コーユーレンティア(7081)IPOがジャスダックスタンダードに新規上場承認されました。今回も業績や上場規模などを確認し評価していきたいと思います。


主幹事はいちよし証券が務め公開株式1,000,000株、オーバーアロットメント150,000株になります。上場規模は想定発行価格1,890円から計算すると約21.7億円です。


コーユーレンティアIPO上場承認と初値予想


株主がわかりやすい構成となっておりベンチャーキャピタル出資はありません。その代わり筆頭株主のワイドフレンズ株式会社が株式の91.77%を保有しています。ワイドフレンズは役員が議決権の過半数を所有する企業となっています。


コーユーレンティアは東京オリンピック・パラリンピック競技大会をはじめ多くの国内メガイベント開催が予定されていることから追い風が吹いているようです。


それと同時にイベント業務においては事前の設営作業から開催期間中の管理、事後の撤去作業まで長期間にわたる拘束を要することから受注拡大に伴う労務体制の強化も求められているそうです。


上場で得られる資金の一部も東京オリンピック・パラリンピック競技大会用のレンタル資産に組み入れるそうです。


コーユーレンティア(7081)IPOの上場基本データと引受幹事

項目上場基本データ
市場JASDAQスタンダード
業種サービス業
事業内容家具、什器・備品(FF&E)、OA機器のレンタルおよび付帯するサービス等
公開予定2月07日
ブックビルディング期間1月22日~1月28日
想定価格1,890円
仮条件1,740円~1,890円
公開価格1月29日
企業情報https://www.koyou.co.jp/
監査人EY新日本有限責任監査法人


【手取金の使途】
手取概算額1,375,040千円については、「1 新規発行株式」の(注)5.に記載の第三者割当増資の手取概算額上限259,879千円と合わせた手取概算額合計上限1,634,919千円について、以下の使途に充当する予定であります。

①東京オリンピック・パラリンピック競技大会用のレンタル資産調達資金
当社は調達した資金のうち290,000千円を2020年12月期において東京オリンピック・パラリンピック競技大会用で使用するレンタル資産の調達に充てる計画であります。

②規格品のレンタル資産増強のための資金
当社は、調達した資金のうち、1,110,000千円を当社の規格品であるレンタル資産増強のための調達資金に充当する計画であります。

③物流倉庫の改修資金
2020年に千葉県の物流倉庫改修のための資金として100,000千円を充当する計画であります。当社物流倉庫ではレンタル資産を保管するだけでなく、レンタル資産の整備、修理等のメンテナンスも行っております。当社は2021年より、メンテナンス力の強化、レンタル資産管理の効率化を目的とした個体管理システム機能向上のため、物流倉庫の改修を行う計画でありますが、現時点において詳細は未定であります。

なお、残額につきましては、2020年12月期に金融機関からの借入金の返済資金に充当する予定であります。また上記調達資金は具体的な充当期間までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。

※有価証券届出書(新規公開時)引用



項目株数データ
公募株数800,000株
売出株数200,000株
公開株数(合計)1,000,000株
オーバーアロットメント150,000株
上場時発行済み株数5,300,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約100.2億円
幹事団いちよし証券(主幹事)
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
みずほ証券
岩井コスモ証券
極東証券
東洋証券
マネックス証券 ←完全平等抽選
水戸証券
東海東京証券
丸三証券
委託見込auカブコム証券
SBIネオトレード証券
DMM.com証券


コーユーレンティア(7081)上場評判とIPO分析

想定発行価格1,890円を基に吸収金額を算出すると約18.9億円となり、オーバーアロットメントを含めると約21.7億円規模の上場となります。上場規模が少し大きめですが、ジャスダック市場を選ぶだけあり老舗企業となっています。


同社は1957年4月に創業した事務機器販売を営む廣友物産株式会社を設立母体としています。1968年に建設現場事務所向けレンタルサービスを開始し、1970年に同部門を分離独立させ事業を開始しています。


