ギークス(7060)IPOがマザーズに新規上場承認されました。主幹事はSMBC日興証券が務め公開株式810,000株、オーバーアロットメント121,500株とやや株数が多い銘柄になります。想定発行価格1,930円を基に市場から吸収される金額は約18億円となり中規模クラスの上場です。


事業はITフリーランスの技術リソースシェアリングを活用し国内の枠を超えて事業を展開しています。IPOでも人気の事業になりIT技術やゲーム、VRやARと言ったワードが出てきます。事業別に売上を確認するとゲーム事業の販売高がずば抜けています。


ギークスIPO上場と初値予想


ゲーム事業は平成24年2月に開始し、現在ではバンダイナムコやグリー、AppleやGoogleと言った超有名企業と取引があります。スマートフォン向けアプリなどに強いようです。得意分野は女性向けのゲーム制作の企画や開発になるようですね。


ギークス(7060)IPOの詳細データ

項目上場基本データ
市場マザーズ
業種サービス業
事業内容ITフリーランスの働き方を支援し、企業向けに技術リソースのシェアリングを提供するIT人材事業、並びにIT人材育成、ゲーム
公開予定3月20日
ブックビルディング期間3月05日~3月11日
想定価格1,930円
仮条件1,800円~1,930円
公開価格3月12日
企業情報https://geechs.com/


【手取金の使途】

差引手取概算額1,092,423千円に本第三者割当増資の手取概算額上限214,980千円と合わせた、手取概算額合計上限1,307,403千円については、①設備資金、②運転資金及び③子会社への投融資資金等として以下の使途に充当する予定であります。

①設備資金
事業拡大に伴う人員の増強に対応するため、本社オフィスの増床に係る資金として平成32年3月期に100,000千円、平成33年3月期に100,000千円を充当する予定であります。

②運転資金
イ.IT人材事業
多くのITフリーランスを集めることでマッチングの機会が増えることから、ITフリーランスを新規獲得するためのWebプロモーションに係るリスティング広告(検索連動型広告)、アフィリエイト費用、SEO対策(検索エンジン最適化対策)費用等のITフリーランス集客費用として、平成31年3月期に10,390千円、平成32年3月期に160,580千円、平成33年3月期に120,000千円を充当する予定であります。また、ITフリーランスに向けた当社ブランディング強化によってエンゲージメントを高めマッチングの機会が増えるため、新規もしくは既存登録者向けに制作するITフリーランス向けの冊子、ノベルティ、その他各種イベント開催などの販売促進を目的とした広告宣伝費として、平成32年3月期に4,200千円、平成33年3月期に5,400千円を充当する予定であります。加えて、ITフリーランスの登録者及び受注数の増加により、顧客及びITフリーランスに対するサポート等の関連業務が増加することに伴う社内人員の増員を目的とする人材採用費及び人件費等として、平成32年3月期に85,335千円、平成33年3月期に115,306千円を充当する予定であります。
ロ.インターネット事業
多くのユーザーを獲得することで広告主からの広告掲載受注へとつながることから、ゴルフ専門情報サイト「Gridge(グリッジ)」の閲覧ユーザー獲得を目的としたWeb広告等の広告宣伝費用として、平成32年3月期に6,000千円、平成33年3月期に24,000千円を充当する予定であります。

③子会社への投融資資金
イ.IT人材育成事業
NexSeed Inc. における留学見込生の新規獲得に伴うWeb広告費用等の留学生集客費として、平成32年3月期に62,329千円、平成33年3月期に72,109千円を充当する予定であります。
ロ.ゲーム事業
G2 Studios株式会社における事業拡大による開発ラインの増加に伴うエンジニアの増員を目的とする人材採用費及び人件費等として、平成32年3月期に178,473千円、平成33年3月期に162,618千円を充当する予定であります。

上記①~③の残額につきましては、運転資金のために借入れた銀行からの借入金の返済資金に充当する予定であります。具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する予定であります。



