Link-U(リンクユー)IPOがマザーズに新規上場承認されました。SMBC日興証券が主幹事を務め公開株式数513,000株、オーバーアロットメント76,900株、想定発行価格2,580円を基に市場から吸収される金額は約15.2億円となっています。
事業は自社で設計したサーバーを用いたデータ配信や分析・処理を行っています。自社サーバープラットフォームの技術が優れているためエンターテイメント領域に利用されているそうです。
提携先を確認してみると小学館への売上が多く、前期では売上の81.8%とかなりの割合を占めています。沿革では会社設立から1年4ヶ月で小学館と協議しスマートフォンアプリをリリースしたとあります。
スクウェア・エニックスや白泉社ともスマートフォンアプリを通して関係があるようです。IT系の銘柄になり業績も良いことから大きな利益が見込めそうです。AIソリューションも行っていることから初値2倍以上は確実かもしれません。
Link-U(4446)IPOの詳細データ
項目 | 上場基本データ |
市場 | マザーズ |
業種 | 情報・通信業 |
事業内容 | サーバー技術を用いたデータ配信、分析・処理を主としたインターネット事業 |
公開予定 | 7月18日 |
ブックビルディング期間 | 7月02日~7月08日 |
想定価格 | 2,580円 |
仮条件 | 2,580円~2,820円 |
公開価格 | 7月09日 |
企業情報 | https://www.link-u.co.jp/ |
【手取金の使途】
差引手取概算額586,773千円に本第三者割当増資の手取概算額上限181,890千円を合わせた手取概算額合計上限768,663千円については、以下のとおり充当する予定であります。
① 顧客企業数等の増加に伴う通信トラヒック増加や、機能拡充に対応するため、内部サーバ費用等として280,000千円(2020年7月期:80,000千円、2021年7月期:100,000千円、2022年7月期:100,000千円)
② 今後の会社規模の拡大及び事業ポートフォリオの多様化のため優秀な新規エンジニア等の確保を目的とした人件費及び人材採用教育費として378,000千円(2020年7月期:105,000千円、2021年7月期:182,000千円、2022年7月期:91,000千円)
③ 人員の増加に伴い必要となるオフィス増床のための追加敷金及び費用等として96,000千円(2020年7月期:42,000千円、2021年7月期:27,000千円、2022年7月期:27,000千円)
④ 金融機関からの借入金の返済として9,000千円(2020年7月期:9,000千円)
※なお、残額は人件費として2023年7月期までに充当する予定です。また、上記調達資金は、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
項目 | 株数データ |
公募株数 | 251,000株 |
売出株数 | 262,000株 |
公開株数(合計) | 513,000株 |
オーバーアロットメント | 76,900株 |
上場時発行済み株数 | 4,455,000株(公募分を含む) |
想定ベースの時価総額 | 約114.9億円 |
幹事団 | SMBC日興証券 ←当選期待 SBI証券 野村證券 極東証券 いちよし証券 エース証券 岡三証券 岡三オンライン証券 ←前受け金不要 |
Link-U(4446)上場評判とIPO分析
想定発行価格2,580円を基に吸収金額を算出すると約13.2億円となり、オーバーアロットメントを含めると約15.2億円規模の上場となります。やや荷もたれ感がありますが問題ないでしょう。同社は自社設計のオリジナルサーバーを基軸としたデータ配信と、そのデータを適切に蓄積・分析・処理するAIソリューションを併せてワンストップで提供するサーバープラットフォームビジネスを展開しています。その中で培ったサーバーインフラ技術、データ処理技術及びコンテンツ処理技術等を強みとして、事業規模を拡大してきました。
サーバープラットフォーム技術には、自社のみで使用できる環境にある高速なインターネット回線を通じて配信しているため、他社の利用状況の影響を受けず安定した高速配信により快適なユーザー体験を提供できる能力を有しているため「高速配信が可能」であること。
マンガに適した画像とするためのトーンをグラデーションにする処理技術、画像圧縮技術、ノイズリダクション技術及びアップコンバート技術の「コンテンツ処理」を行えること。
ユーザーの読書履歴及びお気に入り登録などから、大量のデータにより学習した情報を基にユーザーが読むであろうコンテンツを予測し、充電中かつWi-Fiに接続しているユーザーの端末への事前の配信を可能にしている「通信量削減」などの特徴があります。
この他にも、サーバーを3重化、ネットワークを2重化した単一障害点のない冗長化構成を基本とした安定した運用、データベースサーバーにおいてマルチマスタ方式を採用した耐障害性の高さなども特徴です。
さらに、高コストパフォーマンスやマーケティング、セキュリティなど独自性のある技術を有しています。
同社の事業は「インターネットサービス事業」の単一セグメントであり、当該事業セグメントは、上記の技術を基盤とした3つのサービスから構成されています。3つのサービスとは「リカーリングサービス」、「初期開発・保守開発サービス」、その他にスポットで発生する「その他サービス」です。
「リカーリングサービス」は、持続的な収益基盤となるレベニューシェア収益及び月額固定収益で構成されています。サーバーの調達、システムの構築及びデータセンター設置のサーバー保守運用、継続するスマートフォンアプリケーションの開発・アップデート並びにサービス運用及び広告運用の組み合わせ、もしくは単体でこれらのサービスを提供しています。
事業領域としては、電子書籍配信サービスに注力しています。電子書籍配信サービスでメインのサービスは、その配信者または配信者からサービス運営を受託した企業とのレベニューシェア契約を締結しているサービスです。
