イーディーピー(7794)[EDP]のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。ネガサ株で不安なIPOだけど業績に魅力があります。悩みそうな銘柄です。


主幹事はSMBC日興証券が務め公開株数429,000株、オーバーアロットメント64,300株です。上場規模は想定発行価格4,500円から計算すると約22.2億円になります。


イーディーピー(7794)[EDP]IPOが上場承認
※イーディーピー公式サイト引用


1年前であれば利益が見込めると思いますが今の市場で買われるのか微妙です。上場ラッシュに入るため、他のIPOの人気を把握しながら抽選に参加したいと思います。


もし公開価格割れの場合は大きな損失になる可能性があります。2022年はかなり厳しい状況となっているためネガサ株には注意しておきたいと思います。


2021年3月期の販売実績ではLGD生産の原料となる結晶が売上の87.7%以上を占めています。売上は低いようですが直近の利益が拡大し続け増収増益が続きます。


ここ数年は人工合成のダイヤモンドを使った開発が進められ、伝統的な分野である宝石についても人工合成への転換が進んでいるそうです。市場規模も急成長しており期待できるそうです!


イーディーピー(7794)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日6月27日
市場グロース市場
業種その他製品
事業内容単結晶ダイヤモンドとその関連素材の製造・販売・開発
ブックビルディング6月10日~6月16日
想定価格4,500円
仮条件4,500円~5,000円
公開価格5,000円
初値結果8,200円(公開価格1.64倍)
企業情報https://www.d-edp.jp/
監査人EY新日本有限責任監査法人
手取金の使途全額を設備資金に充当する予定


項目株数データ
公募株数360,000株
売出株数69,000株
公開株数(合計)429,000株
オーバーアロットメント64,300株
上場時発行済み株数2,545,300株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約114.5億円
幹事団SMBC日興証券(主幹事)
SBI証券
丸三証券
野村證券
楽天証券
マネックス証券
大和証券
岡三証券
委託見込岡三オンライン
DMM.com証券


イーディーピー(7794)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格4,500円を基に吸収金額を算出すると約19.3億円となり、オーバーアロットメントを含めると約22.2億円規模の上場となります。


同社は独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)のダイヤモンド単結晶製造技術の事業化を目的として、産総研ダイヤモンド研究センター長であった藤森直治を中心に設立されれています。


人工ダイヤモンドは宝石や研磨剤として広く使われ、1955年に超高圧合成法による人工合成技術が開発されています。1981年には気相合成技術が開発され各種の応用に人工ダイヤモンドが使用されています。


同社は人工宝石を製造する手法の一つである気相合成法において、宝石を成長するための元となる「種結晶」を主要製品とし販売を行います。


イーディーピー(7794)の業績
※有価証券届出書引用


同社は種結晶を成長させて原石を作りこれをカットと研磨を行い宝石を作ります。最終的には宝飾品に加工して消費者に届くことになります。


LGD市場のサプライチェーンにおいて最上流のポジションに位置し、産総研の開発した大型ダイヤモンド結晶製造技術を移転し、それによって種結晶製造することで人工宝石を製造する企業へ販売を行います。


直近で急激に利益が出ているため成長過程にあるようです。今期利益も期待できそうです!


イーディーピー(7794)IPOの製品分野別販売実績
※有価証券届出書引用


販売は直接もしくは商社を通じて人工宝石製造会社等に供給しています。


生産技術は産総研が開発した手法を元にしているため、販売した製品金額から算出した実施料を産総研に納入しているそうです。


技術の知的財産権は産総研が有していることから、同社は特許実施権許諾契約を締結しています。


イーディーピー(7794)IPOの販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


製品の特長は大型の単結晶を大量に製造できることです。また板状で製作するため購入者のコストが安くなります。用途の多くは板上で使用するそうです。


この他、広い厚さ範囲を設定でき板厚に対する制限がほとんどないことが特徴的となっています。様々な仕様の基板にも対応し製品化できることも特長の一つとなっています。


イーディーピー(7794)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2009年9月08日、大阪府豊中市上新田四丁目6番3号に本社を構えます。社長は藤森直治氏(1949年7月03日生まれ)、株式保有率は11.85%(275,000株)です。


従業員数47人で臨時雇用者21人、平均年齢46.7歳、平均勤続年数4.3年、平均年間給与4,864,000円です。


セグメントはダイヤモンド単結晶の製造、販売、開発事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
藤森直治275,000株11.85%
Cornes&Company Limited250,000株10.77%
コーンズテクノロジー株式会社215,000株9.26%
竹内工業株式会社185,000株7.97%
旭ダイヤモンド工業株式会社160,000株6.89%
DCIハイテク製造業成長支援投資事業有限責任組合109,100株4.70%
株式会社新生銀行105,500株4.55%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2022年12月23日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


この他、ベンチャーキャピタルや新生銀行に対して90日間(2022年9月24日まで)のロックアップ付与が行われ、発行価格又は売出価格の1.5倍以上でロックアップが解除されます。


また、上場前の第三者割当等による割当者との間で継続所有等の確約を行っています。親引けは行われません。


イーディーピー(7794)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件範囲が想定発行価格を下限として4,500円~5,000円に設定されました。これにより吸収金額は最大24.7億円、時価総額127.3億円になります。上限500円の増加になり想定を約11.11%上回ります!