項目株数データ
公募株数622,000株
売出株数188,000株
公開株数(合計)810,000株
オーバーアロットメント121,500株
上場時発行済み株数5,050,920株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約97.5億円
幹事団SMBC日興証券(主幹事) ←主幹事多い
SBI証券
東洋証券
エース証券
水戸証券
岩井コスモ証券 ←後期型抽選
岡三証券
岡三オンライン証券 ←前受け金不要
いちよし証券


ギークス(7060)上場評判とIPO分析

想定発行価格1,930円を基に吸収金額を算出すると約15.6億円となり、オーバーアロットメントを含めると約18億円規模の上場となります。やや規模が大きい上場ですが、業績が急激に伸びているため面白そうなIPOとなっています。


同社グループは子会社2社を含む5事業で構成されており、各事業セグメントは「IT人材事業」「IT人材育成事業」「ゲーム事業」「動画事業」「インターネット事業」に分類されます。


同社グループが提供する事業は、日本において深刻な社会問題となっている慢性的なIT人材不足を、ITフリーランスを活用した技術リソースシェアリングや、フィリピン最大級の日系テックスクールとして次世代エンジニアの育成などを通じて、企業の経営課題を解決するIT人材領域をメイン事業としています。


また、その他の事業として、大手ゲーム配信事業者とのパートナーシップにより数々のヒットタイトルを手がけるスマートフォン向けゲーム制作である「VR・AR・MR・3Dホログラム」などの新技術を活用した動画コンテンツ制作、ゴルフ業界に特化したウェブメディア運営を行なっています。


ギークス(7060)上場評判


IT人材事業では、企業の枠を超えて複数のプロジェクトに携わるITフリーランスの技術リソースシェアリングを活用した新しいエンジニアリングスタイルを提案しています。


特徴として、一般的な開発プロジェクトでは、開発初期の要件定義工程から、最も人材を必要とする本開発工程、開発後の運用工程と分けられますが、同社では主に本開発工程でのマッチングを実施し、企業と業務委託契約を締結しております。


これにより、企業は各種プロジェクトにおいて採用や教育にコストをかけずに、プロジェクトにおける計画的な活用や、想定外の欠員時、季節要因などの繁忙期に、必要な人材を効率的に確保することができます。


ギークス(7060)IPOのフリーランスIT人員


IT人材育成事業では、IT人材不足の解消とグローバルに活躍する人材を育成することを目的に、平成25年にフィリピンセブ州にてNexSeed Inc.を設立し、エンジニア留学、英語留学を提供するスクール事業に参入しこの領域のパイオニア的存在となっています。卒業後に有名IT企業へ就職する卒業生や起業する卒業生をも輩出しています。


ゲーム事業では、大手ライセンサーやゲームメーカーなどのゲーム配信事業者と協業・パートナーシップを組み、Unityを使ったスマートフォン向けネイティブアプリゲームの企画・開発・運営を受託しています。


常にゲーム開発のプロ意識を持ち、主に女性向けのゲーム制作の企画・開発が得意であり、社内でプロジェクトマネージャー、各種ディレクター、プランナー、UI/UXデザイナー、エンジニア、QA/デバッグにより最大40名~50名規模のプロジェクトチームを組成します。その開発及び運営ノウハウや、自社開発したリズムゲームエンジンを保有していることが強みです。


ギークス(7060)販売実績と取引先


動画事業では、主にパチンコ・パチスロなどの遊技機系とスマホゲーム・アプリのプロモーションビデオをはじめ、企業のサービス・商品、採用ホームページ用の映像・動画制作を行っています。


また、新しい取り組みとして、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)やプロジェクションマッピング、ホログラムなどの様々な新技術を活用した動画コンテンツの制作を行っており、社内において企画立案・撮影・編集・プログラミング等、制作にかかる全ての工程を完了させることができます。


インターネット事業では、「ゴルフの楽しさをすべての人に」をコンセプトにしたゴルフ専門情報サイトの「Gridge(グリッジ)」を運営しており、主に若手世代や女性ゴルファーをターゲットに、一般ゴルファーのライターネットワークを活用して記事を掲載しています。


kimukimu

事業や売上からマザーズらしいIPOが出たと思いましたが、株主にベンチャーキャピタル出資がありロックアップ1.5倍となっています。ムム?これは発行価格1.5倍まで順調に上げるパターンか?株数がやや多いため狙いに行きたいと思います!


