ギックス(9219)のIPOがマザーズに新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。業績から考えると上場タイミングが早いと感じます。


主幹事は野村證券が務め公開株数1,035,500株、オーバーアロットメント155,300株です。上場規模は想定発行価格1,070円から計算すると約12.7億円になります。


ギックス(9219)IPOが上場承認
※ギックス公式サイト引用


ギックスは少数精鋭の優秀なコンサルタントにより、高い付加価値をクライアントに提供していると考えています。


ただ、業績から感じることですが従業員数が増えることで利益を圧迫しているようにも感じます。


給与設定も1人当たり858万円程度になるようです。今期業績予想はもしかすると赤字になる可能性も現時点で考えられます。予想値ではギリギリ黒字となっていますからね。


新型コロナウイルス感染症による影響で先行き不透明となっていますが、アナリティクスを活用した戦略コンサルティングの強化を行い、長期契約の獲得やプロダクト事業の拡大、サービス提供体制の強化を行うそうです。


主力事業はデータ分析を活用したコンサルティングや情報基盤、アプリ構築などになります!


ギックス(9219)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日3月30日
市場マザーズ
業種サービス業
事業内容アナリティクスを用いたデータインフォームド事業、データを活用した各種コンサルティング業務及びツールの研究開発、上記ツールを用いた各種サービスの提供
ブックビルディング3月14日~3月17日
想定価格1,070円
仮条件980円~1,070円
公開価格1,070円(公開価格1.03倍)
初値結果
企業情報https://www.gixo.jp/
監査人有限責任監査法人トーマツ
手取金の使途
  • 新たなコンテンツや新技術への研究開発費及び開発を行うための運転資金
  • 優秀なエンジニアの採用及び人件費


項目株数データ
公募株数300,000株
売出株数735,500株
公開株数(合計)1,035,500株
オーバーアロットメント155,300株
上場時発行済み株数5,493,400株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約58.8億円
幹事団野村證券(主幹事)
SBI証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
楽天証券
いちよし証券
委託見込auカブコム証券
LINE証券


ギックス(9219)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,070円を基に吸収金額を算出すると約11.1億円となり、オーバーアロットメントを含めると約12.7億円規模の上場となります。


ギックスは「あらゆる判断を、Data-Informedに。」を企業の目的として掲げ、クライアント企業の判断業務の変革を支援する企業です。


クライアント企業の事業課題を理解し競争力強化の道筋を検討する「Strategy」、膨大なデータを用いて網羅的体系分析や高度な予測、数理最適化を行う「Analytics」、仕組みに実装していく「Technology」の3つの能力を保有しています。


これらを連携させ大手企業のDI変革を支援しています。


また、その中で得られた課題への深い理解や解決のためのノウハウ、独自開発されたツール群を活用することでプロダクトを開発しDI思想の浸透を加速させています。


DIとは人間が判断を行うシーンにおけるUX変化と同社は考えているようです。UXに影響を与えないデジタル化もDXと呼ばれているため同社は曖昧だと捉えているようです。


ギックス(9219)の業績推移
※有価証券届出書引用


事業はData-Informed事業の単一セグメントになります。


同社は事業セグメントを開示していませんが、提供するサービスの特徴から「個別課題解決」と「共通課題解決」に分類されています。


個別課題解決は、個別の企業・事業の状況に応じた、データを活用した判断の在り方を検討する「DIコンサルティング」、その判断を継続的に行うために必要なデータ活用の仕組みを構築・運用する「DIプラットフォーム」の2つのサービスで構成されます。


共通課題解決は、DIコンサルティングとDIプラットフォームの中で得られたノウハウや独自のツール群を活用し、ソフトウェア・サービスである「DIプロダクト」を提供しています。


ギックス(9219)IPOの事業内容
※有価証券届出書引用


業界のリーディングカンパニーに対して、データに基づく判断・意思決定支援を全てのクライアントに同一方法で行うことはありません。


クライアント企業に合わせ、それぞれの経営課題にサービス提供を行い、プロダクトを開発し世の中にDIDMを推進していく取り組みを行っています。


ギックス(9219)IPOの販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


取引先企業では西日本旅客鉄道やアサヒグループホールディングス、三菱UFJ銀行などの名前を確認することができました。


ギックス(9219)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2012年12月12日、東京都港区三田一丁目4番28号三田国際ビル2階に本社を構えます。社長は網野知博氏(1973年5月12日生まれ)、株式保有率は38.10%(2,033,400株)です。


従業員数31人で臨時雇用者1人、平均年齢33.7歳、平均勤続年数2.3年、平均年間給与8,582,000円です。


セグメント別従業員数はData-Informed事業本部24人(臨時1人)、コミュニケーション戦略室1人(臨時0人)、管理本部6人(臨時0人)です。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
網野 知博2,033,400株38.10%
田中 耕比古933,300株17.49%
花谷 慎太郎933,300株17.49%
FinTech ビジネスイノベーション投資事業有限責任組合571,000株10.70%
株式会社JR西日本イノベーションズ311,200株5.83%
日本ユニシス株式会社261,200株4.89%×
鴨居 達哉100,000株1.87%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主と新株予約権者等に対し90日間(2022年6月27日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


