オルツ(260A)のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。人工知能関連で公開株数が多く期待できると思いましたが赤字企業で残念です。


主幹事は大和証券が務め公開株数9,000,000株、オーバーアロットメント1,350,000株です。上場規模は想定発行価格510円から計算すると約52.8億円になります。


オルツIPOが上場承認
※オルツ公式サイト引用


IPOも中途半端な上場規模が多くなり盛り上がりに欠けます。


しかもベンチャーキャピタル(ファンド)出資が多く上場後も上値が重たいと感じます。先行投資となることは想像できますがIPOでは人気のAI関連でも赤字企業への投資は躊躇します。


ファンドよりも低い位置で投資できれば多少人気かもしれません。


オルツの技術は、個々人の意識を再現することを目指したAIを作成し非生産的な労働をAIに代替することを目的としています!


オルツ(260A)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日10月11日
市場グロース市場
業種情報・通信業
事業内容デジタルクローンP.A.I.の開発を最終目的とした要素技術の研究開発とそれらを応用した製品群(Communication Intelligence「AI GIJIROKU」等)の展開、AIソリューションの提供
ブックビルディング9月26日~10月02日
想定価格510円
仮条件9月25日
公開価格10月03日
初値結果
企業情報https://alt.ai/
監査人監査法人シドー
手取金の使途
  • 新規顧客獲得のためのセールス・マーケティング活動に係る広告宣伝費及び販売促進費
  • 「P.A.I.」(パーソナル人工知能)実現に向けた研究開発費
  • 採用費及び人件費
  • 財務基盤の更なる強化に向けた金融機関からの借入金の返済


項目株数データ
公募株数7,500,000株
売出株数1,500,000株
公開株数(合計)9,000,000株
オーバーアロットメント1,350,000株
上場時発行済み株数33,344,700株
※公募分を含む
想定ベースの時価総額約170.0億円
幹事団大和証券(主幹事)
SBI証券
野村證券
あかつき証券
松井証券
丸三証券
委託見込大和コネクト証券
SBIネオトレード証券
DMM.com証券


オルツ(260A)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格510円を基に吸収金額を算出すると約45.9億円となり、オーバーアロットメントを含めると約52.8億円規模の上場となります。


同社は創業から一貫して「P.A.I.」(パーソナル人工知能)の研究開発を行っている企業です。


「P.A.I.」とは私たち自身の意思をデジタル化し、それをクラウド上に配置してあらゆるデジタル作業をそのクローンにさせることを目的としたAIです。


全ての人が自分のAIを持つことによって、労働から解放され、アーティスティックな営みに没頭することができる世界を実現することを目指しています。


オルツの業績
※有価証券届出書引用


同社は設立以降、技術を蓄積し続けてきたことによる先行優位性があるそうです。


昨今脚光を浴びる「パーソナルエージェント思想」の先駆者に当たるそうです。高度な自然言語処理技術や機械学習を用いたパーソナルエージェントの開発に取り組んでいます。


クライアントへのサービス提供は多額のコストが掛かるとされますが、同社は安価にパーソナライズされたモデルを提供できるよう研究を続けてきたそうです。


オルツ保有のコア技術
※有価証券届出書引用


コア技術は要素技術やLLM、インフラストラクチャー等、生成AIのバリューチェーンにおいて必要な技術要素を自社開発・自社保有しているそうです。


事業は「AI Products事業」と「AI Solutions事業」があり前者が主力事業のようです。


AI Products事業では蓄積させた要素技術やプロダクト開発力、AIの社会実装力を基盤として多くのAIプロダクトの開発・提供を行っています。


AI Solutions事業はコンサルティング、PoC、本番開発から協業販売までのプロジェクト遂行の支援になります。


オルツの販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


オルツ(260A)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2014年11月26日、東京都港区六本木七丁目15番7号に本社を構えます。社長は米倉千貴氏(1977年6月03日生まれ47歳)、株式保有率は21.01%(6,000,000株)です。※2024年9月06日調べ


