インテグループ(192A)がグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。M&A仲介業を行っていることからIPOで人気が見込めそうです。業績も伸びています!
主幹事はSMBC日興証券が務め公開株数530,200株、オーバーアロットメント79,400株です。上場規模は想定発行価格3,830円から計算すると約23.3億円になります。
※インテグループ公式サイト引用
完全成功報酬制のM&A仲介会社のため事業リスクもありそうです。
ただそこはコンサルティングの質が高いためなのか業績が伸長しています。従業員1人当たりの平均給与が1,600万円を超えているため能力が高い人材が多いと考えられます。
目論見によれば「完全成功報酬制のM&A仲介会社NO.1」ブランドの確立を目指しているそうです。とにかく勢いがある企業なので公募組の期待値も高そうです。
人材については最大で40%以上のインセンティブ率を設定しているそうです。なにやら凄い状況みたいですね。
長時間労働のない働きやすい職場環境を整備し優秀かつ同社の価値観に合致した人材を採用しているそうです。2023年5月期の実績ではコンサルタント1人当たりの成約組数が1.8組だったそうです。
インテグループ(192A)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました
項目 | 上場基本データ |
上場日 | 6月18日 |
市場 | グロース市場 |
業種 | サービス業 |
事業内容 | M&A仲介業 |
ブックビルディング | 6月03日~6月07日 |
想定価格 | 3,830円 |
仮条件 | 3,830円~3,960円 |
公開価格 | 3,960円 |
初値結果 | 5,940円(公開価格1.50倍) |
企業情報 | https://www.integroup.jp/ |
監査人 | 監査法人銀河 |
手取金の使途 | 運転資金として充当予定 |
項目 | 株数データ |
公募株数 | 50,000株 |
売出株数 | 480,200株 |
公開株数(合計) | 530,200株 |
オーバーアロットメント | 79,400株 |
上場時発行済み株数 | 2,050,000株 ※公募分を含む |
想定ベースの時価総額 | 約78.5億円 |
幹事団 | SMBC日興証券(主幹事) SBI証券 |
委託見込 | SBIネオトレード証券 DMM.com証券 |
インテグループ(192A)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました
想定発行価格3,830円を基に吸収金額を算出すると約20.3億円となり、オーバーアロットメントを含めると約23.3億円規模の上場となります。インテグループは日本社会が抱える重要課題である中小企業の後継者不足問題をM&Aで解決するために、創業以来、中小企業を中心としたM&A仲介サービスを提供しています。
同社のM&A仲介サービスは、会社売却を希望する経営者に、初期相談から売却見込額の査定、買い手候補企業・譲渡スキームの提案、
必要資料の準備、買い手候補の選定、買い手候補への提案、買い手候補との面談、条件交渉、基本合意、デューデリジェンスのアレンジ、最終契約に至るまでワンストップで支援するサービスとなっています。
※有価証券届出書引用
料金体系は売り手・買い手ともに、着手金と中間金を徴収せず、成功報酬のみでM&Aを支援しています。
簡単に言えばM&Aが成立しなければ報酬は一切発生しない仕組みになっています。そのため顧客は不要なリスクを負うことなく安心して利用することができます。
利用者も相談しやすいため取扱い事案が増加していると考えられます。
※有価証券届出書引用
M&A仲介業界では最低成功報酬額という成功報酬の下限設定が存在します。上場している大手M&A仲介専門会社4社はこの最低成功報酬金額として2,000万円~2,500万円を採用しているそうです。
同社の場合は1,500万円と低い水準となっているそうです。
このため国内中小企業(小規模案件)では低廉な最低成功報酬額が格競争力となっているそうです。
※有価証券届出書引用
同社のM&A仲介サービスは、初期相談から最終のクロージングまでコンサルタント1名が一気通貫で支援する体制となっています。
他社ではプロセスごとに担当を分ける分業制となっていますが、同社では一気通貫の支援体制を採用しています。
全てのプロセスに精通したコンサルタントが最初から顧客の相談に乗ることで、論点が早い段階で明確になり顧客に寄り添った質の高いサービスが提供可能だそうです。
インテグループ(192A)の株主状況とロックアップについて調べました
会社設立は2007年6月13日、東京都千代田区丸の内三丁目4番1号新国際ビル4階に本社を構えます。社長は藤井一郎氏(1974年5月18日生まれ)、株式保有率は45.02%(1,000,000株)です。三菱商事出身でフリービットにも入社歴があります。
従業員数39人で臨時雇用者0人、平均年齢32.2歳、平均勤続年数2.2年、平均年間給与16,325,000円です。部門別従業員数はコンサルティング部34人、管理部5人となっています。
セグメントはM&A仲介事業の単一セグメントになります。
氏名又は名称 | 所有株式数(株) | 所有株式数割合(%) | ロック |
藤井 一郎 | 1,000,000株 | 45.02% | ○ |
籠谷 智輝 | 1,000,000株 | 45.02% | ○ |
廣瀬 一憲 | 61,500株 | 2.77% | △ |
中島 知広 | 20,700株 | 0.93% | △ |
徳田 陽太 | 18,100株 | 0.81% | △ |
松本 直久 | 17,400株 | 0.78% | △ |
森山 克哉 | 12,700株 | 0.57% | △ |
上位株主には180日間(2024年12月14日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。
上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。
親引けはありません。
インテグループ(192A)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました
大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。仮条件が3,830円~3,960円に決定し上場による吸収金額は最大で約24.1億円、時価総額は約81.2億円になります。
地合いが悪い中で仮条件が引上げられ強気姿勢が伺えます。人気業態で業績が堅調のためファンド絡みの買いも期待できるようです!
