キャンディル(1446)IPOが東証マザーズに新規上場承認されました。主幹事は野村證券が務め公開株式数は1,150,000株、オーバーアロットメント172,500株、上場により吸収する資金は約15.3億円となります。売出し株中心のIPOとなっており売出人はベンチャーキャピタルです。事業は建築サービス関連事業を行っており、IPOではそれほど人気ではありません。


キャンディルは全国35都市(58拠点)があり、全国で均一なサービス品質を提供するための技術研修プログラムも用意しているそうです。建築サービス関連事業は、リペアサービス、住環境向け建築サービス、商環境向け建築サービス、商材販売の4つのサービスに分類され売上が一番大きいのはリペアサービスとなっています。


キャンディル新規上場と初値予想


グループ企業は、同社と連結子会社3社(株式会社バーンリペア、株式会社キャンディルテクト、株式会社キャンディルデザイン)の計4社で構成されています。平成28年に「住生活基本計画」が閣議決定されたのを追い風に事業拡大を行っているようです。これと言って注目できるようなところはなさそうですが、IPO環境が追い風なので狙いに行ってもよい銘柄だと思います。


キャンディル(1446)IPOの詳細データ

項目 上場基本データ
市場 マザーズ
業種 建設業
事業内容 建築サービス関連事業(リペアサービス、住環境向け建築サービス、商環境向け建築サービス、商材販売)
公開予定 7月05日
ブックビルディング期間 6月19日~6月25日
想定価格 1,160円
仮条件 1,160円~1,180円
公開価格 6月26日
企業情報 https://www.candeal.co.jp/


【手取金の使途】

手取概算額206,440千円については、事業拡大のための設備投資資金に充当する予定であり、その具体的な内容は以下の①、②に記載の通りであります。

①コールセンターシステム導入や新規コールセンター設置のため、平成31年9月期に130,000千円を充当する予定であります。受注処理業務の時間短縮により受注機会損失をなくすことを目的として、電話、メール、FAX、Webなど多岐にわたる受注経路を一元的に管理して効率的、効果的に対応できる体制を構築いたします。

②残額については、業務系基幹システムの開発のため、平成32年9月期に76,440千円を充当する予定です。当社グループ全体での技術者の適正配置による生産性の向上を目的として、当社グループにおけるデータベースの共通化、グループ各社の受注状況や技術者の配置状況を横断的に一覧で俯瞰できる機能(シフト一覧機能)、Webでのサービス機能の追加等を実施いたします。

※なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する方針であります。



項目 株数データ
公募株数 200,000株
売出株数 950,000株
公開株数(合計) 1,150,000株
オーバーアロットメント 172,500株
上場時発行済み株数 5,000,200株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額 約58億円
幹事団 野村證券(主幹事)
SBI証券
みずほ証券
SMBC日興証券
いちよし証券
岡三証券
岡三オンライン証券


キャンディル(1446)上場評判とIPO分析

想定発行価格1,160円を基に吸収金額を算出すると約13.3億円となり、オーバーアロットメントを含めると約15.3億円規模の上場となります。業績は伸びているようですが、これからも売上が上がるのか業界的に少し心配なところがあります。


同社の「建築サービス関連事業」とは、建物を建てる建築そのものではなく、建物の修繕・改修・維持・管理に資するサービスで、建築関連業者と住宅、商業施設、オフィス等の所有者の双方に向けてサービスを提供すています。
※建築サービス関連事業とはリペアサービス、住環境向け建築サービス、商環境向け建築サービス、商材販売のこと


リペアサービスは、建物における内装建材、家具等に発生した傷や不具合を、部材交換することなく補修するサービスです。説明しなくてもわかるような内容ですね。サービス対象とする建物は、住宅や商業施設、寺社仏閣や文化遺産など多岐にわたるそうです。収益構造は、大手ハウスメーカーや大手ハウスビルダーなどの建築関連業者から依頼を受け、現場に赴いてリペアサービスを提供して収益を得る構造になります。


