カバー(5253)のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。VTuber(Vチューバー)系の銘柄になり注目されそうなIPOだと思います。


主幹事はみずほ証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券が共同で務め公開株数12,427,400株、オーバーアロットメント1,864,100株です。上場規模は想定発行価格710円から計算すると約101.5億円になります。


IPOには当選しやすそうな銘柄だと思いますが、公開株式の約87.9%が売出なので上場ゴール感があるようです!


カバー(5253)IPOが上場承認
※カバー公式サイト引用


ANYCOLOR(エニーカラー)を意識する銘柄だと思います。ANYCOLORの上場による市場からの吸収金額は約27.5億円でしたが、カバーは想定ベースで約101.5億円です。


人気が見込めるとしても上場規模が大きいため詳しく内容を確認する必要がありそうです。VTuberに関係した事業内容なので注目はされるはずです。


ただ消化不良となる可能性もあるためどうでしょうか。


Vチューバー事務所を運営している企業としてどこまで注目されるのか興味があります。IPOのスタンスは承認段階では中立だと考えています。


当選しやすい銘柄なので人気があることに期待したいと思います!!


カバー(5253)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日3月27日
市場グロース市場
業種情報・通信業
事業内容VTuberのキャラクターIP開発及びVTuberプロダクション「hololive production」の運営事業
ブックビルディング3月08日~3月14日
想定価格710円
仮条件710円~750円
公開価格750円
初値結果1,750円(公開価格2.33倍)
企業情報https://cover-corp.com/
監査人太陽有限責任監査法人
手取金の使途
  • 新スタジオに設置する配信用機材の設備資金
  • IP(知的財産)のコマース展開促進のための運転資金


項目株数データ
公募株数1,500,000株
売出株数10,927,400株
公開株数(合計)12,427,400株
オーバーアロットメント1,864,100株
上場時発行済み株数61,124,200株
※公募分を含む
想定ベースの時価総額約434.0億円
幹事団みずほ証券(共同主幹事)
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共同主幹事)
SBI証券
大和証券
野村證券
マネックス証券
楽天証券
委託見込auカブコム証券
SBIネオトレード証券
CONNECT


カバー(5253)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格710円を基に吸収金額を算出すると約88.2億円となり、オーバーアロットメントを含めると約101.5億円規模の上場となります。


同社はモーション・キャプチャー技術とアニメルック・アバターを用いて活動するバーチャル・エンターテイナー「VTuber」のキャラクターIP開発、及びVTuberプロダクションhololive production(ホロライブプロダクション)の運営を行います。


配信アプリケーションとアニメルック・アバターを用いてYouTubeを中心とした動画配信プラットフォームを利用しゲーム実況や歌唱等のライブ配信を主とした活動を行っています。


ライブ配信ではユーザーのメンバーシップ加入やSuper Chatが主な収益源になっています。所属VTuberのキャラクターIP権利はカバーに帰属しています。


カバー(5253)の業績推移
※有価証券届出書引用


2022年3月期時点で在籍VTuberあたりの収益は年間約2億円まで成長しているそうです。2022年12月末時点でホロライブプロダクションのVTuber在籍数は71名(日本48名、インドネシア9名、英語圏が14名)です。


そのうち31名はYouTubeのチャンネル登録数が100万登録を超える等幅広く支持を得ているそうです。


また、ホロライブプロダクションの所属VTuberのYouTubeチャンネル登録総数は7,200万登録を超え、日本や北米、東南アジア地域における登録数トップのVTuberをはじめ、登録数ランキング上位のVTuberが多く所属しているそうです。


同社によればVTuber IPは立上げに長い期間と多額のコストが必要となるTVアニメやゲーム等のコンテンツのキャラクターIPと比較して、相対的に低コストで継続的に視聴者との接点を持つことができる優位性があるそうです。


コストが抑えられ高収益となる可能性があるようですね。視聴者と近い距離間でサービスを提供できるメリットもあります。


同社コンテンツの視聴者による切り抜きコンテンツのYouTube上での再生回数は65億回以上、Twitterでの2022年3月期年間のコンテンツ関連投稿数は約1.2億件以上となっているそうです。人気があるというデータだと思います。


