飛鳥電機製作所がユニコーンで株式投資型クラウドファンディング(ECF)を利用して資金調達を行います。そのため評判や実績を投資家目線でまとめたいと思います。


目標募集額や事業計画、サービス内容などもチェックしてみたいと思います。


飛鳥電機製作所がユニコーンで株式投資型クラウドファンディングを実施
※ユニコーン公式サイト引用


ファーストインプレッションは製品が世の中に広まれば大きな利益が見込めると感じました。子供みたいな表現となっていますがその可能性はあると思います。


ユニコーン公式サイトを見る限り、直近の目標は既に製品化されている足底感覚計の医療機器申請でしょう。これが認定されれば医療機関等へ販売が可能になります。


そして同社の資金源になると考えられるのはtoC向けのフィンガーチェッカーだと思います。フィンガーチェッカーが市販されるようになると需要は多いと考えられます。


簡単に糖尿病のリスク検査や健康度チェックができるそうです。糖尿病患者は世界で拡大しており現代病とも言われています。


同社の場合は特許をグローバルで取得しているため、製品化されれば日本よりも海外需要が多くなる期待もあります。そして飛鳥電機製作所の最終目標は会社を売却することになっています!


では早速内容を確認してみたいと思います。

【この記事を読んでわかること】
  • 足底感覚計とフィンガーチェッカーについて調べている
  • ビジネスモデルと特徴について説明している
  • グローバル特許を取得していると説明している
  • 会社売却を行う時期と業績について説明している
  • 株主優待について説明し募集要項をまとめている



飛鳥電機製作所は何を解決できる企業なのか?足底感覚計とは

飛鳥電機製作所は1974年に創業し、液晶パネルの検査装置やプリント基板の検査装置、リハビリ関連機器、医療機器の製造を行っています。


医療機器では国立循環器病研究センターと「ハートウォーキングペースメーカー」を共同開発し、国内10ヶ所で使用されているそうです。


ハートウォーキングペースメーカー
※ユニコーン公式サイト引用


医療機器を製造していく過程で同社はAIを用いた健康度チェック機器の開発に着手しいています。


2022年秋頃から展開予定のフィンガーチェッカーでは、手指の痺れなどを、音が聞こえたらボタンを押す聴力検査ように簡単に計って数値化できるそうです。


数値化することで糖尿病の初期症状発見と心房細動の状態の視覚化などが簡単にできます。物凄くニッチな製品に感じますが、糖尿病市場と考えた場合は市場規模が大きいと感じます。


販売ルートなどは既に確保できているようなので、株式投資型クラウドファンディングで資金を得て製品化の流れでしょうか。


糖尿病患者と予備軍の人数推移
※ユニコーン公式サイト引用


厚生労働省によれば糖尿病患者や予備軍は約2,000万人にのぼるそうです。糖尿病患者はガンや心筋梗塞、認知症のリスクが1.2倍~2倍くらいあると言われています。


読者の方の周りにも糖尿病を患っている方がいるかもしれません。


インスリンが十分に体内で働かずに血液中を流れるブドウ糖(血糖)が増えてしまう病気です。現代病と言われ多くの方が予備軍に入るとされています。初期症状がわかりずらい病気ですよね。


多くの方が知っている病気ですが、真剣に向き合っている方は極わずかだと思います。


私は採血を定期的に行っているため糖尿病には気を付けていますが、採血は血管に針を刺し静脈血を採取するため痛みが伴います。


同社製品を利用すると痛みがなく機器による検査が可能となっています。


飛鳥電機製作所の足底感覚計
※ユニコーン公式サイト引用


2012年に足底感覚計を開発し、国立研究開発法人日本医療研究開発機構から委託研究により開発資金を得て、台湾の銀泰科技株式会社協力のもと製品化しています。


足底感覚計は大手化粧品メーカーやトイレタリーメーカーが新商品開発の際に利用しているそうです。また、大阪大学や昭和大学、常葉大学、石川県立大学などにも販売し実験で利用されています。


足を乗せて皮膚感覚の痺れを測定し数値化できる機器になり、数値によって糖尿病の疑いがないかを検査することができます。さらに生活習慣の改善に役立てることも可能となっています。


今後、足底感覚計とフィンガーチェッカーの臨床実験を行い、健康度チェック機器としての有用性の実証を進めるそうです。


実験結果は、薬事承認用データとして独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)に提出し、同機構に医療機器として認定されれば医療機関等への販売が可能になります。


kimukimu

この辺りは投資を行う場合の大きな材料になると思います!