株式会社小学館が提供するマンガアプリである「マンガワン」においては、アプリ開発及びサービス運用の3サービスをまとめて提供しており、株式会社スクウェア・エニックスが提供する「マンガUP!」及び株式会社白泉社が提供する「マンガPark」では、サーバーサービスを提供しています。
マンガアプリの主な収益構造は、ユーザーからの課金及び広告収入となっているそうです。同社はもともとクラウドサーバーを独自の技術で効率的に運用する技術を持っているため現在のビジネス拡大が行えたそうです。
「初期開発・保守開発サービス」は、リカーリングサービス案件獲得のための受託開発を提供するサービスです。取引先の新規サービス立ち上げ時、既存サーバーからの乗り換え時に、当社がその後のサービス保守運用も見据えたサーバープラットフォームやアプリケーション等をワンストップで提供しています。またサービスのアップデートのための開発も請け負っております。
「その他サービス」は、上記の2サービスには分類されないWebサイト開発などスポットの開発案件を主として構成されています。サービスの収益構造としては初期開発売上及び保守開発売上と、レベニューシェア収益及び月額固定収益から構成されるサーバープラットフォームの継続利用料になります。
Link-U(4446)の企業財務情報と配当性向
回次 | 第4期 | 第5期 |
決算年月 | 2017年7月 | 2018年7月 |
売上高 | 628,803 | 610,247 |
経常利益 | 279,424 | 211,082 |
当期純利益 | 166,267 | 149,168 |
資本金 | 13,000 | 43,450 |
純資産額 | 341,647 | 551,715 |
総資産額 | 577,399 | 729,002 |
1株当たり純資産額 | 82.92 | 131.24 |
1株当たり当期純利益金額 | 40.36 | 36.00 |
自己資本比率(%) | 59.17 | 75.68 |
自己資本利益率(%) | 64.32 | 33.39 |
株価収益率(倍) | – | – |
配当性向(%) | – | – |
営業活動によるキャッシュ・フロー | 151,512 | 74,143 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | △21,476 | △42,734 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | 58,434 | 24,536 |
現金及び現金同等物の期末残高 | 397,182 | 453,127 |
第6期第3四半期累計期間(2018年8月01日~2019年4月30日)
売上高818,156千円
営業利益374,452千円
経常利益374,509千円
四半期純利益261,883千円
リカーリングサービスにおきましては、「マンガワン」等のレベニューシェア案件及び初期開発・保守開発サービスからのストック型保守運用業務の積み上げに注力いたしました。
初期開発・保守開発サービスにおきましては、ストック型ビジネスであるサーバー保守運用業務を積み重ねるため、新規案件の獲得に努めており、大型案件を複数リリースいたしました。
Link-U(4446)従業員と株主の状況
会社設立は2013年8月20日、東京都千代田区神田駿河台四丁目4番1号に本社を構えます。社長は松原裕樹氏(1989年3月11日生まれ)、株式保有率は40.72%です。従業員数は41人で臨時雇用者5人、平均年齢29.1人、平均勤続年数1.8年、平均年間給与6,232,000円となっています。
氏名又は名称 | 所有株式数(株) | 所有株式数割合(%) |
松原 裕樹 | 1,800,000 | 40.72 |
山田 剛史 | 1,800,000 | 40.72 |
株式会社メディアシーク | 400,000 | 9.05 |
前田 有幾 | 120,000 | 2.71 |
株式会社セレス | 42,000 | 0.95 |
株式会社ACCESS | 42,000 | 0.95 |
井上 裕貴 | 26,000 | 0.59 |
【目論見抜粋】
本募集及び引受人の買取引受による売出しに関し、貸株人かつ売出人である松原裕樹、売出人である山田剛史、当社株主である前田有幾、当社役員かつ当社新株予約権者である志村優太、池田裕、塚田英樹及び髙木伸學は、SMBC日興証券株式会社(以下「主幹事会社」という。)に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しに係る元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して180日目の2020年1月13日までの期間中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)の売却等を行わない旨を約束しております。
当社新株予約権者である井上裕貴、広畑壮一郎、村上航規、友野拓也、松田暁、光益義幸、土屋達示、矢ノ目亮、平藤燎、岡田卓也、中田雄太、山田彩実、加藤瞳、平文英徳、小林尚貴、星子恭平、南保大地、藁谷富次郎及び豊田智香は、主幹事会社に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しに係る元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して90日目の2019年10月15日までの期間中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)の売却等を行わない旨を約束しております。
