TMH(ティーエムエイチ)[280A]がグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。いまいち人気がないIPOかもしれませんが利益が見込めると考えています。


主幹事はSBI証券が務め公開株数605,000株、オーバーアロットメント90,700株です。上場規模は想定発行価格1,500円から計算すると約10.4億円になります。


TMH(ティーエムエイチ)[280A]IPOが上場承認
※TMH公式サイト引用


同社は半導体製造装置部品の販売・修理を行う企業です。


自社越境ECサイトの「LAYLA-EC」の横展開で2023年7月にオークション式値決め機能を実装した「LAYLA-Auction」も開始しています。


地方企業なので初値が飛ばない気もしますが、関東支店が東京都港区にあるそうです。熊本県菊池市にも2024年1月に支店ができていることから半導体ブームに乗り業績が拡大しているのかもしれません。


私は熊本市に住んでいますがここ数年で海外の方がかなり増えたと感じます。何処に行っても外人がいますからね。TSMCやJASM効果でしょうね。


TMH(ティーエムエイチ)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日12月04日
市場グロース市場
※福岡証券取引所に同日上場予定
業種卸売業
事業内容半導体製造装置部品の販売・修理サービス及び半導体製造装置の買取・売却支援
ブックビルディング11月19日~11月25日
想定価格1,500円
仮条件11月15日
公開価格11月26日
初値結果
企業情報https://www.tmh-inc.co.jp/
監査人有限責任監査法人トーマツ
手取金の使途
  • 広告宣伝費
  • 製造設備資金
  • システム開発費用
  • 採用費用および人件費


項目株数データ
公募株数190,000株
売出株数415,000株
公開株数(合計)605,000株
オーバーアロットメント90,700株
上場時発行済み株数3,556,250株
※公募分を含む
想定ベースの時価総額約53.3億円
幹事団SBI証券(主幹事)
野村證券
岡三証券
アイザワ証券
東洋証券
岩井コスモ証券
極東証券
西日本シティTT証券
広田証券
松井証券
マネックス証券
水戸証券
むさし証券
委託見込SBIネオトレード証券
岡三オンライン
DMM.com証券


TMH(ティーエムエイチ)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,500円を基に吸収金額を算出すると約9.1億円となり、オーバーアロットメントを含めると約10.4億円規模の上場となります。


TMHは半導体製造装置や部品の販売および修理サービスを主たる事業としています。


サービスとしては、越境ECサイト「LAYLA-EC」等を活用した半導体製造装置部品の販売および修理サービスを提供しています。


グローバルサプライヤーが登録する越境ECプラットフォームや継続的に取引を行っているサプライヤー等を通じて調達され半導体工場へ販売されます。


TMHの業績
※有価証券届出書引用


また、中古の半導体製造装置の買取りや売却支援を行います。


装置の販売には、装置の解体、搬出、設置、必要に応じて装置のプロセスチューニングなどを必要としています。


同社のFE(フィールドエンジニア)メンバーによるエンジニアリング力を活かしたサービスが装置の買取りおよび売却の下支えになっているそうです。


TMHの事業内容
※有価証券届出書引用


特徴としては、他社に先駆けて半導体製造装置・部品の越境ECサイト「LAYLA-EC」を2018年4月に開設し、半導体工場の調達の利便性向上に寄与しているそうです。


「LAYLA-EC」では世界のサプライヤー200社超がサイトに登録し、現在では31.5万点超のアイテム点数が揃うプラットフォームにまで成長しています。


また、顧客数においても国内半導体工場の登録工場数が50工場超、登録ユーザー数が700名超まで増加しています。


TMHの販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


同社プラットフォームは、世界中のサプライヤーと半導体工場を直接つなぐ初めての試みだそうです。


半導体工場のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支える重要な要素と自負しています。同社のような「専門卸売り」があれば便利なんでしょう。


また、上場に合わせて売上が急拡大しているようです。純利益の伸びは承認時点で確認できていません。


TMH(ティーエムエイチ)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2012年3月09日、大分県大分市下郡北三丁目14番6号に本社を構えます。社長は榎並大輔氏(1982年4月08日生まれ42歳)、株式保有率は66.68%(2,424,500株)です。※2024年10月31日調べ


