ALiNK(アリンク)インターネットとテクノフレックスのIPO初値予想や幹事配分などを評価していきます。仮条件がどちらも決定しているためIPO申し込みの準備を行わなければなりません。どちらも公開価格超を超えてきそうですが少し心配な面もあります。
まずはALiNKインターネットから確認してみたいと思います。
項目 | 株数データ |
想定価格 | 1,470円 |
仮条件 | 1,560円~1,700円 |
公開価格 | 11月29日 |
公募株数 | 150,000株 |
売出株数 | 355,200株 |
公開株数(合計) | 505,200株 |
オーバーアロットメント | 75,700株 |
幹事団 | 野村證券(主幹事) SMBC日興証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 SBI証券 岡三証券 エース証券 |
委託幹事 | 岡三オンライン証券 ←取扱い決定 auカブコム証券 ←取扱い決定 |
IPOラッシュ前半戦の目玉IPOの位置づけのようです。同日上場のテクノフレックスやRITE市場に上場するSOSiLA物流リートと比較しても人気なのは間違いないでしょう。
想定発行価格1,470円に対して仮条件範囲が1,560円~1,700円とかなり引き上げられています。同社が運営する天気予報専門メディア「tenki.jp」のアクセス数は今後も伸び続けると予想されるため業績期待があるようです。
しかし今期業績は売上高6.9億円と前期と同じで頭打ち感があります。経常利益は15.1%減、四半期利益は21%減になります。にもかかわらず想定発行価格から仮条件上限は15.6%程度引き上げられる形になっています。人気がある反面上値期待が低くなった気がしています。
PERは18.38倍、PBRは2.96倍あたりになります。類似企業のウェザーニューズ(4825)のPERが25.38倍、PBR2.76倍なので多少上値余地がありそうな感じです。ウェザーニューズの指標は株価3,480円を基に計算しています。ウェザーニューズは配当金もしっかりでているためどうせ買うなら?と考えてしまいます。
ただそこは初値形成に乗っかった積極的な売買や、利益を出したい投資家など様々な思惑があり取引をしている投資家次第でしょう。
ALiNKインターネットの詳細情報を知りたい方は下記記事にまとめているので参考にしてください。仮条件発表後には追記する形で最新の初値予想も記載しています。
ALiNK(アリンク)インターネットIPO上場承認と初値予想!アド収益率が物凄いぞ日本気象協会との共同事業で行っている事業で一定の安定感はありますが、スマートフォン市場の伸びも頭打ち感が出てくると感じているためもしかすると上場時期として良いタイミングなのかもしれません。5Gが始まるとまた新しい事業が出てきそうですからね。
幹事名 | 配分単位 | 引受割合 |
野村證券(主幹事) | 475,100株 | 94.04% |
SMBC日興証券 | 10,100株 | 2.00% |
三菱UFJ・モルガンスタンレー証券 | 5,000株 | 0.99% |
SBI証券 | 5,000株 | 0.99% |
岡三証券 | 5,000株 | 0.99% |
エース証券 | 5,000株 | 0.99% |
幹事割り当ては野村證券が94.04%となっています。ちょっと他の証券会社では当選が難しそうな感じです。それでも申込める企業から頑張って抽選に参加しておきましょう。
売上は保守的に見ているそうなので増益となる可能性も残されているようです。
テクノフレックスIPOの初値予想と幹事配分
テクノフレックスIPOは株数が多くベンチャーキャピタル保有株が多いため躊躇する銘柄です。金属製管継手を主に製造している企業になり東証2部感があります。ただ時価総額は想定ベースで約185.8億円と規模は少し大きめです。普通に考えたらOAを含め2,700,000株を募集し売出株が多い東証2部株は敬遠されがちです。上場規模も仮条件上限で約24.3億円です。ただし配当利回りが高いためバリュー株として買い殺到となる可能性が出てきています。
項目 | 株数データ |
想定価格 | 870円 |
仮条件 | 870円~900円 |
公開価格 | 12月02日 |
公募株数 | 200,000株 |
売出株数 | 2,150,000株 |
公開株数(合計) | 2,350,000株 |
オーバーアロットメント | 350,000株 |
幹事団 | 大和証券(主幹事) 野村証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 みずほ証券 SMBC日興証券 |
委託見込 | DMM.com証券 |
想定発行価格870円を下限として仮条件が引き上げられ870円~900円に決定しました。よって24.3億円の吸収になります。会社設立から18年しか経過しておらず老舗とは言い難いようです。
2019年12月期の連結業績予想は売上192.2億円を予定し前期から3.2%程落ちるようです。経常利益は24.4億円を予定し前期比10.2%減になるそうです。ただし四半期利益が16.9億円となり前期比26.6%増となる見込みです。
PERは9.57倍になり配当が38円を予定しています。配当利回りは4.22%と高いため公開価格あたりでは買われるでしょう。決算期が12月であることから上場日から2週間強で配当の権利を得ることができます。これは大きな魅力だと思います。
これまでもこのようなパターンでは公開価格を超えてきたIPOが多いと記憶しています。ちなみに2019年12月の権利付き日は26日になります。
テクノフレックスの詳細情報を知りたい方は下記記事にまとめているので参考にしてください。仮条件発表後には追記する形で最新の初値予想も記載しています。
テクノフレックスIPO上場承認と初値予想!インフラ関係で特需期待?株数が多いため当選できると考えています。複数株を取得すると少し怖い気もしますけれど500株以下なら参戦か?
幹事名 | 配分単位 | 引受割合 |
大和証券(主幹事) | 1,927,000株 | 82.00% |
野村證券 | 282,000株 | 12.00% |
三菱UFJ・モルガンスタンレー証券 | 47,000株 | 2.00% |
みずほ証券 | 47,000株 | 2.00% |
SMBC日興証券 | 47,000株 | 2.00% |
ロックアップは180日間と90日間になり90日間には1.5倍でロックアップ解除が行われます。また新株予約権者にもロックが掛けられています。
株主も多くベンチャーキャピタル保有株も多いため上場から90日後は株価が下げる要因が増えそうです。事業も成熟感があるため業績が大幅に伸びることもなさそうです。
東京都の公共事業で無電柱化が行われるそうなのでその期待はありそうです。2019年の3月期の販売実績は管継手事業56.4%、管継手関連事業24.6%、金属塑性加工事業9.8%、介護事業8.7%、その他0.5%となっています。
実は介護事業も行っているニッチな企業なんですよね。
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