ファインズ(5125)のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。Videoクラウドを用いた動画DX等のサービスを行い人気が見込めそうです。


主幹事は野村證券が務め公開株数1,020,000株、オーバーアロットメント153,000株です。上場規模は想定発行価格1,610円から計算すると約18.9億円になります。


ファインズ(5125)IPOが上場承認 
※ファインズ公式サイト引用


同社はDXの遅れが目立つSMB領域で、動画や店舗のデータを活用しDX推進を行う事業を展開しています。


属性の高い領域は、動画制作サービス市場や動画配信プラットフォームサービス市場、ビジネスコンサルティング市場、XR市場になります。


コロナ禍以降にVideoクラウド事業が勢いよく伸びていることから、しばらく好調な業績が続くと考えられます。競合も多いビジネスだと思いますがIPO的にはインパクトがありそうです。


ここ数年は、Videoクラウド事業を展開している市場が拡大し、顧客数の増加やサービス拡充に期待できそうです!


ファインズ(5125)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日9月28日
市場グロース市場
業種情報・通信業
事業内容動画制作サービス、動画配信プラットフォームサービス(Videoクラウド)、DXコンサルティング
ブックビルディング9月08日~9月14日
想定価格1,610円
仮条件1,610円~1,800円
公開価格1,800円
初値結果2,703円(公開価格1.50倍)
企業情報https://e-tenki.co.jp/
監査人太陽有限責任監査法人
手取金の使途
  • 採用費及び教育費
  • 広告宣伝費
  • 研究開発費


項目株数データ
公募株数250,000株
売出株数770,000株
公開株数(合計)1,020,000株
オーバーアロットメント153,000株
上場時発行済み株数4,490,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約72.3億円
幹事団野村證券(主幹事)
みずほ証券
SBI証券
楽天証券
SMBC日興証券
東洋証券
岡三証券
松井証券
マネックス証券
委託見込岡三オンライン
DMM.com証券
LINE証券


ファインズ(5125)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,610円を基に吸収金額を算出すると約16.4億円となり、オーバーアロットメントを含めると約18.9億円規模の上場となります。


同社は2009年5月にブランディングテクノロジーの100%子会社として設立されています。その後、吸収合併や子会社化、商号変更などを行い2019年3月にエスピーシー(旧社名)となり、同年6月にファインズとして設立されています。


そのためスピード上場と思いきや、それなりに実績がある企業のようです。


ファインズ(5125)の業績
※有価証券届出書引用


事業内容は創業以来、中小企業事業者や個人事業主などのSMBの領域向けに、モバイルサイトや予約管理システムなどのデジタル化を推進していくサービスを提供しています。


2015年から動画事業に先行投資を行い、動画を制作するだけでなく、視聴データの分析・改善ができるカスタマーサクセス体制を構築してきたそうです。


現在は動画を活用したDXを中心に提供しています。また、累計取引社数は19,322社(2022年7月末現在)となっています。


業績は前期売上約22.0億円、四半期利益約2.6億円となっています。利益がしっかり出ている企業みたいですね!


ファインズ(5125)IPOのクラウド事業と売上高推移
※有価証券届出書引用


同社の主力事業は「Videoクラウド事業」になります。主に動画制作サービス、動画配信プラットフォームサービス(Videoクラウド)、DXコンサルティングの3つのサービスを提供してしています。


特長としては動画制作を行うだけでなく、専用のプラットフォーム上での配信、分析・改善、データ活用からDXの推進に至るまで一気通貫したサービス提供を行うことです。


特に、動画の価値を最大限に発揮することができるVideoクラウドに注力しているそうです。これもコロナ禍により浸透したサービスだと考えています。


ファインズ(5125)IPOの販売実績
※有価証券届出書引用


同社のターゲット層は中小企業がメインとなっています。


案件の獲得を代理店やパートナーに依存することなく、見込み顧客へアプローチやリードナーチャリングを行い、案件化に至るまで全て自社で行います。そのため安定的に案件を獲得することが可能のようです。


国内6拠点(札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡)で活動し、160名以上のコンサルタントが在籍しているそうです。


そのため付加価値の高いコンサルティング提案を行うことで、潜在的なニーズの顧客層から案件を獲得できる直販体制を有しているそうです。


IPOでは人気が見込めるキーワードがたくさん含まれている企業なので人気が見込めそうです!!


ファインズ(5125)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2019年3月15日(実質上2009年5月08日)、東京都渋谷区渋谷二丁目12番15号日本薬学会長井記念館6階に本社を構えます。社長は三輪幸将氏(1984年7月14日生まれ)、株式保有率は50.59%(2,280,000株)です。


従業員数263人で臨時雇用者0人、平均年齢28.1歳、平均勤続年数2.3年、平均年間給与4,895,616円です。


セグメント別従業員数はVideoクラウド事業161人、店舗クラウド事業0人、全社共通102人となっています。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
三輪 幸将2,280,000株50.59%
武吉 広大800,000株17.75%
株式会社 EPARK760,000株16.86%
白木 政宏200,000株4.44%
ファインズ従業員持株会115,700株2.57%
中䑓 昭二47,000株1.04%
赤池 直樹39,700株0.88%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には90日間(2022年12月26日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


