2019年12月の特大目玉とも言われたフリー(freee)の初値予想と幹事配分などを今回も評価していきたいと思います。利益が出るの?本当に投資をして大丈夫なの?と言った意見が多くあります。
現在のブックビルディングスタンスは中立です。いつでも投資が出来るように準備だけはしておきたいと思います。大手企業などの見立ては厳しい上場になると言われているようです。
項目 | 株数データ |
想定価格 | 1,800円 ※1,660円~1,940円の平均値で算出 |
仮条件 | 12月02日 |
公開価格 | 12月09日 |
公募株数 | 5,435,200株 ※国内募集2,952,000株、海外募集2,483,200株を目処に予定 |
売出株数 | 12,041,100株 ※国内売出4,313,000株、海外売出7,728,100株を目処に予定 |
公開株数(合計) | 17,476,300株 |
オーバーアロットメント | 1,089,700株 |
幹事団 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共同主幹事) 大和証券(共同主幹事) メリルリンチ日本証券(共同主幹事) SBI証券 野村證券 みずほ証券 岩井コスモ証券 東洋証券 楽天証券 いちよし証券 エース証券 ちばぎん証券 東海東京証券 松井証券 丸三証券 水戸証券 ※マザーズ上場にあたっての幹事取引参加者は三菱UFJモルガン・スタンレー証券と大和証券です |
委託見込 | auカブコム証券 ←取扱い決定 DMM.com証券 |
上場規模も約334.2億円と大きなサイズですが引受幹事も多い状況です。またフリーの勧誘が既に行われているようです。共同主幹事だけではなく平幹事からの営業もあるようです。と言うことは「人気がないと考えている」のかも?と感くぐってしまいます。
同社の事業は「スモールビジネス向けクラウドERPサービスの提供」です。クラウド会計ソフトfreeeの他、freeeシリーズを横展開しています。事業は悪くありませんが単純に業績が悪いんですよね。
2020年6月の連結業績予想は売上69.4億円になり前期の45.2億円から53.7%も伸びています。勢いを感じる成長率となり今後も期待が出来そうです。ただ経常利益を確認すると-31.3億円の赤字を計上し前期の-28.5億円から増えています。
四半期利益は-31.4億円(前期-27.8億円)あたりになるそうです。同社の収益構造から赤字先行になることは理解できるものの収益性が感じられない中で、フリーに投資をするには勇気が必要になりそうです。
Sansan(4443)のように赤字縮小しその後利益が出る予想で上場するなら歓迎されそうですが、赤字額が増える中で買い進む投資家はいるのでしょうか?
とことん叩かれて株価が低い価格になってから購入するほうが賢そうです。上場後に株価が下げるのかはわかりませんが、現段階では個人的にこのように考えています。
フリーの詳細情報を知りたい方は下記記事にまとめているので参考にしてください。仮条件発表後には追記する形で最新の初値予想も記載しています。
フリー(freee)IPO上場承認と初値予想!爆損覚悟で挑みVC被弾か類似企業比較では万年赤字となっているマネーフォワード(3994)になります。確かに赤字ですが株価は結構高い位置にあります。時価総額も2019年11月29日の終値4,825円で約1057.3億円となっています。フリーの時価総額は想定発行価格算出で約839.5億円です。
マネーフォワードがなぜ人気なのかは調べていませんが外国人に人気があるそうです。もしかしてフリーもそんな展開になるのでは?という期待も多少あります。
幹事名 | 配分単位 | 引受割合 |
三菱UFJ・モルガンスタンレー証券(共同) | 3,167,400株 | 43.60% |
大和証券(共同) | 2,606,600株 | 35.88% |
メリルリンチ日本証券(共同) | 147,400株 | 2.03% |
SBI証券 | 726,500株 | 10.00% |
野村證券 | 333,400株 | 4.59% |
みずほ証券 | 123,500株 | 1.70% |
岩井コスモ証券 | 24,700株 | 0.34% |
東洋証券 | 24,700株 | 0.34% |
楽天証券 | 24,700株 | 0.34% |
いちよし証券 | 12,300株 | 0.17% |
エース証券 | 12,300株 | 0.17% |
ちばぎん証券 | 12,300株 | 0.17% |
東海東京証券 | 12,300株 | 0.17% |
松井証券 | 12,300株 | 0.17% |
丸三証券 | 12,300株 | 0.17% |
水戸証券 | 12,300株 | 0.17% |
上記が現在発表されている幹事引受け株数です。幹事配分株数は予定なので今後変更される可能性があります。ご注意ください。発行株数の変更や売出株数の変更が行われる可能性も十分あります。
三菱UFJモルガン・スタンレーや大和証券の支店口座の方はとくに営業の電話が掛ってきそうです。安く買えるのであればよいですが日本国内ではあまり人気だとは感じません。
優良課金ユーザー企業(顧客)は確実に増えています。クラウド化された会計ソフトの普及率は日本国内では低いため今後も需要があると見込まれているサービスです。データ的には中小企業の会計ソフトウェア利用率は54.1%でクラウド会計普及率は14.5%しかないそうです。
今年は消費税税率引き上げがあり同社の会計ソフト利用社数も増加しているはずです。
ベンチャーキャピタル出資も多く存在し、新株予約権もかなりの株数が発行されています。海外販売比率は55%と高く設定されていることから国内投資家よりも海外勢に向けた上場なのか?と少し考えています。実に難しいIPOになります。
迷ったときは不参加にしておくべきでしょう。ネット応募はあまりないと考えられるため証券会社の営業が頑張っている雰囲気があります。もうしばらく我慢して上場しなければ黒字上場も可能なのではないかと考えられるため、大人の事情で上場するのかな?と考えてしまいます。
ランサーズ(4484)やメドレー(4480)も不人気そうですよね。2019年12月前半線~中盤にかけて微妙なIPOが続くようです。微妙なIPOは端株でIPOにチャレンジでしょう!SBIネオモバイル証券だと1株からIPO抽選にチャレンジできます。100株だと不安ですが1株なら参戦しても良いですよね。
公式サイトでも既に発表されているため口座開設者が増えているそうです。ひとかぶIPOで当選できるチャンスです!端株であれば長期間保有してもいいかもしれません。IPOに興味がない方はネオモバのTポイント投資をお勧めします。
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