株主優待の権利を獲得するために、クロス取引はメリットが多い手法です。過去には裏技手法と呼ばれていましたが、今では当たり前に公開されている情報になります。ネット証券を中心に公式ページにもやり方が書いてあるほどメジャーな取引となっています。ただ、安易に取引をすると損することもあるので、初心者の方は気を付けてください。


今回は預け入れ資金が多いSBI証券でクロス取引をしてみたので、その結果からデメリットとメリットを書いています。すでにクロス取引(つなぎ売り)をされている方は見る必要のない記事になります。ただ、思い付きで取引してみた結果、参考になる部分が少しあるかもしれません。


つなぎ売り(クロス取引)はSBI証券の一般信用売建を使う


今回の参考企業はSBI証券になります。優待権利最終日が翌営業日に迫っているため一般信用売建枠が少なくなっています。株主優待を得るために早めにクロス取引をする方も増えてきているので、余っている銘柄を取得してみました。使用した資金は500万円くらいです。


心の余裕がなく、前もって銘柄を調べたりしていないので本当にあまり物をクロスさせています。余りにも損益が微妙になりそうな銘柄はチョイスしていません。そして、どうやって銘柄を調べているのか?こちらについても書いていきたいと思います。


クロス取引(つなぎ売り)を最終日にするメリット

クロス取引を最終日にするメリットは、貸株料が安くなることです。15日前にクロスさせるとそのぶん貸株料などの金利が高くなります。数百万円の金利と考えると馬鹿にできません。それでも利益が出るであろう銘柄は事前クロスでも問題ありませんが、損益が微妙な銘柄の場合は、本年度分の特定口座で利益が出ている方のみメリットがあります。


基本的に株式手数料や信用手数料、金利などは特定口座内で損益通算されるため、特定口座内で利益が出ていれば費用として減り、税金が年末調整などで返ってきます。年末に私も口座の数値が数万円上下することがあります。


その他、最終日にクロスさせるメリットとして優待マニアの方が銘柄と優待内容をデータ化している表をブログにアップしているので利用できます。優待内容と株数、そして一般信用売建が使えるのか?といったリストを公開してくれるため個人ブログを見て回ると結構簡単に見つけることができます。


最近では一般信用売建の取扱いがある企業が増えてきているので、余りもの銘柄も増えてきている気がします。資金が豊富にある方は証券口座をたくさん開設しておくことで、幅広い銘柄のクロス取引が可能になります。




新しく一般信用売建に参入してきたのはGMOクリック証券と楽天証券になります。どちらも取扱い銘柄を拡大しているためこれから期待ができそうです。好んで取引をされている方も多いようですが、大体その企業がメイン口座になると思います。


資金が豊富にあれば、どの証券会社からも取引できると思いますが、なかなか難しいと思います。IPO投資はそもそも多くの証券口座を持ってはいるものの、資金分散が起きるためデメリットもあります。ただ、思い付きで利益が出せることもあるので、自分がしっかり資金を管理すればメリットにかわるでしょう。


SBI証券でつなぎ売りをしてみた結果とその銘柄

SBI証券で9月末権利を調べてクロス取引(つなぎ売り)を行ってみました。時間は30分くらいで終わらせることができましたが、他社では入金から始めているのでトータルすると1時間はかかったと思います。ざっくり調べて株数を確認すれば慣れたものです。


SBI証券のつなぎ売り銘柄リスト


画像がわかりにくいので下記に改めてまとめています。養命酒製造や稲畑産業などは今まで取得したこともありません。意外に9月だけ優待を実施している企業もあることが今回わかりました。調べただけで一般信用売建不可が多いですが、中には在庫がある銘柄もありました。


また、大和証券グループ本社以下の4銘柄は現物だったりSBI証券以外でクロスさせた銘柄です。資金が別企業で余ったので平和は別途200株クロスさせています。ゴルフ優待は義理の父親にプレゼントなので仕方ないですね。


