SOR注文とは複数市場から最良市場を選択して注文を執行する形態のことを指します。この注文方法を利用した証券会社が増えているため、もしかすると今後手数料が大幅に下がる可能性があります。


既にいくつかの証券会社では株価以外にも手数料割引となるケースが始まっています。主にネット証券で取扱いが行われています。


SOR注文の説明画像(SBI証券)
※SBI証券公式サイト抜粋


SOR(スマート・オーダー・ルーティング)注文を投資家が利用したいと思った場合は注文時にチェックを入れるだけです。また5社程度調べてみると全ての証券会社でデフォルト設定となっています。


投資家が行う作業はなく「初期設定」されているためSOR注文のシステムを採用している証券会社だと既に利用している可能性が高いです。私もガンガン利用している投資家です。


kimukimu

簡単に説明すると普通よりも株を割安で購入できるチャンスがあると言うことです。そしてその注文は自動判別されるため投資家はメリットしかないと考えられます。


maronmaron

いや違うよ!メリットだけではなくデメリットもあるんだよね。これについては後でしっかり説明してね!


個人投資家に人気が高いSBI証券の注文画面で実際に確認してみたいと思います。SBI証券にログインをしてトヨタ自動車(7203)の注文を入れてみました。


SBI証券SOR注文完了


SOR注文決定の画像


トヨタ自動車を注文


流れ的には上記のようになります。確認してほしいのは「SOR対象銘柄」になっているかどうかです。対象外の銘柄もあります。


対象外の場合は表示がないためわかりやすいと思います。


SBI証券が対象としている市場は、証券取引所(当社優先市場)とジャパンネクストPTSの第1市場(J-Market)、第2市場(X-Market)、大阪デジタルエクスチェンジ株式会社が運営するPTS(ODX)となっています。


提示される気配価格を監視し、原則、最良気配価格を提示する市場を判定して自動的に注文を執行することになっています。


SBI証券のPTS取引手数料


SOR判定により全数量がPTS取引で約定した場合はPTS取引手数手数料が適用されることになり少しだけ割安になります。


ただし、逆指値注文や執行条件付注文(寄成・引成・寄指・引指・不成・IOC成・IOC指)の場合はSOR注文が適用されないのでご注意ください!



SBI証券の他に個人投資家に人気がある楽天証券でも同様のサービスが行われています。こちらもデフォルトで設定されていて約定となった場合に少し表記がわかりやすくなっています。


SOR注文で約定した場合に表示される「約定代金差額」という項目があり、取引コストを削減できた金額が表示されます。約定代金の差額がセロ円の場合は取引コスト削減にならなかったという意味になります。


マネックス証券のSOR注文はどうなっているのか解説!

マネックス証券もSOR注文を採用してきたため少し話題になっています。東京証券取引所やダークプール、PTS市場の3つでシステム発注を行います。


投資家にもっとも有利な条件で約定が見込まれる執行先をシステムで判定しているのでサービス自体は何処も変わりないと思います。


マネックス証券のSOR注文イメージ画像


マネックス証券のPTS市場は、SBIジャパンネクスト証券が運営する「ジャパンネクストPTS」の第一市場(J-Market)となっています。こちらもSOR注文がデフォルト(初期設定)となっています。


マネックス証券のSOR注文は現物取引に限定されているため通常の現物取引手数料が適用されます。SBI証券は信用取引でも適用されます。


条件はSBI証券と同じで指値と成行注文となっています。また改めてSOR注文の利用を申込むことはありません。口座を開設した段階で設定されています。


【マネックス証券のここが凄い】

SOR 注文で得られた価格改善効果(東京証券取引所での想定約定価格より有利になった金額)はお客様に 100%還元します。価格改善効果は約定明細画面でご確認いただけます。また、月次で第三者が評価する価格改善効果の統計レポートを公表します。価格改善効果を外部から検証し、公表することで、透明性の高い取引サービスを提供します。



ただ注意するリスク面では「各商品等に所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合」「各商品等には価格の変動等により損失が生じる恐れがある」と書かれています。


