VALUENEX(4422)IPOが新規上場承認されました。バリューネックスの主幹事はSBI証券となり、公開株式445,000株、オーバーアロットメント66,700株、想定発行価格ベースの資金吸収は約7.8億円になります。上場規模は小さいものの業績に波があり、少し不安があるように感じます。


事業は予測分析システムを行っており、世界中の多種多彩な大量の文書情報収集を、俯瞰解析と可視化でクライアントのビジネスにつなげることができるようです。6000万語の高精度解析を行うことができ、短時間で二次元可視化ができるとあります。


VALUENEX(バリューネックス)上場承認と初値予想


業績は気になりますが、同社にはアルゴリズムやビッグデータ、クラウドサービス、解析テクノロジー、視化ツールなどIPOでは特に人気になるワードが含まれています。ITを使ったビジネスは初値期待ができるため参加しておいたほうがよさそうです。


VALUENEX(4422)IPOの詳細データ

項目 上場基本データ
市場 マザーズ
業種 情報・通信業
事業内容 特許・文章解析ツール「TechRadar」「DocRadar」のASPライセンスサービス及びこれを用いたコンサルティングサービスの提供
公開予定 10月30日
ブックビルディング期間 10月12日~10月18日
想定価格 1,520円
仮条件 1,700円~1,840円
公開価格 10月19日
企業情報 https://valuenex.com/


【手取金の使途】

手取概算額577,328千円及び「1 新規発行株式」の(注)3.に記載の第三者割当増資の手取概算額上限93,273千円の使途については、事業拡大を図るため、子会社の増資、アルゴリズム研究及びソフトウエア開発、優秀な人材の採用、要員増に対応した本社の拡張、連結会計システムの導入および海外展開の広告宣伝費に有効活用する方針であります。具体的には以下のとおりであります。

①子会社増資
現在、当社の米国子会社であるVALUENEX, Inc.の財務基盤を確固たるものとさせ、さらなる成長を図ることを目的に平成31年7月期に同社の資本金を150千米ドル(平成30年7月期)から1,000千米ドルに引き挙げる予定であり、この出資金に充てる予定であります。1ドル110円に換算した場合、日本円で93,500千円を見込んでおります。

②アルゴリズム研究体制の構築等
当社の成長ドライバーであるアルゴリズムの研究開発を進める社内体制の拡充をする予定であり、そのための人件費として、平成31年7月期9,000千円、平成32年7月期27,000千円、平成33年7月期40,500千円を充てる予定であります。

③ASP機能改善
平成31年7月期から平成33年7月期にかけて、顧客の要望に応じたASPの使い勝手の改良に毎年14,400千円を外注予定しており、この費用にも充てる予定であります。

④外部のクラウドサービス費用
現在、当社は外部のクラウドサービスを利用してASPを提供しており、クラウドサービスを継続的に利用するための費用として、平成31年7月期から平成33年7月期にかけて、毎年18,000千円を充てる予定であります。

⑤採用経費
経営基盤効果のために、優秀な人材の採用と継続的な育成を目的とした採用費として、平成31年7月期から平成33年7月期にかけて、毎年38,500千円を充てる予定であります。

⑥会計システム投資
決算業務をより円滑にする目的により、会計システムを導入し、開示体制のさらなる充実を図る予定であり、平成31年7月期に20,000千円にこれを充てる予定であります。

⑦本社拡張投資
本社機能の強化のため、本社拡張費用として平成31年7月期に40,000千円にこれを充てる予定であります。

⑧広告宣伝費
当社の知名度を上げるために、海外プロモーションも含めた広告宣伝費として、平成31年7月期24,000千円、平成32年7月期30,000千円、平成33年7月期30,616千円を充てる予定であります。

上記以外の残額は、事業規模拡大のための運転資金に充当する方針でありますが、具体化しているわけではありません。なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。



項目 株数データ
公募株数 420,000株
売出株数 25,000株
公開株数(合計) 445,000株
オーバーアロットメント 66,700株
上場時発行済み株数 2,746,200株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額 約41.7億円
幹事団 SBI証券(主幹事)
みずほ証券
大和証券
岩井コスモ証券 ←後期型抽選を採用
藍澤證券
エース証券
エイチ・エス証券
極東証券
東洋証券
むさし証券


VALUENEX(4422)上場評判とIPO分析

想定発行価格1,520円を基に吸収金額を算出すると約6.8億円となり、オーバーアロットメントを含めると約7.8億円規模の上場になります。グループ会社は同社と子会社VALUENEX, Inc.(米国・カリフォルニア州)の2社から構成されています。


事業は独自に開発したアルゴリズムを基盤にしたビッグデータの解析ツールの提供と、それを用いたコンサルティングサービス・レポート販売であり、総称してアルゴリズム事業になります。さらに事業は細分化され「ASPサービス」と「コンサルティングサービス」にわかれます。


