Cocolive(ココリブ)[137A]のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。不動産業界向けにITツールを提供している企業です。


主幹事はSMBC日興証券が務め公開株数615,300株、オーバーアロットメント92,200株です。上場規模は想定発行価格1,780円から計算すると約12.6億円になります。


Cocolive(ココリブ)[137A]IPOが上場承認
※Cocolive公式サイト引用


不動産業界の営業活動は架電、紙チラシの配布、表計算ソフトを使った管理が中心となっているそうです。


デジタルトランスフォーメーション(DX)が叫ばれる中でIT化が遅れている業界になります。


同社ではマーケティング・オートメーションツール(KASIKA)やSMS送信オプション、AI査定オプション等の関連オプションの開発及び改良を継続的に行いサービスを提供しています。


経営戦略的には、集客後に不動産会社が消費者に対して行う「追客」を自動化・効率化するサービスにおけるポジションを確立することを目指しているそうです。


Cocolive(ココリブ)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日2月28日
市場グロース市場
業種情報・通信業
事業内容不動産業界向けマーケティングオートメーションツール「KASIKA」の開発、顧客への提供その他関連する業務
ブックビルディング2月09日~2月16日
想定価格1,780円
仮条件1,720円~1,780円
公開価格1,780円
初値結果3,990円(公開価格2.24倍)
企業情報https://cocolive.co.jp/
監査人監査法人FRIQ
手取金の使途
  • 人件費、採用費
  • サーバ、セキュリティ費用
  • オフィス移転関連費用


項目株数データ
公募株数150,000株
売出株数465,300株
公開株数(合計)615,300株
オーバーアロットメント92,200株
上場時発行済み株数2,918,600株
※公募分を含む
想定ベースの時価総額約52.0億円
幹事団SMBC日興証券(主幹事)
みずほ証券
楽天証券
松井証券
SBI証券
委託見込DMM.com証券
SBIネオトレード証券


Cocolive(ココリブ)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,780円を基に吸収金額を算出すると約11.0億円となり、オーバーアロットメントを含めると約12.6億円規模の上場となります。


同社は不動産業界向けマーケティング活動を自動化するKASIKA(カシカ)を自社で開発・改良し、日本国内の不動産会社に提供しています。


主要顧客は「工務店・ハウスメーカー」「不動産売買仲介業者」「分譲マンション事業者」に属する不動産会社になります。



Cocolive(ココリブ)の業績
※有価証券届出書引用


KASIKA(カシカ)は以下の課題を解決するITツールとして用いられています。


  1. 不動産の購入を検討してから実際に契約を締結するまでの期間が賃貸契約比較で長い
  2. 営業活動は一般に属人性が高いため仕組み化をするのが難しい
  3. 不動産業界の離職率が13.8%と産業平均15.0%に比べて必ずしも低くない水準
  4. 手作業や紙での管理が多く不動産業界ではデジタル化の進展が進んでいない


上記の課題などにより「追客」を適切に行うことが難しくなっているそうです。


KASIKAの具体的な機能の1つとして自動メール返信機能があります。


ポータルサイトで問い合わせがあった消費者を自動で顧客リストに加え、消費者に対して不動産会社オリジナルの返信メールを自動送信する機能となっています。


不動産会社の営業担当者が効率的に営業活動をできるような仕組みだそうです。


また、集客活動を行うことで得られる消費者からの問い合わせをKASIKAに取込み、営業アクションの管理、属性に応じたメールマガジンの一斉自動送信、契約確度の高い消費者の絞り込みを行うことができる基本機能を有しています。


Cocolive(ココリブ)IPOの事業系統図
※有価証券届出書引用


KASIKAの料金体系は大別して店舗数課金とユーザ数課金となっています。


店舗数課金では1店舗(1物件)でのKASIKA利用に際して月額利用料金50,000円、ユーザ数課金では10名以下のユーザまでは50,000円、11名以降は1名につき5,000円という料金体系だそうです。


店舗数課金、ユーザ数課金のいずれであってもKASIKA利用開始時の初期費用は50,000円となっています。


また、SMS送信オプションやAI査定オプション機能等の各オプション費用はそれぞれ月額利用料金10,000円の基本料金となっており、各オプション利用開始時の初期費用は20,000円です。


KASIKAにSMS送信オプションを付けた場合の初期費用は70,000円、月額利用料金として60,000円という料金体系になっています。


Cocolive(ココリブ)IPOの販売実績
※有価証券届出書引用


KASIKAの販路は直接販売に加えて「パートナーシップ契約」を締結した代理店経由での営業及び販売も行っています。


代理店契約の締結先は不動産ボランタリーチェーンを運営する会社や業務デジタル化のコンサルティング会社を中心としており、LIXIL、イー・ステート・オンライン、プライムクロス等の各社と代理店契約を締結しているそうです。


Cocolive(ココリブ)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2017年1月23日、東京都千代田区神田須田町1-17TFT淡路町ビルに本社を構えます。社長は山本考伸氏(1975年3月05日生まれ)、株式保有率は49.15%(1,612,000株)です。


