インフォメティス(281A)がグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。2022年にIPOを中止していたため再承認案件になります。


主幹事はみずほ証券が務め公開株数2,461,600株、オーバーアロットメント369,200株です。上場規模は想定発行価格1,080円から計算すると約30.6億円になります。


インフォメティス(281A)IPOが上場承認
※インフォメティス公式サイト引用


前回承認時の上場規模は約49.4億円、公開株数3,735,400株、オーバーアロットメント560,300株、想定発行価格1,150円なので上場規模が小さくなっています。


外部環境も良くなっていますが売出しがジャフコだけなので上場ゴール感があります。個人投資家には人気がなさそうです。業績は改善しているようですがIPOには参加しなくてもいいかもしれません。


当選はしやすくても昨今のVC売出しに投資家は厳しい目を向けていますからね。流石に今回は上場中止はないと思います。


売りたい株主がたくさんいるので超割安なら参加しても良いかもしれません。基本パスです!


インフォメティス(281A)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日12月09日
市場グロース市場
業種情報・通信業
事業内容エナジー・インフォマティクス事業(エネルギー関連データを独自のAIで解析して省エネルギーと快適生活の実現をするスマート・リビングサービス、エネルギーの運用効率の最適化を実現するエネルギー・マネジメントサービス、エネルギーデータ等を利活用した新サービスの創出)
ブックビルディング11月21日~11月27日
想定価格1,080円
仮条件890円~1,080円
公開価格11月28日
初値結果
企業情報https://www.informetis.com/
監査人太陽有限責任監査法人
手取金の使途
  • 新技術・事業開発
  • 採用費及び人件費
  • 関係会社投融資


項目株数データ
公募株数600,000株
売出株数1,861,600株
公開株数(合計)2,461,600株
オーバーアロットメント369,200株
上場時発行済み株数4,863,357株
※公募分を含む
想定ベースの時価総額約52.5億円
幹事団みずほ証券(主幹事)
SBI証券
楽天証券
東海東京証券
岡三証券
松井証券
マネックス証券
あかつき証券
岩井コスモ証券
東洋証券
委託見込SBIネオトレード証券
岡三オンライン
DMM.com証券


インフォメティス(281A)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,080円を基に吸収金額を算出すると約26.6億円となり、オーバーアロットメントを含めると約30.6億円規模の上場となります。


同社グループはインフォメティスと連結子会社(Informetis Europe Ltd.)及び関連会社(株式会社エナジーゲートウェイ)の3社で構成されています。


脱炭素やGXに取り組む企業向けにエナジー・インフォマティクス事業を展開しています。


「Informetis Europe Ltd.」は地域的にAI(機械学習)の学術的教育環境が整っており、最先端のAI研究者採用に有利なイギリス・ケンブリッジに設立された技術開発拠点で欧州圏を中心とした営業拠点だそうです。


「株式会社エナジーゲートウェイ」は、同社と東京電力パワーグリッド株式会社で共同設立した東京電力パワーグリッド株式会社の子会社になります。


インフォメティスの業績
※有価証券届出書引用


エナジー・インフォマティクス事業は、エネルギー関連データを独自のAIで解析し、省エネルギーと快適生活の実現をするスマート・リビングサービスとエネルギーの運用効率の最適化を実現するエネルギー・マネジメントサービスをSaaS型で提供します。


同社グループの収益モデルは、プラットフォーム上に構築されたサービスを利用する顧客企業数又は顧客企業のエンドコンシューマー数及びプラットフォーム上で稼働する各種アプリのエンドコンシューマー数が増加するにつれて、


年々売上収益が積み上がり、累積的・継続的な発生を見込むことが可能なリカーリング型の収益(ストック型の収益)があり、「プラットフォーム・アプリ提供」がこれに該当します。


インフォメティスの事業詳細
※有価証券届出書引用


プラットフォーム上に構築されたサービスやプラットフォーム上で稼働する各種アプリの利用開始時には、


起点として電力センサーの機器販売代金、プラットフォーム上に構築されたサービスの初期設定費用やプラットフォーム上で稼働する各種アプリの初期設定費用などの一時的な収益(フロー型の収益)を伴うこともあり「アップフロント」がこれに該当します。


「その他」収益は、実証実験の設計、運営、データ分析やレポート作成などのプロセスの全部又は一部を見込顧客から受託し委託料を受け取ることになります。


売上は「プラットフォーム・アプリ提供」「アップフロント」「その他」の3つです。


インフォメティスの販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


インフォメティス(281A)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2013年4月08日、東京都港区芝公園一丁目8番20号に本社を構えます。社長は只野太郎氏(1968年5月15日生まれ56歳)、株式保有率は1.57%(71,000株)です。ソニーグループ出身の方です。※2024年11月01日調べ


