楽天証券のETF取引量が拡大傾向にあるようです。銘柄を絞り売買手数料を無料化することで、ETF投資家の資産運用拡大を狙ったものになるようです。ETF取引は上場投資信託のことを表し、株価指数をはじめ金や原油等の商品価格、債券価格などに連動した投資信託になります。


投資信託との違いは、立会時間中に市場で売買できることや注文も気軽に行えるところに違いがあります。また信用取引も可能なため人気となっています。投資信託は、1日1回の基準価格で約定する仕組みになり、鞘取りなどを考えている方には不向きです。


楽天証券ETF無料売買銘柄


楽天証券が今回打ち出してきたサービスは、三菱UFJ国際投信が運用するETFブランド「MAXIS」シリーズの売買手数料を無料化しています。これによりサービス開始時には1日の売買代金が前日比で33%増加したそうです。シリーズの中身の多くは、日経平均株価や東証株価指数に連動する商品が多いようです。


ETF取引が活況になった理由としては、信託報酬が低く設定されているものが多く運用コストが低減できるからです。インデックスファンドだと信託報酬が0.6%~1.0%に設定されているものが多く、ETFの信託報酬は0.1%~0.5%が主流です。


デメリットとしては、投資信託よりもETF購入代金が高くなることでしょう。投資信託は1万円からの購入が殆どですが、ETFだと2万円~3万円かかります。それほど大きな差はではありませんが、積み立て投資だと影響がありそうです。


MAXISシリーズETFはどんな金融商品なのか?

売買手数料が無料に設定されたMAXISシリーズETF16銘柄は、「国内株式」「国内リート」「海外株式」にわかれています。国内株式ETFが多くなっています。公式サイトには個性的なETFとして下記のように書かれています。


MAXISシリーズETFの種類


【楽天証券公式サイト】

日経平均株価(日経225)や東証株価指数(TOPIX)などの代表的な株価指数連動型のETFはもちろん、JPX日経インデックス400や、東証REIT指数、MSCIコクサイなどの多様なニーズに対応できる指数に連動するETFも運用しております。MAXIS三菱系企業群やMAXIS東海など、ある基準をもとに抽出した企業群を対象としている個性的なETFも運用しております。豊富なラインアップの中から、お客様の目的にあった商品を探してみてはいかがでしょうか。



名称(コード)商品内容
MAXIS トピックス・コア30上場投信(1344)TOPIX Core 30への連動を目指します。東証一部全銘柄のうち、時価総額、流動性の特に高い30銘柄で構成されています。
MAXIS 日経225上場投信(1346)日経225への連動を目指します。東証一部全銘柄のうち、日本を代表する225銘柄で構成されています。
MAXIS トピックス上場投信(1348)TOPIXへの連動を目指します。TOPIXに採用されているまたは採用が決定された銘柄の株式のみに投資。
MAXIS JAPAN クオリティ150上場投信(1460)高ROEを継続することが見込まれる150銘柄で構成される時価総額加重平均型の株価指数「iSTOXX MUTB JAPAN クオリティ150インデックス」との連動を目指すETFです。
MAXIS JAPAN 設備・人材積極投資企業200上場投信(1485)将来の成長に繋げるために積極的な設備・人材投資を行っている企業を構成銘柄とする株価指数「iSTOXX MUTB Japan 積極投資企業200インデックス」との連動を目指します。
MAXIS JPX 日経中小型株指数上場投信(1492)東京証券取引所の第一部、第二部、マザーズ、JASDAQを主たる市場とする普通株式等の中から時価総額、売買代金、ROE等を基に原則200銘柄を選定し算出された株価指数「JPX日経中小型株指数」との連動を目指します。
MAXIS日本株高配当70マーケットニュートラル上場投信(1499)野村日本株高配当70・配当総額加重型に採用されている銘柄の株式に投資を行うとともに、株価指数先物取引の売建てと同様の変動率となるよう、株価指数先物取引および株価指数オプション取引を行い「野村日本株高配当70マーケットニュートラル指数」との連動を目指します。
MAXIS S&P 東海上場投信(1553)東海地方(愛知県、岐阜県、三重県、静岡県)に本社を有する企業で構成されている株価指数に連動を目指します。
MAXIS トピックスリスクコントロール5%上場投信(1567)TOPIX(配当込み)の過去のボラティリティ(変動幅)を元に、株式部分(TOPIX)と現金部分の割合を調整し算出された投資戦略を表現した指数です。
MAXIS トピックスリスクコントロール10%上場投信(1574)TOPIX(配当込み)の過去のボラティリティ(変動幅)を元に、株式部分(TOPIX)と現金部分の割合を調整し算出された投資戦略を表現した指数です。
MAXIS JPX日経インデックス400上場投信(1593)JPX日経インデックス400に採用されている銘柄(採用予定の銘柄を含む。)の株式のみに対する投資として運用されます。
MAXIS S&P三菱系企業群上場投信(1670)S&P 企業グループ指数への連動を目指します。日本の全上場銘柄のうち、一般に三菱グループに属すると認識されている企業で構成されています。