ギークス(7060)の企業財務情報と配当性向

回次第10期第11期
決算年月平成29年3月平成30年3月
売上高1,892,9732,581,971
経常利益762379,270
親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失△21,555277,809
包括利益△21,771278,707
純資産額715,4271,044,139
総資産額2,071,9462,826,449
1株当たり純資産額173.94250.79
1株当たり当期純利益金額又は1株当たり当期純損失金額△5.2466.93
自己資本比率(%)34.536.9
自己資本利益率(%)31.6
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー△122,655457,454
投資活動によるキャッシュ・フロー△134,422△31,118
財務活動によるキャッシュ・フロー87,61542,768
現金及び現金同等物の期末残高777,1621,244,697
※数値は千円単位


第12期第3四半期連結累計期間(平成30年4月01日~平成30年12月31日)
売上高2,361,890千円
営業利益478,845千円
経常利益472,983千円
親会社株主に帰属する四半期純利益396,410千円


当社グループを取り巻く業界においては、ITや情報通信関連の有効求人倍率が高水準で推移する中で、各種ウェブサービス、ゲーム、フィンテック、人工知能、IoT分野において、ITフリーランスの需要はより一層の高まりを見せております。また、スマートフォンゲーム分野は機能やデザイン性の高度化とともに、ユーザー獲得競争が加速し、ゲームタイトル毎の収益格差が拡大傾向にあります。

ゲーム事業におきましては、株式会社バンダイナムコオンラインから受託開発した「アイドリッシュセブン」及び株式会社バンダイナムコエンターテインメントと共同開発した「ツキノパラダイス。(ツキパラ。)」を運営しております。また、「アイドリッシュセブン」の初の海外版となる繁体字版を平成30年6月に配信を開始いたしました。株式会社スクウェア・エニックスから受託開発した「ワールドエンドヒーローズ」については平成30年11月に配信開始しております。



ギークス(7060)従業員と株主の状況

会社設立は2007年8月23日、東京都渋谷区道玄坂二丁目11番1号に本社を構えます。社長は曽根原稔人氏(昭和50年3月01日生まれ)、株式保有率は38.38%です。従業員数は86人で平均年齢30.6歳、平均勤続年数2.5年、平均年間給与4,404,000円です。


連結従業員数は311人となり事業別人数ではIT事業51人、IT人材育成事業77人、ゲーム事業148人、動画事業8人、インターネット事業12人全社共通15人となります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)
曽根原 稔人1,776,00038.38
合同会社ベインパートナーズ1,700,00036.74
WMグロース3号投資事業有限責任組合691,88014.95
みずほ成長支援投資事業有限責任組合117,6402.54
加賀電子株式会社50,0001.08
丸山 大40,0000.86
株式会社グッドスマイルカンパニー33,4000.72
※株主上位7名の状況


【目論見抜粋】

本募集及び引受人の買取引受による売出しに関し、貸株人である曽根原稔人、当社株主である合同会社ベインパートナーズ、丸山大及び株式会社グッドスマイルカンパニー並びに当社新株予約権者111名は、SMBC日興証券株式会社(以下「主幹事会社」という。)に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しに係る元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して180日目の平成31年9月15日までの期間中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)の売却等を行わない旨を約束しております。

当社売出人であるWMグロース3号投資事業有限責任組合及び当社株主であるみずほ成長支援投資事業有限責任組合は、主幹事会社に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しに係る元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して90日目の平成31年6月17日までの期間中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式の売却等(ただし、その売却価格が募集における発行価格又は売出しにおける売出価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通して行う東京証券取引所での売却等は除く。)を行わない旨を約束しております。



