BCC(ビーシーシー)[7376]がいよいよ上場します。IPOチャレンジポイントで当選した方はハラハラしていることでしょう。
直近上場のIPOで初値が伸びないケースが多くなっています。また、SBI証券主幹事で初値が伸び悩んだWaqoo(4937)やHCSホールディングス(4200)の存在も同社の初値に影響があると考えています。
※BCC公式ページ引用
東京証券取引所から発表された気配運用は下記のようになります。
項 目 | 気配運用の内容 |
板中心値段 | 1,300円(公募・売出価格) |
上限値段 | 2,990円(更新値幅65円、更新時間10分) |
下限値段 | 975円(通常の更新値幅、更新時間3分) |
注文受付価格の範囲 | 325円以上、5,200円以下 |
IT営業アウトソーシング事業を主力事業とし、ヘルスケアビジネス事業では高齢者向けの介護レクリエーション素材等を無償で提供するWebサイトを運営しています。
2020年9月期の売上高構成比はIT営業アウトソーシング事業85.3%、ヘルスケアビジネス事業14.7%となっています。今期第2四半期開示情報でも似たような数値が出ています。
この事から収益の多くは「派遣や業務請負」による営業アウトソーシングだとわかります。同社の特徴は営業員の派遣になっていることで技術系の派遣ではないことです。
同社はIT投資を行う企業が昨今増加しているため、追い風状態となり成長の余地が大きいとされています。
上場規模は3.9億円と小さく時価総額も13.8億円しかありません。この事から上場1日目に初値が付くことはないでしょう。
幹事引受け価格は1,196円です。上場承認時のデータなどは下記記事でまとめています
BCC(ビーシーシー)[7376]IPOの初値予想
BCC(ビーシーシー)の最終初値予想はこうなる!
BCC(ビーシーシー)の最終初値予想を調べてみました。地合いの悪化と共に初値予想が下げられているため予想もしずらいようです。最終初値予想は4,000円となっています。色んなサイトで予想値が出ているためこれまでの数値をふり返ってみたいと思います。
- 承認時 4,000円~7,000円
- 仮条件 6,000円~7,000円
- BB参加 4,000円~5,000円
- 最終予想 4,000円
IPOチャレンジポイントのボーダーラインは565P~575Pあたりのようです。ポイントは無料で貰えますが、今回のボーダーラインは高かったと言えます。
大手予想の上限が7,000円と出たあたりがブックビルディング期間前後だったため、IPOチャレンジポイントを予定よりも多く利用した方が多かったように思います。
私はギリギリまで考えてIPOチャレンジポイントを使いませんでした。それが正解なのかわかりませんが上場2日目にその答えが出ると思います。
上場1日目は2,990円が気配上限となっています。
上場規模から考えると最低でも初値3倍程度はクリアーすると思いますが、勢いがあれば初値5倍くらいは見込めるIPOだと思います。
ベンチャーキャピタルは公開価格の1.5倍でロックアップが解除され、ベクトル保有分と合わせ16.6万株程度の売り圧力が最低でも発生するようです。売ってくるのかは別問題ですが資金回収はどこかで行ってくるでしょう。
今の地合いだと初値でぶつけてきてもおかしくありません。ただ公開株数が少ないため、逆に買い上がる可能性も否定できないだけに、初値が付く時間帯もチェックしておいたほうがよいと思います。
上場2日目に初値が付いたとして、上場3日目には即金規制が解かれます。この調子だとないとは思いますが上場2日目の引け間際に初値が付くとPTS取引で盛り上がる可能性があります。
昨年IPOに当選したタスキ(2987)も初値後にS高でしたよね。個人投資家の力も上場規模が小さいと侮れません!!
とにかくセカンダリー相場が回復しないことには初値が高くならないため、面白い展開を期待したいと思います。
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