由風BIOメディカル(ゆかぜバイオメディカル)がイークラウドで資金調達を行います。沖縄県うるま市の企業になり上場(IPO)を目指しています。


ナノバイオロジーを利用し、診断医療の技術革新と再生医療の社会実装に挑む企業となっています。バイオベンチャーのため投資リスクはありそうです。


由風BIOメディカルがイークラウドで株式投資型クラウドファンディング(ECF)を実施
※イークラウド公式サイト引用


株式投資型クラウドファンディング(ECF)投資における「バイオベンチャー」への投資は意外と人気があります。


IPOを行う時には毛嫌いされますがECFでは人気なんですよね。やはり世の中のためなるビジネスという期待感があるのかもしれません。


同社の主力事業は体外診断薬の開発や製造になりますが、細胞培養加工施設を活用した再生医療関連の製造受託や開発製造支援も行うそうです。


今後はバイオ医薬品関連事業を多角的に展開し、再生医療の産業化を推進していくそうです。市場規模自体は大きいため面白いかもしれません。


由風BIOメディカルは何を改善できる企業なのか?体外診断薬の需要が急増中

これから高齢化社会や超高齢社会で同社のビジネスが期待されています。早期診断と予防医療を行うことで医療課題の解決に貢献できるそうです。


由風BIOメディカルは何を改善できる企業なのか?
※イークラウド公式サイト引用


イークラウドによれば日本の65歳以上の高齢者の割合は29.1%になるそうです。そのため4人に1人以上が高齢者となる超高齢社会を迎えているとされています。


65歳以上の高齢者における医療費は全体の6割を占めているそうです。この辺りの情報はたまにテレビ系メディアでも取り上げられています。


今後も高齢者の割合が増加するため、日本の財政圧迫につながると言われていますよね。


そのため早期診断や予防医療がこれまで以上に注目され同社ビジネスの追風になるようです!


体外診断薬の説明
※イークラウド公式サイト引用


体外診断では人の血液や尿、便などを検体とし、この中の物質等を検出することで疾病の診断を行います。


体外診断の一種である免疫診断薬の市場規模は国内で約4,000億円、グローバルで14兆円程度にもなるそうです。年成長率は5%以上とも試算されビジネスを考えると面白い領域だと思います。


予防医療や高齢化社会を背景に市場規模がしばらくは伸びると考えられます。


体外診断はELISA法(酵素結合免疫吸着測定法)やラテックス凝集法といった手段があるそうです。


由風BIOメディカルのナノ粒子制御の独自技術
※イークラウド公式サイト引用


それぞれ特徴がある訳ですが、由風BIOメディカルの場合はラテックス凝集法と「ナノ粒子制御の独自技術」を掛け合わせることで、診断結果を迅速かつ高精度・高感度で提供できるそうです。


ELISA法は妊娠検査やインフルエンザなど幅広い用途で利用され、血液検査の精密診断ではほぼ全てのケースで利用されるほど標準的な手法だそうです。


ナノ粒子制御のコア技術は、代表の中濵数理氏が慶應義塾大学での基礎研究をもとに、キヤノンで18年間に渡り研究開発や製品開発、知的財産戦略に携わる過程で探求し蓄積したノウハウが基盤となっています。


由風BIOメディカルの企業概要とバリュエーションを調べてみました

由風BIOメディカルの企業概要について調べました。


同社はナノバイオロジーの視点から医療高度化社会に貢献するコンセプトを打ち出しています。


由風BIOメディカルの公式サイトで事業内容を調べると「再生医療事業」「バイオ3Dプリンタ関連事業」「体外診断薬開発」「受託事業」の4つに分類されています。


項 目その内容
商号由風BIOメディカル株式会社
所在地〒904-2234
沖縄県うるま市字州崎12番地75 沖縄健康バイオテクノロジー研究開発センター105
代表取締役
  • 中濵数理
  • 谷正風
資本金75,000,000円
発行可能株式総数4,000,000株
発行済株式総数2,220,000株
株価750円
※ECF時の株価
調達前時価総額1,665,000,000円
設立年月日2020年6月08日
決算期5月
株主構成
  • 中濵数理
  • 谷正風
  • その他事業会社
  • 個人株主
※2022年10月23日調べ


今回イークラウドで資金調達を行った場合の資金使途は、再生医療事業で主に使用するソフトウェア開発がメインとなるようです。


調達資金の金額により資金使途も異なるようです。上限募集額を達成すると人件費にも利用されるそうです。


お金が掛かる事業だと思うので資金力があれば開発スピードが早まると考えられます。


また、時価総額を計算すると発行済株式総数2,220,000株とECF時の株単価750円から16.65億円と試算できます。


しばらく前にイークラウドで初めてイグジット案件が出たため取材してきました。よかったら投資の参考にして頂けたらと思います。もっと突っ込んでお聞きしましたが公開できない情報もあります。


理由は未上場企業なので守秘義務などがあるためです。それでも参考になると思います!!






