人、平均年齢38.7歳、平均勤続年数5.2年、平均年間給与4,961,000円です。連結従業員数は628人で臨時雇用者は4,888人です。


セグメントはコンタクトセンター・BPO事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
株式会社パソナグループ12,800,000株92.15%
森本 宏一200,000株1.44%
飯島 健二160,000株1.15%
田部井 健一25,400株0.18%
野田 いづみ25,400株0.18%
伊東 雅彦25,400株0.18%
北島 洋美25,400株0.18%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


パソナグループには360日間(2023年2月24日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


上場前の第三者割当等による割当者との間に継続所有等の確約を行っています。


親引は92,000株を上限として従業員持株会が引受ける予定となっています。


ビーウィズ(9216)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


想定発行価格1,920円から仮条件幅が1,400円~1,700円と大幅な下振れとなりました。吸収金額は最大で103.6億円、時価総額232.9億円に修正されます。


また、ビーウィズのOmnia LINK(オムニアリンク)はかなり評判が良いとわかりました。そのため業績が好調に推移し同業者よりも評価されてもおかしくないようです。親子上場ということを除けば買われる展開もあり得るようです。


ただ親子関係が解消される予定はなく大手予想では上場の目的がわからないとの指摘があります。


東証1部案件としては上場規模が比較的小規模と言えますが、外部環境が良いとは言えないため公開価格前後で初値が決まる見通しです。そもそもIPOではコンタクトセンター(コールセンター)は人気が見込めません。


大手初値予想1,500円~2,000円
修正値1,700円前後
再修正1,316円~1,400円

※注目度A、再修正は2月22日追記


業績を確認すると2022年5月期の連結予想を確認することができました。売上324.73億円となり前期比12.58%増、経常利益25.45億円となり前期比17.44%増となります。


四半期利益は16.73億円となり前期比1.09%増を見込みます。


公開価格が1,700円決定の場合の指標はEPS128.49からPER13.23倍、BPS504.89からPBR3.37倍になります。配当は42.76を予定しているため配当利回り2.52%になります。


通常であれば評価されてもおかしくないと思いますが、IPOには資金が入らない状況が続いているため公開価格前後で初値が付くと考えられます。


初値が付いてから投資を行っても遅くはないと思います。


同社役員の多くがパソナグループ出身となっていることで機関投資家の評価もわかれそうです。東証1部への直接上場としては大きくありませんが、リスクを取って申込むようなIPOではなさそうです。


幹事名割当株数引受割合
みずほ証券(主幹事)4,505,000株85.00%
大和証券265,000株5.00%
野村證券212,000株4.00%
SMBC日興証券212,000株4.00%
SBI証券53,000株1.00%
楽天証券53,000株1.00%


業績は拡大傾向のためIPOに申込む準備だけ行っておきたいと思います。仮条件段階で申込む判断をしたいと思います。


東証1部で117.0億円の吸収なので通常であれば利益が狙える範囲です。黒字企業で店頭系証券が幹事上位を占めているため安心感もあります。


ただ今の地合いでは消化不良になるかもしれません。インデックス需要を見込んだ買いも限定的でしょう。


PayPay証券のIPOルールを調べてみました!




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類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
パソナグループ(2168)PER10.88倍PBR2.40倍
ベルシステム24ホールディングス(6183)PER11.77倍PBR1.83倍
トランス・コスモス(9715)PER9.69倍PBR1.37倍
※2022年2月11日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2023年4月23日~2031年4月22日850,000株1,045円
権利確定後から2031年5月10日240,000株1,065円


ストックオプション(新株予約権)は上場時点で行使できないようです。従業員にストックオプション設定が行われているため覚えておいたほうがよさそうです。


行使期限「権利確定後から2031年5月10日」の条件には209,000円を下回る普通株式の発行等などの条件が設けられています。


株価が209,000円を下回ると行使できない可能性があるようです。


ビーウィズ(9216)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

ビーウィズのIPOは親会社のパソナグループのために上場すると言っても良さそうです。


親会社の事業規模拡大のために子会社を上場させる感じでしょうか。連結子会社は持分法適用会社や非適用の関係会社を含めると94社以上になるようです。


ビーウィズ(9216)IPOの評価
※ビーウィズ公式サイト引用


親会社と経営の独立性を維持しながら事業競合するサービスとの差別化を図るようです。ただ「親会社グループ各社と時には競い合い」と目論見にはありました。言い訳っぽいですね。


新型コロナウイルス感染症によりクライアントの一部では経営が悪化しているようです。しかし、同社の業績は拡大傾向にあります。


また、在宅オペレーターは1,000人を超え緊急事態宣言などにより追い風が吹いているようです。売上・利益共に好調に推移しています。全体では6,000人未満のオペレーターがいるようです。


業績拡大で推移しているため企業評価は高いかもしれませんが初値需給は少し不安です。


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