ベンチャーキャピタル(VC)出資もなく売り圧力が低いことも人気の理由となっています。ただし上場規模に荷もたれ感があるため思ったほど資金が入らないことも想定しておいたほうがいいそうです。
修正値5,000円前後
再修正4,500円~5,000円
最終予想5,000円
※注目度B
業績を確認すると2024年5月期の単独予想を確認することができました。売上21.67億円となり前期比70.23%増、経常利益9.60億円となり前期比303.36%増となります。
四半期利益は6.52億円となり前期比283.53%増を予想しています。
公開価格が3,960円決定の場合の指標はEPS326.44からPER12.13倍、BPS671.00からPBR5.90倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。
同社はM&A仲介業者として中堅に位置しここ数年業績が伸びています。どうやらインバウンド型からアウトバンド型に営業方法を変更し結果が出たようです。
完全成功報酬制となっていることで集客率が他社よりも高いと観測されています。また、他社比較でコンサルタント1人当たりの成約件数が高いため業績を伸ばしているようです。
従業員の平均年収が約1,633万円なのでこのくらいはできて当然なのかもしれません。他社比較でも高い給料ですからね。
上場後は地銀と提携を行い業績を伸ばす思惑があるそうです。
売り手、買い手ともに完全成功報酬制が適用されるのは同社だけみたいですね!地合いが良ければぶっ飛び案件だったと思います。
日本政府がM&A仲介規制強化に動いていると大手メディアがリークしたため競合の株価が下げています。投げ売りは一時的なものでしたが印象が悪くインテグループの初値に影響が出そうです。公開価格割れはないとしてもパフォーマンス低下が想定されるそうです。また、IPOチャレンジポイント枠当選は930Pあたりだったようです。読者様で943P当選のご連絡がありました!
幹事名 | 割当株数 | 引受割合 |
SMBC日興証券(主幹事) | 514,300株 | 97.00% |
SBI証券 | 15,900株 | 3.00% |
M&A仲介業ということでIPOでも人気が見込めそうです。ただし売出株中心となっています。
ベンチャーキャピタル出資が無く公開株式以外の株流通は少ないと考えられます。株価設定が高いため不安もありますけどね。
本来であれば利益が見込めるIPOだと思いますが地合いが問題でしょう。値がさ株で業績も良いため機関投資家が参戦してくれば面白いかもしれません!
そのため主幹事のSMBC日興証券の証券口座を準備しておきましょう。口座開設時はブロンズランクになるため当選しやすくなります。
dポイント投資もできるし単元未満株の取引もできるため使い勝手が良いです。ロボアドにも投資できますからね。IPOでは必須証券なのでお勧めします。
詳しいIPOルールは下記記事にまとめています。
SMBC日興証券のIPO抽選ルールについて徹底的に調べました。個人的にも過去の当選履歴から一番IPOに当選できている証券会社かもしれません。IPO取扱い数も業界最高水準のため、口座がない方は早めに作っておいたほうがよいと …
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類似企業のPERやPBRを調べました
類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。類似企業 | PER | PBR |
日本M&Aセンターホールディングス(2127) | PER21.31倍 | PBR5.34倍 |
M&Aキャピタルパートナーズ(6080) | PER13.19倍 | PBR1.96倍 |
ジャパンM&Aソリューション(9236) | PER14.61倍 | PBR4.28倍 |
ストックオプションの株数や発行価格を調べました
ストックオプション行使期間 | 株式の数 | 発行価格 |
2022年3月13日~2030年3月12日 | 18,500株 | 317円 |
2023年3月30日~2031年3月29日 | 35,800株 | 460円 |
2024年2月15日~2032年2月14日 | 70,600株 | 653円 |
2026年2月14日~2034年2月13日 | 100,000株 | 668円 |
ストックオプション(新株予約権)は124,900株が上場時に行使期限を迎えます。
発行済株式総数2,000,000株に対する新株予約権の割合は11.25%に相当します。新株予約権による潜在株式数は224,900株です。
インテグループ(192A)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ
インテグループのIPOは抽選に参加したいと考えています。VC出資がないため売り圧力は高くないはずです。気になるのはネガサ株で上場による吸収金額が少し大きいことです。
※インテグループ公式サイト引用
2024年2月~3月上場であれば問題なく吸収してくれたと思います。しかし4月上場のIPOには資金が入りにくい状況が続きました。
6月上場分には資金が再流入するのか?と地合いが問題です。
2024年2月期(第3期)の四半期利益が約4.3億円となっているため上場規模的には問題なさそうです。上場時が業績のピークという見方もできますけどね。
また、同社は無借金経営となっている安心材料もあります。
日本政府の事業承継の促進策も中長期的に中小企業M&A市場の安定材料になるそうです。競合する大手企業が存在しない完全成功報酬制のM&A仲介専門会社を目指すみたいですね。
業績が良くても内部留保を実施するためしばらく配当は行わない方針だそうです!
高利回りクラファンのCAPIMA(キャピマ)の口座開設で現金1,000円が貰えます。さらに投資を行うと現金が最大100万円まで貰えます。
例えば20万円投資したら現金3,000円になります。
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CAPIMA(キャピマ)の口座開設でAmazonギフト券1,000円分が貰えます。また投資を行えば最大100万円の現金がさらに貰えます!招待コードが必要になるためご注意ください。融資型クラウドファンディングを行う企業になり、募集方法は …
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