当社株主である株式会社メディアシークは、主幹事会社に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しに係る元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して90日目の2019年10月15日までの期間中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式の売却等(ただし、その売却価格が募集における発行価格又は売出しにおける売出価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通して行う東京証券取引所での売却等は除く。)を行わない旨を約束しております。
上位株主には180日間(2020年1月13日まで)のロックアップが付与されています。また、新株予約権者には90日間(2019年10月15日まで)のロックアップが付与され、株式会社メディアシークの40万株に対して90日間のロックアップとロックアップ解除倍率1.5倍が適用されます。
公開株式数が51.3万株になるため40万株は大きいです(OAを含まず)
Link-U(4446)IPO大手初値予想と各社配分
仮条件範囲は想定発行価格を下限として上限方向に広げられ2,580円~2,820円に決定しました。上限2,820円による吸収額は約14.5億円、OAを含めた吸収額は約16.6億円になります。引き上げにより1.4億円程手取金が増えることになります。2019年7月の単独業績実績は売上10.7億円見込みとなり前期比較で75.1%増加するようです。経常利益は3.8億円を見込み前期比79.1%増となります。利益率も高く増収増益であることで初値需要も多そうです。
また、EPS63.97からPERを算出すると約44.08倍、BPS315.93からPBRを算出すると約8.93倍になります。配当や株主優待の設定はありません。
リンクユーはマンガアプリ開発を行っている企業なのでIPOでは人気が高い事業です。さらに自社設計のオリジナルサーバーがあり、高速インターネット回線を利用して安定したサービス提供ができるそうです。画像処理技術やセキュリティなどの技術を持ち合わせているようです。
ロックアップは既存株主の殆どに掛かっているよ!ベンチャーキャピタル出資もなくセカンダリー期待もできます。
ただし、メディアシーク保有の400,000株が公開価格1.5倍(4,230円)で市場に開放されることは覚えておきたいですね。
初値予想6,000円~8,000円
幹事名 | 配分単位(株) | 引受割合(%) |
SMBC日興証券(主幹事) | 456,900 | 89.06 |
SBI証券 | 25,600 | 4.99 |
野村證券 | 20,500 | 4.00 |
極東証券 | 2,500 | 0.49 |
いちよし証券 | 2,500 | 0.49 |
エース証券 | 2,500 | 0.49 |
岡三証券 | 2,500 | 0.49 |
類似企業 | PER | PBR |
メディアドゥホールディングス(3678) | PER51.56倍 | PBR8.86倍 |
ビーグリー(3981) | PER10.71倍 | PBR1.03倍 |
Amazia(4424) | PER51.57倍 | PBR13.89倍 |
主幹事のSMBC日興証券からの当選期待は大きそうです。申込者も増えていますが、主幹事になることが多いため口座を開設していない方は早めに持っていたほうが良いでしょう。
また先日、IPOステージ制についても詳しく調べているのでよかったら下記記事も参考にしてください。資金的余裕がある方は当選が近づく可能性があります。
想定発行価格が2,580円となっていることからSBI証券のIPOチャレンジポイントを使ってみるのもありでしょう。私は一撃50万円以上の銘柄を待つために貯めています。
ポイントにつても下記記事でまとめているのでよかったら参考にしてください。最低でも2年間くらい落選し続けてやっと数十万円の利益が見込めます。参加者も増えているので早めに参加していると見返りがありそうです。
Link-Uのストックオプション詳細を調べました
ストックオプション行使期間 | 株式の数(株) | 発行価格(円) |
2018年7月31日~2026年7月29日 | 186,800 | 75 |
2019年7月29日~2027年7月28日 | 29,300 | 424 |
186,800株が上場時点で行使期限に入り、残る29,300株も2019年7月29日に行使期限に入ります。上場日は2019年7月18日になるため意識しておいたほうが良いでしょう。
Link-U(4446)IPO私見と申し込みスタンス
業績と利益の伸び率が良く、小学館のマンガワンによる収益が大きいようです。マンガワンとは小学館が2014年12月からリリースしているiPhoneやAndroid用のマンガ雑誌アプリです。少し調べてみましたが、無料で読む方法もあり評判も良いようです。多少疑問に思うのは同社のサーバーの上限などはないのかな?と感じることです。費用と収益のバランスはとれているようですが少し気になりました。
自社サーバーを使用することはもちろんですが、システム構築やサーバー保守運用、さらにアプリ開発など行える強みがあります。また、上記でもふれましたが小学館のマンガアプリへの依存度が高い辺りは少し怖い気がします。
スマートフォンデバイスに依存していることになり将来的には新しいデバイスの登場で変革を迎えることがあるかもしれません。同社によればコンテンツ配信市場は参入壁が低いため、競合他社との差別化を図っていくそうです。
電子書籍や漫画、さらにはAIソリューションなど個人投資家に人気の高いキーワードが入っているため初値は高くなる傾向がありIPO参加スタンスは全力申し込みでしょう!当選で30万円利益も夢ではないでしょう。
ピアズ(7066)IPO主幹事です! 【私はネット口座だけで当選しています】
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