VALUENEX(4422)上場評判


ASPサービスの内容と販売形態は、ASP型ライセンスサービスであり、TechRadar® Scope (テックレーダー スコープ)、TechRadar® Vision (テックレーダー ビジョン)とDocRadar®(ドックレーダー)からなります。


TechRadar®は、特許専用の解析ツールになります。これは、指定した技術文書をもとに特許データベースに登録されている全ての特許文書同士を比較したうえで、最大10万件までの特許文献間の類似度を自動的に判断し、それを目で見えるようにすることにより、膨大な特許群を一望に見渡すことができるものです。


それぞれの、処理容量や想定ユーザー層、利用用途は下記画像が参考になります。


バリューネックスIPO評判と事業内容


コンサルティングサービスは、TechRadar®とDocRadar®により、短期でかつ簡易なレポートを提出するものだそうです。現在、日本経済新聞社の運営する日経テレコンというデータベースシステムを経由して、一般の顧客へ提供するものと直接、顧客へ提供しているもがあるそうです。
※これをレポート販売と位置付けているようです


TechRadar®とDocRadar®は、解析結果を自分で読み取る力が必要となり、顧客の要望によって解析結果の読み解き結果をも求められる場合がありコンサルティングという形で提供しているそうです。


バリューネックス(4422)取引先と販売実績

VALUENEX(4422)の企業財務情報と配当性向

回次 第10期 第11期
決算年月 平成28年7月 平成29年7月
売上高 349,711 343,440
経常利益又は経常損失 8,823 △53,260
親会社株主に帰属する当期純利益又は当期純損失 2,046 △54,321
包括利益 4,928 △53,324
純資産額 195,199 116,875
総資産額 285,710 268,166
1株当たり純資産額 83.91 51.57
1株当たり当期純利益金額又は純損失 0.88 △23.66
自己資本比率(%) 68.32 43.58
自己資本利益率(%) 1.06
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー △17,798 △36,696
投資活動によるキャッシュ・フロー △17,905 △2,335
財務活動によるキャッシュ・フロー △18,130 24,911
現金及び現金同等物の期末残高 210,654 197,486
※数値は千円単位


第12期第3四半期連結累計期間(平成29年8月01日~平成30年4月30日)
売上高405,662千円
営業利益78,490千円
経常利益79,482千円
親会社株主に帰属する四半期純利益は72,788千円


IDC Japan株式会社(以下IDC)の国内ソフトウェア市場の2017年の予測(2017年12月26日発表)によると、2017年の国内ソフトウェア市場は2兆8,367億円、前年比成長率が4.9%であり、大分類市場別では、アプリケーション市場が前年比成長率5.2%、アプリケーション開発/デプロイメント市場が前年比成長率5.8%、システムインフラストラクチャソフトウェア市場が前年比成長率4.0%でありました。

国内ソフトウェア市場は、2016年~2021年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)5.2%、2019年に3兆円を超え、2021年には3兆4,897億円に達するとIDCでは予測しています。また、大分類市場別の2016年~2021年のCAGRはアプリケーション市場が5.3%、アプリケーション開発/デプロイメント市場が6.7%、システムインフラストラクチャソフトウェア市場が4.2%とIDCでは予測しています。



VALUENEX(4422)従業員と株主の状況

会社設立は2006年8月01日、東京都文京区小日向四丁目5番16号に本社を構えます。社長は中村達生氏(昭和40年11月25日生まれ)、株式保有率は31.27%です。従業員数17人で臨時雇用者は年間11人、平均年齢34.9歳、平均勤続年数1.8年、平均年間給与6,484,699円です。連結従業員数は1人増えて18人(臨時雇用11人)となります。


氏名又は名称 所有株式数(株) 所有株式数割合(%)
早稲田1号投資事業有限責任組合 1,106,100 42.61
中村 達生 811,700 31.27
ウエルインベストメント株式会社 125,100 4.82
平澤 創 120,000 4.62
日本アジア投資株式会社 97,500 3.76
工藤 郁哉 66,800 2.57
ChoiJiyoung 60,500 2.33
※株主上位7名の状況


【目論見抜粋】

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人であり貸株人である中村達生並びに当社株主である工藤郁哉、本多克也、片桐広貴及び花堂靖仁は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後90日目の平成31年1月27日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等は行わない旨合意しております。

また、当社株主である早稲田1号投資事業有限責任組合及びウエルインベストメント株式会社は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後90日目の平成31年1月27日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等(ただし、その売却価格が「第1 募集要項」における発行価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通して行う東京証券取引所における売却等は除く。)は行わない旨合意しております。

加えて、当社は主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の平成31年4月27日までの期間中は主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等は行わない旨合意しております。



上位株主には90日間(平成31年1月27日まで)のロックアップが付与されています。早稲田1号投資事業有限責任組合とウエルインベストメントにはロックアップ解除倍率が発行価格の1.5倍設定が適用されます。


VALUENEX(4422)IPO大手初値予想と各社配分

想定発行価格を大きく上回り仮条件範囲は1,700円~1,840円に決定しています。仮条件上限1,840円算出の吸収額は約8.2億円、オーバーアロットメントを含めると約9.4億円となります。1.1億円程想定発行価格から増えています!