また、ファインズ従業員持株会は180日目(2023年3月26日まで)のロックアップ対象となっています。こちらも解除倍率の設定はありません。また、ベンチャーキャピタル出資はありません。


上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。


親引けは51,000株を上限として従業員持株会が引受けます。


ファインズ(5125)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


想定発行価格を下限として仮条件範囲が1,610円~1,800円に決定しました。吸収金額は最大約21.1億円、時価総額は約80.8億円となります。


同社ビジネスは動画制作サービスの他、動画配信プラットフォームサービスも提供しストック収益化していることで機関投資家の評価が高いようです。


しかし、動画制作関連企業のPERはそもそも高くないそうです。


ファインズの業績は増収増益となっており、将来性を見込めば今の株価設定でも割安なのかもしれません。ただ先のことはわからないため上場直後の投資はリスクがあります。


類似企業比較だとPER20倍程度がやっとだと感じます。同社の場合は想定ベースでPER15.86倍なので上値はあると考えています。ただ割安とは言えないのかもしれません。


MBOを過去に2回行っていますが、ベンチャーキャピタル保有株がなく上場時点で公開株式以外の株流通はなさそうです。ロックアップ率も高く設定されています。


動画制作や配信プラットフォームの他、DX関連も手掛けていることで将来性があると期待されています。一方で広告株は上値の重たい状況が続いているため深追いは注意が必要のようです。


短期的には賑わう可能性を秘めており、機関投資家も参加するスタンスのようです。


大手初値予想2,000円~3,000円
修正値2,100円~2,500円
直前予想2,350円

※注目度B


業績を確認すると2023年6月期の単独予想を確認することができました。売上29.79億円となり前期比14.80%増、経常利益7.32億円となり前期比21.80%増となります。


四半期利益は5.02億円となり前期比19.52%増を予想しています。


公開価格が1,800円決定の場合の指標はEPS113.52からPER15.86倍、BPS374.47からPBR4.81倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません


利益がしっかり出ていることで新興市場のIPOとしては安定感があります。同日上場が3社となっているため初値が飛ぶようなことはなさそうですが公開価格割れもなさそうです。


某紙ではビジネススタイルに新奇性も感じるとのコメントが出ているようです。何処まで事業を織り込むかで判断が異なりそうです。


ストック型収益も行っているためある程度人気化すると考えています。IPOに当選したいですね!!


幹事名割当株数引受割合
野村證券(主幹事)928,200株91.00%
みずほ証券30,600株3.00%
SBI証券20,400株2.00%
楽天証券10,200株1.00%
SMBC日興証券10,200株1.00%
東洋証券5,100株0.50%
岡三証券5,100株0.50%
松井証券5,100株0.50%
マネックス証券5,100株0.50%


主幹事は野村證券が単独で引受けるため申込を忘れないようにしておきましょう。野村證券が主幹事なのでLINE証券からも申込みができるはずです。


私は申し込み忘れを頻繁に行っているため反省しています。


当選者が多くなっているため証券口座を開設している方は面倒でも申込を行っておきましょう。私は入金しているのに申込を忘れています。今回は申込みます!


IPOルールは下記記事にまとめています。




また、アイフルグループのAGクラウドファンディングさんに確認を取ったらアマギフ1,000円分とVプリカ1,000円分の両方が貰えるとわかりました。


口座開設ベースで2,000円分の特典を頂くことができるためクラウドファンディングに興味があればご利用ください。


詳しくは下記記事で説明しています。他のキャンペーンとも重複で参加可能です。




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
東北新社(2329)PER10.56倍PBR0.4倍
Jストリーム(4308)PER11.62倍PBR1.53倍
IMAGICA GROUP(6879)PER19.49倍PBR1.31倍
※2022年9月08日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2022年6月30日~2030年6月29日124,000株32円
2023年6月30日~2031年6月29日142,800株300円


ストックオプション(新株予約権)は124,000株が上場時に行使期限を迎えています。


発行済株式総数4,240,000株に対する新株予約権の割合は6.3%に相当します。新株予約権による潜在株式数は266,800株です。


ファインズ(5125)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

ファインズIPOは申込を行ってよいと思います。同日上場となる銘柄もありますが資金が入ると考えています。


競合他社が複数存在しているため優位性が何処まであるのか?と思うところはありますが、顧客と直でやり取りできる販売スキームのため収益率が高いと考えられます。


ファインズ(5125)IPOのまとめ
※ファインズ公式サイト引用


5年10年先にどうなっている企業なのかわかりませんが、現時点ではコロナ禍の追風で業績が絶好調となっているようです。


テレワークの普及によりビジネス面で動画の活用幅が拡大し、オンライン営業システムを含むコンサルティング体制の強化を行った結果、利益が大きく伸長しているようです。


アフターコロナと言われる昨今も動画を含めた企業のDXニーズが高く需要が見込めるそうです。上場時点で気になるのは株価設定くらいだと思います。


クラウドやDXなどIPOでは人気キーワードですからね。さらにコンサルティングも行うことから初値利益が見込めそうです。上場規模がやや大きめとなっていますが、初値が低ければセカンダリーも狙えるかもしれません!


野村證券が主幹事なので資金不要でIPO抽選に参加できます。申込み忘れに気を付けましょう。


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