キオクシアホールディングス(285A)が東証プライム市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。人気なのか不人気なのか微妙なIPOです。
主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券など7社体制となっています。かなり凄いです!
公開株数71,942,600株、オーバーアロットメント10,791,300株です。上場規模は想定発行価格1,390円から計算すると約1,150億円になります。
※キオクシアホールディングス公式サイト引用
承認前に機関投資家と対話をし想定発行価格を決定しています。機関投資家評価はあまり高くなさそうです。
この前まで赤字でしたが、AIの発展やクラウド、5G、IoT等の普及により同社への需要が増えているようです。赤字解消が厳しいと言われていましたが現在は黒字です。
この機を逃すとまた上場できない可能性があるためキオクシアホールディングス側も必至なのかもしれません。
半導体需要もいつまであるのか不透明なところがありますからね。
デジタルデータの処理は世界で需要があるとしても同社が選ばれるとは限りません。競合は他にもいますからね。
キオクシアホールディングス(285A)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました
項目 | 上場基本データ |
上場日 | 12月18日 |
市場 | プライム市場 |
業種 | 電気機器 |
事業内容 | メモリ及びSSD等関連製品の開発・製造・販売事業等を営むグループ会社の経営戦略策定及び管理 |
ブックビルディング | 12月02日~12月06日 |
想定価格 | 1,390円 |
仮条件 | 1,390円~1,520円 |
公開価格 | 12月09日 |
初値結果 | 未 |
企業情報 | https://www.kioxia-holdings.com/ja-jp/top.html |
監査人 | PwC Japan有限責任監査法人 |
手取金の使途 | 全額を連結子会社キオクシア株式会社への投融資資金に充当する予定 |
項目 | 株数データ |
公募株数 | 21,562,500株 |
売出株数 | 50,380,100株 国内売出株式数17,286,500株 海外売出株式数33,093,600株 |
公開株数(合計) | 71,942,600株 |
オーバーアロットメント | 10,791,300株 |
上場時発行済み株数 | 539,062,500株 ※公募分を含む |
想定ベースの時価総額 | 約7,493.0億円 |
幹事団 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共同主幹事) モルガン・スタンレーMUFG証券(共同主幹事) 野村證券(共同主幹事) BofA証券(共同主幹事) SMBC日興証券(共同主幹事) みずほ証券(共同主幹事) 大和証券(共同主幹事) SBI証券 楽天証券 松井証券 マネックス証券 |
委託見込 | auカブコム証券 大和コネクト証券 SBIネオトレード証券 DMM.com証券 |
キオクシアホールディングス(285A)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました
想定発行価格1,390円を基に吸収金額を算出すると約1,000.0億円となり、オーバーアロットメントを含めると約1,150.0億円規模の上場となります。日本国内だけで考えるとOAを含め690億円規模になります。
同社グループは、キオクシアホールディングスと連結子会社22社(国内7社、海外15社)及び関連会社等6社(国内4社、海外2社)により構成されています。
同社グループは、メモリ及び関連製品の製造、販売、研究開発、その他サービスを行っています。世界最大のフラッシュメモリ専業プレイヤーだそうです!