カバーIPOのサービスライン概要
※有価証券届出書引用


事業分野別は「配信/コンテンツサービス」「ライブ/イベントサービス」「マーチャンダイジングサービス」「ライセンス/タイアップサービス」を展開しています。


配信/コンテンツは、YouTubeを中心とした動画配信プラットフォームや各種SNS等を通じて、VTuberによるライブ配信を主とした動画コンテンツを提供しています。


この他、音楽ストリーミングサービスで楽曲コンテンツの提供を行います。


ライブ/イベントは、所属VTuberのライブコンサート及びファンミーティング並びに同社IPの国内外出展等のイベントをオフライン又はオンラインで提供しています。


カバーIPOの販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


マーチャンダイジングは、同社VTuber IPをベースにしたキャラクターグッズやデジタルコンテンツの販売を行っています。


ライセンス/タイアップは、外部商品又はコンテンツのメーカー等に対する同社保有IPの使用権利の提供、またはタイアップ広告を通じた所属VTuberによる他社企業のプロモーションやメディア出演を提供しています。


収益源が多く今後も成長期待があるように感じます。


カバー(5253)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2016年6月13日、東京都港区芝一丁目7番地17住友不動産芝ビル3号館地下1階に本社を構えます。社長は谷郷元昭氏(1973年12月10日生まれ)、株式保有率は34.76%(22,800,000株)です。


従業員数401人で臨時雇用者98人、平均年齢31.6歳、平均勤続年数1.6年、平均年間給与5,118,000円です。


セグメントはVTuber事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
谷郷 元昭22,800,000株34.76%
AT-Ⅱ投資事業有限責任組合10,338,500株15.76%
若山 理子5,968,900株9.10%
バレー株式会社3,300,000株5.03%
福田 一行3,000,000株4.57%
みずほ成長支援第2号投資事業有限責任組合2,129,900株3.25%
i-nest1号投資事業有限責任組合2,032,000株3.10%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2023年9月22日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


ベンチャーキャピタルや一部の株主に対しては180日間のロックアップとロックアップ解除倍率1.5倍の設定が設けられています。発行価格1.5倍以上であれば売却が可能になります。


初値が形成された後に売却とあるため初値形成段階で売り圧力とはならないと思います。そもそもロックアップを外しに行く展開も難しそうですけどね。


親引けは行われません。


カバー(5253)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件が710円~750円に決定し想定発行価格に対して40円の上振れとなっています。事前評価があまり高くなかったため公募組はやや安心できそうです。


上場による吸収金額は最大で約107.2億円、時価総額約458.4億円になります。


類似企業で意識されるのはANYCOLOR(エニーカラー)になり、比較するとカバーの株価設定が高く投資するに値しない可能性が指摘されています。


少し言い過ぎかもしれませんが売り気配の可能性も否定できません。共同主幹事のため公募株を売り捌くことはできるようですが中長期で保有するには「どうだろうか?」と考えています。


Vチューバー事務所大手になりますが収益性がエニーカラーと比較しても劣ると言われています。なのに株価設定が高いため仮条件引上げに疑問もあるようです。


同社はグッズ販売がクリエイター頼みだったためエニーカラーと収益率の差につながったと分析されいるようですね。またコスト削減を行えば利益率を高めることができるようです。


まとめると、エニーカラーのほうが現状では評価が高い印象を受けます。個人的にはIPOに参加したいと思いますがネット証券からの申込中心になると思います。手数料負けも嫌ですからね。


大手初値予想650円~1,000円
修正値800円前後
直前予想1,350円

※注目度A


業績を確認すると2023年3月期の単独予想を確認することができました。売上180.56億円になり前期比32.15%増、経常利益21.36億円となり前期比15.27%増となります。


四半期利益は14.27億円となり前期比14.71%増の予想が出ています。


公開価格が750円決定の場合の指標はEPS23.93からPER31.34倍、BPS95.47からPBR7.86倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


明確な比較対象があることで割高感があります。


個人的には地合いが崩れると危ないのではないか?と考えています。個人投資家には人気だと思いますが上場規模が大きいため楽観視できないと考えています。


上場日の2023年3月27日は単独上場のため何とかなりそうな気もします。ただ利益に対してリスクも大きい気がしています。


個人的にはリスクを取るのはハルメクホールディングス(7119)かな?と考えています。


将来性があれば公募組も初値で売らないと思いますが、コロナ需要も落ち着き先行きが不安だと思います。


個人投資家はエニーカラーのように株価が上昇すると考えているはずです。そうなれば嬉しいと思いますが状況的に厳しい気がします。大手もリスク面に触れていました!


