キオクシアホールディングス(6600)IPOの初値予想と幹事割数などを今回も評価したいと思います。上場前の抽選参加スタンスや業績予想などについても調べています。
キオクシアHDは想定発行価格ベースで公開価格割れの予想が出ています。新味がなく企業規模こそ大きい企業ですがファンド持ち分が多いためIPOにおいて懸念される材料が多い銘柄です。
※キオクシアホールディングス公式サイト引用
項目 | 株数データ |
想定価格 | 3,960円 |
仮条件 | 2,800円~3,500円 |
公開価格 | 9月28日 |
公募株数 | 21,562,500株 |
売出株数 | 66,068,900株 ※国内売出9,108,500株、海外売出56,960,400株 |
公開株数(合計) | 87,631,400株 |
オーバーアロットメント | 7,886,900株 ※国内2,760,400株、海外5,126,500株 |
幹事団 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 野村證券 ゴールドマン・サックス証券 JPモルガン証券 SMBC日興証券 大和証券 みずほ証券 クレディ・スイス証券 松井証券 マネックス証券 楽天証券 SBI証券 |
委託見込 | SBIネオトレード証券 auカブコム証券 |
フラッシュメモリーの領域では世界2位を誇る企業です。全世界で知名度も高くハイテク株としても上場後に注目されると思います。
しかし2019年3月に設立された企業であることや巨額赤字計上など心配する材料も多いと思います。今期は何とか黒字化する可能性がありますが、先の見通しが難しい企業です。
世界的に見ればサムスン電子が敵対する企業になります。マイクロン・テクノロジやウエスタンデジタルなども競合といえます。
日本だとルネサスエレクトロニクス(6723)やローム(6963)などが類似企業になりそうです。半導体市場は新型コロナ感染症により業績が好調となっているそうです。ただ肝心の業績は借金だけが増えているため長期的に考えた場合に投資先として難しいと個人的に感じます。
半導体事業は「勝ち組」「負け組」のように結構はっきり業績が出る気がします。某紙にはNon-GAAPベースを基にしたPERも出ていますが比較すると割高だと感じています。数値的にはPER15倍程度にあるようです。
日経平均も高い位置にあるため今の時期にさっさと上場をさせてしまいたい考えがあるかもしれません。また、東芝が公開株数の約34.4%を売出しますが東芝(6502)の株価は連日下げているようです。
筆頭株主は米ベインキャピタルになり公開株式数の38%を売出します。この2社で63,534,500株にもなります。海外販売が何割になるのかも気にかけておきたいと思います。決定するのは9月28日を予定しています。
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キオクシアホールディングス(6600)IPOの大手初値予想と評価はこうなる!
大手初値予想の数値を調べてみました。非常に参考になる数値なので、投資家のブックビルディングスタンスにも影響を与えると考えています。これによると公開価格割れの懸念があるように思います。最新の初値予想は下記のようになっています!
修正値公開価格の±3%前後
※注目度S、2020年9月21日修正値を追記
仮条件範囲が2,800円~3,500円に決定し上場による吸収額が大幅に変更されています。割安と考える投資家とブックビルディングを見送る投資家に2極化しているようです。また、ファーウェイ向け出荷が停止となり業績への影響も懸念されているようです。仮条件範囲による吸収資金レンジは2,453.7億円~3,343.1億円、時価総額レンジは15,093.8億円~18,867.2億円です。詳しくはまとめ記事に書いています。
注目度は最上級のSになっています。7社が共同主幹事となっているのは異例だと思います。また野村證券の名前があることで投資を検討している方もいるようです。
個人投資家がネット応募できる共同主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー、野村證券、SMBC日興証券、大和証券、みずほ証券になります。この他、ゴールドマン・サックス証券とJPモルガン証券が共同主幹事になっています。
一番気楽にIPO抽選に参加できるのは前受け金不要でIPO抽選に参加できる松井証券でしょう。
IPO取扱いも増えてきているため抽選に参加できる準備だけは行っておきたいところです。詳しい抽選ルールは下記記事にまとめています。
松井証券の幹事引受け数が増加傾向にあり当選者を見かけるようになってきました。IPO抽選ルールが変更され口座数も増えているようですが、なぜ当選できているのか?改めて抽選ルールをまとめてみました。過去に何度か私も当選できてい …
Twitterでも情報発信しているのでよかったら参考にしてください。
キオクシアホールディングス(6600)IPOの幹事割当数と引受割合を調べました
キオクシアホールディングスの幹事割当数と引受割合を調べました。主幹事は7社になります。7社もあれば公開価格割れしないようにも思いますが、上場時直後に投資を行う個人投資家は少ないようです。まだ検討中という声も多いようです。
幹事名 | 割当株数 | 引受割合 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 6,650,000株 | 21.68% |
野村證券 | 6,650,000株 | 21.68% |
ゴールドマン・サックス証券 | 383,900株 | 1.25% |
JPモルガン証券 | 383,900株 | 1.25% |
SMBC日興証券 | 5,631,700株 | 18.36% |
大和証券 | 4,776,000株 | 15.57% |
みずほ証券 | 4,490,700株 | 14.64% |
クレディ・スイス証券 | 1,138,400株 | 3.71% |
松井証券 | 141,600株 | 0.46% |
マネックス証券 | 141,600株 | 0.46% |
楽天証券 | 141,600株 | 0.46% |
SBI証券 | 141,600株 | 0.46% |
2020年3月期の売上収益はSSD&ストレージ39.4%、スマートデバイス42.6%、その他18.0%になります。
取引先はAppleグループ23.8%、ウエスタンデジタルグループ11.7%、DELLグループ10%未満となっています。Apple向けに作っている製品が多いようです。
キオクシアホールディングス(6600)IPOの業績予想と抽選参加スタンス
キオクシアHDの最新業績予想を調べ抽選参加スタンスについて考えてみたいと思います。業績を確認すると2021年3月期の連結1Qの予想が出ていました。通期で予想を出すのではなく四半期ごとに業績予想が出るそうです。そうなると現段階での評価が益々難しくなります。
1Q実績値は売上収益267,460百万円、営業利益14,689百万円、税引き前利益2,787百万円、純利益1,699百万円になるそうです。しかし2Q予想では売上298,000百万円、純利益-6,000百万円になるそうです。通期で黒字化できるのか?と業績面の不安があります。
EPSは-11.59になるためPERの算出はできません。BPSが1,952.00になるためPBRが想定発行価格3,960円算出で2.03倍になります。
2020年1月に上場見送りを発表し8月27日に上場承認、そして10月06日に上場を行います。新型コロナウイルス感染症により上場延期という報道ではなく「半導体市場の悪化」が業績に影響したため上場を見送っていました。
第二四半期予想を見る限り半導体市場が回復しているように思えませんが、ベインキャピタルや東芝、HOYAなどが上場を急いでいると考えらえます。
公開価格を超えれば他のIPOにも影響が出ないため嬉しいと思います。応援していますけどIPO抽選には消極的に参加するつもりです。
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IPO初値予想の他にもたくさんの情報が掲載されています。詳しくは下記記事で説明しています!
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