※有価証券届出書引用
同社は「メモリ事業」単一になりますが、売上収益を製品の用途に応じたアプリケーション別に「SSD & ストレージ」「スマートデバイス」「その他」に区分しています。
「SSD & ストレージ」には主にPC、データセンター、エンタープライズ向けSSD製品及びメモリ製品が含まれています。
「スマートデバイス」にはスマートフォン、タブレット、テレビ等の民生機器、車載、産業機器等の用途で使用される制御機能付きの組み込み式メモリ製品が含まれています。
「その他」にはSDメモリカード、USBメモリ等のリテール向け製品及び製造合弁会社3社経由で計上されるWestern Digitalグループ向けの売上収益等が含まれています。
※有価証券届出書引用
同社製品のフラッシュメモリは、同社グループが1987年に世界で初めて開発し世界標準となった不揮発性半導体メモリです。
大容量のデータ保存を可能にする記憶用デバイスになります。
スマートフォンで写真・動画などを保存するために使われるほか、身近な電子機器やデータセンター等においても欠かすことのできないコアデバイスとなっています。
ラッシュメモリの微細化による大容量化、及びコスト低減を推進してきました。
※有価証券届出書引用
フラッシュメモリ市場においては、データセンター、エンタープライズ向けSSDの需要が拡大しており、これまで以上に大容量化、信頼性の向上、低消費電力化が求められています。
キオクシアホールディングス(285A)の株主状況とロックアップについて調べました
会社設立は2019年3月01日、東京都港区芝浦三丁目1番21号に本社を構えます。社長は早坂伸夫氏(1955年8月07日生まれ69歳)、株式保有率は0.07%(372,600株)です。※2024年11月22日調べ従業員数123人で臨時雇用者0人、平均年齢46.2歳、平均勤続年数14.1年、平均年間給与10,369,830円です。連結従業員数は15,161人です。
セグメントはメモリ事業になり、「SSD & ストレージ」「スマートデバイス」「その他」に区分されています。
氏名又は名称 | 所有株式数(株) | 所有株式数割合(%) | ロック |
㈱東芝 | 210,300,000株 | 39.68% | ○ |
BCPE Pangea Cayman, L.P. | 134,112,000株 | 25.31% | ○ |
BCPE Pangea Cayman2, Ltd. | 77,400,000株 | 14.60% | ○ |
BCPE Pangea Cayman 1A, L.P. | 48,489,780株 | 9.15% | ○ |
BCPE Pangea Cayman 1B, L.P. | 30,998,220株 | 5.85% | ○ |
HOYA㈱ | 16,200,000株 | 3.06% | ○ |
㈱日本政策投資銀行 |
| 0.00% | – |
上位株主には180日間(2025年6月15日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。
親引けはありません。
キオクシアホールディングス(285A)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました
大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。
- 第一弾1,350円~1,500円
- 第二弾1,500円~1,600円
仮条件が1,390円~1,520円に決定し上場による吸収金額は最大で約1,257.6億円、時価総額は約8,193.8億円になります。
気を付けておきたいのが仮条件の変更を行うことなく、1,112円~1,824円以下で公開価格を決定する可能性があることです。いわゆる20%上乗せ案件になります。
需給次第では公開価格が1,824円になることもあります。また、売出株数も増える可能性があります。ちょっと怖い案件になってしまいました。
また、前回承認時の想定発行価格が3,960円で時価総額は約2.135兆円。今回は仮条件上限で1,520円となり時価総額は約8,193.8億円と半額以下になります。
今回は初の「S-1方式」のため少し内容が異なりますが儲かるIPOなのかわかりません。割安だと観測されていますが4Qの業績予想も出ていないため個人投資家が判断するには材料が足らないと思います。
4Qも3Q同様にしっかりとした業績ならば割安になるようですが、発表がないため予想値で判断するしかありません。これは酷な話です。
ただ某社によれば初の「S-1方式」のため失敗は許されないようです。本当にそうなのか?次に「S-1方式」を取り入れる企業は現れるのか?とも感じます。
修正値1,520円~1,600円
※注目度S
業績を確認すると2025年3月期の3Q予想しか出ていません。そのため自己判断で確認をお願い致します。
流石に上場してくるタイミングで赤字転落はないと思います。もし赤字転落なら投資家への裏切りになりますよね。
公開価格が1,520円決定の場合の指標はEPS107.48からPER14.14倍、BPS1,304.00からPBR1.17倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。
某社算出では最大でPER3.54倍になると観測され割安だと判断されています。計算方法が異なるようです。
一応、某紙では初値小じっかり予想みたいです。
生成データ量の増加が世界的に見込まれています。キオクシアHDにしてみれば追い風が吹く状況です。ただ同社以外にも世界に競合がいるためシェアの奪い合いになります。
あとは商品の価格戦争ですよね。
また、今回の上場はファンドが痺れを切らしとりあえず上場させることを目標にしていると考えられています。東芝が最大の売主と言うことからも上場させたいと伝わります。
業績については素人が予想しても市場動向の変化でどうにでもなるため予想はしません。
個人的には初値よりも「セカンダリー期待の銘柄ではないか?」と考えています。なぜなら某紙の妥当株価が意外と高いため目指すなら2,000円~2,500円がターゲットになるのかも?と思ったからです。
大人の事情で色々頑張るみたいなので個人的には少ない株数を取得して「参加してみようかな?」と考えています。でも東京メトロの時みたいに過熱感もなさそうなんですよね。
営業の電話は投資家に入っているようです。非常に悩ましいIPOになりました!!