山本考伸氏はNTT出身でヤフー、楽天グループなどで活躍された方のようです。


従業員数74人で臨時雇用者0人、平均年齢34.2歳、平均勤続年数2.2年、平均年間給与4,720,000円です。


セグメントはクラウドサービス事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
山本 考伸1,612,000株49.15%
富田 祐司408,000株12.44%
XTech1号投資事業有限責任組合310,320株9.46%
株式会社エアトリ235,860株7.19%
みずほ成長支援第2号投資事業有限責任組合133,000株4.05%
内野 博仁86,000株2.62%
手塚 恭庸74,000株2.25%
※株主上位7名の状況


上位株主には180日間(2024年8月25日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


ベンチャーキャピタルには90日間(2024年5月27日まで)のロックアップ付与、ロックアップ解除倍率は発行価格(売出価格)の1.5倍以上となっています。


上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。


親引けはありません。


Cocolive(ココリブ)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件が1,720円~1,780円に決定し吸収金額が最大約12.6億円、時価総額は約52.0億円になります。


株価設定が高いと伝わっていますがIPOの地合いが好転しているため楽観視した投機資金が向かいそうだと観測されています。


業績水準は低いものの成長性を織り込めば問題ないレベルのようです。


SaaS株として意識され事業規模が拡大しているタイミングでの上場となっていることから来期業績も期待できるようですね。


大手初値予想2,500円~2,800円
修正値2,670円~2,800円
再修正2,700円~3,000円
最終予想4,165円

※注目度B、幹事引受価額は1637.60円


業績を確認すると2024年5月期の単独予想を確認することができました。売上10.38億円となり前期比30.24%増、経常利益2.20億円となり前期比57.14%増となります。


四半期利益は1.53億円となり前期比57.73%増を予想しています。


公開価格が1,780円決定の場合の指標はEPS54.56からPER32.62倍、BPS224.01からPBR7.95倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


初値の目処となるのは、ベンチャーキャピタル(VC)保有株があることからロックアップ解除価格となる2,670円あたりになるようです。


VCの出方次第といった感じのようです。先に上場した銘柄の株価が上昇しているためブックビルディングには積極的に参加しておいてよさそうです。


kimukimu

地合いが悪い状況が続いていたら少し不安な銘柄だったと思います。でも利益が見込めるとわかったら全力でIPO当選を狙いたいですよね。

今の市場だと割安感が乏しくても初値利益が見込めそうです!



幹事名割当株数引受割合
SMBC日興証券(主幹事)597,100株97.04%
みずほ証券9,200株1.50%
楽天証券3,000株0.49%
松井証券3,000株0.49%
SBI証券3,000株0.49%


不動産業界はIT化が遅れていると昔から言われています。同社サービスを導入し顧客獲得に結び付くから同社の業績が伸びていると考えられます。


業績は赤字を脱し、増収増益傾向にあります。


IPO的には情報通信業で12.6億円の吸収であれば利益が見込めるはずです。人気があるのかはまだわかりませんが公開価格割れの可能性は低いと思います。


主幹事のSMBC日興証券からIPO抽選に参加しておきましょう。IPOルールは下記記事にまとめています。1単元5万円程度の利益は期待できると思います。




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公式サイトにタイアップ表記がないためお申込み方法を下記記事にまとめています。月末までタイアップが延長されたのでよかったらご利用ください。




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
LIFULL(2120)PER18.67倍PBR0.77倍
SREホールディングス(2980)PER35.52倍PBR4.56倍
GA technologies(3491)PER31.00倍PBR2.55倍
※2024年2月13日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2020年2月27日~2028年2月26日90,000株200円
2021年9月26日~2029年9月25日88,000株250円
2023年1月29日~2031年1月27日66,000株250円
2023年12月01日~2031年11月25日97,000株500円
2024年11月26日~2032年11月10日53,800株550円
2025年5月12日~2033年4月19日116,200株625円


ストックオプション(新株予約権)は341,000株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数2,768,600株に対する新株予約権の割合は18.46%に相当します。新株予約権による潜在株式数は511,000株です。


Cocolive(ココリブ)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

Cocolive(ココリブ)のIPOは普段であれば買われるはずです。


2024年のIPOにどれだけ資金が向かうのかまだわかりませんが、1単元(100株)当選で5万円~10万円程度は狙えるはずです。


Cocolive(ココリブ)[137A]IPOのまとめ
※Cocolive公式サイト引用


自社開発のKASIKA(カシカ)はマーケティング・オートメーションツール市場でSaaS型に分類されると目論見にあります。


また、無借金経営を行いキャッシュ・フローや手元流動性に大きな問題はないそうです。


マーケティング・オートメーションツール市場は競合企業が複数存在するそうなので新奇性はなさそうです。Cocoliveの場合は上場という強みを得られるため人気が集中する可能性があります。


ベンチャーキャピタル(VC)出資が発行済株式総数比で24.53%のためロックアップが外れると需給悪化懸念があります。IPO時にはVC売出しが少ないため戦略なのかもしれません。


kimukimu

IT系企業なので全力でIPO抽選に参加すると思います!!



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