Arent(アレント)[5254]のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。人気が見込める情報通信業でDXコンサルティングやシステム開発を行います。


主幹事はみずほ証券が務め公開株数1,300,000株、オーバーアロットメント195,000株です。上場規模は想定発行価格1,750円から計算すると約26.2億円になります。


しかし単体では利益が見込めるようですが、連結だとその利益が削られるようです。


Arent(アレント)[5254]IPOが上場承認
※Arent公式サイト引用


建設業界は非効率なレガシーシステムによる課題を抱えているとされています。市場規模は日本国内だけで60兆円超と言われています。


数多くのニッチ領域で構成された市場になり、SaaS化されている領域は施工管理等のごく一部に限られているそうです。


同社はDX導入にともなう課題発見から、課題を解決するプロダクトの共同開発、プロダクト販売の事業化まで一気通貫で支援することができるそうです。


業界の高齢化も進む中で建設業の労働生産性は製造業の約50%となっています。建設業界は細分化された多重下請け構造のためDX化が非常に厳しい業界だそうです。


同社の追風の材料として、建設業界は2023年からBIMの原則適用、2024年から残業規制が始まり生産性を向上させるためIT投資は継続的な成長が見込まれているそうです!


Arent(アレント)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日3月28日
市場グロース市場
業種情報・通信業
事業内容建設業界を中心としたDXコンサルティング、システム開発、システム販売等
ブックビルディング3月09日~3月15日
想定価格1,750円
仮条件1,140円~1,440円
公開価格1,440円
初値結果1,802円(公開価格1.25倍)
企業情報https://arent.co.jp/
監査人あかり監査法人
手取金の使途
  • 同社とArentプロダクトの広報マーケティング費用
  • 採用関連費用
  • 新プロダクト及び事業開発費用
  • 関係会社投融資


項目株数データ
公募株数700,000株
売出株数600,000株→ 470,000株
公開株数(合計)1,300,000株→ 1,170,000株
オーバーアロットメント195,000株→ 175,500株
上場時発行済み株数6,023,280株
※公募分を含む
想定ベースの時価総額約105.4億円
幹事団みずほ証券(主幹事)
SBI証券
野村證券
楽天証券
岩井コスモ証券
岡三証券
委託見込岡三オンライン
SBIネオトレード証券


Arent(アレント)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,750円を基に吸収金額を算出すると約22.8億円となり、オーバーアロットメントを含めると約26.2億円規模の上場となります。


同社グループはArentと連結子会社1社(株式会社VestOne)、持分法適用関連会社1社(株式会社PlantStream)の合計3社により構成されています。


主に建設業界及びプラントエンジニアリング業界の大手企業に対し、DXによる業務効率化・生産性向上を実現するためのコンサルティング及びシステム開発・販売を行っています。


建設業界のニッチな課題を解決することを目指して、パートナー企業(顧客)と共にBIM化、SaaS化された新たなシステムを開発しています。


旧来からの非効率的なシステムを置き換えることで、建設業界の大幅な業務効率化・生産性向上を実現するそうです。


【BIMとは】
コンピュータ上に作成した主に3次元の形状情報に加え、室等の名称・面積、材料・部材の仕様・性能、仕上げ等、建築物の属性情報を併せ持つ建物情報モデルを構築するシステムのこと。(Building Information Modelingの略)


Arent(アレント)の業績
※有価証券届出書引用


売上比率ではプロダクト共創開発96.4%、共創プロダクト販売3.6%、自社プロダクト0.01%となっています。


プロダクト共創開発では建設業界の大手企業等に対し、DX支援のためのコンサルティング・システム開発を行います。※Arent、VestOneが主となり行う


コンサルティングから本開発、さらに事業化後の継続開発まで長期にわたりパートナー企業と協同します。


コンサルティングでは、エンジニアリングにどう落とすかという視点からヒアリングや情報分析を行い3ヶ月程度でPoCやプロトタイプを作成します。


次にパートナー企業からのフィードバックを受け2年程度でMVPを開発するそうです。


プロダクトの初期リリース後は、顧客の要望する追加機能の開発を行うフェーズに移行し、プロダクト利用終了まで長期間にわたり継続的な収益獲得を期待できるそうです。


Arent(アレント)IPOの事業系統図
※有価証券届出書引用


共創プロダクト販売では、プロダクト共創開発による成果の商品化・外販を行います。


同社の持分法適用関連会社であるPlantStreamを通じて、主にプラントエンジニアリング業界に対し、プラント設計における配管作業を自動的に行うソフトウエア「PlantStream®」のライセンス販売を行います。


利用期間に応じた継続的な収益を得ているそうです。


プロダクト共創開発を進めていく中で、パートナー企業の社内システムとしてだけではなく外販できるプロダクトとして事業化を進めることもあるそうです。


Arent(アレント)の販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


自社プロダクトでは、建設業界に対し自社で開発したソフトウエアのライセンス販売等を行い、利用期間に応じた継続的な収益獲得を目指しています。


パートナー企業との協同を通じて得た業界の深いドメイン知識を活かす形で、自社プロダクトの開発・サービス提供も展開しています。


Arent(アレント)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2012年7月02日、東京都中央区八丁堀二丁目10番7号に本社を構えます。社長は鴨林広軌氏(1982年6月12日生まれ)、株式保有率は39.98%(2,411,480株)です。


