テノ.ホールディングス(7037)IPOが再承認され12月21日に新規上場をします。過去記事と照らし合わせると株数や想定発行価格を大きく変えてきています。そのため再度まとめて記事にしています。同年に再承認されるとは驚きですが、主幹事はおなじく野村證券となっています。コーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の有効性による上場中止だったのですが、改善したと言うことでしょう。


記事は過去に書いているため少し省かせて頂き、要点だけをまとめたいと思います。微妙に変更されているところがあるために注意が必要です。売出し株などがなくなり、吸収額もかなり少なくなっています。


テノ.ホールディングス(7037)IPO上場(再承認)


テノ.ホールディングス(7037)再承認の詳細データ

項目上場基本データ
市場マザーズ
業種サービス業
事業内容直営保育所・受託保育所の運営、幼稚園や保育所に対する保育士派遣、ベビーシッターサービス・ハウスサービスの提供、tenoSCHOOL(保育士養成講座等)の運営
公開予定12月21日
ブックビルディング期間12月05日~12月11日
想定価格1,900円
仮条件1,870円~1,920円
公開価格12月12日
企業情報https://www.teno.co.jp/ja/index.html


【手取金の使途】

手取概算額605,800千円については、「1 新規発行株式」の(注)4.に記載の第三者割当増資の手取概算額上限91,770千円と合わせて、公的保育事業における設備資金として全額を平成31年12月期中及び平成32年12月期中に充当する予定であります。

当社は、平成31年12月期に開設予定の認可保育所(1施設)に総額274,640千円(不動産の建設工事代金に204,660千円、不動産の賃貸借に伴う敷金・保証金に50,000千円、その他什器設備等に19,980千円)及び平成32年12月期に開設予定の認可保育所(7施設)に総額2,450,000千円(不動産の建設工事代金に2,100,000千円、不動産の賃貸借に伴う敷金・保証金に280,000千円、その他什器設備等に70,000千円)の支払いを想定しており、その支払いのために本件で調達する資金全額を充当する予定であります。

なお、支払いは不動産の賃貸借に伴う敷金・保証金に対する支払い、不動産の建設工事代金の支払い、その他什器設備等への支払いの順を計画しており、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する方針であります。



手取金の使途も金額の変更に伴い投資先の施設数が7施設から1施設に変更されています。公的保育所事業や受託保育所、さらには人材派遣やテノスクールなども経営している企業です。子育て支援や女性の社会進出などのテーマ性もある銘柄です。


項目株数データ
公募株数350,000株
売出株数0株
公開株数(合計)350,000株
オーバーアロットメント52,500株
上場時発行済み株数1,460,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約27.7億円
幹事団野村證券(主幹事)
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
auカブコム証券
みずほ証券
FFG証券
西日本シティーTT証券
岡三証券
岡三オンライン証券 ←前受け金不要
SBI証券
マネックス証券 ←完全平等抽選


想定発行価格1,900円を基に吸収金額を算出すると約6.65億円となり、オーバーアロットメントを含めると約7.65億円規模の上場となります。2018年8月に承認された時の吸収額は約17.8億円、オーバーアロットメントを含めると約20.4億円規模の上場でした。


さらに想定発行価格は4,440円にもなり、今回が1,900円になるため大きな差があります。業績などについては前回の記事にまとめていますので、よかったら参考にしてください。前回の大手初値予想も掲載しているため、何かの参考になるかもしれません。

⇒ テノ.ホールディングス(7037)IPO新規上場と初値予想


また、承認取消の記事も書いていますので色々と調べたい方は下記の記事も参考になるかと思います。こんなに短期間で再承認されたと言うことは前向きに考えてもよいと思いますが、是が非でも資金を集めたいのでは?とも考えられます。数年前に比べ、記載事項の厳格化などが行われているため問題はないと思いますが、イメージは悪いでしょう。

⇒ 【新規上場の承認取消し】 テノ.ホールディングス(7037)なぜ中止?


テノ.ホールディングス初値予想と幹事配分とストックオプション

仮条件は1,870円~1,920円に決定しました。想定発行価格が1,900円なので挟むような価格帯となっています。仮条件上限の1,920円算出の吸収金額は約6.72億円、オーバーアロットメントを含めると約7.73億円となります。再承認でもこの規模であれば問題ないでしょう。


2018年12月の連結業績予想では売上40.01%増、経常利益67.76%増(1.03億円増)の増収増益予想が出ています。EPS129.29を基にPERを算出すると約14.85倍、BPS961.60からPBRを算出すると約1.99倍となります。


初値予想2,500円~4,000円


幹事名配分単位(株)
野村證券(主幹事)311,500
三菱UFJモルガン・スタンレー証券10,500
みずほ証券7,000
FFG証券7,000
西日本シティーTT証券3,500
岡三証券3,500
SBI証券3,500
マネックス証券3,500


類似企業は前回の承認記事でご確認をお願い致します。


ストックオプション行使期間株式の数(株)発行価格(円)
平成28年2月01日~平成32年1月31日33,600250
平成28年8月01日~平成32年1月31日4,000250
平成31年1月01日~平成35年12月31日27,800550


ストックオプションは1,200株減っています。上場時に行使可能となる株数は37,600株と変わりません。ロックアップは90日間(平成31年3月20日まで)となり、「ジャフコSV4共有投資事業有限責任組合」及び「三菱UFJキャピタル5号投資事業有限責任組合」には公開価格の1.5倍でロックアップが外れ売却可能となっています。


上場承認取消になった時にかなり怒られたのではないでしょうか。出資を行い収益のチャンスを逃したわけですから・・・


【ロックアップの状況】

本募集に関連して、貸株人である池内比呂子並びに当社株主である株式会社夢源、土屋悦子、福士泉、吉野晴彦、古谷勇樹、古賀光雄及び田中隆一は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後90日目の平成31年3月20日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等は除く。)は行わない旨合意しております。

また、当社株主であるジャフコSV4共有投資事業有限責任組合及び三菱UFJキャピタル5号投資事業有限責任組合は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後90日目の平成31年3月20日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、その売却価格が「第1 募集要項」における発行価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通して行う売却等は除く。)は行わない旨合意しております。



テノ.ホールディングス(7037)IPO再承認のまとめ記事

テノ.ホールディングスは悪くない銘柄だったと思いますが、再承認となりなんだか微妙です。上場規模などから公開価格を割ることはないと考えていますが、同日上場が4社になり違和感を感じます。


ただ全力で申し込んだとしても当選する可能性は少ないため、あまり深く考えずに申し込むスタンスとなりそうです。有料情報やSNSやネット関係で悪い話が流れない限り問題ないでしょう。


ありきたりな考えですが、発行価格の1.5倍でVCのロックが外れるためそのあたりまでは大丈夫でしょう。上場規模を大きく変更してきたことで規模が小さくなりよかったのかも?ただ、同日上場の銘柄は資金分散となり迷惑なのかもしれません。自律制御システム研究所やEduLabなどの当選で利益を出すつもりでしたが、資金分散は痛いかもしれません。


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