シノケンリート投資法人(2996)IPOの初値予想と幹事割当数などを調べ評価したいと思います。第一印象は投資を行わない方向で考えています。


想定ベースの時価総額は約147.5億円のため機関投資家が好んで投資を行うとは思えません。銀行とベンチャーキャピタルが大株主となっているためいずれ売ってくるのでは?と考えています。


シノケンリート投資法人IPOの初値予想と評価


項目株数データ
想定価格100,000円
仮条件2月17日
公開価格2月28日
公募口数123,476口
売出口数0口
公開口数(合計)123,476口
オーバーアロットメント6,174口
幹事団大和証券(共同主幹事)
SBI証券(共同主幹事)
みずほ証券
委託見込 SBIネオトレード証券
コネクト


東京23区内に限定した住宅特化型リートになります。


保有資産は、低~中価格の賃料帯で学生や若手社会人向けの「ミニレジ」、中~高価格の賃料帯で社会人向けの「レジデンス」に分かれています。


上場時の保有資産数は89棟になりミニレジ60棟、レジデンス29棟になります。資産規模は約300億円です。


スポンサーはシノケングループ(8909)になりジャスダック上場の企業になります。この辺りからも不安だと感じます。


リート指数の下落も続いているため上場時に資金が集まるのか不安視しています。また某社によれば年度末上場は資金が集まりにくいため、機関投資家の買い需要はあまり見込めないとの観測があります。


米国の金利上昇もリートには逆風のようです。日本も長期金利の上昇圧力が高まっていますよね。と言うことで上場タイミングが良いとは言えないようです。


吸収金額が低いため主幹事は大丈夫だと考えているのかもしれません。個人投資家は単純に利回り期待で買う方も多いと思うので、その辺りを見込んでいるのかもしれませんね。


ただ同社の場合は格付けが付いていません。ちなみに格付けの取得予定もありません。利回り期待で本当に買われるのか疑問です。


シノケンリート投資法人(2996)IPOの大手初値予想と評価はこうなる!

大手初値予想の数値を調べてみました。大手予想はまだ公開されていないため参考値として予想値を考えてみました。


予想値が発表された場合は掲載したいと思います。


初値予想94,000円~98,000円(暫定)
※注目度B


初値売りを行う投資家が少なければ良いのですが、初値で利益を得たい投資家の投げ売りも考えられます。利回り6%になることはないと思うので90,000円台のどこかで初値が付くと考えています。


公開価格がいくらに設定されるのか現時点ではわかりませんが、あまり人気が見込める状況ではなさそうです。


リートとしての規模は小さめですが、主幹事が2社引受けとなっているため需給不安を考えてい可能性があります。


これまでの情報は下記記事でまとめています。幹事構成や事業内容について詳しく記載しています。

シノケンリート投資法人(2996)の上場データと初値予想を考察


シノケンリート投資法人(2996)IPOの幹事割当数と引受割合を調べました

幹事割当数と引受割合を調べました。主幹事は大和証券とSBI証券が共同で引受けます。


ネット証券が主幹事入りするリートは珍しいと思います。


幹事名割当株数引受割合
大和証券(共同主幹事)74,086口60.00%
SBI証券(共同主幹事)30,869口25.00%
みずほ証券18,521口15.00%


当選を狙うのであれば大和証券からでしょう。手数料を考えるとSBI証券のほうがよさそうです。アクティブプランの方は売却手数料を無料にできます。


IPOの取得手数料は何処でも無料です。大和証券グループのCONNECT(コネクト)を利用する方法も良さそうです。


手数料を無料にできるクーポンも口座開設でプレゼントされます。IPOの取扱いが多いため口座だけは開設しておいたほうがよさそうです。


我が家も夫婦で口座開設してIPO抽選に参加しています。IPOルールは下記記事にまとめています!




シノケンリート投資法人(2996)IPOの分配金と抽選参加スタンスまとめ

分配金について調べてみました。投資を行う判断は分配金だったりしますからね。


利回りが高いとインカムゲイン目的で投資を行う方は多いと思います。


決算期分配金
2020年11月期1,719円(利益超過193円)
2021年5月期2,344円(利益超過580円)
2022年2月期2,733円(利益超過749円)
2022年8月期519円(利益超過-円)
2023年2月期2,811円(利益超過-円)
2023年8月期2,600円(利益超過-円)
※今後数値が変更になる場合があります


分配金の巡行利回りは5.2%程度となっています。上場後に1口分配金の発表も行われると思うので暫定値として考えておきましょう。


利回り5.2%は高いと言えますが、格付けなしのため投資リスクがあると言えそうです。やっと上場にありつけた銘柄だと思うので利回りが高くないと買われないと思います。


住宅特化型リートだと、日本アコモデーションファンド投資法人(3226)やアドバンス・レジデンス投資法人(3269)、スターツプロシード投資法人(8979)、コンフォリア・レジデンシャル投資法人(3282)、サムティ・レジデンシャル投資法人(3459)などがあります。


どれもコロナ禍による影響が少なかったため底堅い人気があるようです。


業績を確認すると2023年2月期の予想が参考になりそうです。営業収益7.71億円となり前期3.09億円から150%増、経常利益4.32億円となり前期0.48億円から800%増となるようです。


四半期利益は4.31億円となり前期0.47億円から817%増を予想しています。※2022年2月期も予想値算出になります


それとシノケングループによるセイムボード出資は約12.7%になる見込みです。


また、2021年のJ-REITは外国人投資家への依存度が高い状態だったとの観測が出ています。2022年はどんな年になるでしょうか。シノケンリート投資法人の公開価格割れがないことを祈るばかりです。


リートへの投資も魅力的だと思いますが不動産投資型のクラウドファンディングも面白いと個人的に考えています。


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