上記が国内株式のETF詳細になります。「MAXIS S&P 東海上場投信」だけ信用取引に指定されていません。


下記は国内リートETFと海外株式の詳細になります。


名称(コード)商品内容
MAXIS Jリート上場投信(1597)不動産投信(J-REIT)市場全体の値動きを表す代表的な株価指数である「東証REIT指数」との連動目指します。
MAXIS高利回りJリート上場投信(1660)国内金融商品取引所に上場する全ての不動産投資信託の中から、予想分配金利回りの高い銘柄を組み入れた指数 「野村高利回りJリート指数」との連動を目指します。
MAXIS Jリート・コア上場投信(2517)東証REIT指数の算出対象を母集団とし、浮動株時価総額及び売買代金の水準により銘柄を選定した「東証REIT Core 指数」との連動を目指します。
MAXIS 海外株式MSCIコクサイ上場投信(1550)MSCI-KOKUSAI インデックスへの連動を目指します。同指数は、外国株投資の代表的なベンチマークとして、日本の年金基金、機関投資家を中心に広く利用されています。


海外ETFなどは為替リスクも伴うため思わぬ損失(利益)も発生するため出来れば国内主要指数を選んでおくと身近に感じるはずです。一概に言えませんが、ETFは日経平均やTOPXに関係があるものが多いため相場全体の流れによる影響が大きいでしょう。


ETF売買手数料が無料の証券会社は他にもある

楽天証券のETF売買手数料が無料化されましたが、以前からauカブコム証券では無料だったものがあります。2010年から業界の先駆けとして「フリーETF」と言った商品を取り扱っています。


対象となる商品は、現物取引や信用取引の手数料が無料となります。ただ、フリーETFはたまに入れ替えが行われるそうなのでこの辺りは注意が少し必要です。三菱UFJフィナンシャル・グループになるため、楽天証券と同一のETFがあります。


    【auカブコム証券のETF売買手数料無料】

  • MAXIS JPX日経インデックス400上場投信(1593)
  • MAXIS 日経225上場投信(1346)
  • MAXIS トピックス上場投信(1348)
  • MAXIS 海外株式MSCIコクサイ上場投信(1550)
  • SPDR® S&P500® ETF(1557)
  • ABF汎アジア債券インデックス・ファンド(1349)
  • MAXIS Jリート上場投信(1597)
  • MAXIS JPX日経中小型株指数上場投信(1492)

  • ※上記は取扱いETFの一部を表記しています


マネックス証券のゼロETFはアメリカがターゲット!

マネックス証券では、ゼロETF(米国ETF売買手数料実質無料プログラム)というものがあり、米ドルでキャッシュバックが行われ取引手数料が実質無料となります。


マネックス証券ゼロETFの詳細


マネックス証券の商品特徴としては1銘柄に投資を行うと世界40ヶ国以上の企業へ投資が可能になる銘柄などがありお勧めです。複数銘柄に投資を行うことにより投資分散が可能となります。


その他、信託報酬の経費率が低いことが特徴と言えます。パフォーマンスをよくするために継続保有コストも相対的に低く設定されておりマネックス証券も力を入れています。現在のところウィズダムツリーETF27銘柄が対象となっています。


    【マネックス証券のゼロETF対象銘柄】

  • ウィズダムツリー 米国債券ファンド(AGGY)
  • ウィズダムツリー 中国株ニューエコノミーファンド(CXSE)
  • ウィズダムツリー 新興国株 高配当ファンド(DEM)
  • ウィズダムツリー 米国小型株配当ファンド(DES)
  • ウィズダムツリー 世界株 高配当ファンド(DEW)
  • ウィズダムツリー 欧州小型株配当ファンド(DFE)
  • ウィズダムツリー 日本小型株配当ファンド(DFJ)
  • ウィズダムツリー 新興国株クオリティ配当成長ファンド(DGRE)
  • ウィズダムツリー 米国小型株クオリティ配当成長ファンド(DGRS)
  • ウィズダムツリー 米国株クオリティ配当成長ファンド(DGRW)
  • ウィズダムツリー 新興国小型株配当ファンド(DGS)
  • ウィズダムツリー 米国株 高配当ファンド(DHS)
  • ウィズダムツリー 米国大型株配当ファンド(DLN)
  • ウィズダムツリー 米国中型株配当ファンド(DON)
  • ウィズダムツリー 日本株米ドルヘッジ付ファンド(DXJ)

  • ※上記は取扱いETFの一部を表記しています



こんな感じで各社色々と特色があります。ETF取引手数料を無料化し、顧客の囲い込みを行っているわけですが、投資家もメリットが大きいためETFに興味があれば利用をしてみましょう。まとまった取引も可能になるため取引量が多い銘柄の売買はかなりメリットがありそうです。


楽天証券ETF売買取引無料のまとめ記事

ETFは複雑化している商品も一部に見受けられるため、単純構成されている銘柄の売買を繰り返したほうが個人的にはわかりやすくよいと思います。楽天証券の投資信託は楽天スーパーポイントで購入出来ることを発表しているので、投資信託を長期的に購入するのもありでしょう。


海外銘柄に興味があればマネックス証券のETFはお勧めです。今後他社も拡大してくる可能性があります。松井証券でも松井ポイントを使った投資信託購入サービスが開始されています。松井証券は10万円までの手数料が無料なので考えようによってよいかもしれません。NISA口座も手数料無料です。


楽天証券の投資信託が楽天スーパーポイントで買える


長期的な投資を行う方はNISA口座を開設し、積み立てを行えば税金の面でメリットもうまれます。つみたてNISAでETFを購入する方法も流行っていますが、上記のようなネット証券での購入をお勧めします。店頭や銀行と言った対面で、ETFや投資信託を買うのは馬鹿らしいです。


100万円くらいの投資信託を購入してもたいして相手にされないことが殆どなのでメリットも少ないと思います。投資信託は今までに数百万円を購入していますが、店頭で購入した意味があるのか微妙です。資金が多くあればその限りではありませんが、回転させるだけではあまり意味がないと実感しています。


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