ネクストシフトファンド(Nextshift Fund)は社会貢献活動ができるソーシャルレンディングとして知名度があります。しかし投資初心者にはややハードルが高いと個人的に考えています。社会貢献の前にリスクがあることをわかったうえで投資をすることをお勧めします。


特に貸し倒れなどが発生した事実がある訳ではないためリスクが高いとは言えませんが、投資先が独特なため元本が返済されるのか少し不安なところがあります。


ネクストシフトファンド評判とデメリットについて記事を作成



マイクロファイナンス機関に投資する貧困削減、再生可能エネルギー事業に投資する環境改善、地方企業に投資をする地方創生の3つが「社会的インパクト投資」の柱になります。


同社の説明的には、独自のネットワークで発掘した国内外の社会課題解決につながる事業と投資家からの投資資金をつなぐ架け橋となるプラットフォームを提供しているとあります。


どのソーシャルレンディング企業も似たような投資先が多い中、同社の場合は新興国などへ投資を行うことで「貧困削減」を狙う試みがあると全面的に伝わってきます。


資金獲得に結び付いた個人や企業の審査を行う機関があり、どれだけ厳格なのか少し気になります。既にサービス開始から数年たっており実績も積み上げていますが募集ファンドをみると満額成立とならないファンドも見受けられます。


ネクストシフトファンドの仕組みとリスクについて

投資家は同社を介したスキームになり、マイクロファイナンス機関(MFI)を通じて中小企業又は個人などへ投資を行います。自社グループ企業が存在するわけではないあたりが他のソーシャルレンディング業者と違う仕組みになります。


低所得者や農家を中心として貸し出されるためリスクが高いと個人的に思っています。審査があるものの現地の状況が見えにくいため海外投資はリスクが引き上がると思います。


ネクストシフトファンドの仕組みを表した画像


【マイクロファイナンス機関(MFI)とは】

主に新興国で見られる小口金融の総称で、低所得者や農家を中心とした顧客向けの金融サービスです。世界の新興国には金融機関に口座を持てない人達が多くいます。このような人々に金融サービスへのアクセスを可能にし、経済的自立を支援するのがマイクロファイナンス機関(Microfinance Institutions, MFI)になります。



同社も事業収益を上げなければならないと思いますが取扱いファンドの規模もまだ小さいため利益というよりも、社会貢献の意味合いが大きそうです。


小口投資ファンドやベンチャーキャピタル事業、公民連携によるインキュベーションオフィス事業などを通じて、国内外の社会課題解決に貢献し投資家と投資先の幸せを両立することを目指としているそうです。

投資ファンドを選んだ後に入金するシステムを作用している

ソーシャルレンディング投資ではファンドを選ぶ前に入金する企業が殆どです。しかし同社は出資したいファンドを選んだ後に入金をする仕組みとなっています。


Nextshift Fundへ投資する際の流れを表した画像


ファンド一覧から出資したいファンドを選び、出資金額を決定し投資を予約します。その後、ネクストシフト指定の銀行口座へ出資金額を送金する流れになります。


確認が取れると投資金額を入力し最終確認画面で投資確定ボタンを押下しすべての作業が完了します。

投資ファンドの利回りやリスクを考えてみる

同社の投資ファンド募集金額を確認してみると数百万円単位の投資が殆どです。利回りはファンドで異なりますが、4%~7%程度が多いようです。運用期間は短いもので12ヶ月、長いもので13ヶ月と殆ど1年運用になっています。


ファンド募集は不定期になり数は少ない印象を受けます。数があまりにも多いと逆に心配になりますがしっかりと案件を精査しているから少ないと推測します。この辺りは投資家に見えない壁があります。


カンボジア×ジョージア農家さん応援ファンド


マイクロファイナンスで農家さんを応援するファンドへ利回りが高く設定されています。募集金額500万円で運用期間13ヶ月、目標利回りは7.2%になっています。


社会貢献を行うのであればお勧めできますが、自己利益を考えるのであればやはり事業規模が大きい企業での運用が良い気がします。同社に問題がある訳ではなく企業のスタンスが見えにくいためです。


