Institution for a Global Society[インスティテューション フォー ア グローバル ソサエティ](4265)のIPOがマザーズに新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。オーラスIPOがこれか?と残念です。


しかしイベントを意識した買いが見込めるかもしれません!


主幹事は野村證券が務め公開株数1,915,300株、オーバーアロットメント287,200株です。上場規模は想定発行価格1,660円から計算すると約36.6億円になります。


Institution for a Global Society(インスティテューション フォー ア グローバル ソサエティ)IPOが上場承認
※IGS公式サイト引用


ファーストインプレッションは目論見で何を伝えたいのか?と疑問を持ちました、話が長くどこを押しているのか掴みにくいです。


Society5.0時代の変化に対応するための事業だと思いますが、詳しく表現されている割に実績が乏しいと感じてなりません。SDGsを意識していることは伝わりますが話が長いんですよね。


GROW360やAi GROWに代表される人の多面的能力データの常時取得に加え、ブロックチェーンのトレーサビリティ機能を利用し、持続可能な社会に向けてインセンティブ設計が行える社会の実現を目指すそうです。


話が交錯して難し過ぎます。


Institution for a Global Society(4265)のIPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日12月29日
市場マザーズ
業種情報・通信業
事業内容AIを活用した人材評価プラットフォームを企業や学校に提供するHRTech×EdTech企業
ブックビルディング12月13日~12月17日
想定価格1,660円
仮条件1,660円~1,720円
公開価格1,720円
初値結果2,002円(公開価格1.16倍)
企業情報https://i-globalsociety.com/
監査人太陽有限責任監査法人
手取金の使途
  • 採用費及び人件費
  • システム開発に係る費用
  • 事業規模拡大のためのその他営業費用


項目株数データ
公募株数320,000株
売出株数1,595,300株
公開株数(合計)1,915,300株
オーバーアロットメント287,200株
上場時発行済み株数4,296,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約71.3億円
幹事団野村證券(主幹事)
みずほ証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
SBI証券
いちよし証券
丸三証券
岩井コスモ証券
極東証券
委託見込LINE証券
DMM.com証券
auカブコム証券


Institution for a Global Society(4265)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,660円を基に吸収金額を算出すると約31.8億円となり、オーバーアロットメントを含めると約36.6億円規模の上場となります。


第11期売上が5.1億円でこの規模の吸収は厳しい印象を受けます。ただIPOとしては2021年最後のIPOになるため祭り化する可能性はあると思います。


同社は個人が持つ多面的な能力を科学的に評価するシステム、評価データにもとづき成長を支援する教育コンテンツ、個人がデータを安全かつ主体的に活用するためのプラットフォームを提供しています。


学校法人や企業、自治体などのコミュニティに対してサービスを展開しています。目論見によれば、個人と組織のエンパワーメントを支援し、Society5.0時代の産業基盤となると同社は考えているようです。


Institution for a Global Society(4265)IPOの業績
※有価証券届出書引用


テクノロジーの活用によって多面的な能力を公平に評価する「GROW」を2016年に開発しています。


2017年以降はAI搭載エンジンにより社員や採用候補者の気質・コンピテンシー・スキルを科学的に測定して能力を可視化する「GROW360」を企業の人事領域に拡大しています。


2019年には教育現場に向けて同様の人材評価システム「Ai GROW」の提供を開始しています。段階を追ってサービスを多様化しているようです。


Institution for a Global Society(4265)のサービス
※有価証券届出書引用


2020年以降はESGの進展により、個人が自ら情報を管理・利活用する方向に変化を遂げる中で、同社サービスがそのインフラとなることを目指して実証事業を行っているそうです。


具体的には慶應義塾大学と共同で、個人が主体的かつ安全に自分自身のデータの利活用ができることを目的にブロックチェーン技術を応用したプラットフォームの実証を行っています。


Institution for a Global Society(4265)の販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


Institution for a Global Society(4265)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2010年5月18日、東京都渋谷区恵比寿南一丁目11番2号に本社を構えます。社長は福原正大氏(1970年1月21日生まれ)、株式保有率は14.43%(625,000株)です。


従業員数41人で臨時雇用者4人、平均年齢37.5歳、平均勤続年数2.4年、平均年間給与6,163,000円です。


セグメントはHR事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
UTEC3号投資事業有限責任組合762,000株17.59%
福原 正大625,000株14.43%
TUSキャピタル1号投資事業有限責任組合571,000株13.18%
みやこ京大イノベーション投資事業有限責任組合428,500株9.89%
慶應イノベーション・イニシアティブ1号投資事業有限責任組合394,500株9.11%
岩永 泰典325,000株7.50%
株式会社ウィザス290,000株6.69%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には90日間(2022年3月28日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


