ビーアンドピーIPOの初値予想と幹事配分を調べました。その前に調べていて気になったことは今期が減益予想になっていることです。また事業内容を確認すると業務用インクジェットプリンターを使った制作となっており、同社でデザインやイラストなどを企画しているわけではなさそうです。
1985年創業当時はゼロックス専用のコピーサービス事業を行い、その後は大判フルカラー印刷機などを投入しています。2001年にコピーサービス業から撤退し、現在のインクジェット出力事業に全面的に参入となっています。
同社の公式ページは業界最多クラスの出力・加工機保有数。桁違いの生産力を誇るとあります。全事業所合わせて100人以上の専門オペレーターを配し緊急案件に即時対応する瞬発力があるとされています。
2018年にはインクジェット業界の技術革新を常にリードするため3Dプリンターの導入を行っているそうです。インジェット出力であれば小ロットからの依頼を受けることができるためそのあたりも同社の強みだそうです。
項目 | 株数データ |
想定価格 | 1,900円 |
仮条件 | 7月03日 |
公開価格 | 7月12日 |
公募株数 | 300,000株 |
売出株数 | 300,000株 |
公開株数(合計) | 600,000株 |
オーバーアロットメント | 90,000株 |
幹事団 | いちよし証券(主幹事) 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 auカブコム証券 ←後期型抽選です SMBC日興証券 大和証券 極東証券 マネックス証券 ←完全平等抽選 岩井コスモ証券 SBI証券 エース証券 東洋証券 |
2019年10月単体業績予想は売上31.5億円になり前期比30.8%増、経常利益5.5億円になり前期比0.7%減になります。連結予想はわかりませんが単体ではやや減益になるようです。前期の連結経常利益は約6.4億円となっているため連結では増収増益の可能性もあります。
ロックアップは180日間となりベンチャーキャピタル保有株はありません。新株予約権も行使期限が令和3年となっていることから上場時点で公開株式以外の株が流通する可能性は低いようです。
配当が50円設定されており想定発行価格1,900円から算出される配当利回りは2.63%になります。創業34年なので実績ある企業です。PERは10.62倍、PBR1.67倍になります。吸収額はOAを含め約13.1億となります。
同社の詳細は下記記事でまとめているのでよかったら参考にしてください。
⇒ ビーアンドピーIPO上場承認と初値予想!ニッチ事業でいちよし証券主幹事
初値予想2,500円~3,300円!
幹事名 | 配分単位(株) | 引受割合(%) |
いちよし証券(主幹事) | 450,000 | 75.00 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 42,000 | 7.00 |
SMBC日興証券 | 30,000 | 5.00 |
大和証券 | 30,000 | 5.00 |
極東証券 | 12,000 | 2.00 |
マネックス証券 | 12,000 | 2.00 |
岩井コスモ証券 | 6,000 | 1.00 |
SBI証券 | 6,000 | 1.00 |
エース証券 | 6,000 | 1.00 |
東洋証券 | 6,000 | 1.00 |
同社の制作商品をみると幅広い市場だと感じます。目論見によると主な販売市場としては、販売促進用POP・什器製品を主な商材としたセールスプロモーション市場、店舗・商業施設・展示会など屋外広告物で使用するサイン製品を商材としたサイングラフィックス市場、
テーブルクロスやファブリック素材など布地プリント製品を商材としたテキスタイル市場、壁・窓・床を中心とした壁紙やカーテン、内装インテリア製品を商材とした内装インテリア市場となっています。
制作する販売促進用広告物は、3月期決算企業からの発注が3月と9月に集中するため、売上高が第2四半期と第4四半期に偏る傾向があるそうなので株主になる方は覚えておきましょう。
取引先大手であるフリュー(6238)からの売上が年々少なくなっているあたりも気になります。
フリューはプリントシール機取扱いのシェア率が9割となっている企業です!プリクラの機械に入るときのカバーや機械そのものに貼ってあるプリントシールなどを制作しているものと思われます。
同社のネットショップをみると企業の看板等はもちろんですが、等身大パネル、車のカッティングシート、横断幕など取扱いの幅がもの凄く広いと感じます。
ビーアンドピーのIPOはあまりに人気になるようなことはなさそうですが、いちよし証券主幹事、そして上場数が減る7月ということもあり初値30%~50%程度の上昇が見込めるのではないでしょうか。印刷会社として類似企業を調べると割安のようです。
少し不安なので経営戦略を調べてみると、「営業エリアの拡大」「インテリア・内装業界への進出」「3Dプリント事業の一層の強化」「展示会を活用した顧客開拓と販売強化」「インターネット販売の強化」「M&A戦略の推進」を進めたいとあります。
3D造形サービス専用サイトの開設や3Dプリンターの導入を実施するとありこれから注力していくようです。M&A戦略の推進は同業のインクジェット出力企業の買収により営業地域や顧客層の拡大を目指し制作体制の充実を計画するとあります。
初値では公開価格割れになることはなさそうなので個人的に全力で取得を目指したいと思います!
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