上場前の第三者割当等による割当を受けた日本ユニシス株式会社、株式会社JR西日本イノベーションズ、三菱UFJキャピタル7号投資事業有限責任組合、新株予約権者に対し継続所有等の確約を行っています。日本ユニシスにはロックアップは掛かっていません。


親引け設定は取得金額28,240千円を上限として従業員持株会が引受ける予定です。


ギックス(9219)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件範囲が980円~1,070円に決定し想定発行価格が上限設定となっています。IPOでは人気が見込める事業を手掛けていますが、業績規模が小さく成長性を考慮した価格設定となっているようです。


指標で考えると割高過ぎるため上場日あたりの地合い次第だと思います。地合いが悪ければ手を出しずらい銘柄だと思います。


上場規模は約12.7億円と軽量級のため何とか公開価格を超えてくと考えられています。短期で利益を得たいファンドからの資金流入期待の銘柄でしょう。


大手初値予想1,000円~1,500円
修正値1,200円前後
再修正1,500円前後

※注目度B、再修正は3月22日に追記


業績を確認すると2022年6月期の単独予想を確認することができました。売上9.66億円となり前期比33.8%増、経常利益1,400万円となり前期比72.0%減となります。


四半期利益は600万円となり前期比88.2%減になります。人員増加や上場費用の発生が負担となっているようです。


公開価格が1,070円決定の場合の指標はEPS1.30からPER823.08倍、BPS270.19からPBR3.96倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


本来であれば一時的に人気が高まるIPOだと思いますが、市場環境が悪くリスクある銘柄に資金が入るのか不透明な状況です。マザーズ指数が700ポイントを超え勢いを増せば初値利益が見込めると思います。


ただ下値不安はあまりないとの観測が出ているため公開価格前後で初値が付く可能性が高そうです。IPO抽選には一応参加しておきたいと思います!


幹事名割当株数引受割合
野村證券(主幹事)932,200株90.02%
SBI証券82,800株8.00%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券10,300株0.99%
楽天証券5,100株0.49%
いちよし証券5,100株0.49%


当選狙いで野村證券からの抽選参加を考えています。IPO的には人気業態なので何とかなるかもしれません。口座開設を行い一度も入金せずにIPOの抽選に参加可能です!


ただ今期業績予想(2022年6月期)では売上増となっていますが四半期利益が600万円しか見込まれていません。前期は5,100万円なので増収減益になります。PERは823倍くらいになりそうですね。


野村證券はネット申し込みだとキャンセルも簡単にできるためとりあえず参加しておく方が多いかもしれません。


それとLINE証券では野村證券主幹事の場合にIPO取扱いが見込めます。今回も抽選参加ができるはずです。IPOルールをご存知ない方は下記記事にまとめています。




また、LINE証券では5,000円貰えるキャンペーンが行われているため下記記事で内容をまとめてみました。


CM放映記念として期間限定でキャンペーン金額が増額されています。私も過去に参加しています!




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
データセクション(3905)PER-倍PBR1.42倍
True Data(4416)PER247.62倍PBR4.31倍
シグマクシス・ホールディングス(6088)PER25.09倍PBR4.57倍
※2022年3月14日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2022年4月14日~2030年4月13日47,100株800円
2020年10月15日~2030年10月14日48,300株1,242円
2021年6月16日~2031年6月15日48,300株1,496円


ストックオプション(新株予約権)は96,600株が上場時に行使期限を迎えます。


ギックス(9219)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

ギックスのIPOは地合いが左右しそうだと考えています。地合いが悪ければスルーでよいと思います。


ベンチャーキャピタルのFinTech ビジネスイノベーション投資事業有限責任組合が285,500株を売出すことになっていますが、保有株式の50%になっているため抑えた感があります。


ギックス(9219)IPOの評価
※ギックス公式サイト引用


大手企業との取引は確認できますが、増収とはいえ上場時に大幅な減益はイメージが悪いです。売上も10億円以下なのでやはり上場タイミングが早いと個人的に感じます。


上手く上場できれば大成功だと思います。売上は拡大していますが上場後の利益が心配ですね。


DIプロダクト領域で自動化や省力化、独自特許技術、アルゴリズムによる競争優位性により契約獲得数の拡大を目指すそうですが、上場資金を上手く有効活用できないと厳しいかもしれません。


最先端の機械学習や深層学習技術、自然言語処理技術などを組み合わせ技術革新の変化にも対応して行くそうですが、人員も限られているようなので他社との競争力にも疑問があります。


そもそも上場時に利益が落ちることが心配です。その他、特定の事業者に対して売上げが大きいことも心配材料だと思います。業績は下期偏重になるそうです。


新たな顧客開拓を今期は進めることで売上成長は確認できていますが、やはり人件費が重しのようですね。


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