ヤマイチ・ユニハイムエステート(2984)IPOの初値予想と幹事割当数などを評価したいと思います。ヤマイチエステートが子会社を吸収合併し社名を変更しての再承認です。
2020年4月上場予定でしたが新型コロナウイルス感染症により延期となっていたIPOです。前回の主幹事は大和証券でしたが、今回は野村證券主幹事となっています。
項目 | 株数データ |
想定価格 | 950円 |
仮条件 | 5月31日 |
公開価格 | 6月09日 |
公募株数 | 1,700,000株 |
売出株数 | 200,000株 |
公開株数(合計) | 1,900,000株 |
オーバーアロットメント | 285,000株 |
幹事団 | 野村證券(主幹事) 大和証券 SMBC日興証券 三菱UFJモルガンスタンレー証券 SBI証券 あかつき証券 |
委託見込 | auカブコム証券 DMM.com証券 |
同社は地権者調整が複雑な素地からの開発プロジェクトの経験値が高く、用地取得から宅地造成を行います。
そして売却または長期保有までフルラインでカバーできる企業になります。
上場が2年も先になり「地合いが改善できたのか?」という問題もありますが、あまり改善しているとは言えないようです。特に米国の金利上昇により日本の不動産株に影響が出ているためコロナ一巡でも不動産業は厳しい環境です。
さらに今期業績予想が減収減益となっており上場タイミングを逃がした感もあります。ただ配当金が3%を超えてくるため下値では買われるでしょう。
近畿地方の総合不動産としては有名のようですが、業績の押し上げには地場の和歌山県で持ち家比率が高いことも影響があるようです。某紙によれば全国平均61%のところ和歌山県では73%となっています。
2021年3月期の売上を調べるとマンション事業が44.0%と大きくなっています。しかし収益的には「不動産開発・販売事業」が大きいようです。宅用地の開発や販売、戸建建築が収益の柱となっています。
ヤマイチ・ユニハイムエステート(2984)IPOの大手初値予想と評価はこうなる!
大手初値予想の数値を調べてみました。ファーストインプレッションは公開価格割れの可能性があると感じました。吸収金額が大きく東証スタンダード市場に上場となっているため個人投資家には人気がなさそうです。
最新の初値予想は下記のようになっています!
大手初値予想878円~1,000円
※注目度C
※注目度C
子会社の吸収合併を行い前回承認時よりも事業規模が拡大しています。
想定発行価格は前回承認時と変わらず、上場規模を4億円程度絞って再承認となっています。同社としては是が非でも上場を行いたいと考えていると思うので、仮条件時に価格を下げてくる可能性もありそうです。
同社の事業内容や上場承認時のデータは下記記事でまとめています。
ヤマイチ・ユニハイムエステートの上場データと初値予想を考察
ヤマイチ・ユニハイムエステート(2984)IPOの幹事割当数と引受割合を調べました
幹事割当数と引受割合を調べました。主幹事は野村證券が単独で引受けます。前回の主幹事は大和証券でしたが今回は幹事団にとどまります。主幹事を変更する理由なども個人的に気になります。
幹事名 | 割当株数 | 引受割合 |
野村證券(主幹事) | 1,539,000株 | 81.00% |
大和証券 | 323,000株 | 17.00% |
SMBC日興証券 | 9,500株 | 0.50% |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 9,500株 | 0.50% |
SBI証券 | 9,500株 | 0.50% |
あかつき証券 | 9,500株 | 0.50% |
IPOの初値で利益見込みは低いと思うので消極的に参加する投資家が多いと思います。
配当が4%台になるには株価が750円にならないといけないため無理そうです。配当金は30円を予定しています。
想定発行価格950円の吸収金額は約20.8億円となり時価総額は約66.7億円です。個人的には野村證券からの申込みとSBI証券でIPOチャレンジポイントを狙うだけで終わりそうな気がしています。
しばらく前にイークラウドでM&Aによるイグジット案件が発生しました。そのためインタビューを行い詳しいことをお聞きすることになりました!!
株主間契約や税金の話もお聞きすることになっています。ボリュームはあると思います。
未上場企業に投資を行いわずか9ヶ月間で投資金額の2.69倍になった銘柄が出ています。イークラウドの事業内容などは下記記事にまとめています。実は今回でインタビューは3回目なんですよね。
株式投資型クラウドファンディングに「イークラウド」という企業が登場しました。そこで評判や評価などを考察し、投資を行う際のデメリットは何なのか考えてみました。既に投資を行っている投資家も多いと思います …
ヤマイチ・ユニハイムエステート(2984)IPOの業績予想と抽選参加スタンスまとめ
最新の業績予想を調べ抽選参加スタンスについて考えてみたいと思います。人気見込みは低くなっていますが公開株数が多く当選しやすいと思います。初値売却による利益見込みは低いと思いますが配当狙いの方にはいいかもしれません。
※ヤマイチ・ユニハイムエステート公式サイト引用
業績を確認すると2023年3月期の連結予想を確認することができました。それによれば売上190.57億円となり前期191.77億円から0.63%減、経常利益21.04億円となり前期25.52億円から17.6%減となります。
四半期利益は12.80億円となり前期16.02億円から20.1%減を予想しています。
想定発行価格950円から指標を計算するとPER4.94倍、PBR0.61倍になります。配当は30円なので配当利回り3.16%になります。
類似企業比較だと株価設定がやや割安となっていますが、上場時に20億円以上を集めることができるのか微妙です。10億円規模であれば問題ないと思いますが、直近上場の不動産業はあまり人気がありません。
野村證券主幹事となっていることは安心感がありますが、スタンダード市場は旧東証2部にあたるため資金も入りずらいと思います。
そのため公開価格前後で発進できればIPOとしては成功だと思います。公募組は無理して申込みを行うような銘柄ではないと思います!
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ファンズの投資内容などは下記記事にまとめています。宣伝効果を見込んだ案件が増えているようです。
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