アクシス(4012)のIPOが東証マザーズに新規上場承認されたので詳しく情報をご紹介したいと思います。今回も業績や上場規模などを確認しIPO抽選に参考になるような情報を評価してみたいと思います。


主幹事はSMBC日興証券が務め公開株数518,000株、オーバーアロットメント77,700株です。上場規模は想定発行価格1,020円から計算すると約6.1億円になります。軽量級のIPOのため人気があると考えられます。


アクシスIPO上場承認と初値予想
※アクシス公式サイト引用


金融機関向けの各種業務アプリケーションの設計開発や運用保守を請け負う企業になります。富士通(6702)、NTTデータ(9613)、日本ユニシス(8056)3社への売上げが全体売上の59%を占めているそうです。


大手企業との取引により安定した業績を長期的に維持できるため、今後も一定水準の利益確保が見込まれると思います。競合により価格競争が発生した場合はその限りではないでしょう。依存度が高いため心配になりますが既に長期間の取引実績があるそうです。


過去に上場したシステムインテグレーション系のIPOも人気だったため、アクシスIPOも初値に期待ができそうです!では詳しく内容を確認をしてみたいと思います。


アクシス(4012)IPOの上場基本データと引受幹事

項目上場基本データ
市場マザーズ
業種情報・通信業
事業内容業務アプリケーションの設計開発・運用保守、インフラシステムの設計構築・運用保守の提供及びクラウドサービスの提供
上場日9月30日
ブックビルディング期間9月11日~9月17日
想定価格1,020円
仮条件1,020円~1,070円
公開価格1,070円
初値結果5,700円(公開価格5.33倍)
企業情報https://www.axis-net.co.jp/
監査人EY新日本有限責任監査法人


【手取金の使途】

上記の差引手取概算額68,195千円は、①人材採用費、②人材教育費、③社内基幹システムへの投資に充当する予定であります。具体的には以下のとおりであります。

①今後の事業拡大を目的とした人材採用に関する紹介料として40,000千円
②優秀な人材育成のための教育研修費として20,000千円
③業務の効率化を目的とした社内基幹システムへの投資として8,195千円

また上記調達資金は、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。

※有価証券届出書(新規公開時)引用



項目株数データ
公募株数78,000株
売出株数440,000株
公開株数(合計)518,000株
オーバーアロットメント77,700株
上場時発行済み株数2,050,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約20.9億円
幹事団SMBC日興証券(主幹事)
SBI証券
エース証券
岡三証券
極東証券
楽天証券
委託見込岡三オンライン証券
SBIネオトレード証券
DMM.com証券


アクシス(4012)上場評判とIPO分析

想定発行価格1,020円を基に吸収金額を算出すると約5.3億円となり、オーバーアロットメントを含めると約6.1億円規模の上場となります。上場規模が小さい売出株中心のIPOになります。


業績は売上拡大中となり利益も一定水準を保っているように思います。今期は第2四半期段階で前期の利益を超えてくるようです。


アクシスはシステムインテグレーション事業とクラウドサービス事業の2つの事業を行っています。主力事業は「システムインテグレーション事業」になります。


システムインテグレーション事業は、金融機関や官公庁等の公共機関、一般事業会社及びそのグループ会社、もしくは一次請けとなるシステムインテグレーターを顧客として、各種業務アプリケーションの設計開発業務及び運用保守業務を請け負うサービスを行っています。


また同時にインフラシステムの設計構築業務及び運用保守業務を請け負うサービスを提供しています。


同社が行うインフラシステムの対象はメガバンクを始めとした金融機関、公共機関が中心となっています。インフラシステムでは安定稼働が求められており、同社技術者はそのために必要なサーバー仮想化に関する高度な設計構築能力を有していることが特徴です。


さらにサーバー機器を保有しないAWS等のIaaSをはじめ、PaaSやSaaSを活用したインフラ構築についても対応可能であることが強みです。


アクシスIPO上場評判と業績
※有価証券届出書引用


アクシスは、金融機関をエンドユーザーとする売上割合が多いことが特徴です。当事業年度の売上比率は金融69.0%、公共18.6%、その他12.4%になります。


その理由として銀行業における、金融商品取引管理、外貨資金取引等の市場系システム、融資ローン、預金為替等の勘定系システム、債権管理、リスク管理等のその他の金融系システムの開発において、銀行員と対等にコミュニケーションを図るために必要な深い業務知識を有していることが挙げられます。


アクシスのビジネススキーム
※有価証券届出書引用


システムインテグレーションは、クラウドから始まったデジタル革命により、大きな変革の時を迎えているそうです。


アプリケーションやインフラシステムの構築技術は、従来のプログラムによるシステム開発から、プログラムを必要としないプログラムレスやプラットフォームを活用した開発へのシフトが進展しているそうです。