幹事名 | 割当株数 | 引受割合 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共同主幹事) | 4,385,600株 | 11.29% |
モルガン・スタンレーMUFG証券(共同主幹事) | 4,385,600株 | 11.29% |
野村證券(共同主幹事) | 8,769,700株 | 22.57% |
BofA証券(共同主幹事) | 648,700株 | 1.67% |
SMBC日興証券(共同主幹事) | 7,012,200株 | 18.05% |
みずほ証券(共同主幹事) | 6,643,100株 | 17.10% |
大和証券(共同主幹事) | 5,718,500株 | 14.72% |
SBI証券 | 738,100株 | 1.90% |
楽天証券 | 182,500株 | 0.47% |
松井証券 | 182,500株 | 0.47% |
マネックス証券 | 182,500株 | 0.47% |
ようやく上場できそうです。これまで色々あり上場できないのでは?とさえ噂されていました。
事前ニュースでは1兆5,000億円以上の目標と出ていましたが全く叶わないようです。時価総額は想定ベースで約7,500億円となっています。
今回上場できないと非常にまずいと思われるため主幹事の営業も凄そうです。店頭組の方は覚悟が必要かもしれません。
ただ直近で頭によぎるのは営業電話が酷かった?「リガク・ホールディングス」です。東京メトロのついでにかなり勧められた方も多いようです。今回はどうなるでしょうか?
半導体って色々あって難しいんですよね。半導体人気でも一部の銘柄しか買われない時もあります。タイミング的にはエヌビディアの決算が良かったので購入を考える方もいそうです!!
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類似企業のPERやPBRを調べました
類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。類似企業 | PER | PBR |
米マイクロン・テクノロジー | PER140.79倍 | PBR2.42倍 |
サムスン電子 | PER10.53倍 | PBR-倍 |
SKハイニクス | PER6.52倍 | PBR-倍 |
ストックオプションの株数や発行価格を調べました
ストックオプション行使期間 | 株式の数 | 発行価格 |
2021年3月31日~2029年3月11日 | 6,584,580株 | 1,667円 |
2020年3月31日~2029年3月11日 | 4,629,780株 | 1,667円 |
2020年3月31日~2029年3月11日 | 621,060株 | 1,738円 |
2021年3月31日~2029年3月11日 | 126,960株 | 1,667円 |
2020年3月31日~2029年3月11日 | 90,480株 | 1,667円 |
2020年3月31日~2029年3月11日 | 253,560株 | 1,667円 |
2021年1月28日~2030年1月21日 | 388,140株 | 1,667円 |
2022年2月22日~2029年3月11日 | 579,600株 | 2,600円 |
ストックオプション(新株予約権)は全株数が上場時に行使期限を迎えます。
発行済株式総数2,070,000,000株に対する新株予約権の割合は0.64%に相当します。新株予約権による潜在株式数は13,274,160株です。※参考値
キオクシアホールディングスIPOの評価と申し込みスタンス!まとめ
キオクシアホールディングスのIPOは「ついに来たか!」と思う反面「大丈夫か?」と皆さん思っているはずです。株価設定は機関投資家にリサーチしているため妥当なところなのかもしれません。個人的には某社レポートを確認して利益が見込めそうなら参加します。
※キオクシアホールディングス公式サイト引用
世界における生成データ量は2023年から2028年まで年平均成長率24.4%で成長すると見込まれています。
同社はオートモーティブ、エンターテインメント、ロボティクス、医療・ヘルスケア、インダストリーなど様々なシーンでメモリが果たす役割が重要になると考え、フラッシュメモリの利用も伸長すると見込んでいるそうです。
そうなれば良いですよね。その前に上場するために頑張らないといけません。応援したい投資家は公募株(売出株)を買ってみましょう。全ては自己責任です!
フラッシュメモリの技術革新も気になりますが、現状のまま需要が将来的に見込めるとは思っていません。またすぐに赤字転落も考えられます。設備投資も膨大な金額になるはずですからね。
上場承認時のIPO参加スタンスは中立です。今の投資家は話題性だけでは動きませんからね!
直近ではAIやクラウド、ビッグデータなどによる需要期待でしょう。マートフォンやPCの需要だけでは厳しそうです。
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