ハイブリッドテクノロジーズ(4260)のIPOがマザーズに新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。SBI証券主幹事のDX系企業になります。IPOでは人気の業態なので積極的な抽選参加スタンスでよいと思います。
主幹事はSBI証券が単独で務め公開株数2,668,700株、オーバーアロットメント200,000株です。上場規模は想定発行価格460円から計算すると約13.2億円になります。
公開株数が多く当選確率も高そうなIPOとなっています!
※ハイブリッドテクノロジーズ公式サイト引用
同社は顧客の課題を解決する適切なDXの推進を行うビジネスを手掛けています。
経営効率化や生産性向上、さらに新事業の立ち上げなどにDXが大きく関係しているため需要も多いようです。産業界では少子化による人材不足も社会問題となっています。
日本とベトナムのエンジニアを連携させたビジネスを行い、日本を上場市場に選んでいます。ベトナムでは日本語学習人口が多く直近では伸び率が高くなっているそうです。
日本との時差も2時間しかなく就業時間との時間差も少ないことからメリットがあります。ベトナムでは国策としてIT人材輩出を掲げていることも人材調達に貢献しているようです。
サクシードもSBI証券主幹事のため当選狙いで向かいたいと思います!
ハイブリッドテクノロジーズ(4260)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました
項目 | 上場基本データ |
上場日 | 12月23日 |
市場 | マザーズ |
業種 | 情報・通信業 |
事業内容 | 日本とベトナムを融合させ、ビジネスとテクノロジーの側面から顧客のデジタルトランスフォーメーションを推進するためのソフトウェア開発を軸とする「ハイブリッド型サービス」 |
ブックビルディング | 12月07日~12月13日 |
想定価格 | 460円 |
仮条件 | 460円~500円 |
公開価格 | 500円 |
初値結果 | 730円(公開価格1.46倍) |
企業情報 | https://hybrid-technologies.co.jp/ |
監査人 | 監査法人東海会計社 |
手取金の使途 | 事業拡大を見据えた運転資金に充当する予定 |
項目 | 株数データ |
公募株数 | 2,600,000株 |
売出株数 | 68,700株 |
公開株数(合計) | 2,668,700株 |
オーバーアロットメント | 200,000株 |
上場時発行済み株数 | 10,758,148株(公募分を含む) |
想定ベースの時価総額 | 約49.5億円 |
幹事団 | SBI証券(主幹事) SMBC日興証券 みずほ証券 岡三証券 東海東京証券 岩井コスモ証券 水戸証券 極東証券 松井証券 |
委託見込 | SBIネオトレード証券 岡三オンライン証券 |
ハイブリッドテクノロジーズ(4260)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました
想定発行価格460円を基に吸収金額を算出すると約12.3億円となり、オーバーアロットメントを含めると約13.2億円規模の上場となります。同社は日本とベトナムのエンジニアを連携させる形態のソフトウェア開発事業を考案したことが設立のきっかけとなっています。また「Soltec Investments Pte. Ltd.」の子会社として設立されています。
日本とベトナムを融合させ、ビジネスとテクノロジーの側面から顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するための、ソフトウェア開発を軸とするハイブリッド型サービスを提供している企業です。
※有価証券届出書引用
競争上の優位性を確立するためには「課題の早期具体化」を行い、効果的なPDCAサイクルによって市場および事業のニーズを素早くプロダクトに反映することが重要です。
そのため、収益の早期化と拡大や機会損失の最小化を求められていると同社は考えています。
そして、これを遂行するため日本とベトナムを融合し「開発力」「リソース力」「一気通貫体制」「品質管理体制」を柱に、ハイブリッド型サービスの中から顧客ニーズに合わせ、ストックサービスとフローサービスのラインアップを用いてプロダクト開発を行っています。
※有価証券届出書引用
ストックサービスは、アジャイルスクラム型開発手法を用いて、市場環境の変化に合わせた顧客からのシステム要件に柔軟に対応するために、準委任契約でサービスを提供しています。
フローサービスは、顧客プロジェクトの明確な要件のもと、あらかじめ決められた予算と期間で受注する請負契約形態になります。
設計から実装までの仕様変更が少ないウォーターフォール型開発手法を主軸に開発を進めるサービス形だそうです。
※有価証券届出書引用
創業以来、アジャイルスクラム開発やリーンスタートアップマネジメント、デザインシンキングなどの最新フレームワークを活用して累計290社のプロダクト開発の知見を保有しているそうです。
ハイブリッドテクノロジーズ(4260)の経営指標と業績状況を確認してみました
回次 | 第4期 | 第5期 |
決算年月 | 2019年9月 | 2020年9月 |
売上収益 | 1,520,009 | 1,735,437 |
営業利益 | 113,677 | 101,395 |
税引前利益 | 97,366 | 63,598 |
親会社の所有者に帰属する当期利益 | 89,323 | 44,126 |
