「IPO承認」ガーデン(274A)の上場データと初値予想を考察！

ガーデン(274A)がスタンダード市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。飲食事業を展開する企業なのでIPOでは人気が見込めそうです。


主幹事は東海東京証券が務め公開株数1,600,000株、オーバーアロットメント240,000株です。上場規模は想定発行価格3,100円から計算すると約57.0億円になります。



※ガーデン公式サイト引用


業績規模はそこそこ大きめのようですが上場サイズも大きいようです。そのため初値パフォーマンスが低いかもしれません。


ファンド出資がないことは救いでしょう。株主優待は現時点で設定がないため上場後に期待できそうです。


同社は飲食を運営する企業に対しM&Aを行い、被買収企業の店舗を同社既存ブランドに業態変更することで収益力を強化してきました。


主力ブランドはラーメン事業の壱角家、レストラン事業の山下本気うどんになります。壱角家は乗降者数が20万人以上のターミナル駅を中心に、駅前型の立地でドミナント戦略を展開しています。

ガーデン(274A)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目	上場基本データ
上場日	11月22日
市場	スタンダード市場
業種	小売業
事業内容	М&Aを活用した「壱角家」や「山下本気うどん」などの飲食事業
ブックビルディング	11月06日～11月12日
想定価格	3,100円
仮条件	3,100円～3,200円
公開価格	11月13日
初値結果	未
企業情報	https://gardengroup.co.jp/
監査人	仰星監査法人
手取金の使途	設備資金 運転資金 借入金返済資金及び社債償還資金

項目	株数データ
公募株数	1,600,000株
売出株数	0株
公開株数(合計)	1,600,000株
オーバーアロットメント	240,000株
上場時発行済み株数	6,600,000株 ※公募分を含む
想定ベースの時価総額	約204.6億円
幹事団	東海東京証券(主幹事) みずほ証券 大和証券 SBI証券 マネックス証券 松井証券 岩井コスモ証券 あかつき証券 岡三証券 水戸証券 むさし証券
委託見込	SBIネオトレード証券 岡三オンライン DMM.com証券

ガーデン(274A)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格3,100円を基に吸収金額を算出すると約49.6億円となり、オーバーアロットメントを含めると約57.0億円規模の上場となります。


ガーデンはM&Aを活用した飲食事業を展開している企業になります。ラーメン事業やレストラン事業、ステーキ事業、寿司事業等の飲食店舗の運営、保有するブランドに係るフランチャイズ事業、不動産事業を行っています。


同社前身の株式会社マックでは、赤字だったカラオケ店舗の事業再生の経験を活かし2003年6月から飲食事業に参入しています。


買収した企業の赤字店舗を業態変更することで利益の出る黒字店舗へと再生させてきたそうです。


目論見によれば、企業買収・赤字企業再生のノウハウ、業態多角化によるシナジー強化、及び規模の経済によるバーゲニングパワーの高まりが、成長の礎となっているそうです！



※有価証券届出書引用


企業再生型M&Aにより店舗を拡大してきた「横浜家系ラーメン壱角家」、商標権を獲得し多店舗展開を図った「山下本気うどん」を主力ブランドとして展開しています。


2024年2月期における売上構成比は、壱角家ブランド58.5％、山下本気うどん10.4％となっています。


2024年9月30日現在、店舗数は193店となっています。内訳は直営店舗157店、業務委託店舗2店、フランチャイズ店舗34店です。



※有価証券届出書引用


舗数については、食材費、燃料費の高騰の影響で個人店は減少傾向にありますが、チェーン展開を行う大手企業は新規出店を継続する傾向にあるそうです。


海外ではアジア圏を中心に海外フランチャイズを展開しています。日本ブランドは現地で高い評価を得ているそうです。



※有価証券届出書引用

ガーデン(274A)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2015年12月01日、東京都新宿区新宿二丁目8番8号に本社を構えます。社長は川島賢氏(1971年2月05日生まれ53歳)、株式保有率は25.11％(1,552,170株)です。※2024年10月18日調べ


従業員数294人で臨時雇用者994人、平均年齢38.2歳、平均勤続年数5.4年、平均年間給与5,335,611円です。


セグメントは飲食事業の単一セグメントになります。

氏名又は名称	所有株式数(株)	所有株式数割合(％)	ロック
株式会社マック	3,000,000株	48.53％	○
川島 賢	1,552,170株	25.11％	○
小澤 修三	370,000株	5.99％	△
株式会社ガーデン従業員持株会	334,745株	5.42％	×
薫田 勇	125,000株	2.02％	△
井上 陵太	112,400株	1.82％	△
株式会社ギフトホールディングス	80,775株	1.31％	○

※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2025年5月20日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


