リンパ球バンク株式会社がユニコーンで株式投資型クラウドファンディング(ECF)を利用して資金調達を行います。そのため評判や実績を投資家目線でまとめたいと思います。38号案件になります。
バイオベンチャー企業なので面白みはありますが投資リスクも高まると思います。目標募集額や事業計画、サービス内容なども詳しく調べてみました。
※ユニコーン公式サイト引用
リンパ球バンク株式会社はANK免疫細胞療法の普及と、革新的培養技術を用いたNK細胞の培養に関するサービスを提供しています。
ユニコーンで公開された内容を確認すると素晴らしい技術のように感じます。ただ普及はしておらずこれから保険適用を目指し、医薬品メーカーへのライセンス売却や新規上場承認(IPO)も行っていくそうです。
2025年3月期を決算基準にして上場を目指すようです!
同社のANK免疫細胞療法は実用化された技術であり、既に患者が全国45ヶ所で治療を受けているそうです。ただ保険適用できない状況なので誰もが利用できるサービスではありません。
また、NK細胞を体内から取り出し活性化・増殖させることができるのは世界でも例のない技術だそうです!
リンパ球バンク株式会社は何を解決できる企業なのか?細胞医療は日本が最先端
ANK免疫細胞療法はアメリカで過去に大規模臨床試験が行われ、有効性が確認されるも実用化に至らなかった免疫細胞療法の問題点を克服した治療法になるそうです。実用化に至らなかった治療法となっているため不安視しましたが、書かれていることが本当であれば凄いことではないか?と普通に思います。
ただANK免疫細胞療法について殆どの方が知らないと思うので、同社代表が投資家に伝えたい動画があったため用意してみました。
ユニコーンのLPを読んでいて医療行為が伴うためどうやってデータを取っているのか?とまず疑問でしたが、同社代表取締役の勅使河原計介氏が大久保祐司医師と共に開発したがん治療となっています。
大久保祐氏は同僚になり、共同でNK細胞の活性化と増殖の両立に世界で初めて成功したとあります。また、ANK免疫細胞療法を実施する医療機関の東洞院クリニックの院長になるそうです。
同社はANK免疫細胞療法を開発した勅使河原計介医学博士と代表取締役社長である原田広太郎氏の実父にあたる株式会社千鳥饅頭総本舗の会長を務めていた原田光博氏を中心に創業されたそうです。
光博氏が悪性リンパ腫で余命宣告をうけた後にANK免疫細胞療法を受け、その後17年間元気に活躍したことから「がんで苦しんでいる多くの人にANK療法という選択肢を知って欲しい」という思いで同社が設立されているそうです。
既にANK免疫細胞療法による治療が全国規模で行われていることは優位性があるように思います。
ただ調べるとANK免疫細胞療法は1クールあたり450万円必要になるそうです。
免疫細胞療法に特化した同社は、まず成人T細胞白血病(ATL)で保険適用を目指すそうです。世界最先端を走るがん治療にチャレンジする企業となっています。
同社の技術に引かれる方も多いのかもしれません。
企業概要を詳しく調べてみました
社名がリンパ球バンク株式会社と付いていることから創薬系バイオベンチャーか?と思いましたが、同社はANK免疫細胞療法(ANK療法)を行うサービスを提供していました。血液成分分離装置を用いて、リンパ球という免疫細胞を採り分け血液そのものは体に戻す作業を行います。
医療行為になりまりますが保険が適用されないため、まず保険適用となるように進めているようです。
ANK免疫細胞療法の詳しい内容はリンパ球バンク株式会社のホームページにぎっしり書かれています。かなりのボリュームがあることを確認できています。
項 目 | その内容 |
会社名 | リンパ球バンク株式会社 |
本社住所 | 〒141-0031 東京都品川区西五反田1-25-1 KANOビル8階 |
代表者名 | 原田 広太郎 |
設立年月日 | 2001年1月24日 |
決算期 | 3月 |
事業内容 | ANK自己リンパ球免疫療法総合支援サービス |
資本金 | 96,226,530円 |
発行済株式数 | 36,733株 |
主要株主 |
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株式投資型クラウドファンディングで集まった資金使途を調べると運転資金となっています。あとはユニコーンへの手数料になります。
目標募集額を超えた場合は、運転資金の他に設備資金や広告宣伝費に回される予定となっています。
また、発行済株式数36,733株で1株当たり50,000円となっているため時価総額が約18.37億円になります。同社へ出資を行い上場(IPO)を行うことになれば大きな利益になる可能性があるかもしれません。
2025年3月期を決算基準にして上場を目指すそうなので、この時期からIPOを意識するようです。てっきり近い将来上場を行ってくる予定があるのか?と思ってしまいました。
個人的には医薬品メーカーに対し保険適用に向けた承認申請を行う権利売却がまだなので、上場するにしてもまだ先だと感じていました。ただ表に出せない話があると思うので、売却先が決まっていればIPOを行う時期は早まると思います!