飛鳥電機製作所調べでは、検知能力は血糖値検査にも劣らないレベルにあり、糖尿病性神経障害のⅠ期、Ⅱ期、Ⅲ期を高い精度で検出できるそうです。


痛みを伴わない検査方法が確立できると利用者は嬉しいと思います。私は採血時にいつも緊張しています!

企業概要と資金使途を詳しく調べてみました

企業概要を調べてみました。


株式投資型クラウドファンディング(ECF)で得た資金使途は、設備資金(3Dレーザープリンターにかかるもの)、材料費(超音波リニアステージにかかるもの)、材料費(基盤材料にかかるもの)、ソフトウェア開発費、臨床実験費に144万円、人件費となっています。


フィンガーチェッカーはスマートフォン用アプリと連携させて計測データを蓄積させることになっており、アプリ開発費なども含まれるはずです。


項 目その内容
会社名株式会社飛鳥電機製作所
本社住所〒531-0041
大阪府大阪市北区天神橋八丁目7番11号
代表者名吉村眞一
設立年月日1975年3月08日
決算期2月
事業内容
  • 電気機械器具製造業
  • 第二種医療機器製造販売業
資本金10,000,000円
発行済株式数4,000株
主要株主吉村眞一(代表取締役) 100%
※2021年10月06日調べ


1株当たり30,000円で発行済株式数が4,000株なのでバリュエーション(企業価値評価)は1.2億円になります。株主は代表の吉村眞一氏が100%を保有しています。


会社設立が1975年なので設立から46年が経過しています。これから事業売却を目指して活動する精神力には感服します。熱意ある方だと想像ができます。


飛鳥電機製作所の公式サイトの沿革には1974年に第二種医療機器製造販売業 許可番号27B2X00280を取得とあるため、創業時から医療機器の製造に取り組んでいたようです。


その中で糖尿病の検査機器をひらめいたのかもしれません。また実績はあるようですが、投資家には商品の開発ステップなどが見えにくいと感じました。


しかし、あったら凄く助かる商品だとも感じます。フィンガーチェッカーが家庭で使えるようになれば嬉しいですよね。サブスクとなっているあたりは利用者がどう考えるのかな?と思うところがあります。


投資家側からすればストック型収益につながるため魅力があると思います。



飛鳥電機製作所のビジネスモデルと特徴を考察!!

足底感覚計は医療機器認定を受け医療機器としての販売が近いと思います。


その技術を利用したフィンガーチェッカーが販売できる状態になれば、ビジネスとして成功できる可能性があります。


電子機器応用品の設計製造や医療機器製造が自社でできる設備が整っている企業なので、製品は自社製作になると思います。受注が自社で間に合わないレベルに達したら外注になることも考えらます。


飛鳥電機製作所のビジネスモデルと特徴
※ユニコーン公式サイト引用


フィンガーチェッカーは低価格帯のtoC向けの商品です。一般家庭で利用でき、糖尿病のリスク検査や心房細動(心臓が小刻みに動く不整脈の一つ)のスクリーニングも可能です。