従業員数56人で臨時雇用者4人、平均年齢37.8歳、平均勤続年数1.6年、平均年間給与6,413,000円です。連結従業員数は59人で臨時雇用者は4人です。


連結のセグメント別従業員数はプロダクト共創開発と共創プロダクト販売と自社プロダクトを合わせ50人(臨時4人)、全社共通9人となっています。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
鴨林 広軌2,411,480株39.98%
梅林 真如702,600株11.65%
SBI4&5投資事業有限責任組合457,840株7.59%×
佐海 文隆440,000株7.29%
大北 尚永400,000株6.63%
中川 高志400,000株6.63%
丸山 篤史400,000株6.63%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2023年9月23日までの)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


SBI4&5投資事業有限責任組合にはロックアップが掛かっていません。


上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。


親引けは行われません。


Arent(アレント)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


想定発行価格1,750円に対して仮条件が1,140円~1,440円に決定しました。吸収金額がダウンし最大で約19.4億円、時価総額約86.7億円となります。


また、売出株数が削減されオーバーアロットメントも変更されています。久しぶりに大幅修正のため要警戒案件になりそうです。


連結業績は持ち分法適用会社が含まれており、これが評価を下げる原因になったようです。持分法適用関連会社1社のPlantStreamが大幅赤字のため機関投資家の評価が低かったようです。


計算方式の違いによる評価もあると思いますが、結論的には主幹事みずほ証券と同社の判断が緩いと言えそうです。


大手初値予想2,000円~2,500円
修正値1,500円前後
直前予想1,750円

※注目度B


業績を確認すると2023年6月の連結予想を確認することができました。売上18.68億円となり前期比84.77%増、経常利益2.86億円となり前期0.14億円からの大幅増益になります。


四半期利益は2.04億円となり前期-0.48億円から黒字転換する予想が出ています。業績予想だけ確認すれば凄いんですけどね!


公開価格が1,440円決定の場合の指標はEPS37.05からPER38.87倍、BPS499.38からPBR2.88倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


今期は大型開発受注があり業績は好調に推移するようです。しかし、仮条件レンジが引き下げられたということは単純に人気がないため個人投資家需要が減ると考えられます。


このようなパターンは基本的にスルーでいいかもしれません。同日上場が3社あるため要警戒となりそうです。


IPOには当選しやすくなったと考えられるため、リスクを受け入れられる方は抽選に参加しても良いかもしれません!!


幹事名割当株数引受割合
みずほ証券(主幹事)994,600株85.01%
SBI証券93,600株8.00%
野村證券58,500株5.00%
楽天証券11,700株1.00%
岩井コスモ証券5,800株0.50%
岡三証券5,800株0.50%


IPOに参加する準備は行っておきたいと思います。IPO的にはそこそこ人気が見込めそうですが連結の四半期利益が低いようです。


公開株数が多いため当選確率は比較的高いと考えています。積極的に申込むような感じではなさそうですね。


また、そろそろロボアド投資にデビューしてみませんか?短期投資でも利益が狙えるとされているFOLIO ROBO PROが公式サイトで成績を公開しています。


ロボアドバイザーは中長期投資が基本だと思いますが、AI技術によりマーケット予想を得意としているようです。セミナー内容などを下記記事でまとめてみました!!




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類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
川田テクノロジーズ(3443)PER9.49倍PBR0.32倍
スパイダープラス(4192)PER-倍PBR5.44倍
シーティーエス(4345)PER17.58倍PBR3.34倍
※2023年3月09日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2019年12月27日~2029年12月26日702,600株232円
2022年2月01日~2030年1月31日6,600株227円


ストックオプション(新株予約権)は709,200株の全てが上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数5,602,480株に対する新株予約権の割合は12.7%に相当します。新株予約権による潜在株式数は709,200株です。


Arent(アレント)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

Arent(アレント)のIPOは大手企業向けに事業を行っているため魅力があります。


建設業界に特化したDXコンサルティングやシステム開発は今後成長期待があります。ただ上場時の業績に不安があります。


自己株式の処分や既存株主の売出も多いようです。ちょっと微妙な感じですね。


Arent(アレント)[5254]IPOのまとめ
※Arent公式サイト引用


上場規模は大型ではありませんが、上場ラッシュの中ではスルーされる可能性がありそうです。何か隠れた材料があれば追記したいと思います。


今期連結業績予想も確認しておきたいと思います!


建設業界の複数社からプロダクト共創開発の大型案件の受注が入っているようです。また、開発を継続することでさらに収益に結び付けるとあります。


さらに、自社開発プロダクトの空間自動設計システム「PlantStream®」、自動配筋ソフト「LightningBIM自動配筋」の販売を本格化するため営業体制と戦略の抜本的な見直しなどを行っているそうです。


目論見では知名度が着実に上がり受注が増加しているとあります。


競合企業は多く存在し、同社はコンサルティング力や技術力の強化に努め競争優位性を確保したいとしています。上場による知名度アップや信頼性の向上などで受注がさらに増加すればと考えています!


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