Rebase(リベース)[5138]のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。人気はありそうですが初値持越しは厳しそうです。


主幹事はSBI証券が務め公開株数860,000株、オーバーアロットメント129,000株です。上場規模は想定発行価格880円から計算すると約8.7億円になります。


Rebase(リベース)[5138]IPOが上場承認
※リベース公式サイト引用


売出株が多くなっていますがVC売出しはありません。SBI系VCは控えているようですね。


新奇性はありませんが意外と稼いでいる企業です。


コロナ禍でも業績が拡大していることは評価できます。どうやらテレワークやリモートワークが恒常的になり、ワークスペースの多様な選択肢が増え始め空きスペースを利活用する方が増えているようです。


シェアリングエコノミー市場や住宅リフォーム市場、フリーランス市場などが同社に関係があるそうです。どれも市場拡大となる予想が出ているため現時点では追い風が吹いているようです。


ただ中長期的に市場が拡大するのかは疑問です。生活様式の変化が今後も起きる可能性があります。IPO的には初値は良好だと考えています!


Rebase(リベース)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日12月16日
市場グロース市場
業種情報・通信業
事業内容レンタルスペース予約プラットフォーム「インスタベース」等のサービスの提供
ブックビルディング11月30日~12月06日
想定価格880円
仮条件880円~920円
公開価格920円
初値結果2,120円(公開価格2.30倍)
企業情報https://www.rebase.co.jp/
監査人PwC京都監査法人
手取金の使途
  • 採用費
  • 広告宣伝費


項目株数データ
公募株数200,000株
売出株数660,000株
公開株数(合計)860,000株
オーバーアロットメント129,000株
上場時発行済み株数4,600,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約40.5億円
幹事団SBI証券(主幹事)
野村證券
SMBC日興証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
岩井コスモ証券
岡三証券
東洋証券
松井証券
マネックス証券
委託見込SBIネオトレード証券
岡三オンライン


Rebase(リベース)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格880円を基に吸収金額を算出すると約7.6億円となり、オーバーアロットメントを含めると約8.7億円規模の上場となります。


同社はレンタルスペースの予約プラットフォーム「インスタベース」を主軸サービスにしています。


空いている物件やスペースを貸したい人が貸したい期間や時間帯だけスペースを提供し、スペースを使いたい人が使いたい期間や時間帯をインターネットを通じてパソコンやスマートフォンから予約することができるマッチングサービスです。


「インスタベース」では、スペースの利用シーンに合わせて会議室やテレワークスペース、古民家や撮影スタジオ、ダンススタジオなど多種多様なスペースを提供しています。


スペースの利用目的は打ち合わせや商談、セミナーや研修、勉強会などのビジネスユースに留まらず、ヨガやダンスレッスン、撮影、ホームパーティー、各種イベントなどあらゆるニーズに対応しています。


また、遊休スペースを抱えて困っている人、目的に応じて最適な場所を探すことに困っている人、その双方が抱える課題を最適にマッチングすることによって解決するサービスが「インスタベース」だそうです。


Rebase(リベース)の業績
※有価証券届出書引用


同社は集客力が高く、特定の利用用途に偏らず幅広い用途で集客を最大化することに注力しています。


一般的に考えられる用途の他に、ダンスやヨガなどのレッスンに利用できるスタジオ、プライベートジムとして利用できるフィットネススペース、撮影スペースやサロンスペースなど、幅広い用途に対応した多岐に渡るスペースが利用されているそうです。


この手の事業は類似企業があるため新奇性は感じられませんが、前期売上約8.9億円に対し四半期利益が約1.4億円なのは凄いです。


業界大手だとティーケーピー(3479)だと思いますが、コロナで赤字になりましたからね。


Rebase(リベース)IPOのビジネスモデル
※有価証券届出書引用


インスタベースでは、時間単位・日単位での提供が可能なため、賃貸テナントがつかない期間や営業時間外の時間帯だけ、活動場所を必要とする人に提供することができます。


所有スペースを手軽にかつ安心して貸し出せるよう、スペース掲載者に対して必要な管理機能やサービスを提供しているそうです。


スペースページの作成や管理はもちろん、予約管理や利用料金の回収、補償サービスやダブルブッキング防止のための外部カレンダーサービスや予約管理システムとの連携機能も備わっています。