独自開発のアルゴリズムを使って、酸素飽和度と脈波から、心臓の状態や脳梗塞の危険性などを調べることができます。


開発プロジェクトの推進では代表の吉村眞一氏が総務省の「異能vationプログラム」の「2020年度破壊的な挑戦部門 挑戦者」に選ばれているそうです。


フィンガーチェッカーはアプリ連携による計測データを蓄積することができ、その数値をもとにAIが必要なアドバイスを送ってくれる特徴があるそうです。


糖尿病の疑いや心臓に異常があれば食事や運動、場合によっては診察を勧めるなどユーザーにマッチした助言を送ってくれます。


これにより、多くの病気の初期症状発見、重症化防止に貢献できると大きな期待を寄せているそうです。


フィンガーチェッカーの優位性
※ユニコーン公式サイト引用


この技術はPCT(特許協力条約)出願を行い、日本のみならず、イギリスやフランス、ドイツ、ロシアで特許を取得しています。さらに中国やマレーシア、フィリピンにも移行手続を行っており、中国での取得は間もなくとなっているそうです。


価格帯は機器購入費用として2万円~3万円、月額利用料1,000円前後で調整しています。サブスクリプション代金の1,000円も数が増えれば大きな金額ですからね。


競争優位性では足底感覚計が大手企業や各大学に購入されているため、製品性能は多方面で認められていると考えられます。


糖尿病だけを考えると採血を行い数値化したものが一番信頼性があると思いますが、そう何度も採血する方は稀だと思います。高齢化社会を考えた場合に同社製品に優位性があるのは事実だと思います。


あとは製品化された商品の使い勝手などが気になります。また製品化するには資金が必要だと思うのでECFの他にも融資などが必要なのかな?と個人的に感じています。


また、最近では病院に行かなくても薬局やドラッグストアで簡易的に検査する方法も広がりを見せています。この他、糖尿病検査キットなども存在します。


同社がターゲットにする層は健康を気にしている方になり、商品自体を購入することに対してはあまり抵抗はないでしょう。月額使用料の1,000円も低単価だと思います。


五洋医療器株式会社グループ
※五洋医療器株式会社グループ公式サイト引用


ただ製品ができても普及するかどうかは、販売代理店の五洋医療器株式会社グループ次第のところもあると思います。


五洋医療器株式会社グループは広島県福山市の企業で、医療用機械器具の販売や調剤薬局を事業として行っています。


グローバルに特許取得を行っているため、他社がすぐに真似できる状況ではないと思います。また、同社には足底感覚計が元々あるため開発費用などは抑えることができるはずです。


同社代表は医療費の削減や介護問題の解消など社会貢献につながるビジネスだと考えているそうなので、興味がある方は投資で応援してみましょう!


飛鳥電機製作所の業績と会社売却を行う時期を確認してみました

同社は出口戦略として2025年2月期をメドに会社売却を行う予定となっています。事業成長となれば個人投資家にリターンの分配が行われます。


飛鳥電機製作所の業績
※ユニコーン公式サイト引用


今期は黒字予想となっています。来期が赤字予想となっているため来期が頑張りどころだと思います。


フィンガーチェッカーは2021年秋に試作品が完成する予定となっており、そこから約半年をかけて量産に向けた製品開発を進めるそうです。


2022年5月頃からは各テストを実施し秋頃に販売をスタートさせることになっています。ここで資金を大きく使うと考えられます。


五洋医療器株式会社グループから薬機法上の承認のための資金提供が2,000万円となっていますが、承認のための「審査・調査の手数料」がいくらくらい必要なのかわかりませんでした。


新医療機器(クラスⅣ)だと令和3年6月10日改定で外国旅費を含め17,721,200円となっています。臨床調査資料なしだと16,520,700円になります。この辺りが関係あるのかもしれません。
「参照:https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/user-fees/0001.html」


足底感覚系の開発販売ロードマップ
※ユニコーン公式サイト引用


個人的に思ったのは2,000万円出資する企業があると言うことは、医薬品医療機器総合機構(PMDA)からの承認は確実性が高いのかな?と感じたところです。


2021年11月にPMDAに事前相談し並行して安全試験を推進するとあります。長期にわたる実証テストを進め、2023年1月に医療機器認定を受け、同年3月から販売を目指すそうです。