2019年7月期の連結業績予想は売上36.1%増、経常利益37.7%増(2,900万円増)と大きく増収増益の見込みです。EPS46.81からPERを算出すると約39.3倍、BPS342.92を基にPBRを算出すると約5.37倍となります。配当金はありません。


初値予想3,500円~4,000円

初値予想(第2弾)3,700円~4,200円


ビッグデータ解析ツールを手掛ける企業になり、独自開発のアルゴリズムに定評があります。実は解析ツールよりも、同社システムを用いた解析結果を読み解く「コンサルティング」の売上が大きくなっています。IT系の企業は一気に成長するイメージがあり、同社にもあてはまります。


ただ株主にベンチャーキャピタルが多いため、ロックアップ解除の1.5倍である2,760円を超えていると場合によっては売り圧力に押される場面も出てきそうです。また、一部のVCにはロックアップが掛けられていないため注意が必要です。SBI証券では200株の複数配分になる確率が高そうです。


幹事名 配分単位(株)
SBI証券(主幹事) 378,100
みずほ証券 22,300
大和証券 13,400
岩井コスモ証券 8,900
藍澤証券 6,700
エース証券 4,500
エイチ・エス証券 4,500
極東証券 2,200
東洋証券 2,200
むさし証券 2,200


類似企業 PER
PBR
ブレインパッド(3655) PER92.25倍 PBR24.55倍
エルテス(3967) PER118.97倍 PBR5.01倍
ユーザーローカル(3984) PER78.58倍 PBR11.97倍


当選を狙うなら主幹事SBI証券からの申し込みは必須になります。IPOチャレンジポイントを使えば当選できそうですが、前回の主幹事マリオン(3494)を見る限り、かなりのポイントを使わないと当選が難しいように思います。預入資金が5,000万円以上あれば多少期待ができますが、私レベルでは難しいでしょう。


完全抽選枠で当選できれば奇跡に近いかもしれません。たまに当選できるので期待せずに抽選に参加したいと思います。また、SMBC日興証券の口座を開設している方のために下記記事を先日作成しました。時間があれば参考にしてください。


SMBC日興証券のダイレクトコースIPO


過去のSBI証券IPOチャレンジポイントによる当選データ表

過去にSBI証券が主幹事を務めたIPOチャレンジポイントによるデータを表にしてみました。前回のマリオンは300ポイント以上必要だったようです。ポイントの割に利益が少なくポイントを使った当選者はやや残念な結果となります。


SBI証券IPOチャレンジポイントによる当選株数表


画像にもありますが1回の当選で320万円以上の利益を出したRPAホールディングスのボーダーラインが350ポイントあたりなのでポイントをたくさん保有している方はVALUENEX上場で使わない方も多そうです。


ただし、今後RPAホールディングスのような銘柄がいつ登場するのかわからないため判断がわかれると思います。私は使わないと思います。なぜならライトアップ(6580)に使って失敗してます(涙)


SBI証券のIPO抽選ルールなどは下記の記事でまとめているので、よかったら参考にしてください。


SBI証券のIPO抽選ルール


VALUENEXのストックオプション詳細を調べました

ストックオプション行使期間 株式の数(株) 発行価格(円)
平成29年8月01日~平成37年7月31日 12,000 100
平成30年2月24日~平成38年2月23日 4,200 120
平成30年3月03日~平成38年3月02日 9,300 120
平成30年6月11日~平成38年3月02日 1,200 120
平成31年2月11日~平成39年1月23日 15,300 417
平成31年5月13日~平成39年1月23日 600 417
平成31年10月27日~平成39年10月26日 1,200 417
平成32年1月15日~平成39年10月26日 600 417
平成32年3月12日~平成39年10月26日 1,800 417
平成30年7月10日~平成40年7月9日 225,000 622


ストックオプションで行使期限を迎えている株数は26,700株あるようです。株数は少なく上場への影響はあまりないと考えられます。


VALUENEX(4422)IPO私見と申し込みスタンス

VALUENEX(バリューネックス)は申込をしてよい銘柄だと思いますが、初値がどのあたりになるのか精査が必要だと感じます。有料レポートなどを参考にして目標値を決めたいと思います。


取引先にはトヨタ自動車や本田技術研究所があることから、初値2倍越えも期待できるかもしれません。売上は増加傾向にあるため期待値は高そうです。業績が安定すればかなり評価される企業だと感じますが、その前に投資をしなければ旨味はないのかもしれません。


SBI証券は過去の実績から200株の複数配分を行ってくると思いますが、大化けするにしても単価が低いためどうでしょうか。300ポイントを使うならせめて40万円~50万円の利益を狙いところでしょう。色々と楽しみな銘柄のようです。


バリューネックスIPO主幹事に決定しました! 【IPOを始めるなら口座は絶対に必要です】
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