これにより生産性が向上し、コストダウンが実現すると共にシステム投資全体の拡大が見込まれています。


クラウド技術の活用は、金融機関や公共機関にも広がり始めており、金融分野では総合金融へのシフトやネットバンク、流通系の銀行の増加、貸金業の台頭や決済の多様化が進む中で、新しいIT技術を活用したFintechが進展しています。


このことからも同社事業領域に今後期待できると考えられます。


アクシスIPO販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


クラウドサービス事業は、「はたらく車」の位置情報や走行距離等をリアルタイムで把握することが可能となるフリートマネジメントサービス「KITARO」を提供しています。


KITAROサービスは、デバイスを通して車両の様々な情報をクラウドにアップロードし有効活用するIoTのサービスであり、位置情報・走行履歴管理機能により、車の位置情報をリアルタイムで把握することができます。


さらに、渋滞情報と走行履歴情報から目的地の到着時刻を予測すること等が可能となっています。


アクセル操作やアイドリング時間の基本情報に加え、急ブレーキ、急ハンドル等の発生情報を取得し、安全運転やエコドライブに関する分析評価を行う機能も備えています。


また多くの顧客と契約できるように、アフィリエイターに紹介してもらい契約実績に応じて紹介料を支払いするアフィリエイトプログラムを提供しているそうです。


「はたらく車」とは、業種規模問わず企業が所有・利用する幅広いジャンルの車両のことを指しています。同社によればトラック・バス・ハイヤー・営業車・建機等となっています。



アクシス(4012)の企業財務情報と配当性向

回次第28期第29期
決算年月2018年12月2019年12月
売上高3,213,7263,410,572
経常利益275,019184,161
当期純利益192,695131,204
資本金50,00050,000
純資産額1,339,6881,470,893
総資産額1,924,2862,042,166
1株当たり純資産額697.03765.29
1株当たり当期純利益金額100.2668.26
自己資本比率(%)69.672.0
自己資本利益率(%)15.59.3
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー133,383208,864
投資活動によるキャッシュ・フロー△100,988△11,014
財務活動によるキャッシュ・フロー△73,308△59,451
現金及び現金同等物の期末残高1,073,4431,211,684
※数値は千円単位



第30期第2四半期累計期間(2020年1月01日~2020年6月30日)
  • 売上高1,879,592千円
  • 営業利益192,101千円
  • 経常利益204,423千円
  • 四半期純利益131,240千円



【第30期第2期のチェックポイント!】

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う景気減速懸念等の影響もあり、景況感は急速に悪化しています。日銀短観6月調査によると、同社売上の過半を占める全産業のソフトウェア投資額は、2020年度計画が前年度比2.4%となっており、IT投資への影響は限定的となっているそうです。

創業以来の事業であるシステムインテグレーション事業及び2018年度から開始したクラウドサービス事業では、顧客からの信頼を獲得し持続的にサービスを提供することができるよう、先端技術の吸収を積極的に行うと同時に、業容拡大に向けた人材の積極採用を行っているそうです。

アクシス社の特徴は?どんな会社のか動画を探してみた

アクシスの動画を見つけることができました。PRムービーとなっているだけあり社員中心の動画となっています。また短いバージョンがあったのでそちらをご紹介したいと思います。





活気が伝わる動画だと思いました。従業員数も多いため社内イベントなどの開催も多いのではないでしょうか。


IT系企業の上場は次から次に出てきますがどれも初値が高くなる傾向があります。アクシスの上場にも期待できそうですね。


アクシス(4012)の株主状況とロックアップについて

会社設立は1991年6月12日、東京都港区西新橋二丁目3番1号に本社を構えます。社長は小倉博文氏(1961年12月13日生まれ)、株式保有率は59.33%(1,270,000株)です。


従業員数は301人で平均年齢32.5歳、平均勤続年数6.2年、平均年間給与4,729,000円です。


セグメント別ではシステムインテグレーション事業290人、クラウドサービス事業4人、全社共通7人になります。臨時雇用者はいません。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
小倉 博文1,270,000株59.33%
日向 宏270,000株12.61%
山本 浩史260,000株12.15%×
横田 佳和120,000株5.61%
小泉 彰宏70,000株3.27%×
石川 浩一39,800株1.86%
白川 雄一12,200株0.57%
※株主上位7名の状況


【ロックアップについて】

本募集及び引受人の買取引受による売出しに関し、貸株人である小倉博文、売出人である日向宏及び横田佳和並びに、当社株主である石川浩一及び白川雄一は、SMBC日興証券株式会社に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しにかかる元引受契約締結日に始まり、上場日から起算して180日目の2021年3月28日までの期間中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式及び当社普通株式を取得する権利を有する有価証券の発行、譲渡又は売却等を行わない旨を約束しております。

※有価証券届出書(新規公開時)引用



上位株主には180日間(2021年3月28日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


ベンチャーキャピタル出資はなく、現株主は個人名しか確認できませんでした。また親引けは行われません。


アクシス(4012)IPOの初値予想と幹事引受け株数

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件範囲は1,020円~1,070円に決定しました。上限の1,070円で計算した吸収額は6.4億円になり時価総額は21.9億円です。上場規模が小さく金融向けシステム開発を手掛けるため初値3倍程度が見込めるようです。


