コンヴァノ(6574)IPOが新規上場承認されました。東証マザーズへの上場となり、主幹事は野村證券になります。ベンチャーキャピタルが筆頭株主になっているためやや警戒しています。連結の業績は評価できると思いますが、単体では微妙ですね。IFRS(国際会計基準)の財務が出ているため精査する必要がありそうです。


コンヴァノ(6574)IPO上場と初値予想


1枚あたりの単価設定も低いためマネーゲーム化しやすいIPOとなっています。想定発行価格ベースで約7.9億円の上場、株数は10万株未満です。事業はネイルサロンをチェーン化し関東や関西に店舗を45店舗展開している企業です。特徴としては低価格で安定した品質を提供できること、デザインや予約時間を指定できる自社システム(アプリ)の取扱いがあることでしょう。デザインなどは企業なので豊富に取り揃えられています。


コンヴァノ(6574)IPOの詳細データ

項目 上場基本データ
市場 マザーズ
業種 サービス業
事業内容 ネイルサロン「FASTNAIL」等の運営
公開予定 4月11日
ブックビルディング期間 3月23日~3月29日
想定価格 890円
仮条件 890円~930円
公開価格 3月30日
企業情報 http://www.convano.com/


【手取金の使途】

手取概算額 55,410千円については、全額を設備投資資金に充当する予定であります。具体的には、新規出店にかかる店舗設備及び保証金などの設備投資資金に充当する予定であり、2019年3月期に42,531千円、残額を2020年3月期に充当することを予定しております。なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する方針であります。


項目 株数データ
公募株数 75,000株
売出株数 755,000株
公開株数(合計) 830,000株
オーバーアロットメント 124,500株
上場時発行済み株数 2,211,810株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額 約19.7億円
幹事団 野村證券(主幹事)
みずほ証券
大和証券
SMBC日興証券
いちよし証券
東海東京証券
SBI証券
マネックス証券 ←完全平等抽選です


コンヴァノ(6574)上場評判とIPO分析

想定発行価格890円を基に吸収金額を算出すると約7.4億円となり、オーバーアロットメントを含めると約7.9億円規模の上場となります。


コンヴァノと連結企業1社(femedia)で構成されている企業になり、「ネイルサロンの運営を行うネイル事業及びこれに付帯するメディア事業」を行っている企業です。独自開発した店舗オペレーションとパソコンやスマートフォンによるデザイン選択のセルフオーダーシステムに特徴がある企業です。


    【企業特徴まとめ】

  • 独自オペレーションで実現した低価格と安定した品質のサービス提供
  • 豊富なデザインとカラーバリエーション、透明性の高い7ラインの価格設定
  • 独自のネイリスト育成研修、店舗配属後のトレーニングなどの充実した教育制度


価格は低単価で、各デザインに2,990円(税抜)から7,990円(税抜)までの7ラインの価格を明記することでリピータも多いようです。従業員に関しても、美容学校などの卒業生や経験者に限らないリクルートができ柔軟な対応が可能だそうです。


常時約3,000枚のネイルサンプル写真を用意し、ジェルのカラーバリエーションも100色を揃え、都合30万通りのデザインを実現しているそうです。


コンヴァノ(6574)業績詳細画像



さらに、ネイルケア・ハンドケア商品の自社ブランドとしてLegaly(レガリー)を展開し、大部分は店舗での施術に使用し店頭やECサイトにて一般小売も行っているそうです。


ネイルサロン中心ブランド「ファストネイル」のほかにも、姉妹ブランドとして「ファストネイル・プラス」及び「ファストネイル・ロコ」などの展開も行っています。


コンヴァノ(6574)IPO店舗数画像


社員教育面では、ネイリスト育成研修機関であるコンヴァノ・ネイルビジネスアカデミー(CNBA)を本社内に開校し、未経験者でも採用後最短1ヶ月で店舗デビューが可能だそうです。


コンヴァノ(6574)の企業財務情報と配当性向

回次 第3期 第4期
決算年月 2016年3月 2017年3月
売上高 1,423,686 1,787,785
営業利益 28,318 108,087
親会社株主に帰属する当期純利益 △4,318 63,386
当期包括利益 △4,318 63,386
親会社の所有者に帰属する持分 572,904 640,091
資産合計 1,489,160 1,554,837
1株当たり親会社所有者帰属持分 268.11 299.55
基本的1株当たり当期利益 △2.50 29.66
希薄化後1株当たり当期利益 △2.02 29.66
親会社所有者帰属持分比率(%) 38.5 41.2
親会社所有者帰属持分当期利益率(%) 10.5
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー 84,648 132,645
投資活動によるキャッシュ・フロー △48,691 △50,205
財務活動によるキャッシュ・フロー △82,944 △54,090
現金及び現金同等物の期末残高 71,616 99,966
※数値は千円単位でIFRSデータになります


第5期第3四半期連結累計期間(2017年4月01日~2017年12月31日)
売上収益1,507百万円(前年同期比 12.8%増)
営業利益134百万円(同55.6%増)
税引前四半期利益129百万円(同59.9%増)
親会社の所有者に帰属する四半期利益は79百万円(同56.6%増)
当社グループが経営上の重要な指標としているEBITDAは161百万円(同42.2%増)


