サークレイス(5029)のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。またパソナグループ案件が出てきて驚きました。今回は持分法適用会社になります。


主幹事は大和証券が務め公開株数750,000株、オーバーアロットメント112,500株です。上場規模は想定発行価格710円から計算すると約6.1億円になります。


サークレイス(5029)IPOが上場承認
※サークレイス公式サイト引用


セールスフォース(Salesforce)やアナプラン(Anaplan)を用いたクラウド・コンサルティングを得意としている企業になります。


コロナ禍でパブリッククラウドサービスを活用している企業が増加しているそうですが、IT投資を抑制し導入を決めた企業でも導入プロジェクトの遅延が見られるそうです。


ただ同社が主力としているSalesforceプラットフォーム関連市場は高い成長率を維持する見通しとなっています。


日本企業はDXに対する取り組みを急ピッチで急いでいると言われるためIPOでは人気が見込めると思います。クラウド活用推進によるコンサルティングやシステム開発、保守関連は成長分野ですからね。


サークレイス(5029)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日4月12日
市場グロース市場
業種情報・通信業
事業内容クラウドシステムの導入運用支援・自社開発のクラウドシステムの提供
ブックビルディング3月28日~4月01日
想定価格710円
仮条件680円~720円
公開価格720円
初値結果2,320円(公開価格3.22倍)
企業情報https://www.circlace.com/
監査人PWCあらた有限責任監査法人
手取金の使途
  • 人員増強費
  • 借入金の返済
  • オフィス移転費
  • IT関連費
  • 教育費
  • 採用費
  • 広告宣伝費


項目株数データ
公募株数750,000株
売出株数0株
公開株数(合計)750,000株
オーバーアロットメント112,500株
上場時発行済み株数4,100,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約29.1億円
幹事団大和証券(主幹事)
野村證券
SMBC日興証券
みずほ証券
SBI証券
楽天証券
松井証券
いちよし証券
委託見込DMM.com証券


サークレイス(5029)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格710円を基に吸収金額を算出すると約5.3億円となり、オーバーアロットメントを含めると約6.1億円規模の上場となります。


1年前の上場でこの規模だと初値3倍くらい狙えましたが、市場が悪化しているため初値2倍程度になれば嬉しい環境だと思います。


セールスフォース(Salesforce)を中心としたクラウド先端技術を用い、クライアントの導入支援や自社サービスの展開を行います。業績規模は低いと思いますが、公開価格は超えてくると思います。


2022年以降も人材・スキルの不足を補うツールの発展、また産業ノウハウを活用したソリューションの進展が期待され同社業績も期待できるようです。


サークレイス(5029)の業績
※有価証券届出書引用


サークレイスのデジタルプラットフォーム事業は、大きく分けて「コンサルティングサービス」と「プラットフォームサービス」の2つに分かれます。


コンサルティングサービスとして「Salesforce」の導入・運用コンサルティングを手掛ける「Salesforce Consulting」を行います。


また「Anaplan」の導入・運用コンサルティングを手掛ける「Anaplan Consulting」を展開しています。


サークレイス(5029)IPOの事業詳細
※有価証券届出書引用


プラットフォームサービスとしてリカーリングビジネスを中心に、「Salesforce」の運用支援・サポートを手掛ける「カスタマーサクセス」「Circlace®」「AGAVE」などの自社製品をSaaSとして販売しています。


salesforce.com, inc.認定のSales Cloud/Service Cloud管理者・開発者、そしてそのサービスを利用するユーザーに向けた豊富なトレーニングメニューなどを提供する「エデュケーション」を主なサービスとして展開しています。


かなりわかりにくい表現だと思いますが、IPOでは人気が見込めるため積極的に参加して良いと思います。


サークレイスIPOの販売実績
※有価証券届出書引用


2022年3月期第3四半期累計期間の売上構成比はコンサルティングサービスの内、Salesforce Consulting56%、Anaplan Consulting6%になっています。


またプラットフォームサービスの内、カスタマーサクセス30%、DX3%、エデュケーション5%となっています。


サークレイス(5029)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2012年11月01日、東京都千代田区大手町二丁目6番2号に本社を構えます。社長は佐藤潤氏(1969年1月17日生まれ)、株式保有率は3.45%(125,000株)です。


従業員数234人で臨時雇用者0人、平均年齢38.9歳、平均勤続年数3.3年、平均年間給与5,784,000円です。


セグメントはデジタルプラットフォーム事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
株式会社パソナグループ1,440,000株39.74%
TQUILA LIMITED1,390,000株38.36%
salesforce.com, inc.320,000株8.83%
佐藤 司125,000株3.45%
佐藤 潤125,000株3.45%
工藤 正通36,000株0.99%
増田 剛36,000株0.99%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2022年10月08日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


