フロンティアインターナショナル(7050)がマザーズに新規上場承認されました。主幹事はSMBC日興証券で面白そうな企業の登場です。公開株数は769,600株、オーバーアロットメント115,400株になり当選が狙えそうです。上場による資金吸収は約20.3億円とやや大きめですが大丈夫でしょう。
業績は拡大しており、事業は「イベント・PRや店頭販売等の総合プロモーション事業」となっています。売上は前期で121億円以上になり、利益は7.1億円以上となっています。時代にマッチングした企業なのかもしれません。
イベントの他、スマートフォンアプリの開発も行っています。幅広い事業領域を持っておりIPO投資としても面白そうな企業です。近年ではオンラインとオフライン、デジタルとリアルの融合や、VR(仮想現実)などの新技術を駆使したプロモーション活動にも注目が集まっているそうです。
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フロンティアインターナショナル(7050)IPOの詳細データ
項目 | 上場基本データ |
市場 | マザーズ |
業種 | サービス業 |
事業内容 | イベント・PRや店頭販売等の総合プロモーション事業 |
公開予定 | 2月28日 |
ブックビルディング期間 | 2月13日~2月19日 |
想定価格 | 2,290円 |
仮条件 | 2,290円~2,410円 |
公開価格 | 2月20日 |
企業情報 | http://www.frontier-i.co.jp/ |
【手取金の使途】
差引手取概算額352,526千円は、①事業拡大に伴う人件費及び採用費、②本社オフィス増床に伴う費用に充当する予定であります。
①当社の事業拡大に伴う新規採用及び中途採用に伴う人件費及び採用費用として、282,526千円(2020年4月期:141,263千円、2021年4月期:141,263千円)を充当する予定であります。
②2020年4月期中に本社オフィス増床を予定しているため、家賃として70,000千円(2020年4月期20,000千円、2021年4月期50,000千円)を充当する予定であります。
また、上記調達資金は、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
項目 | 株数データ |
公募株数 | 171,600株 |
売出株数 | 598,000株 |
公開株数(合計) | 769,600株 |
オーバーアロットメント | 115,400株 |
上場時発行済み株数 | 4,353,000株(公募分を含む) |
想定ベースの時価総額 | 約99.7億円 |
幹事団 | SMBC日興証券(主幹事) ←主幹事多い SBI証券 みずほ証券 マネックス証券 ←完全平等抽選 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 auカブコム証券 |
フロンティアインターナショナル(7050)上場評判とIPO分析
想定発行価格2,290円を基に吸収金額を算出すると約17.6億円となり、オーバーアロットメントを含めると約20.3億円規模の上場となります。やや荷もたれ感がありますが、業績が好調のため初値買い需要はあると思います。同社グループは、子会社4社と関連会社2社により構成され、「体験価値による課題解決力」をコア・コンピタンスとして、ブランディングイベントや新商品発表会、街頭でのフィールドイベントなど、消費者との直接的なコンタクトポイントにおいて、消費者に良質なブランド体験・顧客体験を届けることで、企業が抱えるマーケティングやセールスに関するあらゆる課題を解決する企業です。
グループの「体験価値による課題解決力」は、同社グループが実装する各機能により複合的に生成、拡散されて高い効用を実現すると共に消費者との直接的な接点を持つことで培ったノウハウを武器に、プロモーションのみならず、実際の店頭販売支援まで幅広く事業展開しています。
同社のプロモーション事業は、「イベントプロモーション」「キャンペーンプロモーション」「PR」「スペースプロデュース」「デジタルプロモーション」「店頭販売支援事業」の6つの機能に区分されています。
イベントプロモーションは、クライアントの製品やサービスを紹介する発表会や製品の特徴を特定の対象顧客層に対して訴求するイベント、製品を手に取って実際に使用・体験できる展示会、サンプリングなどを通じて、消費者に良質なブランド体験・顧客体験を行っています。
キャンペーンプロモーションはディスプレイ、プレミアムを主体としたキャンペーン全体の枠組み提案から、オリジナルのプレミアムの企画・制作を行っています。PRは、プロモーションの対象となる商品やサービス、イベント等から、話題性の高いファクトを抽出し耳寄りな情報として加工して世の中に拡散し、新しいトレンドを生む起爆装置として、効果的なメディア露出のアレンジをサポートしています。