Rebase(リベース)IPOの販売実績
※有価証券届出書引用


収益はスペース掲載者からスペース利用料に対する手数料をいただく仕組になります。最大35%になるようです。


スペース利用者は予約時にオンライン決済で利用料を支払い、決済代行会社を通じて同社がスペース利用料を一括回収し、スペース利用料から手数料を控除した金額をスペース掲載者に支払うスキームになっています。


サービスの優位性では日本最大級のマッチングプラットフォームになり、掲載スペース数は24,500件を超えレンタルスペースのマッチングプラットフォームとしては最多となるそうです。


2022年3月には旅行業に登録し、コロナ禍で空室に悩む宿泊施設の客室をワークスペースなどの時間貸しスペースとして利用できる体制を整えています。


大手不動産会社の分譲マンションをはじめとして、複数の集合住宅も貸し出しできる仕組みを整えています。


Rebase(リベース)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2014年4月08日、東京都渋谷区神宮前四丁目26番18号に本社を構えます。代表取締役CEOは佐藤海氏(1989年11月27日生まれ)、株式保有率は24.24%(1,160,000株)です。


従業員数27人で臨時雇用者3人、平均年齢33.3歳、平均勤続年数2.3年、平均年間給与6,910,000円です。


セグメントはマッチングプラットフォーム事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
株式会社elpido1,540,000株32.18%
佐藤 海1,160,000株24.24%
髙畠 裕二704,000株14.71%
株式会社El Monte Garage396,000株8.28%
SBIベンチャー投資促進税制投資事業有限責任組合133,000株2.78%
石田 貴心アレキサンダー115,500株2.41%
SBIベンチャー企業成長支援3号投資事業有限責任組合103,000株2.15%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2023年6月13日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


また、SBI系のベンチャーキャピタルに対し90日間(2023年3月15日まで)のロックアップ付与、発行価格1.5倍以上のロックアップ解除設定となっています。


上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。


親引けは行われません。


Rebase(リベース)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件範囲が880円~920円に決定し吸収金額が最大で約9.1億円、時価総額42.3億円となります。


類似企業のスペースマーケとティーケーピーがコロナ禍で赤字転落になっても同社は黒字で推移しています。もちろん今期も黒字です。この辺りは高く評価できそうです。


事業に新味はありませんが時代にマッチしたビジネスのため個人的にも好感が持てます。


パソコンやスマートフォンから予約を行いインターネット完結のビジネスになります。利用料はオンライン決済になります。


スペースマーケットと何が違うのか?とも感じますが、大手によればテレワークスペースや古民家などの幅広い利用用途により差が出たようです。この他、旅行業に登録し宿泊施設の客室を貸し出せるようにしたことも黒字に貢献しているようです。


ホテルや宿泊施設からも一時は重宝されたに違いありません。


大手初値予想1,600円~2,100円
修正値1,500円~1,850円
直前予想2,166円

※注目度B


業績を確認すると2023年3月期の単独予想を確認することができました。売上10.83億円となり前期比21.69%増、経常利益2.07億円となり前期比1.90%減となります。


四半期利益は1.30億円となり前期比6.47%減と予想されています。増収減益となっていますがしっかり利益を確保できているため問題ないと思います。


公開価格が920円決定の場合の指標はEPS30.27からPER30.39倍、BPS152.69からPBR6.03倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


上場規模も小さくコロナ終焉により業績拡大が期待できるため初値需要も高いと考えています。


迷わず公募組は当選を狙いに行ってよいIPOだと思います。同日に3社上場する懸念はありますが乗り越えるでしょう!!