由風BIOメディカルの口コミを調べてみました

由風BIOメディカルの口コミを現時点で調べるとメディア系媒体やイークラウド関係の方が多いようでした。


個人との接点があまりないためだと思います。










琉球新報や沖縄タイムス、さらに沖縄テレビ「Live News イット!」でも取り上げられています。沖縄県を中心としたメディアに取り上げられている状況のようです。


代表取締役社長の中濵数理氏は、キヤノンで18年間研究開発を行っていたため研究者と横のつながりも期待できそうです。


若い企業になりますが、キヤノン株式会社の副社長だった生駒俊明氏も社外取締役になっているそうなので人望的な側面もあると感じます。


由風BIOメディカルのビジネスモデルと売上について調べました!上場は2026年以降か

体外診断薬におけるビジネスモデルを調べるとグローバルに展開する大手医療メーカーとアライアンスを構築しながら事業を推進するそうです。


同社は原料となるナノ粒子の研究・生産技術開発に注力するとされています。医療機関等への販路拡大に関しては大手医療メーカーのリソースを使う予定だそうです。


体外診断薬のビジネスモデル
※イークラウド公式サイト引用


また、沖縄県で活動する理由は、沖縄県はバイオ関連産業を重要な戦略的産業として位置付けているからだそうです。


積極的な設備投資やバイオ関連スタートアップ企業の集積を行っており、同社は地域連携型の事業展開を通じ地方創生への貢献を目指すそうです。


沖縄県には沖縄バイオ産業振興センターがあり、近隣には同社が入居する「沖縄健康バイオテクノロジー研究開発センター」の他、沖縄県工業技術センターや沖縄ライフサイエンス研究センターなどがあるそうです。


全国でもバイオ関連企業の集積が目立つ地域だそうです!!


由風BIOメディカルの事業計画
※イークラウド公式サイト引用


事業計画は上記のようになっています。


2024年までに同社開発商品を既存体外診断薬原料の代替として提供可能にするそうです。その後は次世代診断薬の開発を行うそうです。


直近では3件の特許出願を予定しているそうです。また、再生医療事業では2023年3月にパイプライン立ち上げとなっています。


kimukimu

事業が上手く進めば2026年以降に上場の期待があるようです。今回投資を行いIPOを行うことができれば大きな利益を得られそうです。



ただ不確実性が高いと現段階では考えています。バイオ系は特に投資判断が難しいと思います。


もしかしたら同社の将来性よりもビジョンに感化された投資家の資金が期待できるかもしれません。バイオ系って実は夢や希望などの「人の思い」で投資する方も多いんですよね。


また、当たれば大きなリターンに結び付くことから投資妙味があります。ただ同時に投資リスクも高いためご注意ください!


同社の関連事業では日立グループと連携し、特定細胞加工物を含む再生医療製品等のサプライチェーンプラットフォームを整備するとあります。


体外診断薬以外の事業も期待できるのかもしれません。


由風BIOメディカルに投資を行っても問題ないの?まとめ

同社のようにイノベーションを感じる企業への投資を積極的に行う方もいます。ただ自分でしっかり調べた後に投資を行うことをお勧めします。


由風BIOメディカルへの投資まとめ
※イークラウド公式サイト引用


現時点でイークラウドを利用した企業が倒産した実績はありません。株式投資型クラウドファンディングへの投資はハイリスクハイリターンになるため、リスク面をわかってから投資を行ったほうがいいです。


由風BIOメディカルは令和4年度のバイオ関連産業化促進事業にも採択され、計6,000万円の補助を受けるとされ注目度はあると考えられます。


同社副社長の谷正風氏の力もあると思いますが、有望な企業の1社であることは間違いなさそうです。


項 目その内容
募集株式の数(上限)普通株式133,320株
募集株式の払込金額1株当たり750円
増加する資本金の額1株当たり375円
増加する資本準備金の額1株当たり375円
申込期間2022年10月26日(水)~2022年11月08日(火)
払込期日2022年11月24日(木)
目標募集額15,048,000円
上限募集額99,990,000円
手取金の使途
  • 生産設備
  • 理化学機器リース
  • 分析機器
  • ソフトウェア開発費
  • 人件費
  • イークラウドへの手数料
※2022年10月23日調べ


同社のナノ粒子設計技術を駆使した迅速・高感度診断薬はニーズが高いようです。グローバル展開も視野に入るそうなので事業が思うように進めば投資としても面白そうです。


再生医療や診断医療は世の中にたくさん埋もれていると思いますが、イークラウドで取り扱われるECFと言うことで期待感があります。


他のECF事業者とは異なり大和証券グループがサポートしていることが大きいですからね。


エンジェル税制は優遇措置A、または優遇措置Bの適用が可能となっています。投資などで利益が出ている方は投資を行い申告することで控除対象となるメリットも別にありそうです。


事業のリスク等も公式サイトに書かれているため一読しておくことをお勧めします。ビジネス的にM&Aなどによる企業買収の期待もありそうですね。




イークラウドについては下記記事でまとめています。メリットとデメリットについては確認を行っておいたほうが良いと思います。


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