通常は問題ありませんが地政学的リスクが発生した場合には注意が必要です。

SOR注文を利用できる証券会社を調べてみた結果

SOR注文について調べてみるとネット証券だけが対応していました。対面型の証券会社は手数料収益が大事なので採用はないと思います。その代わり担当者が付くためメリットもあります。最近は人員カットで担当者も減らされてよいサービスができているのか疑問なところもありますけどね。




段々とこれから増えてくると思いますが上記の証券会社で取扱いがありました。どこが良いのかはサービス概要を確認してほしいと思います。


下記でも説明していますがスマートプラスは最強です。割安な株価で買えるだけでなく手数料も無料になります。情報量や操作性の問題もあるためネット証券の口座を1つ開設しておくとよいでしょう。


SBI証券や楽天証券が有名なので馴染みがある企業がよいと思います。どこも使い慣れれば操作性は変わりません。独自サービスが多く仮想通貨取引も行いたい方はマネックス証券がお勧めです。


最近はSOR注文などを利用して手数料無料となる証券会社も出てきています!!


SOR注文のメリットとデメリットをわかりやすく解説

メリットとデメリットを箇条書きに表してみたいと思います。何が良くて何が悪いの?株を安く買えて手数料も割安であれば文句の言いようがないと思います。実際デメリットは殆どないと個人的に思いますが知っておいて損はないため調べました。


【SOR注文のメリット】

  1. 複数の市場から瞬時に最適な注文と結びつけることができる
  2. 注文価格よりも割安な価格で買うことができる
  3. 証券会社によっては手数料も割引がある



【SOR注文のデメリット】

  1. SORに対応した銘柄だけの注文方法である
  2. 注文の種類が成行注文と指値注文に限定される
  3. 絶対に有利な価格で約定するとは限らない



上記からも使わない理由がないため積極的に活用したい取引方法だと思います。また複数の市場に発注を行うため約定するチャンスも広がります。


過去には鞘取りなどで複数の市場を監視し同一銘柄の株価の差を狙った取引方法がありました。SOR注文が出てきたことで段々と旨味がなくなってきているのでは?と感じます。


今でも証券会が取り扱う優先市場とPTS取引の価格差を狙った取引があります。SOR注文を活用すれば新しい取引方法も生まれそうですね。もうやっている人いますけど段々と難しくなりますよね。


SOR注文を利用して株式売買手数料が無料になる証券会社がある

まだそれほどメジャーではありませんが株式売買手数料を全く取らない企業があります。しかも信用取引でも株式売買手数料がゼロ円です。普通にあり得ない企業も登場しています。


スマートプラスという証券会社が提供しているサービスになり大和証券が設立に関係している企業です。


ストリームのSOR注文は株式手数料ゼロ円


海外では日本よりも先に手数料無料で株式売買が行われていました。そしてここ数年日本でも活況になってきています。


マネックス証券の説明にもありましたがダークプール(東証立会外取引)などを利用して割安になった株式から手数料を徴収する仕組みで成り立っている会社です。


簡単に説明するとSOR注文経由で発注をかけ、割安な価格で約定となった場合にその半分を自社の手数料として徴収し、投資家にも割り引いた価格で株を提供します。

例えば1単元10万円の株が9.8万円で買えた場合2,000円の得になります。1,000円はスマートプラスの収益になり、投資家は1,000円割安になります。しかも投資家は株式売買手数料を支払わなくてよいのです!



スマートプラスについては過去にガッツリ調べて既に口座を開設しています。よかったら下記記事を参考にしてください。




信用取引では金利が発生しますが比較的低価格です。コミニティを上手く活用すれば信用金利が割引になります。初めはコメントしていたけど最近は見るだけです。


使い慣れると結構面白いと思います。STREAM(ストリーム)というアプリをスマートフォンにダウンロードして使うのでスマホを持っていない方は取引できません。


マジビックリするような企業なので一度目を通しておくとよいと思います。日本では初めて株式手数料を無料にした会社です。


【追記】
SBI証券をメインで私は利用しています。そこで気が付いたことがあります!SOR指定のチエックをはじめから外しておく設定がありました。不要な方は利用してみてください。

「ログイン後→ 口座管理→ お取引関連・口座情報→ 国内株式 注文市場の初期設定」から変更が可能です。

また、SOR注文が広がり一部の証券会社では株式売買手数料が無料になっています。今後のサービス拡充に期待でしょう。

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