親会社の所有者に帰属する当期包括利益 | 97,154 | 43,192 |
親会社の所有者に帰属する持分 | △25,383 | 108,068 |
基本的1株当たり当期利益 | 17.86 | 8.29 |
希薄化後1株当たり当期利益 | – | – |
親会社所有者帰属持分比率(%) | △1.63 | 7.33 |
親会社所有者帰属持分当期利益率(%) | 151.24 | 106.73 |
株価収益率(倍) | —— | —— |
配当性向(%) | – | – |
営業活動によるキャッシュ・フロー | 232,032 | 242,301 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | △33,940 | △4,768 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | 918 | △33,092 |
現金及び現金同等物の期末残高 | 284,851 | 485,761 |
- 売上収益1,194,834千円(前年同四半期比15.0%減)
- 営業利益88,814千円(前年同四半期比35.7%減)
- 税引前四半期利益84,058千円(前年同四半期比19.5%減)
- 親会社の所有者に帰属する四半期利益は62,301千円(前年同四半期比27.8%減)
ハイブリッドテクノロジーズ(4260)の株主状況とロックアップについて調べました
会社設立は2016年4月28日、東京都中央区新川2-22-1いちご新川ビル5Fに本社を構えます。社長はチャン バン ミン氏(1986年5月26日生まれ)、株式保有率は9.02%(835,700株)です。従業員数59人で臨時雇用者0人、平均年齢35.4歳、平均勤続年数2.4年、平均年間給与5,746,607円です。連結従業員数は518人で臨時雇用者はいません。
セグメントはハイブリッド型サービスの単一セグメントになります。
氏名又は名称 | 所有株式数(株) | 所有株式数割合(%) | ロック |
Soltec Investments Pte. Ltd. | 3,952,993株 | 42.66% | ○ |
株式会社エアトリ | 3,115,155株 | 33.61% | ○ |
チャン バン ミン | 835,700株 | 9.02% | ○ |
Evolable Asia Co., Ltd. | 350,000株 | 3.78% | × |
平川 和真 | 234,900株 | 2.53% | ○ |
窪田 陽介 | 168,250株 | 1.82% | ○ |
陳 忠誠 | 97,450株 | 1.05% | ○ |
Phan Van Trung | 64,200株 | 0.69% | △ |
上位株主には180日間(2022年6月20日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。
NiceGuys Visionに対してはロックアップ180日間とロックアップ解除倍率1.5倍が適用されます。発行価格の1.5倍以上になると売却可能性です。
また、第三者割当等で割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。
親引けは行われません。
ハイブリッドテクノロジーズ(4260)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました
大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。想定発行価格を下限として仮条件範囲が460円~500円に決定しています。吸収金額は最大で14.3億円、時価総額53.8億円になります。
株単価が低いIPOは公開価格割れになる可能性が低いため参加予定です。類似企業比較でも割高感はないと考えています。
ただ業績が伸び悩んでいるように感じるため中長期的な投資はお勧めできないと思います。IPOで短期投資狙いの回転売買になると思います。某社レポートではオフショアのメリットについて疑問となっているようです。
基本的に人気業態なので公開価格割れはないでしょう。主幹事がネット証券のため早期売却組には注意が必要です。
修正値650円~700円
※注目度B
業績を確認すると2022年9月期の連結予想が出ていました。それによれば売上収益22.25億円となり前期比30.73%増、税引き前利益1.90億円となり前期比80.95%増になります。
四半期利益は1.67億円となり前期比122.67%増を予想しています。
公開価格が500円決定の場合の指標はEPS16.45からPER30.40倍、BPS169.93からPBR2.94倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。
オフショア開発系は度々IPOでも出てきますが、安い人件費による費用軽減が見込まれる事業です。少子化の影響もあり今後はより顕著化していくと思います。
機関投資家が参戦すれば人気となりますが、どうやらその可能性は低いようです。個人投資家主体でも株単価が低いため一旦は盛り上がると思います。
ロックアップが1.5倍で解除されるため750円以上の株価には注意が必要かもしれません。
エアトリが絡んでいる企業のため将来的には売り圧力になる可能性もあります。今春に子会社から持ち分法適用関連会社に移行しています。
短期的な特需が発生し株価上昇期待で参戦したいと思います!