その後、廣友物産株式会社でのレンタル部門設立時より蓄積してきたレンタルスキームや商品開発力、商品整備力等を向上させることにより大きく発展してきたそうです。


事業はレンタル関係事業とスペースデザイン事業、物販事業の3つにわかれています。


レンタル関係事業は、建設現場事務所やスポーツ・国際会議・コンサート・販促イベントなどの企業イベント会場、法人オフィスへ家具、什器、備品、OA機器のレンタルサービスを中心に行っています。


またそれに付随する電話内線工事、室内の間仕切り作業、内装工事、事務用品の販売、レンタルで使用した物品の中古販売、企業・店舗等の移転や撤退に伴う引越や残置物の適正処分をサポートするサービス等の各種サービスを行っています。


主な品目は事務机、椅子、書庫、会議テーブル、ロッカー、OA機器、家電及び空調機器、インテリア家具、イベント用備品、太陽光パネル・蓄電池等です。それらの商品を約2,000アイテム、90万点以上保有し顧客のニーズと社会環境に合わせたラインナップを提供できるよう継続的に新しい商品が企画され採用されているそうです。


コーユーレンティアIPOの業績と評判


主要サービスであるレンタルサービスは、契約期間の拘束があるリース契約とは異なり、顧客が1日からでも必要なときに必要な量を必要な期間だけ使用できます。不要になればいつでも返却できるという利便性のあるサービスです。


サービス提供エリアは全国に24箇所(2019年11月末現在)の営業拠点と11箇所の物流センターを展開しており、顧客が全国で均一のサービス提供を受ける事が可能な体制を整えています。


コーユーレンティアIPOの事業と関連企業


スペースデザイン事業では、同社子会社のONEデザインズ株式会社がマンションギャラリーに関わる全ての案件をワンストップで提供しています。


主なサービスはマンションギャラリーのデザイン・設計・施工、マンションギャラリー内の家具・事務所備品・OA機器等のレンタル、モデルルームのインテリアコーディネート、マンション購入者向けのカーテンや照明などの調度品の販売、間取り変更等の設計変更、外国人向けマンションの間取り変更、内装工事等のリノベーション、撮影用家具・小物の短期レンタルサービスとなっています。


不動産デベロッパーやマンション入居者を対象としてサービスを行っています。


コーユーレンティア販売実績の画像


物販事業では、同社子会社である広友物産株式会社と広友サービス株式会社が、官公庁及び日本郵政グループを始めとする民間企業に対してオフィス家具、事務機器、什器・備品等の販売を行っています。


コーユーレンティア(7081)の企業財務情報と配当性向

回次第48期第49期
決算年月2017年12月2018年12月
売上高16,953,59019,975,053
経常利益421,239475,825
親会社株主に帰属する当期純利益203,883369,569
包括利益206,357337,272
純資産額1,986,8212,324,094
総資産額13,998,07413,891,029
1株当たり純資産額441.29516.24
1株当たり当期純利益金額45.3182.13
自己資本比率(%)14.216.7
自己資本利益率(%)10.917.2
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー821,0781,920,085
投資活動によるキャッシュ・フロー△848,212△993,102
財務活動によるキャッシュ・フロー831,772△1,374,456
現金及び現金同等物の期末残高2,030,9371,583,463
※数値は千円単位


第50期第3四半期連結累計期間(2019年1月01日~2019年9月30日)
  • 売上高16,126百万円
  • 営業利益1,016百万円
  • 経常利益994百万円
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益752百万円


【第50期第3四半期連結累計期間のチェックポイント!】

メイン事業のレンタル関連事業において、建設現場向け市場から既存の受注現場である首都圏の再開発工事や東京オリンピック・パラリンピック関連施設工事が佳境を迎えており、旺盛なレンタル需要に支えられ業績が拡大しています。またICTサービスや再生可能エネルギーを活用した商品の拡販施策も効果が出始めているそうです。

さらに2019年に行われた参議院議員選挙や10月の消費税増税により、自治体からの外部業務委託の増加がレンタル需要を喚起し売上・利益の向上に貢献したそうです。


コーユーレンティア(7081)の株主状況とロックアップについて

会社設立は1970年10月02日、東京都港区新橋六丁目17番15号に本社を構えます。社長は梅木孝治氏(1965年7月01日生まれ)、株式保有率は4.31%(205,050株)です。