幹事名割当株数引受割合
みずほ証券(共同)6,338,000株51.00%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共同)5,716,700株46.00%
SBI証券124,300株1.00%
大和証券62,100株0.50%
野村證券62,100株0.50%
マネックス証券62,100株0.50%
楽天証券62,100株0.50%


機関投資家と個人投資家ともに参加するIPOだと思います。勢いがある企業だと思いますが上場規模が大きいため消化不良にならないのか心配しています。


VTuberと言えばANYCOLOR(エニーカラー)を思い出します。ANYCOLORは大相場を終え次なる標的が「カバー」になればと考えています。


機関投資家の動向を確認しIPO抽選に申込むようにしたいと思います!


株単価が低いためある程度盛り上がりそうな気もしています。主幹事に少し不安もありますが期待する部分もあると考えています。株価がANYCOLORのように割安設定であれば良いですよね。


また、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が共同主幹事のためauカブコム証券からの申込みを行っておきたいと思います。とりあえず抽選に参加しておいて、人気が見込める場合に購入申込を行いたいと思います。


後期型抽選になるためこの手法を使うことができます。IPOルールは下記記事でまとめています!




IPOと同じで立会外分売に抽選参加できる岡三オンラインをご存知でしょうか?


IPOやPOに投資を行っているけど分売はまだ行ったことがない方もいるかもしれません。当サイト経由の口座開設だと現金3,500円をプレゼントしているため分売に興味があれば利用していただけたらと思います。


もちろんIPOやPOにも申込みが可能です。岡三証券が幹事入りするとIPOの取扱いが行われます。分売についいては下記記事でまとめ画像も掲載しています!!




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
モイ(5031)PER115.83倍PBR3.51倍
ANYCOLOR(5032)PER24.92倍PBR14.59倍
Jig.jp(5244)PER20.2倍PBR10.57倍
※2023年3月08日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2024年3月04日~2031年3月04日5,968,900株54円


ストックオプション(新株予約権)で上場時に行使期限を迎える株式はありません。


発行済株式総数(潜在株式数を含む)65,593,100株に対する新株予約権の割合は9.1%に相当します。新株予約権による潜在株式数は5,968,900株です。


上場後はベンチャーキャピタル出資分にも注意が必要です。


カバー(5253)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

カバーIPOは単純に上場規模が大きい不安材料があります。


収益を考えると将来性があると思いますが、上場時に売り抜けたいVCや個人投資家などが多く懸念材料だと思います。


カバー(5253)IPOのまとめ
※カバー公式サイト引用


どこで業績の頭打ちとなるのか気になりますが、上場時の業績は2022年3月期で売上136.6億円、四半期利益12.4億円と過去最高を記録しています。


2023年1月時点で日本、北米(英語圏地域)、東南アジア地域それぞれにおいてYouTubeチャンネル登録数No.1のVTuber IPを有しているそうです。


また、2024年内に一般向けサービスを目指しメタバースサービス「ホロアース」の開発を行っているそうです。新たな収益機会となる可能性を秘めています。


外部の動画配信プラットフォームに依存している運営になりますが、業績拡大となっていることから現時点で問題はなさそうです。広告市場動向の変化もリスク軽減となるような運営を考えているようです。


kimukimu

競合も複数社あるとされていますが業績から判断しても実力があると思います!



オファリングレシオは30%を余裕できりますが、単純に吸収金額が大きいため今の市場で受け入れられるのかがポイントです。世界中にユーザーがいると考えられますが海外機関投資家の需要を呼び込むことができるのでしょうか。


上場に際し海外販売も行われる予定なので、ある程度の海外引受は見込めると考えています。海外人気なら爆上げ期待も残されていますけどね。


Funvestに投資を行ってみました。Amazonギフト券2,500円分が貰えるキャンペーンが行われているためお得だと思います。


大和証券グループとクレディセゾングループの資本が入っているため投資先としては安心できそうです。利回りが少し低いけれど資金の有効活用に期待できます。


詳しくは下記記事を参考にしていただけたらと思います。アマギフ系のキャンペーンは好んで参加しています!!


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