従業員数39人で臨時雇用者0人、平均年齢44.1歳、平均勤続年数4.7年、平均年間給与7,299,000円です。連結従業員数は42人です。


セグメントはエナジー・インフォマティクス事業を単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
ジャフコSV4共有投資事業有限責任組合2,093,975株46.20%
株式会社フォーバル635,240株14.01%
TIS株式会社278,248株6.14%
伊藤忠エネクス株式会社254,237株5.61%
ジャフコグループ株式会社181,932株4.01%
IEファスト&エクセレント投資事業有限責任組合140,148株3.09%
株式会社建設技術研究所129,032株2.85%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


ジャフコSV4共有投資事業有限責任組合とジャフコグループ株式会社には90日間(2025年3月08日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


ベンチャーキャピタルを含むその他の株主には180日間(2025年6月06日まで)のロックアップ付与となっています。解除倍率の設定はどちらもありません。


親引けはありません。


インフォメティス(281A)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。


最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


【独自初値予想】
  • 第一弾1,000円~1,300円
  • 第二弾1,000円~1,200円
※割れる可能性もありそう


仮条件が890円~1,080円に決定し上場による吸収金額は最大で約30.6億円、時価総額は約52.5億円になります。


前回承認時に比べ業績が大きく改善しているものの純利益1億円程度で30億円の吸収は無理がありそう。新奇性もありませんからね。


次世代スマートメーターが今後普及すると考えられるため成長期待は高いようです。ただファンド出口案件なので今の地合いで無理して参加する必要はなさそうです。


今後の業績期待はできてもIPO時はダボついていると考えています。仮条件も下振れしたことで機関投資家の評価も低そうです。ジャフコ案件なので全て想定内のことでしょう。


大手初値予想1,000円~1,200円
修正値1,080円~1,200円

※注目度B


業績を確認すると2024年12月期の連結予想を確認することができました。売上10.67億円となり前期比15.60%増、経常利益1.11億円となり前期-0.71億円から黒字化します。


四半期利益は1.04億円となり前期-3.13億円からの黒字転換予想がでています。


公開価格が1,080円決定の場合の指標はEPS24.21からPER44.61倍、BPS267.02からPBR4.04倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


某紙ではオルツが買われたことも材料視されていますが、別物なので個人的には評価が低いと思っています。


kimukimu

WBS(ワールドビジネスサテライト)で取り上げられれば別ですがそれはないでしょう。ということでほぼスルーで挑むつもりです。



幹事名割当株数引受割合
みずほ証券(主幹事)2,216,000株90.02%
SBI証券104,600株4.25%
楽天証券98,400株4.00%
東海東京証券12,300株0.50%
岡三証券9,100株0.37%
松井証券6,100株0.25%
マネックス証券6,100株0.25%
あかつき証券3,000株0.12%
岩井コスモ証券3,000株0.12%
東洋証券3,000株0.12%


前回承認時は第9期の業績だったことから確認してみると過去最高の赤字計上だったようです。これで上場させようとしたと考えると恐ろしいです。


今期は黒字化できそうですが、ジャフコグループに貢ぐだけのような気がするので投資は控えるかもしれません。


業績予想を確認してみてしっかりとした利益を計上できるように成長していたら投資を考えます!


kimukimu

先程も書きましたが、VC売出株に資金を投じたくないので基本的にパス予定です。



新しいクラファン事業者で投活(トウカツ)について調べてみました。想定利回りが上振れすることもある企業なので人気があります。


首都圏の中古マンションに特化し、短期運用が得意なので面白そうです。ちなみに記事を書いたら公式サイトに取上げられました!




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アイフル100%子会社でファンド償還率も100%の企業です。1円から投資できる企業なので分配金の再投資もできます。キャンペーン申込期限が撤廃され利用しやすくなりました。




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
グリムス(3150)PER13.72倍PBR4.09倍
リミックスポイント(3825)PER54.60倍PBR1.79倍
アースインフィニティ(7692)PER40.00倍PBR11.41倍
※2024年11月21日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2023年12月01日~2031年11月30日60,300株2,640円
2023年12月01日~2031年11月30日8,000株2,640円
2025年7月26日~2033年7月25日85,900株1,180円
2027年6月20日~2034年6月19日115,100株1,550円


ストックオプション(新株予約権)は68,300株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数4,263,357株に対する新株予約権の割合は6.32%に相当します。新株予約権による潜在株式数は269,300株です。


インフォメティスIPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

インフォメティスのIPOはあまり気が進みません。


再承認なので安心できる部分もあるため業績予想を確認して判断したいと思います。


インフォメティスIPOのまとめ
※インフォメティス公式サイト引用


ストック型売上が伸びているため多少は気になります。でもジャフコが売り逃げすると考えたらなんかですね。


12月はIPOが多くなるためリスクの高い銘柄はパスしたほうが得策かもしれません。業績の他に日程もチェックしておいたほうがよさそうです。


電力データの分析を行う競合企業は海外を中心に複数存在し国内にはまだ少ないようです。ただ新奇性はなさそうです。そもそも業績不安が大きいんですよね。


黒字になっても累積赤字額が大きいため見た目の利益は大きそうですけどね!


kimukimu

脱炭素や再エネの投資テーマはあります。あと、カーボンニュートラルとか温室効果ガス排出削減などもあります。



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