従業員数20人で臨時雇用者11人、平均年齢38.9歳、平均勤続年数2.7年、平均年間給与10,939,000円です。


セグメントは人工知能(AI)事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
米倉 千貴6,000,000株21.01%
Vertex Growth Fund II Pte. Ltd.3,796,500株13.29%
ジャフコSV4共有投資事業有限責任組合2,620,000株9.17%
SBI Ventures Two株式会社1,376,100株4.82%
SBI AI&Blockchain投資事業有限責任組合1,100,000株3.85%
イーストベンチャーズ2号投資事業有限責任組合840,000株2.94%
SMBCベンチャーキャピタル6号投資事業有限責任組合825,800株2.89%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


ロックアップ90日間分(2025年1月08日まで)には発行価格(売出価格)1.5倍以上でロックアップ解除の設定があります。


180日間分(2025年4月08日まで)にはロックアップ解除設定はありません。新株予約権者にも180日間のロックアップが付与されています。


上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。ファンド出資が多く懸念されます。


親引けはありません。


オルツ(260A)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。


最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


【独自初値予想】
  • 第一弾450円~650円
※人気があるようには思えません


幹事名割当株数引受割合
大和証券(主幹事)-株-%
SBI証券-株-%
野村證券-株-%
あかつき証券-株-%
松井証券-株-%
丸三証券-株-%


大和証券主幹事のバラマキ銘柄です。取引先には大手企業名があるため技術力はあると考えられます。


ただ成長途中の上場と考えても株式市場が高い位置にある今を利用して上場させるようにしか感じません。最近この手のIPOが多いですからね。


既存株主の圧が凄そうです。株主名簿にはVCの名前が「これでもか!」というほど掲載されています。


kimukimu

募集の多くは公募なので資金不足なのかもしれません。今後も一定期間赤字が継続する見込みだそうです!



大和証券だと株単価が低いため手数料負けしそうなので委託販売の大和コネクト証券から参加しておけば良いと思っています。何か隠れた材料があれば面白いんですけどね。調べておきます!




クラファン業界を代表するCOZUCHI(コヅチ)さんと9月もタイアップを行っています。


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類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
PER-倍PBR-倍
PER-倍PBR-倍
PER-倍PBR-倍

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2015年4月03日~2025年4月02日1,600,000株5.1円
2019年11月22日~2027年11月16日270,000株365円
2023年3月31日~2031年3月30日116,000株455円
2023年10月20日~2031年10月19日81,900株455円
2024年2月16日~2032年2月15日80,100株455円
2026年3月29日~2034年3月28日142,000株491円
2026年4月13日~2034年4月12日240,000株491円
2024年3月29日~2034年3月28日117,600株851円
2024年5月31日~2034年5月30日70,500株851円


ストックオプション(新株予約権)は2,336,100株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数25,844,700株に対する新株予約権の割合は10.52%に相当します。新株予約権による潜在株式数は2,718,100株です。


kimukimu

株数が多く上場後も心配ですね~



オルツ(260A)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

流石にオルツに投資したいと思う公募組も少ない気がします。


上場企業も同社に出資していることを確認できましたが流石に株主名簿を見ると引きます。


オルツIPOのまとめ
※オルツ公式サイト引用


有名な企業なのか調べないとわかりませんが上場承認データだけ見ると投資するのが怖いと思ってしまいます。


海外展開も行うそうですがまだ早過ぎでしょう。コストばかりが先行しているように思います。


主力事業の「AI Products事業」はサブスクリプションモデルでの提供を行っているためストック型のビジネスになるそうです。今の業績を確認するといつ黒字化できるのか想像ができません。


パーソナル人工知能は生活圏にも普及していると思いますが使えないAIもまだ多い気がします。ということは研究開発費がもっと掛かるのでは?と感じます。


kimukimu

一旦仮条件待ちで良いと思います。トレーダーズウェブやフィスコでどんな表現をするのかも気になりますね!



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