スペースプロデュースは、空間開発をより良い体験価値の生成というプロモーションの視点で捉え、大規模なイベント会場のデザイン・施工から、街頭・店頭イベント会場や、店舗のデザイン、施工に至るまで、イベントをトータルでプロデュースする同社ならではの空間開発を実施しています。
デジタルプロモーションは、インターネットやSNS等のコミュニケーションプラットフォームを利用した双方向のコミュニケーションを可能にする総合的なプロモーションの他、VR、AR等の最先端のテクノロジーを用いた今までにない体験価値の創造を行っています。
店頭販売支援事業は、マーケティングにおいて店頭領域への注目度が日増しに高まっている中で、実際の「売り」の現場へ販売人員の派遣、POP等の訴求ツールの制作を実施しています。
フロンティアインターナショナル(7050)の企業財務情報と配当性向
回次 | 第27期 | 第28期 |
決算年月 | 2017年4月 | 2018年4月 |
売上高 | 10,711,875 | 12,193,467 |
経常利益 | 843,130 | 1,047,468 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 503,705 | 713,962 |
包括利益 | 504,232 | 721,776 |
純資産額 | 2,516,539 | 3,212,293 |
総資産額 | 4,654,919 | 5,738,423 |
1株当たり純資産額 | 606.25 | 774.61 |
1株当たり当期純利益 | 116.60 | 172.10 |
自己資本比率(%) | 54.1 | 56.0 |
自己資本利益率(%) | 21.9 | 24.9 |
株価収益率(倍) | – | – |
配当性向(%) | – | – |
営業活動によるキャッシュ・フロー | 178,359 | 284,790 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | △95,682 | △135,009 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | △70,676 | △27,423 |
現金及び現金同等物の期末残高 | 672,384 | 794,992 |
第29期第2四半期連結累計期間(2018年5月01日~2018年10月31日)
売上高5,832百万円
売上総利益1,360百万円
営業利益538百万円
経常利益540百万円
親会社株主に帰属する四半期純利益355百万円
わが国の経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善を背景に、緩やかな景気回復が続いているものの、米中間の貿易摩擦の強まりが見られるなど、景気の先行きは不透明な状況となっております。当社グループが属する広告業界は、経済産業省が2018年11月20日に発表した「特定サービス産業動態統計調査」によると、国内の広告市場の2018年5月から2018年9月の売上高は、前年同期間比99.8%と前年とほぼ同水準となっております。このような経済環境の中、当社グループにおきましては、展示イベント等の継続的な案件による売上高の確保及び嗜好品のプロモーション等の新規案件を実施することで売上高の向上をはかるとともに、収益面では利益率向上を進めてまいりました。
フロンティアインターナショナル(7050)従業員と株主の状況
会社設立は1990年6月19日、東京都渋谷区渋谷三丁目3番5号に本社を構えます。社長は河村康宏氏(1966年8月03日生まれ)、株式保有率は62.51%と高めです。従業員数は170人で臨時雇用者が190人もいるようです。従業員の平均年齢32.4歳、平均勤続年数4.5年、平均年間給与約は6,050,210円です。連結子会社を合わせると192人の従業員となり、臨時雇用者が605人にもなります。
氏名又は名称 | 所有株式数(株) | 所有株式数割合(%) |
河村 康宏 | 2,800,000 | 62.51 |
渡邊 伸一郎 | 600,000 | 13.40 |
古井 貴 | 600,000 | 13.40 |
三晃繊維工業株式会社 | 200,000 | 4.47 |
宗像 恒和 | 160,000 | 3.57 |
江口 貴宣 | 28,000 | 0.63 |
松本 正樹 | 24,000 | 0.54 |
【目論見抜粋】
本募集及び引受人の買取引受による売出しに関し、売出人かつ貸株人である河村康宏、売出人である渡邊伸一郎及び古井貴、当社株主である三晃繊維工業株式会社、宗像恒和、江口貴宣、松本正樹、野口光幸、乗松正、田中輝之、西島和範、美澤臣一、外塚健博、楢山聖志、神田聡、小久保祐樹、藤井真継及び髙田幸枝は、SMBC日興証券株式会社(以下「主幹事会社」という。)に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しにかかる元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して180日目の2019年8月26日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)の売却等を行わない旨を約束しております。