幹事名割当株数引受割合
SBI証券(主幹事)731,300株85.03%
野村證券77,400株9.00%
SMBC日興証券17,200株2.00%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券8,600株1.00%
岩井コスモ証券5,100株0.59%
岡三証券5,100株0.59%
東洋証券5,100株0.59%
松井証券5,100株0.59%
マネックス証券5,100株0.59%


売上はまだ低いようですが、利益が出ているため安心して投資できそうです。SBI証券主幹事なので個人投資家を中心としてにぎわいそうです。


今期業績予想が前期越えとなると評価が高くなりそうです。ただ株単価が低いため利益は低そうです。


同日上場のフーディソン(7114)との資金分散も起きると思います。上場ラッシュで思ったほど初値が伸びない可能性はあると思います。VCロックアップ解除が発行価格1.5倍なのでその辺りを意識しそうです。


公募組は積極的に抽選に参加しておきましょう。


また、岡三オンライン取扱いのIPOも増加しています。資金不要でIPO抽選に参加できる他に立会外分売にも参加できます。期間限定でタイアップ特典として3,500円をプレゼントしているためよかったらご利用ください。


詳しくは下記記事でまとめています。




リベースのIPOチャレンジポイントのボーダーラインを予想してみました

リベースのIPOチャレンジポイントのボーダーラインについて調べてみました。


それほど過熱感がないと考えていますが、利益4万円~8万円と考えて300Pあれば当選できるのでは?と予想しました。


リベースのIPOチャレンジポイントのボーダーライン予想


SBI証券がIPO・PO銘柄購入でIPOチャレンジポイントのばらまきキャンペーンを開始したためはやく使いたい方も多いはずです。


どんどんポイントボーダーラインが上がるため残念に思います。コツコツ貯めていたのに資金力ある方は優位ですよね。


とは言え、ポイント自体はただ貰いなので仕方なく参加しておきたいと思います。1回の当選で100万円の利益を得られる銘柄もたまに出ていましたが、現在は厳しいようです。


IPOルールも今後変更される可能性があるためポイントを使いたい方は多いはずです。そうなると当選ボーダーがより上がる悪循環となります。寂しいですね。


と言うことでFX投資に興味があればトライオートFXでタイアップやっています。少し勉強できる時間がある方にお勧めのツールです!


詳しく内容をまとめてみたので興味があればご利用ください。3,000円上乗せでプレゼントさせて頂いています。




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
ティーケーピー(3479)PER90.97倍PBR2.88倍
レイ(4317)PER10.48倍PBR1.08倍
スペースマーケット(4487)PER-倍PBR4.96倍
※2022年11月29日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2023年3月31日~2031年3月30日330,000株150円
2023年10月20日~2031年10月19日33,000株150円
2024年6月30日~2032年6月29日22,000株280円


ストックオプション(新株予約権)で上場時に行使期限を迎える株はありません。


発行済株式総数4,400,000株に対する新株予約権の割合は8.8%に相当します。新株予約権による潜在株式数は385,000株です。


Rebase(リベース)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

Rebase(リベース)IPOはコロナ禍で意識されるも中長期的には心配する面もあります。


目論見のデータ的には実利用総額、実利用数、掲載スペース数は全て右肩上がりとなっています。上場時点で心配する内容はなさそうです。


Rebase(リベース)[5138]IPOのまとめ
※リベース公式サイト引用


競合については類似会社などが存在しますが、サービスコンセプトやターゲットユーザー、Webサービス機能、顧客対応など多面的に差別化を図っているそうです。


クレーム管理も徹底し監視カメラなどIoT機器とのシステム連携などを進めるそうです。これらにより、スペース掲載者がリアルタイムに利用状況を確認し、録画画像を事後確認できるよう仕組みを整えるそうです。


不特定多数の方にサービスを利用して頂くとどうしても問題を起こす方が出てきますからね。


提供サービスは「Amazon Web Services」や「Google Cloud Platform」などのクラウドサービスに各種データが格納されるそうです。セキュリティ対策にも力を入れていくとあります。


企業が小規模のため機関投資家の需要は見込めないと思いますが、SBI証券が上手くやってくれそうです。公開価格割れはないでしょう。


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