上場承認時は初値予想も低かったようですが、ANYCOLOR(エニーカラー)の強烈な需要から強気予想に変わったように感じます。これを信じるならば積極的にIPO抽選に参加してよさそうです。


世界的に人工ダイヤの需要が高まっていることで、機関投資家から注目される可能性があるようです。その背景には人工ダイヤの割安な価格設定があり、海外からの引き合いがかなり多いようです。


日本にはダイヤメーカーがなく販売は全て海外となっているそうです。業績予想では1ドル110円で算出されているため今の円安状況から考えられるのは業績の押し上げです。


某社では電気代(動力含む)と相殺されるとの指摘がありますが、素人考えでも110円と130円台ではその差は歴然です。何時まで円安が続くのか見通しははっきりしませんが、今期は110円よりは高く推移する可能性があると思います。


人工ダイヤの宝石市場は大きいとされ、一部の情報では工業用で利用される10倍以上あるとの指摘もあります。また生産が追い付かずフル稼働状態のため、上場で得た資金を全て設備資金に充当予定となっています。


このため業績が拡大する可能性が高く機関投資家の需要が見込めるようです。ただ上場規模が軽量とは言えず、値嵩株であることを考えると個人投資家よりも機関投資家向きの銘柄と言えます。


大手初値予想5,000円~6,000円
修正値7,500円~8,000
直前予想7,250円

※注目度A


業績を確認すると2023年3月期の単独予想を確認することができました。それによれば売上24.15億円となり前期比54.61%増、経常利益7.37億円となり前期比39.85%増となります。


四半期利益は4.86億円となり前期比29.95%増を予想しています。数年前までは赤字でしたが利益が急拡大しています!


公開価格が5,000円決定の場合の指標はEPS197.47からPER25.32倍、BPS1,602.35からPBR3.12倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


イーディーピー[EDP]の技術は高性能半導体としての需要も期待されています。ダイヤはリシコンに比べ熱伝導率が高いことで、もしかすると半導体分野へ利用される可能性もあるようです。


同社のような銘柄は機関投資家頼みとなることが多いため、マネーゲーム化すればオキサイドが上場した時のように賑わう可能性があるようです。


IPOに当選できても握力が弱い私はすぐに売却しそうです。また、SMBC日興証券が主幹事のため銘柄毎に資金拘束され個人参加者は少なくなると思います。他のIPOに資金を回したいですからね。


幹事名割当株数引受割合
SMBC日興証券(主幹事)373,800株87.13%
SBI証券21,400株4.99%
丸三証券8,500株1.98%
野村證券8,500株1.98%
楽天証券4,200株0.98%
マネックス証券4,200株0.98%
大和証券4,200株0.98%
岡三証券4,200株0.98%


SMBC日興証券の主幹事が続いています。これまで上場を控えていた案件が出てきたと考えられます。


6月後半に複数の上場企業があることで継続した資金が入るのか既に心配されています。例年通りの上場数が予定されているそうです。この時期は意外にIPOがありますからね。


事業内容からスタンダード市場か?と思いましたがグロース市場になっていて好感できます。また業績は前期売上約11.4億円で純利益が約2.5億円としっかりしています。


株価設定が高いことで投資家が不安に陥るパターンのIPOとなっています。IPO向きの事業とは言い難いですからね。当選を狙うのであれば主幹事のSMBC日興証券から申込みを行っておきましょう!


IPOルールは下記記事でまとめています。銘柄別に資金が拘束されるため今回のようなネガサ株は当選しやすいかもしれません。




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私も早速口座開設を行い参加しています。クレディセゾングループも出資しているため企業評価は高いと思います。利回りが高ければ最高の企業かもしれません。




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
住石ホールディングス(1514)PER4.56倍PBR0.73倍
住友電気工業(5802)PER11.86倍PBR0.67倍
オキサイド(6521)PER50.80倍PBR5.75倍
※2022年6月11日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2018年2月02日~2023年2月01日1,000株1,000円
2019年1月02日~2024年1月01日1,100株1,000円
2019年7月02日~2024年7月01日3,000株1,100円
2020年7月02日~2025年7月01日800株1,100円
2021年7月02日~2026年7月01日1,100株1,500円
2021年7月02日~2026年7月01日49,000株1,500円
2022年4月02日~2027年4月01日1,600株1,500円
2022年7月02日~2027年7月01日33,000株1,500円
2023年5月02日~2028年5月01日1,700株1,500円
2023年7月02日~2028年7月01日43,000株1,800円


ストックオプション(新株予約権)は57,600株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数2,185,300株に対する新株予約権は135,300株となり割合は6.2%になります。


イーディーピー(7794)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

イーディーピー[EDP]のIPOは抽選に参加したいと考えています。ニッチ分野のIPOは好まれる場合がありますからね。


続くIPOが多い場合は方向転換する可能性もあります。今期業績予想が良ければ魅力があります!


イーディーピー(7794)[EDP]IPOの評価
※イーディーピー公式サイト引用


人工ダイヤモンドの宝石市場は世界的に拡大傾向が続くと見込まれていますが、宝飾品としての人工ダイヤモンドの認知の遅れや国内外の経済情勢の悪化、さらに景気動向の減退等が心配されています。


同社だけの問題ではありませんが、宝石はいわゆる「ぜいたく品」になるため需要低下の可能性はあるかもしれません。上場時は関係がないと思います。


株主には上場企業の旭ダイヤモンド工業(6140)や新生銀行(8303)の名前もあります。


競合他社を調べると特に脅威となる企業や手法はないようです。多結晶ダイヤモンドを種結晶として用いる手法が出来た場合は脅威になるそうですが、コストが高くなるため現時点ではそれほど大きな脅威とはならないそうです。


それよりも為替リスクや中近東の政治情勢が問題となるかもしれません。外貨建の取引の割合は2021年3月期が87.5%、主要販売先としてイスラエル企業が含まれているそうです。


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