償還実績や分配金実績など数が増えてくればあまり心配することはありませんが、投資案件の取扱いが少ないため事業が継続されるのか個人的にやや不安なだけです。

Nextshift Fund運営会社とビジネスモデル

同社の事業内容を確認してみると小口投資ファンド事業のネクストシフトファンド(Nextshift Fund)の他に、ベンチャーキャピタル事業やインキュベーションオフィス事業を行っていみました。


ベンチャーキャピタル事業では介護サービス大手のツクイ・グループと共同で、介護・福祉・医療に特化したベンチャーキャピタルファンド「ツクイ・ケアテック投資事業有限責任組合」を設立しています。


ツクイと言えば東証1部上場のツクイ(2398)を思い出しますが、子会社のツクイスタッフ(7045)も上場し規模も大きい企業です。


隼Labの画像


インキュベーションオフィス事業では公民連携による廃校を利用した起業家育成拠点の運営に参画し、地方起業家の拠点となる「隼Lab.」を鳥取にオープンしています。公式サイトを確認してみるとかなり綺麗な施設で人気があれば収益面でプラス効果が出そうです。


最近は廃校などを利用したインキュベーションオフィスが流行りとなり家賃が割安なため利用者も多いようです。立地条件さえよければ人気になるようです。


シェアオフィスやコワーキングスペースなどは都心で増えているため地方でもその傾向はあると思います。


項 目その内容
会社名ネクストシフト株式会社
設立年月日2016年10月7日
資本金3億7830万円(資本準備金を含む)
株主経営陣、株式会社鳥取銀行、株式会社山陰放送、とっとり地方創生ファンド投資事業有限責任組合、谷家衛、他
事業内容社会的インパクト投資
代表取締役社長CEO伊藤慎佐仁
貸金業鳥取県知事(1) 第00317号
第二種金融商品取引業中国財務局長(金商) 第48号
加入協会日本貸金業協会
第二種金融商品取引業協会


会社概要は上記のように記事作成段階で掲載されています。取締役に永野雄太氏、森一正の名前があります。


株主や事業パートナーで同社全面的に前に出している企業は鳥取銀行になります。鳥取銀行(8383)は東証1部に上場し地方銀行の中では下位に位置します。とは言え東証1部の冠があるため安心できる要因の一つです。


株主にはソフトバンク系列のSBヒューマンキャピタルも見受けられます!


ネクストシフトファンドの特徴的なことをまとめてみた

同社に口座を開設するには20歳~75歳以下という条件があります。また国内移住者であることが条件となり、日本国籍を有することが必須となっています。よって海外移住者は同社で投資を行うことが出来ません。


ネクストシフトファンドで利益が出せる仕組みの画像



    【ネクストシフトファンドの特徴】

  • 投資をしながら社会貢献ができる
  • 目標利回りが4.5%~7.2%と高めの設定である
  • 投資額は2万円からの投資になる
  • 融資先マイクロファイナンス機関の貸し倒れはなし(2019年8月14日現在)
  • 口座開設費用や口座維持管理手数料はすべて無料
  • 鳥取銀行が株主なので比較的安全な企業である
  • 国内ソーシャルレンディング事業者初のPRI(責任投資原則)へ署名

  • ※PRI(責任投資原則)とは2006年当時の国際連合事務総長であるコフィー・アナンが機関投資家のESG(環境・社会・ガバナンス)投資行動を推進するために金融業界に対して提唱した6つの投資原則。国内においても、大手金融機関や年金運用機関などが署名をしています。



他社では1万円からの投資が多くなっていますが、同社では2万円からに設定されています。一度ファンドへ申し込みを行い投資確定となった場合はキャンセルが出来ません。


入金時の振込手数料は投資家持ちになり、出金手数料は無料となります。入金に際しては入金当日の9時から15時30分までに着金を確認できたものについては確認から3時間以内にマイページ上に反映されます。


入金企業はジャパンネット銀行指定になっています。担保や保証に関しては、融資先MFIが現地の金融免許を取得している金融機関のためファンドの方針として担保・保証の設定がありません。


海外投資になると担保設定がない場合が多くなりますが、不動産関係だと現地担保になることが多いと思います。同社で設定されるのかわかりませんが、設定されれば申し込み画面に書かれていると思います。
※海外ファンドの担保設定はありません


ネクストシフトファンドの口コミと投資家の評判

同社の口コミや評判を調べて回ったけどあまり良い内容はありませんでした。募集に全然お金が集まらなかったとか、分配金振り込みはいつなのか?など問題点が多い気がします。


このままでは投資をする投資家は少ないと記事を書いていて実感します。やはり企業規模によるものなのか?