従業員数369人で臨時雇用者35人、平均年齢38.5歳、平均勤続年数12.6歳、平均年間給与4,971,610円です。


連結従業員のセグメント別従業員数はレンタル関連事業474(臨時128人)、スペースデザイン事業94人(臨時16人)、物販事業22人(臨時2人)、全社共通61人(臨時5人)となっています。合わせると従業員651人になり臨時雇用者が151人になっています。※2019年11月30日現在


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
ワイドフレンズ株式会社4,369,950株91.77%
梅木 孝治205,050株4.31%
梅木 健行175,000株3.67%×
畑 耕一3,000株0.06%×
寺澤 重治3,000株0.06%×
長田 朋久3,000株0.06%×
小倉 隆男3,000株0.06%×
※株主上位7名の状況


【ロックアップについて】

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人であるワイドフレンズ株式会社並びに当社株主である梅木孝治は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の2020年8月04日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すことは除く。)等は行わない旨合意しております。

また、当社は主幹事会社に対し、ロックアップ期間中は主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の発行、当社株式に転換若しくは交換される有価証券の発行または当社株式を取得若しくは受領する権利を付与された有価証券の発行等を行わない旨合意しております。

※有価証券届出書(新規公開時)引用



ワイドフレンズ株式会社と梅木孝治氏には180日間(2020年8月04日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の設定はないようです。


親引け設定は50,000株を上限として福利厚生を目的に同社従業員持株会を販売先とし要請する予定となっています。


コーユーレンティア(7081)IPOの初値予想と幹事引受け株数

仮条件範囲が1,740円~1,890円に決定し想定発行価格が上限となりました。これにより市場からの吸収額は17.4億円~21.7億円となります。ほぼ上限の1,890円決定で間違いないとみています。


売上の多くはレンタル関連事業となっているようですが、スペースデザイン事業への需要が増加傾向にあるそうです。またマンションギャラリーをワンストップで提供することで他社との差別化ができているとあります。今後は建設業からの受注が減る可能性が高いためマンションデベロッパーからの受注を増やす方向も考えられそうです。


ただしマンションデベロッパーが用地取得価額の高騰などを背景にオフィスビルやホテル建設にシフトしているため、大都市圏を中心にマンション販売戸数が低迷するなど市場環境が悪化傾向にあるそうです。


2020年12月の連結業績予想は売上215.7億円となり前期の220億円から約2%の減収となります。経常利益は12.2億円となり前期14億円から12.9%減、四半期利益8億円となり前期9億円から11.1%減となる見込みです。減収減益予想なのは初値に影響ありそうですね。


EPS153.22からPERを計算すると約12.34倍、BPS1,024.10からPBRを計算すると約1.85倍となります。配当は予定されていませんが来期には配当実施してくる可能性があるようです。


初値予想2,500円~3,000円


kimukimu

2020年IPO第1号になるため企業評価よりも「祭り感が強いIPO」だと思うね。だから初値1.5倍~2倍くらいは最低でも付けてくると思います!


同日上場となっているジモティーに軍配が上がると予想されているけど、どちらもセカンダリーで人気化することを願っています。


既に成熟感ある企業、仮条件の下振れ、そしてJASDAQスタンダード上場を考慮しても初値利益は狙えるでしょう。上場規模が少し大きめですが積極的にIPO抽選に参加してよさそうです。


1撃10万円の利益が狙えそうな雰囲気だと思います!


幹事名配分単位引受割合
いちよし証券(主幹事)750,000株75.00%
三菱UFJ・モルガンスタンレー証券50,000株5.00%
みずほ証券30,000株3.00%
岩井コスモ証券30,000株3.00%
極東証券30,000株3.00%
東洋証券30,000株3.00%
マネックス証券30,000株3.00%
水戸証券30,000株3.00%
東海東京証券10,000株1.00%
丸三証券10,000株1.00%


久しぶりにいちよし証券が主幹事を務めます。いちよし証券が主幹事を行うと初値高騰のイメージが個人的にあるため同社も爆上げとなる期待があります!当選狙いだといちよし証券からの申し込みは外せません。


続いて期待が出来そうなのはマネックス証券の完全抽選枠でしょう。引受けた株数を全て抽選に回すため300人の当選が見込めます!