調べると少しスパンがあるようですね。


また、同社の運命を左右するのはフィンガーチェッカーだと考えています。急激に売上が伸びているのは代理店等を通じた販売が加速化すると考えているからだと思います。もしくは足底感覚計の急激な需要でしょうか。


五洋医療器株式会社グループは販売代理店になっています。各社の思惑がここにあるように感じます。ビジネスですからね。


2025年2月期の売上を確認すると売上約21.85億円、営業利益7.58億円となっています。純利益がどの程度出るのかわかりませんが、商品や製品の知名度が拡大していれば買収を行いたい企業が現れてもおかしくありません。


飛鳥電機製作所の株主優待とエンジェル税制適用について調べた結果

株主優待は毎年2月末日現在の株主名簿に記載または記録された株主様を対象としています。優待は株数に応じて2種類用意されています。


飛鳥電機製作所の株主優待
※ユニコーン公式サイト引用


上記の画像は手作り麵つゆ茶碗2個のイメージ画像になります。


【株主優待の内容】
  1. 6株(180,000円)以下の方は「色撫子 合計5束・約3人前」
  2. 9株(270,000円)以上の方「色撫子 合計10束・約6人前」
※9株以上だと手作り麵つゆ茶碗2個がさらについてきます(2022年2月末時点のBの株主限定)


株主優待の時期は毎年5月以降の発送を予定しています。


社名の飛鳥にちなんだ「奈良の三輪そうめん」のセット贈呈となっています。色撫子(いろなでしこ)とはそうめんの名前です。


エンジェル税制については優遇Aと優遇Bのどちらも適用されません。


ユニコーンの詳細記事は下記で詳しくまとめています。代表の安田次郎氏にもインタビューさせて頂いています!!






飛鳥電機製作所に投資を行っても問題がないのか?評判と実績まとめ

飛鳥電機製作所への投資は基盤となる製品が存在するためリスクとしては低いのかもしれません。


糖尿病や不整脈の一つとされる心房細動の早期発見につながるビジネスと聞いても投資家が好むのか微妙なところがあるかもしれません。


2012年に足底感覚計を開発しそこからさらに先に進む力は凄いと感じます。また、ユニコーンはシニアベンチャー企業に強みを持つ企業のためサポートも面も安心できそうです。





動画で足底感覚計システムの説明をされている方が代表取締役の吉村眞一氏になります。記事作成時点で73歳になられるようです!


日本経済新聞では足底感覚計のことが複数回掲載されているようです。


日刊工業新聞や読売新聞、日経産業新聞でも取り上げられています。またテレビにも複数回取り上げられていました。


項 目その内容
プロジェクト名簡易検査&AIで糖尿病、心房細動のリスクを検知し生活改善・健康増進に貢献「飛鳥電機製作所」
目標募集額(株数)9,000,000円(300株)
上限募集額(株数)45,000,000(1,500株)
募集価格1株当たり30,000円
申込単位3株
最低申込金額(株数)90,000円(3株)
上限申込金額(株数)450,000円(15株)
申込期間2021年10月13日~2021年10月18日
※2021年10月06日調べ


募集要項は上記のようになります。


フィンガーチェッカーや足底感覚計を使用すれば、一人ひとりの健康状態を「見える化」できるとあります。


同社の検査機器は採血しないため痛みを伴わなず繰り返し利用できます。簡易的な検査方法は存在しますが、同社の場合はパーソナルヘルスケアレコードを取得し、可視化できることで日々の健康チェックができる強みがあります。


予防を考えた場合に優位性があると考えられます。


また、将来的には検査結果やその他のデータをクラウドを用いてビッグデータ化し、生活習慣病全般に対する健康管理システムとしての運用も視野に入れているそうです。


フィンガーチェッカーは家庭用血圧計に替わる健康度チェック機器として認知され、販売台数を伸ばすことが目標のようです。販売台数が伸びれば単価を低くし、データ蓄積などによる収益も期待できそうです。


興味がある方はユニコーンの公式サイトをチェックしてみてください!!


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