投資家が集まらない原因にはリスクが高く担保設定や保証がないと公式サイトにも書かれているため投資しづらいと思います。前向きに投資を行っている方の中には利回りが8%超えになった方もいるようですが、大きな資金を投資するには少し心配です。


【公式サイト抜粋】

当社は社会的インパクト投資を通じて世界の社会課題を解決し、投資家と投資先を幸せにすることをミッションとして掲げております。これまでカンボジアとジョージアを中心として、健全な財務基盤と強い社会的ミッションを持つ複数のマイクロファイナンス機関への融資を実施して参りました。

昨年の3月より第1号のファンド募集を開始し、7月11日時点で融資総額5,126万円、ネクストシフトファンド本登録数525名となっております。また4月以降に募集を開始したファンドにおいては全て満額で成立をしております。これもひとえに投資家の皆様、並びにお取引先様、ご協力企業様のおかげと深く感謝申し上げます。

一歩一歩ではございますが、今後も社会的インパクト投資を通じて、社会問題解決への貢献と投資家様への経済的リターンの実現を目指し、社員一同、着実に誠心誠意、業務に取組んで参ります。



記事作成段階で上記のようなお知らせが書かれています。会社設立は2016年10月なので上記ニュース発表まで2年10ヶ月を要したことになります。企業規模が大きい場合は1回の募集で終わる金額です。


判断するには難しいですが一定の方には人気があるようです。また、類似企業的にはクラウドクレジットが一番近いと思います。


クラウドクレジットには30万円以上を投資しています。現在のところ利回り9%~10%以上の実績が出ておりデフォルト経験もありません。伊藤忠商事が株主としていることで人気があります。


企業規模は大きく証券会社やベンチャーキャピタル資本も入っています。ちなみに想定利回りはリスクに応じてかなり高く12%~13%になることもあります。


過去には利回りが低いものの、債務保証100%のといったファンドもありました。伊藤忠商事はグローバル商社になるため「海外事業者」に特化していても不思議ではありません。


クラウドクレジット投資ファンドと利回りの画像


久しぶりに管理画面にログインしてみると現在は31万円の運用で平均利回り9.33%でした。償還されたら再投資に回しますが、実績あるファンドの利回りが徐々に低下しているようです。信用により利回りが低下するようですね!


ユーラシア金融事業者ファンドや東アフリカ金融事業者支援ファンドなどは利回り12%超えなので利回りが高く設定されています。その分リスクがあると考えてよいでしょう。


また円建てと現地通貨建てに分かれていたりするため通貨でも利回りが少し異なります。


ネクストシフトファンドとどちらが良いのかわかりませんが、企業規模や実績的にはクラウドクレジットへの投資が無難かもしれません。詳細は下記記事にまとめているのでよかったら参考にしてください。





ネクストシフトファンドは投資初心者にお勧めできない理由まとめ

同社への投資はカントリーリスクの面でお勧めできないと思います。投資対象地域がカンボジアなどの発展途上国・新興国になっているため社会的な経済環境変化、金融規制の急激な変化、政治リスクなどが大きくなります。


融資基準には現地の金融ライセンスを取得しているマイクロファイナンス機関であることが条件となっており、政府の監督下で情報開示となっているものが融資対象となっています。


カントリーリスクをイメージした画像


同社は融資先へヒアリングしているそうですが、マイクロファイナンス機関自体の裁量に任されていることになるようです。


投資家のスタンス次第ですが、本当に必要としている方へお金を回せる環境にいる方はネクストシフトファンドへの投資をお勧めします。少しでも利益を出すためにソーシャルレンディング投資をされている方は同社への投資はリスク面で少し高くなると思います。


同社代表の伊藤慎佐仁氏は三菱UFJ銀行やソフトバンク、SBIホールディングス取締役常務執行役員などを経て、ワイジェイFXの代表取締役社長CEOといった経歴の持ち主です。VCから資金を集め本格的に社会的インパクト投資へ進出してきた場合は業界でも注目されると思います。


現在のところメディア露出も少ないようです。PR TIMESやZUUなどには取り上げられています。


⇒ Nextshift Fund(ネクストシフトファンド)

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