ウーバー・テクノロジーズ(UBER TECHNOLOGIES)が2019年5月10日にニューヨーク証券取引所に上場しました。新規公開価格は45ドルに決定しどれだけ初値が高くなるのか?と期待していましたが公開価格に対して-7.6%安の41.57ドルという終値で引けています。


日本国内でもメディアに取り上げられる機会が多かっただけに残念な船出となっています。初値は42ドルになるため騰落率では-7.1%になります。高値45ドルを一旦は付けていることから大口が逃げ切れた可能性もあります。


ウーバー・テクノロジーズIPO公募割れで上場失敗


【ブルームバーグ】

配車サービス最大手の米ウーバー・テクノロジーズは10日にニューヨーク証券取引所に上場した。取引初日の終値は41.57ドルと、新規株式公開(IPO)価格の45ドルに比べて7.6%安となり、時価総額は前回私募方式で資金を調達した際の評価額から低下した。低調なデビューは今年見込まれる注目企業の一連のIPOや、ライドシェアリング業界の将来に暗い影を落とした。

ウーバーの初値は42ドル。終値で換算した時価総額は697億ドル(7兆6600億円)。トヨタ自動車から出資を受けた昨年8月の資金調達では、同社は約760億ドルと評価されていた。



丁度、米中貿易問題で関税引き上げが行われたタイミングでの上場となり、積極的な売買が行われなかった可能性があるようなニュースが出ています。現物保有を出来るだけ避けたい気持ちもわかりますが、2014年のアリババ・グループ・ホールディングス以来の規模になり米国では史上9番目に大きい規模の上場になるようです。


ウーバー・テクノロジーズ株価チャート
※SBI証券データ参考


株価値動きを確認すると初値後は上昇し引けにかけて下落しています。確かに外部環境が悪い中での上場となっていますが、NYダウ平均は引けにかけウーバーとは逆に上昇し114.01ドル高で引けています。来週はさらに地合いの影響を受けて株価や為替の乱高下も予想され難しい展開が予想されます。


ソフトバンクグループは同社の16%を握る筆頭株主で、今回の上場により6,000億円程度の含み益を得たと某メディアで発表されています。アリババ上場の時もそうですが、流石と言わざるを得ません。


また先日、ソフトバンク・ビジョン・ファンドのIPOを検討していると報道がありソフトバンググループは企業規模をこれからも拡大し続けようとしています。

⇒ ソフトバンクグループがビジョン・ファンドを1000億ドルでIPO(新規株式公開)させる狙い!


ウーバーは2017年に何度か不祥事を起こしているため経営が悪化し、既存株主も株を売却したかった経緯があります。そこで孫正義氏率いるソフトバンクグループがウーバー株を通常より3割程度割安で買っている事実があります。


ここから怒涛の信用回復と企業戦略により上場までこぎつけたわけです。しかし、ウーバーの株価がこのまま下落し続けるようなことになれば、続く大規模上場と言われている「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」にも大きな影響があると言われています。


ウーバーの公開価格45ドルは割安設定だと伝わっていましたが、赤字額が大きいという懸念材料もあり買い上がることはなかったようです。


何が言いたいかと言えば、ウーバーの上場で失敗するようなことがあればソフトバンクグループがかかわった企業の上場ゴールによる資金調達が難しくなる可能性があると言うことです。ウーバー・テクノロジーズのダラ・コスロシャヒ最高経営責任者(CEO)はメディアに対して第2のAmazon.comになると意気込んでいるようですが、しばらく時間が経過しないことには市場評価が上なのか下なのかわからないと感じています。


このままウーバー・テクノロジーズの株価が下げ続けるようなことはないと思いますが、まずは黒字化でしょうね。主力のライドシェアや料理宅配の人件費高騰が利益を押し下げているようですが、競合との優良ドライバー獲得問題もあり思うようにはいかないようです。


調べると利益を左右するのは自動運転技術の開発になるそうです。自動運転車両が試験走行中に死亡事故を引き起こしたこともあり、まだ大きな壁があるのかもしれません。トヨタも同社に出資していることから期待される話も出ていますが、とにかく赤字縮小、そして黒字化が急がれると思います。


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