もっと詳しく知りたい

マネックス証券の詳細情報を知りたい方は下記記事にまとめているので参考にしてください。引受株数が多い場合には必ず申し込みを行っておきましょう!

【保存版】マネックス証券のIPOルールがヤバイ!?当たらない理由と当選実績



DMM.com証券が昨年からIPO引受けを行っていることから2020年はさらに期待できると思います。前受け金不要でIPO抽選に参加できるため頑張って頂きたいものです。


SBIネオトレード証券も幹事引受けでそろそろレオス・キャピタルワークスのIPOが再承認されるのではないかと考えています。地合いに問題はないためタイミング的には良さそうです。




またIPOではありませんが2020年1月にはヒロセ通商の福袋キャンペーンがあるはずです。このキャンペーンはIPOが暇な時にとても助かるため積極的に参加したいと思います。ちなみにタイアップ特典が付いているためついでに頂いてください。


毎月食品を貰ったり、裏技を利用したキャンペーン獲得も可能です。1年中参加できるキャンペーンはかなりお得だと思います。2020年もお世話になります!タイアップなどの詳細は下記記事でご紹介しています。




2020年もワクワクできる投資環境だと嬉しく思います。2019年は特別大きな利益を上げることはできませんでしたが今年こそは1撃100万円を超えるようなIPOに当選したいと夢見ています。


それがNISA口座だったらホント嬉しいですよね。

類似企業のPERやPBRを調べてみました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
イトーキ(7972)PER15.59倍PBR0.5倍
オカムラ(7994)PER12.78倍PBR0.94倍
内田洋行(8057)PER26.67倍PBR2.07倍
※2020年1月22日算出データ

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2020年4月01日~2027年12月21日253,000株1,044円
2020年4月01日~2027年12月21日9,000株1,040円


ストックオプション(新株予約権)で上場時に行使できる株はないようです。


また第1回新株予約権の253,000株おいては、2019年12月期から2021年12月期に行使時に経常利益の額が400百万円を超過している場合は「行使可能割合 50%」、経常利益の額が600百万円を超過している場合は「行使可能割合100%」といった制限が設けられています。


ツイッターでもIPO記事のチェックができます!

最新情報を手に入れたい方やレア情報、気になったことをツイートしています。IPO投資歴は14年と長くソーシャルレンディングも4年目突入!安定の利益でブログも14年目に突入。


コーユーレンティア(7081)IPOの評価と申し込みスタンス

コーユーレンティアIPOは事業内容にそれほど魅力はありませんが、2020年は東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。今期は増収増益予想となっているため初値も期待が出来そうです。


インバウンドや国内旅行の増加によるホテル等の建設や改装も同社の売上げを押し上げる要因になっているそうです。


コーユーレンティア商品グレードと品揃え


ただしオリンピック後にイベントなどが縮小することになった場合、保有する商品の稼働率が悪化しその保管費用が増加するなど収益に悪影響を与える可能性があると思います。どの業種もそうですが同社の場合は経済の影響が特に経営を左右しそうです。


今後は生産性向上やICTを活用したソリューションなど業界を問わないマーケットニーズやスポーツ・ホスピタリティといったイベントマーケットにおける「おもてなし」需要なども取り入れていきたい意向があるようです。


貸し出しに際して運搬車両や人員の安定的な確保と、倉庫内業務の生産性向上は重要な課題だそうです。


創業50年と営業期間も長いですが従業員も連結で651人と多いため景気が傾くよな事があると心配な事業です。前期売上は連結で約199.8億円、四半期利益3.7億円です。


人手不足で人件費が高くなる傾向になるため同社の業績は景気次第とも言えそうです。


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