ベンチャーキャピタル4社に対してロックアップ90日間とロックアップ解除倍率1.5倍の設定が設けられています。


親引けは行われません。また第三者割当等を受けた割当者との間に継続所有等の確約を行っています。


Institution for a Global Society(4265)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件は想定発行価格を下限として1,660円~1,720円に決定しました。吸収金額は最大で37.9億円、時価総額73.9億円となります。


上場規模は荷もたれ感が強いようですが、2021年最後のIPOになるため買われる展開になると予想されています。毎年プレミアムが付き盛り上がるため今年も例年通りの展開が期待されます。


事業はAIを用いた人材評価を行い新味があります。業績水準は低いようですが一応黒字です。また経済産業省の補助金対象に選ばれ自治体も採用しやすいようです。


変わり種を最後に持ってきた感はありますが、吸収金額が大きく株式の換金を考えた場合はロックアップ1.5倍までの上昇となりそうです。


個人投資家主体の場合は吸収金額が大きいため初値高騰は難しいようです。30億円程度の資金流入の期待はあるようですが、始まってみなければわかりません。ただAI関連のため期待値は高いようです!


大手初値予想2,000円~2,500円
修正値2,000円~2,500円
再修正2,000円前後

※注目度B、修正値は変化なし、再修正は12月22日追記


業績を調べると2022年3月期の単独予想を確認することができました。それによれば売上7.39億円となり前期比43.77%増、経常利益1,500万円となり前期比66.67%増になります。


四半期利益は1,400万円となり前期比366.67%増と予想されています。増収増益となりますがいつ赤字転落してもおかしくない水準です。


公開価格が1,720円決定の場合の指標はEPS3.46からPER497.11倍、BPS219.72からPBR7.83倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


指標的にはかなり株価設定が高いと感じます。


今期は教育事業で特需が発生しコロナ禍が追風となっているようです。短期投資家のターゲットになれば盛り上がるかもしれませんがセカンダリーは危険かもしれません。


VC4社で718,800株の保有となっており、公開価格1.5倍の2,580円でロックアップが外れる予定です。ロックアップを外しにくる展開となれば公募組は儲かりますね!!


幹事名割当株数引受割合
野村證券(主幹事)1,743,100株91.01%
みずほ証券95,800株5.00%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券26,800株1.40%
SBI証券26,800株1.40%
いちよし証券5,700株0.30%
丸三証券5,700株0.30%
岩井コスモ証券5,700株0.30%
極東証券5,700株0.30%


2021年を締めくくるIPOになると思うので抽選には参加するつもりです。公開価格が手頃なので参加しやすい状況というのもあります。


また資金不要でIPO抽選に参加できる野村證券が主幹事なので運試しで申込むと思います。利益はその後ですね。業績規模が小さいことが不安材料です。




丸三証券からの申込みはネット組にとって穴場かもしれません。1年を通すと取扱いは多いと思います。


また、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の委託でauカブコム証券からも抽選に参加できると思います。後期型抽選になるため参加しておきましょう。


IPOは申込み口座が多いほど有利だと考えています。当選確率も高くなる傾向にありますからね。




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
プラスアルファ・コンサルティング(4071)PER80.5倍PBR26.34倍
ビジョナル(4194)PER82.76倍PBR15.05倍
カオナビ(4435)PER1,137.69倍PBR32.63倍
※2021年12月15日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2014年2月28日~2023年2月28日50,000株200円
2017年7月07日~2027年7月06日232,500株150円
2021年3月16日~2029年3月14日59,000株1,140円
2022年5月16日~2029年3月14日15,000株1,140円


ストックオプション(新株予約権)は341,500株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数3,976,000株に対する新株予約権の割合は9.0%(356,500株)になります。


Institution for a Global Society(4265)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

Institution for a Global SocietyのIPOはサブスクリプション型のビジネスモデルを成立させ、経済産業省や日本郵便などとの提携もあります。


IPOとしては物足りない感もあると思いますが、2021年最後を締めくくると思われる銘柄のため祭り化することを期待しています。


Institution for a Global Society(4265)IPOの評価
※IGS公式サイト引用


最新テクノロジーと蓄積された74万人を超える登録者の評価・教育データを利用していると同社はしつこく言っています。


幼少期から成人期までシームレスに多面的な能力評価・育成支援、企業から教育現場への資金を流すための土壌が生まれているそうです。


AIを活用したビジネスであることはIPO向きです。ただどうしても業績規模が小さいため気になります。公的機関との取組は買われる材料、もしくは株価安定につながるかもしれません。


教育事業では主に、中学校や高等学校等の教育機関に対しサービスを提供しているそうです。また、コロナ禍でのデジタル化が追い風になっていることは好材料だと思います。


ここはイベント的にオーラスIPOに参加する投資家が多いと感じます。2021年を締めくくるIPOになるのか楽しみにしたいと思います。


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