ECF案件は提携企業の名前が出せないことも多いみたいなんですよね。
その他株主が42%確認できるため医薬品メーカーからの出資やVC出資があるかもしれません。教えてもらえないかもしれませんが、ユニコーンに直接質問してみると返答があるかもしれません。
リンパ球バンク株式会社のビジネスモデルと特徴を考察!!
日本人のおよそ2人に1人ががんと診断される時代に突入しています。また、4人~6人に1人ががんで亡くなっている現状があります。手術や放射線治療、抗がん剤治療などの標準治療の技術は進んでいますが、患者への負担も大きいため問題もあります。
※ユニコーン公式サイト引用
同社のANK免疫細胞療法は寛解する可能性が高く、白血病の一種である成人T細胞白血病(ATL)という難治性のがんに対しても大きな効果が期待できるそうです。
厚生労働省の2020年の人口動態統計月報年計の概況によると日本人の死因NO.1は悪性新生物(腫瘍)で27.6%になっています。
次に心疾患(高血圧性を除く)15.0%、老衰9.6%、脳血管疾患7.5%になっています。
※ユニコーン公式サイト引用
これからわかるのは、人類の難敵はがんであることです。
ユニコーン公式サイトによれば、日本人が一生のうちにがんと診断される確率は男性が65.0%で女性が50.2%になるそうです。
そして日本人ががんで死亡する確率は男性26.7%、女性17.9%だそうです。これらのデータから2人に1人が「がん」と診断され、4人~6人に1人が亡くなっているという計算になります。
ANK免疫細胞療法の認知度が上がればデータに変化があるかもしれません。既存のがん治療を根本から再構築できるビジネスになればと考えています。
※ユニコーン公式サイト引用
がんは治ったことが証明できない病気になるそうです。標準治療によってがん細胞が消滅したように見えても体内に潜んでいて再発する可能性が常にあるとされています。
同社のANK免疫細胞療法の場合は以下のように書かれています。
ANK免疫細胞療法は、がん細胞を狙い撃ちできる「ナチュラルキラー(Natural Killer)細胞」、通称「NK細胞」の活性を高め、数を増やし、がん細胞を殺傷する治療法です。寛解する確率は他の治療法に比べて高く、自分の細胞で治療する方法なので後々尾を引くような副作用もありません。(中略)
通常、限局性がんは手術などの局所療法で対応しますが、進行がんは手術ができず、抗がん剤などの全身療法で進行を遅らせることが主な治療となります。ANK免疫細胞療法は全身療法なので、進行がんも治療することができます。
同社に関わらず新しい医療が登場していることは確かだと思います。
また、ANK免疫細胞療法は保険適用外となるため全て自己負担となっています。スキームなどはユニコーン公式サイト、又はリンパ球バンク株式会社のホームページで確認できます。
既に3,400人以上に治療を行っており安全性も確認されているそうです。点滴の回数は延べ5万3,000回以上になります。
ANK免疫細胞療法は、NK細胞を体内から取り出して培養し「活性化・増殖」させ点滴で体内に戻してがん細胞と闘わせる治療法になるそうです。NK細胞はがんを攻撃し殺傷する能力を備えているとされています。
安全性が高くどんながん細胞にも有効だと書かれていますが、私からは深く説明しません。公式サイトをご確認ください。
※ユニコーン公式サイト引用
NK細胞療法は既に存在し医療機関で提供されているそうです。
同社のANK免疫細胞療法の場合は「世界初にして唯一の技術」とされています。そのため競争優位性は高いと考えらえます。臨床実験も過去に行われているようです。
成長ストリーは下記のようになっています。
※リンパ球バンク株式会社公式サイト引用
リンパ球バンク株式会社の業績と上場(IPO)を行う時期を確認してみました
業績と上場(IPO)を行う時期を確認すると2025年3月期を直前決算期としてIPOを目指すとあります。また、2030年3月期に売上128億円達成を目指しているそうです。2022年にNK活性測定サービスを進めANK免疫細胞療法の保険適用を目指しています!