また、当社は、主幹事会社に対し、ロックアップ期間中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、当社普通株式及び当社普通株式を取得する権利あるいは義務を有する有価証券の発行又は売却(株式分割による新株式発行等及びストック・オプションに係る新株予約権の発行を除く。)を行わないことに合意しております。
上位株主には180日間(平成31年8月26日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。株主名簿を確認するとベンチャーキャピタル出資はないようです。
フロンティアインターナショナル(7050)IPO大手初値予想と各社配分
想定発行価格を下限として仮条件範囲は2,290円~2,410円に決定しました。上限2,410円による吸収額は約18.5億円、オーバーアロットメントを含めると約21.3億円になります。上場規模が20億円を超えているため多少警戒しますが、地合い的に行けそうです。2019年4月の連結業績予想は売上7.2%増、経常利益1.7%増(1,800万円増)の増収増益予想となります。大口注文による影響があるようです。EPS167.88を基にPERを算出すると約14.35倍、BPS978.00を基にPBRを算出すると約2.46倍となります。指標的には多少上値がある程度でしょう。
初値予想2,500円~3,000円
幹事名 | 配分単位(株) |
SMBC日興証券 | 693,000 |
SBI証券 | 30,700 |
みずほ証券 | 15,300 |
マネックス証券 | 15,300 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 15,300 |
類似企業 | PER | PBR |
博展(2173) | PER20倍 | PBR5.4倍 |
スペース(9622) | PER13.85倍 | PBR1.15倍 |
丹青社(9743) | PER15.56倍 | PBR2.08倍 |
主幹事SMBC日興証券からの申し込みは必須でしょう。殆どの方がすべての証券会社から申し込むと思われ意外に激戦だと考えられます。
ネット申し込み派の方は、店頭系のみずほ証券や三菱UFJモルガン・スタンレー証券からの申し込みよりもマネックス証券からの申し込みを優先したほうが当選確率は高そうです。資金があればすべての証券会社からの申し込みを徹底したいところです!
結構人気がある銘柄だと思うので当選を期待しています。このサイズのIPOを狙いに行かないとなかなか当選は難しいので全力申し込みでしょう!
ただ子会社関係が海外(中国上海)にあり、当該地域の法令や経済・社会情勢等を調査し、潜在的なリスクを把握した上で、慎重に経営判断を行って欲しいところです。同社によれば、必ずしも十分な情報が収集できない、あるいは、税制を含めた法改正等により追加的にリスクが生じる可能性があるそうです。
フロンティアインターナショナルのストックオプション詳細を調べました
ストックオプション行使期間 | 株式の数(株) | 発行価格(円) |
2012年3月17日~2020年3月16日 | 200,000 | 130 |
2013年4月15日~2021年4月14日 | 122,000 | 150 |
ストックオプションはすべて行使期限に入っており322,000株が対象となります。新株予約権の行使条件は下記のようになります。
新株予約権の割当てを受けた者は、権利行使時においても、当社又は当社子会社の取締役、監査役、従業員もしくは社外協力者の地位にあることを要す。ただし、任期満了による退任、定年退職その他正当な理由のある場合は、この限りでない。新株予約権の相続人による新株予約権の行使は認めない。
フロンティアインターナショナル(7050)IPO私見と申し込みスタンス
フロンティアインターナショナルは数万円の利益が狙えそうだと個人的に考えています。環境が良ければ初値1.5倍あたりでしょうか?流石に2倍になるような力はないかもしれませんが、公開価格を割るようなことはないでしょう。現在上場承認された中では上場規模が一番大きくなりますが、IPO人気は継続しているようなので獲得を狙いたいと思います。事業領域の拡大も随時行っているため、他社との提携も視野に入れているようです。
さらにグローバル展開を行い、アジアやASEAN地域ではまだ成長余地のある市場を有していることから、これを目指して進出する日系企業の増加とそれに伴う広告市場の拡大が見込めるそうです。海外市場は何が起きるのか先が読めないことも多くリスクはあるものの収益を得る機会は多いようです。
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