上位株主には180日間(平成31年9月15日まで)のロックアップが付与されています。売出人の「WMグロース3号投資事業有限責任組合」と「みずほ成長支援投資事業有限責任組合」には90日間(平成31年6月17日まで)のロックアップが別に設定されています。また、売出人2社に対して発行価格の1.5倍でロックアップが解除されます。


ギークス(7060)IPO大手初値予想と各社配分

仮条件は想定発行価格を上限として1,800円~1,930円に決定しました。上場規模は15.6億円、オーバーアロットメントを含め約18億円のままになります。ベンチャーキャピタル出資があるものの予想は高くなる見込みです。


2019年3月連結業績予想は売上18.4%増、経常利益33.77%増(1.28億円増)の増収増益を予想しています。EPS90.02からPERを算出すると約21.44倍、BPS527.46からPBRを算出すると約3.66倍となります。


初値予想3,000円~4,000円


幹事名配分単位(株)
SMBC日興証券(主幹事)729,000
SBI証券24,300
東洋証券16,200
エース証券8,100
水戸証券8,100
岩井コスモ証券8,100
岡三証券8,100
いちよし証券8,100


類似企業PER
PBR
リアルワールド(3691)PER27.22倍PBR2.01倍
セレス(3696)PER30.63倍PBR3.65倍
エル・ティー・エス(6560)PER30.18倍PBR4.48倍


株数が多いためSMBC日興証券からの配分に期待できそうです。ネット抽選には81,000株が回ることが予想されます。この他、ステージ別抽選も今後期待できるため新規口座開設者はチャンスかもしれません。新規口座開設後の3ヶ月はIPO抽選で優遇されます!


SMBC日興証券のステージ制抽選とは?


SMBC日興証券のIPO概要と当選履歴


岩井コスモ証券は後期型抽選を採用しているため、抽選申込みと購入申込みの2回が必要になります。ちなみに購入申し込み段階で資金が必要になるため他社で落選してからでも資金移動できたりもします。岡三オンライン証券は前受け金が不要でIPO抽選に参加が可能です。


後期型IPO申込が出来る証券会社


ギークスのストックオプション詳細を調べました

ストックオプション行使期間株式の数(株)発行価格(円)
平成29年4月01日~平成37年3月13日92,160150
平成30年4月01日~平成38年3月13日34,080850
平成31年4月01日~平成39年3月15日7,440900
平成32年4月01日~平成40年3月15日85,3601,050


ストックオプション(新株予約権)で上場時点で行使期限を迎えている株数は126,240株です。行使条件は下記のようになります。


新株予約権者は、当社・当社子会社・当社関係会社の取締役・監査役・従業員のいずれの地位をも喪失したときは、権利を行使することができない。ただし、任期満了により退任した場合、定年退職した場合、又は当社取締役会において正当な理由があると認められた場合はこの限りではない。その他の条件は当社と新株予約権者の割り当てを受けたものとの間で締結した「新株予約権割当契約」で定めるところによる。



ギークス(7060)IPO私見と申し込みスタンス

ギークスIPOは狙いに行きたいと思います。上場規模が想定ベースで18億円なので荷もたれ感があるものの人気が出ると考えられます。ゲーム事業の売上が高くスマホアプリ開発なのでいい感じですね。


ITフリーランスを活用した技術リソースシェアリングもIT社会を感じることができ今後の事業拡大を感じさせます。利益率が低かった時期もあるようですが、今期の業績は期待が出来るようです。IT業界は同業他社との競争が激しくなると考えられますが、ITフリーランスのサポート体制を充実させることで強化していくそうです。


スマートフォン向けゲーム市場は、高速データ通信に対応したモバイル端末の普及と、AppleやGoogleなどのプラットフォーム事業者により急速に拡大した市場です。今後も堅調な成長が見込まれていますが、何が起きるのかわからない市場でもあるため事業悪化となる可能性は十分にあります。


通信技術やデバイス等の技術革新の速度が極めて速いという特徴がありますが、上場段階での評価は高いのではないでしょうか。当選を狙えるように祈るしかありません。


ギークス(7060)IPO主幹事です! 【私はネット口座だけで当選しています】
⇒ SMBC日興証券公式サイト

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