また、新株予約権者の佐藤潤、工藤正通、林史彦、名取勝也、福田あずさは新株予約権及び新株予約権の行使により取得した株式売却等を行わない合意を行っています。


この他、上場前の第三者割当等による割当者との間で継続所有等の確約を行っています。親引けは行われません。


サークレイス(5029)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件範囲が680円~720円に決定し、想定発行価格よりも上限が10円高く設定されました。類似企業比較では割安とされ既にセカンダリー投資のターゲットになりそうな観測があります。


上場規模は6.2億円に修正され、時価総額は29.5億円になります。


直近だとBeeX(4270)のパターンになるのでは?とも考えられているようです。短期的にでも盛り上がればIPO市場に刺激になると思います。


人気のクラウドかつセールスフォース案件になるため人気が見込まれています!業績が好調、そしてロックアップ率も高く争奪戦になる可能性があります。


公募組は初値2倍程度だと売り渋ると考えられます。


大手初値予想1,500円~2,500円
修正値1,500円~1,700円

※注目度B


業績を確認すると2022年3月期の単独予想を確認できました。売上27.83億円となり前期比22.92%増、経常利益2.21億円となり前期比66.17%増となります。


四半期利益は2.20億円となり前期比66.67%増を予想しています。増収増益を見込み過去最高益になる可能性があります。


公開価格が720円決定の場合の指標はEPS53.94からPER13.35倍、BPS223.71からPBR3.22倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


クラウドインテグレーターのIPOは業績が乏しくても初値が高くなる傾向となっています。同社の場合は成長期に入ったと業績から感じられるため特に人気化しそうです。


類似企業のPERが40倍~50倍程度となっていることで初値2倍~3倍は見込めると考えられます。手掛けやすい株価も一役買いそうです!


店頭組は複数株当選でまとまった利益が見込めそうです。ネット組も地合いが回復傾向なので1単元で10万円程度は利益が見込めると思います。


幹事名割当株数引受割合
大和証券(主幹事)678,000株90.40%
野村證券18,000株2.40%
SMBC日興証券18,000株2.40%
みずほ証券18,000株2.40%
SBI証券4,500株0.60%
楽天証券4,500株0.60%
松井証券4,500株0.60%
いちよし証券4,500株0.60%


大和証券主幹事で利益が見込めそうなIPOが登場しました。2020年~2021年は苦戦したようですが今期は利益が見込めるようです。


IPOでは人気が見込める事業なので積極的に参加を予定しています。上場規模が小さく株単価も低いため面白い展開が期待できそうです。


IPO抽選に申込む投資家が減っているため当選確率が通常よりも高そうです。大和証券グループのCONNECT(コネクト)からも抽選に参加しておきましょう。当選すれば数万円の利益期待ですからね。


IPOルールは下記記事でまとめています。




資金不要でIPO抽選に参加するのであれば野村證券松井証券からの申込を行っておきましょう。公開株数は少し多めです。


大和証券の支店口座の方は店頭で申込んでおくと良いかもしれません。配分が行われればラッキーですからね。


また、相場が下落しているタイミングでETF投資を始めてみては如何でしょうか?コツコツ積み立てを行うことでリスクを軽減できると思います。相場回復によるリターンは大きいかもしれません!


短期で利益を狙うならFOLIO ROBO PROがお勧めです。公式サイトにないデータも記事で情報共有させて頂いています。




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
テラスカイ(3915)PER71.88倍PBR2.01倍
サーバーワークス(4434)PER44.50倍PBR2.17倍
チームスピリット(4397)PER-倍PBR5.49倍
※2022年3月28日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2022年8月01日~2030年6月26日89,150株322円
2024年8月01日~2030年6月26日35,500株322円
2022年8月01日~2030年6月26日750株322円
2023年4月01日~2031年2月01日63,000株322円
2023年4月01日~2031年2月01日53,000株322円
2023年4月01日~2031年2月01日1,500株322円
2023年4月01日~2031年2月01日31,000株322円


上場時に行使期限に入るストックオプション(新株予約権)はありません。


発行済株式総数に対する潜在株式の割合は8.18%になります。目論見調べでは上記表の273,900株となるようです。


サークレイス(5029)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

サークレイスのIPOは抽選に参加しておきましょう。業績水準は低いと感じましたがIPOでは人気業態です。


サークレイス(5029)IPOの評価
※サークレイス公式サイト引用


クラウド業界はエンジニアの人材不足が深刻化していると言われていますが、従業員数は234人となっています。そう考えると売上が低い気もしますね。


同社は非IT人材を多く採用した後、短期間で高度IT人材へ育成する独自の人材育成モデルを構築済だそうです。


そんな簡単に即戦力になるとは思えませんが売上は伸び続けています。


それよりもセールスフォースに特化したサービスを提供しているため人気が見込めると思います。


パソナグループとの関係は持分法適用会社になります。上場において売出しを行っていないため上場後の動向も気になります。我々は利益を得られる機会なので積極的にIPO抽選に参加しておきましょう。


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