キャンディル(1446)上場評判とIPO分析


住環境向け建築サービスは、引渡し後の住宅のアフター定期点検や各種メンテナンス、各種問合わせに対応するコールセンター、小規模なリフォームにおける設計・デザイン・施工、住宅設備等に発生した不具合に対して、リコール対応サービスなどを主として既存住宅向けのサービスを提供しています。


商環境向け建築サービスでは、商業施設の内装仕上げ工事やオフィス移転時の家具や什器の設置や内装変更、ホテルの家具取り付け、家具の組み立て、建築揚重など多岐にわたるサービスを提供しています。商業施設は住宅に比べ規模が大きいため多数のスタッフが必要になり、登録スタッフなどを用いて対応しているようです。


建築業界は就労する人材の高齢化が進んでいることも問題となっているようで、人材確保も今後課題になりそうです。また、作業の分業化が進むことが予想され同社としては需要拡大のチャンスにつながるとあります。


キャンディルIPOの特徴


商材販売は、「補修材料の販売」と「インテリア商材の販売」に大きく分類されています。補修材料は、リペアサービスで使用する材料に関して海外メーカーと代理店契約を締結して販売しています。プロ向けから一般向けまで幅広いレベルの補修やメンテナンス材料を仕入れ・販売し、全国のホームセンターや量販店の店頭、ECサイトなどで販売しています。


インテリア商材の販売は、内装設計やインテリアデザインの提案と合わせた照明機器やカーテンなどの販売を行なっています。提案にあたり、建築士やインテリアコーディネーターなど有資格者を内製化することで外注化に比べてコストを抑えることができ、同時に自社のショールームを活用した顧客に寄り添った具体的な提案をすることで満足度を高めているそうです。


キャンディルIPOの販売実績


キャンディル(1446)の企業財務情報と配当性向

回次 第3期 第4期
決算年月 平成28年9月 平成28年9月
売上高 10,491,125 11,959,414
経常利益 129,479 285,811
親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失 △31,667 112,263
包括利益 △31,269 112,728
純資産額 2,224,422 2,452,628
総資産額 6,892,124 7,045,832
1株当たり純資産額 483.54 507.71
1株当たり当期純利益金額又は当期純損失金額 △6.98 23.41
自己資本比率(%) 32.3 34.6
自己資本利益率(%) 4.8
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー 323,805 526,088
投資活動によるキャッシュ・フロー △449,134 △6,256
財務活動によるキャッシュ・フロー 692,319 △279,231
現金及び現金同等物の期末残高 1,139,289 1,379,948
※数値は千円単位


第5期第2四半期連結累計期間(平成29年10月01日~平成30年3月31日)
売上高6,334,196千円
営業利益278,821千円
経常利益248,213千円
親会社株主に帰属する四半期純利益155,975千円


キャンディル(1446)従業員と株主の状況

会社設立は2014年8月07日、東京都新宿区北山伏町1番11号に本社を構えます。
社長は林晃生氏(昭和42年5月08日生まれ)、株式保有率は18.62%です。
従業員数は59人で臨時雇用者は3人、平均年齢42歳、平均勤続年数2年、平均年間給与5,439,000円となり、連結従業員数は630人、臨時雇用者数は833人です。


氏名又は名称 所有株式数(株) 所有株式数割合(%)
新生クレアシオンパートナーズ2号投資事業有限責任組合 3,218,100 61.00
林 晃生 982,400 18.62
株式会社TRAキャピタル 305,400 5.79
株式会社アスク 96,000 1.82
キャンディルグループ従業員持株会 78,000 1.48
阿部 利成 62,500 1.18
佐藤 一雄 62,000 1.18
※株主上位7名の状況


【目論見抜粋】

本募集ならびに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人である新生クレアシオンパートナーズ2号投資事業有限責任組合、売出人である株式会社TRAキャピタル、当社株主である林晃生、株式会社アスク、玄々化学工業株式会社、阿部利成、佐藤一雄、大槻慎二、藤原泉、藤本剛徳、古川誠、堀幸市、京極和博、筒井龍也、大竹俊夫、古川静彦、新株予約権者である林宏英、榎元智嗣、渡邊純は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後90日目の平成30年10月2日までの期間中は、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと及びグリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得すること等は除く。)を行わない旨を合意しております。