※ユニコーン公式サイト引用
今期から営業利益算出で黒字化する事業計画が出ています。
既存事業とは自由診療をベースとした施設利用料収入を表しています。2025年3月期からは新事業による売上が見込まれています。
新事業とは「保険適用に向けた承認申請、および保険治療としての細胞培養加工料収入」になります。新規事業としてNK細胞を培養する施設での培養業務を請負い、技術員派遣などのサービス提供を行うそうです。
成人T細胞白血病(ATL)の年間の罹患者は約1,000人となっています。そのため、保険適用後は細胞培養加工によって10億円の売上が見込まれるそうです。
保険適用になれば全ての方が受けることができるサービスなのかは疑問ですが、試算的にはそうなります。
また、2025年3月期あたりからIPOを目指すようなので、短期で上場承認を行う事業計画ではないようです。ということは、いつ上場となるのかは未定と言うことでしょう。
保険適用や業績の上向きなどが重要ポイントになります。
成人T細胞白血病(ATL)の実績が認められると「悪性リンパ腫」「固形がん」「他のがん種」などへ順次保険適用を拡大させていくそうです。
実績はユニコーン公式サイトで確認できます。
リンパ球バンク株式会社の株主優待とエンジェル税制適用について調べた結果
株主優待について調べてみました。内容は株数(投資金額)に関わらず、がん治療に関する冊子を初回のみ謹呈となっています。冊子は同社作成の「イラストでわかるANK免疫細胞療法」になります。株主優待が欲しいという方はECF投資家の年齢層から判断すると少ないかもしれません。
※リンパ球バンク株式会社公式サイト引用
さらに50万以上投資をされた方は、ANK療法1クール(12回点滴分)の治療を申し込む際に利用できる5万円の割引優待券が配布されます。
株主内容が変更されない限り次年度以降も配布されます。有効期限が設定されているため株主になった方は都度確認を行っておきましょう。
株主優待の時期は初回が2022年10月以降に順次贈呈する予定となっています。また、50万円以上投資をされた方は次年度以降は4月以降の発送を予定しているそうです。
エンジェル税制の適用は行われません。
また、過去にユニコーンで実施された株式投資型クラウドファンディングを下記記事でご紹介しています。
リンパ球バンク株式会社に投資を行っても問題がないのか?評判と実績まとめ
バイオ系の株式投資型クラウドファンディング(ECF)は個人投資家に意外と人気があります。何かを改善したい思いが伝わるのかもしれません。同社の場合は設立から21年以上経過しているため一定の信用や信頼はあると思います。ホームページもしっかり書き込まれています。
また従業員数は35名となっていました。※2022年7月05日調べ
※リンパ球バンク株式会社公式サイト引用
リンパ球バンク株式会社のホームページには「京都大学発ベンチャー」と書かれています。
代表取締役の勅使河原計介氏の経歴を確認すると、京都大学医学部卒業で京都大学の「放射線生物研究センター晩発効果研究部門」助教授就任とあります。
この辺りが関係していると考えられます。
代表取締役社長の原田広太郎氏は慶応義塾大学法学部政治学科卒業だそうです。社外監査役もいらっしゃるようです。
項 目 | その内容 |
プロジェクト名 | がん治療の切り札「ANK免疫細胞療法」の保険適用と普及を目指す「リンパ球バンク株式会社」 |
目標募集額(株数) | 8,000,000円(160株) |
上限募集額(株数) | 50,000,000円(1,000株) |
募集価格 | 1株当たり50,000円 |
申込単位 | 2株 |
最低申込金額(株数) | 100,000円(2株) |
上限申込金額(株数) | 500,000円(10株) |
申込期間 | 2022年7月12日~2022年7月19日 |
募集要項は上記のようになります。
好き嫌いがはっきりわかれるバイオベンチャー企業への投資になります。将来性があるのかは保険承認申請の結果次第だと思います。
京都大学発ベンチャーと書かれていたので安心材料になりそうです。ただ上場(IPO)を行っても上手くいくバイオ系の企業は一握りだと思います。創薬ではないため大丈夫でしょうか。
事前にリスク面もしっかり確認しておきましょう。
ANK免疫細胞療法の治療実績なども公開されているため投資を考えている方は、リンパ球バンク株式会社の公式ページも確認することをお勧めします。
ユニコーン公式サイトの会社情報からも確認ができます。
投資家も知識が必要になる分野だと思いますが、がんを克服できるのであればといった期待はあると思います!
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