親引けはありません。

ガーデン(274A)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。


最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。




仮条件が3,100円～3,200円に決定し上場による吸収金額は最大で約58.9億円、時価総額は約211.2億円になります。


仮条件上限が想定発行価格よりも100円アップとなったことからより悩ましいIPOとなっています。正直「さばききれるのか？」と思うところがあります。


期待できる材料は東京メトロの上場効果とSapeet(サピート)の連日ストップ高でしょう。


今期四半期利益が12億円弱で約58.9億円の吸収は感覚的に大き過ぎます。上手くいくのか心配ですね。それにスタンダード市場ですからね。




業績を確認すると2025年2月期の単独予想を確認することができました。売上167.10億円となり前期比9.14％増、経常利益17.16億円となり前期比19.08％増となります。


四半期利益は11.98億円となり前期比12.49％増を予想しています。


公開価格が3,200円決定の場合の指標はEPS220.43からPER14.52倍、BPS1,177.65からPBR2.72倍になります。配当金は80円予想なので配当利回り2.50％になります。


株主優待の新設期待もありますがしばらく時間が掛かるはずです。


同社は経営不振の企業を買収し立て直すことで規模拡大を行ってきた企業です。機関投資家が好みそうな業態です。


ただ某紙では吸収金額が20億円を超えたあたりから主幹事の実力が問われると言った意見が出ているようです。




考え方によってはギフトホールディングスとの比較でPERが割安となっていることでいけそうな気もします。ただ初動は弱そうなんですよね。


ギフトホールディングスは横浜家系ラーメンの「町田商店」なので同じ味の「壱角家」が意識されるはずです。




ということで私は少なめにブックビルディングに参加してみます。上場規模が大き過ぎるのが問題なんですよね～

幹事名	割当株数	引受割合
東海東京証券(主幹事)	1,440,000株	90.00％
みずほ証券	16,000株	1.00％
大和証券	16,000株	1.00％
SBI証券	16,000株	1.00％
マネックス証券	16,000株	1.00％
松井証券	16,000株	1.00％
岩井コスモ証券	16,000株	1.00％
あかつき証券	16,000株	1.00％
岡三証券	16,000株	1.00％
水戸証券	16,000株	1.00％
むさし証券	16,000株	1.00％

個人投資家に人気の飲食業ですが上場規模が大きいため初値利益が出るのか微妙です。


イングス(INGS)に比べると企業規模が大きいメリットはあると思います。しかしスタンダード市場への上場を選択していることでいまいち感があります。


ブランドアドバイザーに新庄剛志氏が起用されているため話題性はありそうです。


なんだかんだで買われそうなのでブックビルディングには参加しておきたいと思います。初値は1割～2割程度の上昇期待でしょうか？




また、らくたまの力が伸びているため記事にしてみました。リロクラブみたいな会員制をクラウドファンディングに取り入れています。首都圏の方は投資妙味があると思います。


ゲーム感覚でクラファンができると人気です。関連企業に上場企業があるため資金力がありそうです。不動産に強みがある企業なので面白いと思います。




それとキャンペーンが始まったALTERNA(オルタナ)のご紹介です。三井物産グループが運営会社なので超安心できる投資先だと思います。


しかも特定口座で管理できるため投資家に人気があります。クラウドファンディングの課税区分は雑所得になりますけど、こちらは特定口座で管理が可能です。


詳しくは下記記事でまとめています。これこそ真のほったらかし投資になりそうです！

類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。

類似企業	PER	PBR
力の源ホールディングス(3561)	PER14.31倍	PBR3.55倍
魁力屋(5891)	PER21.05倍	PBR2.14倍
ギフトホールディングス(9279)	PER34.23倍	PBR8.90倍

※2024年11月06日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間	株式の数	発行価格
2022年9月16日～2030年8月31日	554,500株	22円
2022年12月01日～2030年8月31日	177,500株	22円
2023年4月01日～2031年3月23日	25,330株	67円
2023年6月01日～2031年5月27日	215,035株	67円
2023年6月01日～2031年5月27日	9,650株	67円
2023年11月26日～2031年11月25日	109,255株	413円
2024年2月26日～2032年2月25日	36,865株	413円
2024年6月29日～2032年6月28日	42,160株	664円
2025年2月28日～2033年2月27日	11,200株	796円

ストックオプション(新株予約権)は1,170,295株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数5,000,000株に対する新株予約権の割合は23.63％に相当します。新株予約権による潜在株式数は1,181,495株です。

ガーデン(274A)IPOの評価と申し込みスタンス！まとめ

ガーデンのIPOには参加したいと考えています。


中堅証券が主幹事なのは少し心配ですがIPOが減るタイミングでの上場なので大事にしたいと考えています。



※ガーデン公式サイト引用


前期売上が153.1億円で四半期利益が10.6億円を超えます。この調子で業績が拡大すれば面白そうです。


ただスタンダード市場なので既に成長よりも安定を目指している可能性がありそうです。


インバウンド需要による業績期待はありますが、人手不足や人件費高騰など飲食業全体で抱える問題もあります。


退職の状況を調べると2024年2月期で退職者数79名、離職率27.2％という数値が目論見に掲載されていました。深夜営業を行う店舗があり不規則な就労時間となる店舗もあるようです。




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