上位株主には90日間(平成30年10月02日まで)のロックアップが付与されています。
ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。筆頭株主は新生クレアシオンパートナーズ2号投資事業有限責任組合となっておりベンチャーキャピタルになります。保有率も61%と大きいですね。


キャンディル(1446)IPO大手初値予想と各社配分

仮条件は1,160円~1,180円に決定し、想定発行価格を下限として上限方向に20円引き上げられています。上場による市場からの吸収額は約13.6億円、オーバーアロットメントを含め約15.6億円です。20円の引き上げで3千万円のアップとなります。上場規模はやや荷もたれ感が発生してくるあたりですが公開価格割れは考えにくいでしょう。


2018年9月の連結業績予想では売上7.2%増、経常利益16.1%増(4,600万円)の増収増益となります。今後はオリンピックに向けた商業施設などへの需要が増えてくる見通しのようです。EPS31.96を基にPERを算出すると約36.9倍となり妥当な指標だと思います。


初値予想2,300円~2,600円

初値予想(第2弾)2,400円~2,700円


筆頭株主がファンド(VC)になるため通常であれば個人投資家からの買い特需はそれほどないと考えられますが、IPO地合いの回復などによりある程度まとまった買いが見込めるようです。全国でリペアサービスを行っている地味な業種であるため短期投資が多いのかもしれません。


幹事名 配分単位(株)
野村證券(主幹事) 1,012,000株
SBI証券 46,000株
みずほ証券 34,500株
SMBC日興証券 34,500株
いちよし証券 11,500株
岡三証券 11,500株


類似企業 PER
PBR
エムビーエス(1401) PER43.55倍 PBR6.44倍
安江工務店(1439) PER15.67倍 PBR1.41倍
マサル(1795) PER12.66倍 PBR0.68倍


野村證券主幹事で売出しが中心の案件になります。もちろん売出人は新生クレアシオンパートナーズ2号投資事業有限責任組合が入りもう一社が株式会社TRAキャピタルとこれまたベンチャーキャピタルです。それでも上場規模的に魅力はあるため初値はそれなりに高くなるのではないでしょうか。


SBI証券が続く幹事になりますが、IPOチャレンジポイント以外にも株主優待の一般信用を用いた優待ただ取りもできるためご興味があれば下記の記事を見ていただければと思います。損はさせません!!

投資初心者が株主優待クロス取引


また、6月30日でタイアップ終了予定のキャンペーンなどもあるためIPO口座開設がまだの方はお勧め致します。IPO投資しないよ~という方には関係がありませんが、前受け金不要でIPOに参加できます。IPO取扱いは多いです。





キャンディルのストックオプション詳細を調べました

ストックオプション行使期間 株式の数(株) 発行価格(円)
平成29年5月31日~平成32年11月30日 176,700 616
平成29年5月31日~平成31年11月30日 173,700 593
平成31年9月27日~平成39年9月26日 125,000 900


上場時点で関係があるストックオプションは350,400株になります。公開株式数から考えると少し多いような気もします。訪日外国人の増加や東京オリンピックを控えたホテルの新装・改装ニーズにより買い需要発生も考えられますが、初値がガンガン上がるタイプのIPOではないでしょう。


キャンディル(1446)IPO私見と申し込みスタンス

キャンディルの事業からIPO市場でも人気とは言えませんが、感覚的に初値1.5倍~2倍程度に落ち着くのではないかと思います。セカンダリーも弱い気がしますが、単独上場だとそれなりでしょう。ベンチャーキャピタルが筆頭株主ですがロックアップが掛けられているため90日間は安心でしょう。


業種も建設業となっているためそれほど魅力ではありません。さらに公開株数も多いことから初値売りも多そうです。ただ野村證券が主幹事ということで顧客層から売り急ぐ方のそれほどいない可能性があります。ネット組はすぐに売却してしまいますが、裁量配分の方はその限りではないでしょう。


私はネット申込なので即売ですが、初値1.5倍程度は狙えるのではないかと考えています。上場時の地合いもかなり関係しそうですが、上場規模と日程的に思うほどデメリットも存在しないでしょうか。公開価格割れはないでしょう。


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