IT系なら何でも買い上げられる地合いがこのまま続くのであればさらに初値が高くなる可能性があります。気になるのはNYダウ平均の下落です。ただの調整であればよいですが大統領選挙があるため日々注視する必要がありそうです。


大手初値予想(A社)3,000円~4,000円
※注目度B


ベンチャーキャピタル保有株がなくロックアップは180日間、そして新株予約権は2021年12月20日からしか行使できません。このため需給も良さそうです。


2020年12月の単独業績予想は売上36.8億円で前期比7.9%増、経常利益2.7億円で前期比48.9%増になります。売上が鈍化しているようにも感じますが提携企業は増えているそうです。


四半期利益は1.9億円で前期比47.3%増を見込みます。EPS99.86からPERは10.72倍、BPS866.94からPBRは23.4倍になります。株価設定が類似企業比較で割安だと思います。


またコロナ禍によりIT関係の事業が注目され特にIPO株が物色されているためアクシスも買われるでしょう。前日にヘッドウォータースが上場することから同様に大量の買いが見込めそうです。


株価も低いことから現在の地合いであれば初値3倍以上のスタートが濃厚のようです。セカンダリーでも積極的に買われる可能性があります。VCがいないため人気化するかも?


幹事名割当株数引受割合
SMBC日興証券466,500株90.06%
SBI証券10,300株1.99%
エース証券10,300株1.99%
岡三証券10,300株1.99%
極東証券10,300株1.99%
楽天証券10,300株1.99%


株数がそこそこあるのでSMBC日興証券からの申込みを中心に当選を狙う方法でよさそうです。売出株が多くなっていますが問題ないでしょう。新規口座開設者はブロンズランクになるので少し当選しやすくなります。


年末に向けて口座開設を行っておくと良いと思います。これからIPOが増えてくるはずです!最近はPOの抽選もSMBC日興証券で申込んでいます。その他、信用取引や単元未満株取引も行っています。結構凄い証券会社なんですよね。




日興フロッギーから口座開設してもIPO抽選に参加できます。ホームページが異なりますが日興フロッギーだとdポイントで少しお得です。どちらも証券口座開設なので好きなほうから申込できます。


ドコモユーザーだとdポイント狙いでもよいと思います。




今回も岡三証券が幹事入りなので岡三オンライン証券からのIPO取扱いも期待ができると思います。口座開設後入金を行わなくても抽選に参加可能です。当選後に入金し購入申し込みを行うことができます。


それと米国株式が調子が良いためウェルスナビのETF投資で11.3%以上の利益が出ています。新型コロナウイルス感染症時よりも資産評価額が増えているため驚いています。参考記事は下記になります。




このまま世界経済は本当に拡大するのかもしれません。もしかしたら米中貿易戦争により投資のチャンスが再来するかもしれませんね。


それとタイアップがまだついていたので1,000円上乗せして貰えることになっています。よかったら頂いてください。

類似企業のPERやPBRを調べてみました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
キューブシステム(2335)PER25.05倍PBR3.13倍
ソルクシーズ(4284)PER19.34倍PBR1.89倍
東邦システムサイエンス(4333)PER19.33倍PBR1.63倍
※2020年9月11日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2021年12月20日~2029年11月21日218,500株797円


ストックオプション(新株予約権)は218,500株存在します。しかし行使期限が2021年12月となっていることから上場時点で関係がありません。


発行済株式総数に対する新株予約権の割合は10.9%になるそうです。


ツイッターでもIPO記事のチェックができます!

最新情報を手に入れたい方やレア情報、気になったことをツイートしています。IPO投資歴は15年と長くソーシャルレンディングも6年目突入!安定の利益でブログも15年目に突入。


アクシス(4012)IPOの評価と申し込みスタンス

アクシスIPOは人気だと思います。ただ高値を維持できるような銘柄ではないのかもしれません。


インフラシステムの対象が、メガバンクを始めとした金融機関や公共機関が中心となっていることから業績の安定感はあるでしょう。


アクシス(4012)IPOの評価
※アクシス公式サイト引用


システムをゼロからプログラムにより開発する従来型のシステムインテグレーションから、Salesforce、intra-mart、AWS、Google Cloud Platform、RPA、AI等のプログラムレスやプラットフォームを活用したシステムインテグレーションにも着手しているそうです。


金融分野で進展する業務システムクラウド化、ネットバンク、レンディング、決済サービス等のFintechも行っています。


何でも屋さん的な感じですね。コンサルティングやシステム企画・設計、開発、運用・保守までのトータルサポートでサポートできるそうです!


この手のIPOで公開価格割れは考えられないため全力申し込みで良さそうです。


アクシス(4012)IPO主幹事です! 【私はネット口座だけで当選しています】
⇒ SMBC日興証券公式サイト

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