銘柄とコード 獲得した優待内容
平和(6412) 自社グループゴルフ場で使える3,500円株主優待割引券4枚
名糖産業(2207) 1,500円相当のグループ会社製品詰合せ(お菓子)
丸大食品(2288) 3,000円相当の自社ハム
注文受付価格の範囲 310円以上 4,960円以下
オープンハウス(3288) 3,000円クオカード
TOKAIホールディングス(3167) 水もしくはクオカード
養命酒製造(2540) 1,500円相当の自社商品詰合せ(食品・酒類等)
平和不動産(8803) 1,000円クオカード
新東工業(6339) 1,000円クオカード
前澤化成工業(7925) 新潟県産コシヒカリ新米3キロ
稲畑産業(8098) 1,000円クオカード
日本管財(9728) 2,000円相当のカタログギフト
NSD(9759) 株主優待ポイントシステム1,000円相当?
大和証券グループ本社(8601) 名産品又はダイワポイント2,000P
ゼビオホールディングス(8281) 販売商品20%割引券と10%割引券
マルコ (9980) 12,000円分のRIZAPグループ商品
SHO-BI(7819) 3,000円相当の自社企画商品と長期優待


今回は逆日歩が3日間付くため、用心のため一般信用売建を使った方も多いはずです。大和証券グループ本社はビビりなのでとりあえず一般信用を使ってみました。妻の分はどうするのか検討中です。妻も信用取引を行っていますが、入金額が100万円程度なので悩み中です。クロス取引をしてしまうとIPOの抽選資金がなくなり抽選から外されてしまいます。


銘柄数は17銘柄の獲得となるようです。もう1銘柄くらい余裕がありますが、翌営業日の買い付け余力を確認してからの注文を考えたいと思います。前日注文と言っても、基本的にストップ高基準の資金がいるため買い付け余力がかなり高くなければいけません。


現物株は「代用有価証券評価額合計」に含まれますが、ストップ高基準があるため約定してみないとどの程度資金が余るのかわかりません。また、資金的な余裕がないと現物の評価額が下がった場合に追証になる可能性があります。


SBI証券のクロス取引の裏技をやったら失敗した。

上記画像にある日本管財(9728)とNSD(9759)だけは場中にクロスさせています。優待権利最終日が翌日だといきなり思い出したので、場中に注文を出してみました。


SBI証券つなぎ売りタイミング


場中のクロスは危険が伴います。その理由は現物取引だと「引け成り」注文ができないからです。一般信用売建の方は引け成り注文ができますが、現物はできないみたいなんです。と言うことで売建から入り、現物を同値もしくは1テイク下で注文を入れてみました。


そこで気が付いたんですが、現物買いではなく「信用買い」後の現引きをすればいいんですよ!ただし、ポジションが信用買いと信用売りのまま取引が終了となるため、権利最終日の取引終了時間までに現引きをしなければなりません。一度注文を出してみるものの、現引きを忘れる可能性があるので止めておきました。


取引銘柄が少なければできますが、取得銘柄が多いと訳がわからなくなるので無難に済ませています。現物取引と信用買い手数料を比較すると「信用買い」手数料が安いためメリットがありますが、面倒なのと取引ミスのデメリットがあるので私は止めました。


またSBI証券の取引画面をある方法で複数出すことが可能なんですが、現物買いと信用売を同時に注文してみたらシステムエラーではじかれました。これができたらいつでも同値約定も可能だと思ったんですけど無理でした。


株主優待をクロス取引してみたい方は、下記の記事でこと細かく説明しているのでよかったら参考にしてください。


投資初心者が株主優待クロス取引


クロス取引(つなぎ売り)をする際のメリットとデメリットまとめ!

資金量により異なりますが、一般信用売建を扱っている企業の口座は持っておくと便利です。資金が乏しい方は、たくさん口座を開設してもメリットを生かせない可能性が高いように思います。IPO投資をされている方は既にすべての口座を開設していると思うので、ネットバンキングなどに資金を集中させておけば簡単にクロス取引が可能でしょう。


9月優待は銘柄数も多いため、必然的に一般信用売建の銘柄も多くなります。1年で一番大きなイベントになるのは本決算が絡む3月になります。その他には、12月決算の銘柄もお勧めです。次に一般信用売建に参入してきそうな企業はライブスター証券などが考えられます。


その他には、勢いが感じられるDMM.com証券(DMM株)なども参入してきそうです。DMM.com証券は後発ですが、IPO取扱いも委託経由で参入してくると考えています。いずれ規模拡大を行いシェアを拡大してくると思います。


私はIPO投資をメインとしていますが、資金を余らせておくのも勿体ないですし、優待は記事のネタにもなるため取得を積極的に行っています。市場が昇り基調のため、保有株の利益確保もでき今回の手数料も特定口座で相殺されます。年間を通すとクロス取引による手数料は私の場合で10万円を超えているようなので、それも考えものですが、それ以上の優待商品を頂いているので完全勝利です!


何処にメリットを感じるかだと思いますが、優待生活も悪くないです。


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