コンヴァノ(6574)従業員と株主の状況

会社設立は2013年7月10日、東京都渋谷区桜丘町22番14号 N.E.S.ビルS棟B3Fに本社を構えます。
社長は鈴木明氏(1956年12月30日生まれ)、株式保有率は1.17%と少ないようです。
従業員数257人で平均年齢は26.6歳、平均勤続年数2.8年、平均年間給与3,019,000円となります。連結従業員数は258人で臨時雇用者は24人です。


氏名又は名称 所有株式数(株) 所有株式数割合(%)
インテグラル2号投資事業有限責任組合 1,722,320 77.28
Integral Fund II (A) L.P. 190,400 8.54
インテグラル株式会社 122,090 5.48
濱口 直太 102,000 4.58
鈴木 明 26,000 1.17
※株主上位5名の状況


【目論見抜粋】

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人及び貸株人であるインテグラル2号投資事業有限責任組合及びIntegral Fund II (A) L.P.並びに当社の株主であるインテグラル株式会社及び濱口直太は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後90日目の2018年7月9日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと、グリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得すること及びその売却価格が「第1 募集要項」における発行価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通して行う売却等は除く。)を行わない旨合意しております。

また、当社の新株予約権者である鈴木明、壷井成仁、小田尚江、江頭渉、横山周平、金子陽一及び横山恭平は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後90日目の2018年7月9日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等を行わない旨合意しております。



上位株主には90日間(2018年7月09日)のロックアップが付与されています。
ロックアップ解除倍率は1.5倍となっています。その他ありますが、ベンチャーキャピタルのインテグラルの動向次第でしょう。


コンヴァノ(6574)IPO大手初値予想と各社配分

想定発行価格の890円を下限に仮条件が設定され、仮条件範囲は890円~930円となりました。上限の930円による吸収額は7.7億円、オーバーアロットメントを含め約8.9憶円となります。今期の業績も順調に推移していることから下値不安はなさそうです。


EPS39.36を基にPERを算出すると約23.6倍になります。
2018年3月の連結業績予想は売上11.9%増、税引き前利益32.7%増、純利益33.3%増の予想がでています。今月で本決算締めになるため想定内でおさまることでしょう。


初値予想1,150円~1,350円

その後、初値予想1,300円~1,500円


ベンチャーキャピタルが大株主となっているため、ロックアップ解除倍率1.5倍(1,395円)あたりは警戒されているようです。とはいえ、初値は公開価格に対し大きく上昇して始まる予想がでているためIPOは全力で問題ないと思います。
類似企業比較だと今期業績を考慮すればやや割安といった感じですね。


幹事名 配分単位(株)
野村證券(主幹事) 713,800
みずほ証券 33,200
大和証券 24,900
SMBC日興証券 24,900
いちよし証券 8,300
東海東京証券 8,300
SBI証券 8,300
マネックス証券 8,300


類似企業 PER
PBR
アルテ サロン ホールディング(2406) PER20.28倍 PBR1.99倍
アートネイチャー(7823) PER25.65倍 PBR1倍
エム・エイチ・グループ(9439) PER96.15倍 PBR4.74倍


売出し株中心の上場になり、業績は拡大傾向の企業です。VC案件でどうかと思いましたが、それほど内容は悪くないと思います。ただし、野村證券主幹事案件なので当選確率は高くありません。それでも殆どの企業から申込む形になると思います。


どこの証券会社から申込んでも当選確率が高いとは言えないためできればすべての企業から申し込みをしたいところです。私の場合はすべて申込できそうです。資金が少ないのであれば、野村證券といちよし証券、SBI証券あたりでしょう。SBI証券はIPOチャレンジポイント狙いです。


それと、DMM.com証券が株式を取り扱うことになったため内容をまとめてみました。先行口座開設者には特典があるため私も申し込みをしてみました。自社が上場する話もあるため口座は持っておきたいところですね~

⇒ DMM.com証券(DMM株)の手数料は業界最低水準 【IPOはあるのか?】


コンヴァノのストックオプション詳細を調べました

ストックオプション行使期間 株式の数(株) 発行価格(円)
2017年7月01日~2025年6月30日 78,000 460
2019年4月27日~2027年4月26日 14,000 500


ストックオプションのうち78,000株が関係しそうです。株数は多くありませんし、発行価格もびっくりするほど安くありません。


コンヴァノ(6574)IPO私見と申し込みスタンス

4月3銘柄目のIPOが発表されました。
例年よりも3月に上場する銘柄が少ないように感じましたが、4月にしわ寄せか?ある程度上場日が離れると初値高騰になる可能性は高くなるため個人的には歓迎しています。


コンヴァノIPO単体業績では赤字となっているため、大手企業のレポートを読んでみたいところです。微妙な銘柄の際には判断基準になるため助かりますね。フィスコもそうですが、トレーダーズ情報(IPO)も人気です。


コンヴァノの申し込みスタンスは前向きに検討したいところです。上場規模の他には業績見通しの材料が欲しいところです。見通しで業績が拡大傾向であれば不安はないでしょう。時期的に微妙なIPOが出てきますが、年間を通してみると公開価格割れを起こす銘柄は少ないのが現状です。いろいろと考えている時間もスキルアップにつながるでしょう。