従業員数37人で臨時雇用者0人、平均年齢42.6歳、平均勤続年数3.0年、平均年間給与6,367,000円です。


セグメントは半導体製造フィールドソリューション事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
榎並大輔2,424,500株66.68%
SBI AI&Blockchain投資事業有限責任組合250,000株6.87%
林書宏105,000株2.88%
林書玄105,000株2.88%
九州アントレプレナークラブ2号投資事業有限責任組合105,000株2.88%
関真希92,500株2.54%
香月賢一92,500株2.54%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2025年6月01日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


また、売出人の林書宏氏と林書玄氏、さらにベンチャーキャピタル等に対して90日間(2025年3月03日まで)のロックアップ付与、ロックアップ解除倍率が発行価格(売出価格)の1.5倍以上となっています。


上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。


親引けはありません。


TMH(ティーエムエイチ)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。


最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


【独自初値予想】
  • 第一弾1,700円~2,100円
※上場規模から考えて割れることはないと思います


幹事名割当株数引受割合
SBI証券(主幹事)-株-%
野村證券-株-%
岡三証券-株-%
アイザワ証券-株-%
東洋証券-株-%
岩井コスモ証券-株-%
極東証券-株-%
西日本シティTT証券-株-%
広田証券-株-%
松井証券-株-%
マネックス証券-株-%
水戸証券-株-%
むさし証券-株-%


SBI証券が主幹事なのでIPOチャレンジポイントを使った当選に期待できます。前回主幹事だったAiロボティクスのボーダーラインは155Pあたりで100株配分となっています。


今回も似たような感じでしょうか?特別人気があるようには現時点で考えていません。IPOチャレンジポイントのボーダーラインは低いと思います。


詳しい内容はプレ予想記事で考えたいと思います。どのみち当選するにはSBI証券からの申込みが必須だと思います!主幹事以下は店頭系が多いため当選の可能性は低いはずです。


あとはSBIネオトレード証券から申込んでおくことをお勧めします。SBI証券の委託販売を行っているためIPO取扱いが今回も期待できます。


資金不要で抽選に参加できるので申込んでおきましょう。




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例えば20万円投資したら3,000円分の特典が貰えます。高利回りファンドも登場しているので投資タイミングとしては良さそうです。参加にはキャンペーンコードが必要なので下記記事を参考にお願いします。




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
PER-倍PBR-倍
PER-倍PBR-倍
PER-倍PBR-倍

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2019年8月11日~2027年8月10日160,000株480円
2020年4月14日~2028年4月13日50,000株633円
2024年2月26日~2032年2月25日44,750株1,520円
2025年7月19日~2033年7月06日14,000株1,600円
2025年11月16日~2033年11月15日1,000株1,600円


ストックオプション(新株予約権)は254,750株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数3,366,250株に対する新株予約権の割合は8.0%に相当します。新株予約権による潜在株式数は269,750株です。


TMH(ティーエムエイチ)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

TMHのIPOは参加したいと思います。半導体ブームもあったので意識している投資家もまだ多いはずです。


ただし公開価格1.5倍は超えないと考えています。ニッチ銘柄に大量の資金が入ることもありますがどうでしょうか。


TMH(ティーエムエイチ)[280A]IPOのまとめ
※TMH公式サイト引用


世界的に半導体市場が伸びているため同社の業績も期待できそうです。


大手半導体企業はメーカーから直接メンテナンスや製品を購入しそうな気もしますけどね。中堅クラスになると利用企業が増えるのかもしれません。


maronmaron

2023年11月期まではキオクシアと取引がありましたが現在は取引先大手に名前がありません。



越境ECサイトを利用せず、営業のエンジニアリング力を活用した装置販売サービスのほうが儲かるようです。半導体装置って信じられない程種類があるので専門的知識が必要です。


そもそも上場できる企業なのでこの辺りの心配は不要なんでしょうけどね。


輸入元は台湾や韓国、米国などの海外から部品等を調達しているため円安に転じた場合に仕入コストの上昇に繋がるそうです。それと受注内容によっては前受金で処理する場合があるそうです。


半導体装置は高額ですからね。


kimukimu

TMH代表の榎並大輔氏の実質保有株式数が発行済株式総数の72.02%なので安心できますが、VC出資も確認できるので公開価格1.5倍以上は期待できないかもしれません。

上場規模が小さい事はメリットです!



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