幹事名 | 割当株数 | 引受割合 |
SBI証券(主幹事) | 2,268,400株 | 85.00% |
SMBC日興証券 | 106,700株 | 4.00% |
みずほ証券 | 106,700株 | 4.00% |
岡三証券 | 53,400株 | 2.00% |
東海東京証券 | 26,700株 | 1.00% |
岩井コスモ証券 | 26,700株 | 1.00% |
水戸証券 | 26,700株 | 1.00% |
極東証券 | 26,700株 | 1.00% |
松井証券 | 26,700株 | 1.00% |
主幹事のSBI証券からの申込みを徹底しておきましょう。公開株数が多いため当選確率が高いと考えられます!
また銘柄毎に資金拘束されるSMBC日興証券もブックビルディングが重なっているため申込を行っていたほうがよさそうです。
多くの方が似たような申込を行うと思いますが、OA含め約287万株あるため複数証券で申込めば当選できる方も多そうです。
SMBC日興証券のIPO概要と当選秘策のご紹介です。申込続ければIPOは当選できると思います。ただ根気が試される投資なので主幹事を中心に申込んでおきましょう。嘘なしの当選画像を掲載しています。幹事に入るとほぼすべての銘柄 …
ハイブリッドテクノロジーズのIPOチャレンジポイントボーダーラインを予想!!
ハイブリッドテクノロジーズのIPOチャレンジポイントボーダーラインを考えてみました。SBI証券主幹事が続くため当選を狙いたいものの、利益が今回もあまり見込めないと思います。株単価が低く3桁のため公開価格割れはない考えています。
直近のSBI証券主幹事のIPOチャレンジポイントボーダーは上記のようになっています。また複数株配分になる場合もあり、今回は300株セットになる可能性が高そうです。
想定発行価格460円の1.5倍で300株配分が一つの目安になりそうです。計算すると6.9万円の利益になります。
この数値だとポイントを使った当選者はあまりいないかもしれません。IPOチャレンジポイントのボーダーラインは250Pくらいでしょうか?
初値2倍予想が大手で公開されればさらにポイント使用者が増えると思います。そうなるとボーダーラインが上がりますよね。
また今回もSBI証券が主幹事のためSBIネオトレード証券でも抽選に参加できると思います。資金不要でIPO抽選に参加できるため申込んでおきましょう。
口座開設後に条件を満たすと2,000円貰えるためよかったらタイアップ特典を頂いてください。当選者も出ているためコツコツ申込み続けることがポイントだと思います!
SBIネオトレード証券さんとタイアップが始まりました。SBIネオトレード証券といえば前受け金不要でIPO抽選が行われることで知られていると思いますが、今回は1回取引をすると現金2,000円をプレゼントさせて頂くことに決定しました …
類似企業のPERやPBRを調べました
類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。類似企業 | PER | PBR |
デジタル・インフォメーション・テクノロジー(3916) | PER16.14倍 | PBR4.71倍 |
Sun Asterisk(4053) | PER84.62倍 | PBR17.17倍 |
DTS(9682) | PER14.30倍 | PBR1.83倍 |
ストックオプションの株数や発行価格を調べました
ストックオプション行使期間 | 株式の数 | 発行価格 |
2020年6月01日~2028年5月31日 | 521,200株 | 30.65円 |
2021年10月17日~2029年10月16日 | 220,000株 | 200円 |
2023年1月17日~2031年1月16日 | 116,000株 | 177円 |
2023年4月16日~2031年4月15日 | 252,000株 | 177円 |
ストックオプション(新株予約権)は741,200株が上場時に行使期限を迎えます。
発行済株式総数8,158,148株に対する割合は13.6%(1,109,200株)となっています。
ハイブリッドテクノロジーズ(4260)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ
ハイブリッドテクノロジーズのIPOは参加しておいてよいと思います。利益が見込める銘柄には積極的に参加します!IPOでは好まれるIT系の企業かつ人気のDX関連となっています。上場企業ではエアトリ(6191)が同社株の33.61%を保有しています。
※ハイブリッドテクノロジーズ公式サイト引用
ハイブリッド型サービスは同社が顧客のサービス設計やシステム設計を行い、ベトナムの子会社のエンジニアリソースと連携することで、顧客サービスの一連のサービスを提供しています。
そのため運命共同体とも言えそうです。
売上比率はストックサービスが2020年9月期で94%、2021年9月期で89%となっています。しかし前期利益は落ち込んでいるためやや注意が必要でしょう。
業績水準がまだ低いためこのまま売上が拡大できるのかは現時点で判断しにくい状況です。国際会計基準(IFRS)となっていることも注意が必要です。
インドや中国などと比較した場合の人件費の問題もあり、ベトナムカントリーリスクも存在します。もちろん競合も多い業態なので日本企業との差別化も必要だと思います。
収益がストック型なのは素直に好感できます。
融資型クラウドファンディング大手のバンカーズとタイアップを行っています!
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