「IPO承認」GENDA(ジェンダ)の上場データと初値予想を考察！アミューズメント施設運営

GENDA(ジェンダ)[9166]のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。またVC売出し色が強い案件が登場しました。IPOには当選しやすそうです。


主幹事はSBI証券とSMBC日興証券が共同で務めます。


公開株数7,791,000株、オーバーアロットメント1,168,600株です。上場規模は想定発行価格1,740円から計算すると約155.9億円になります！



※GENDA公式サイト引用


アミューズメント施設を運営している企業になり、「都市型店舗」「ショッピングセンター型店舗」「ロードサイド型店舗」など店舗ごとに特徴があります。


一昔前であればゲームセンターと言っていましたよね。


同社はM&Aを繰り返し企業規模を拡大させ全国展開している企業になります。また海外でも事業を行います。


IPO的にはあまり人気が見込めないと思います。またVC保有株も多く上場後も売り圧力が強そうです。上場規模も大きくやや不安な銘柄だと考えています。

GENDA(ジェンダ)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目	上場基本データ
上場日	7月28日
市場	グロース市場
業種	サービス業
事業内容	グループ傘下の複数のエンターテイメント事業会社の経営支援に従事する純粋持株会社。主力事業は「GiGO」ブランドを主としたアミューズメント施設約250店舗の運営
ブックビルディング	7月11日～7月18日
想定価格	1,740円
仮条件	1,740円～1,770円
公開価格	1,770円
初値結果	1,637円(騰落率-7.51％)
企業情報	https://genda.jp/
監査人	三優監査法人
手取金の使途	アミューズメント施設の新設 既存アミューズメント施設の改装 アミューズメントマシンの購入

項目	株数データ
公募株数	2,200,000株
売出株数	5,591,000株
公開株数(合計)	7,791,000株
オーバーアロットメント	1,168,600株
上場時発行済み株数	33,973,600株 ※公募分を含む
想定ベースの時価総額	約591.1億円
幹事団	SBI証券(共同主幹事) SMBC日興証券(共同主幹事) みずほ証券 東海東京証券 岡三証券 丸三証券 岩井コスモ証券 水戸証券 極東証券 楽天証券 マネックス証券 松井証券
委託見込	SBIネオトレード証券 岡三オンライン DMM.com証券

GENDA(ジェンダ)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,740円を基に吸収金額を算出すると約135.6億円となり、オーバーアロットメントを含めると約155.9億円規模の上場となります。


同社グループは純粋持株会社として経営指導等の経営管理を行うGENDA(ジェンダ)、及び株式会社GENDA GiGO Entertainmentを中心とした連結子会社6社、及び持分法適用関連会社2社で構成されています。


事業領域の主力は国内のアミューズメント施設になります。業界では全国展開する大手プレーヤーの他、特定の地域に根差した中小規模のアミューズメント施設運営企業が数多く存在します。


そのような企業の中には初期投資がかさむため魅力的なアミューズメントマシンや景品の導入ができない、といった経営課題を抱えている場合があります。


このような課題を抱えた企業に対して同社は、M&Aや資本業務提携等を用いることで経営効率改善等の支援を行っているそうです。



※有価証券届出書引用


同社はアミューズメント施設運営事業の業界大手に精通した経営陣を擁し、業界特有の企業経営ノウハウを豊富に有しています。


また、業界内部の人脈を活かしたM&Aのソーシングや、PMI(Post Merger Integration)に必要な経営人材の獲得も可能となっています。


M&A等の案件執行においては一連の手続きを主導できる経験豊富な役職員から構成されるチームを整備しています。


この他、アミューズメント施設のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進ているそうです！



※有価証券届出書引用


出店形態は駅前に立地する店舗、ショッピングセンター内に立地する店舗、郊外の幹線道路沿いに立地する店舗に分類される店舗モデルとなっています。


そのため様々な立地に出店することが可能であり日本全国で246店舗を運営しています。※2023年5月末時点


調べると私の住んでいる熊本県には2店舗しかなく駅前店舗と空港となっていました。立ち寄ったことはありません。



※有価証券届出書引用


中国や台湾、アメリカにも進出しているようです。


顧客向け会員アプリ「GiGOアプリ」は新規会員数が2023年1月末時点において約12万人となり、前年同月末時点の2.4倍となっているそうです。


こちらは経験豊富なIT人材がいるためDX化によるアピールになるようですね。


この他、スマートフォンやパソコンから遠隔でクレーンゲームを楽しめるオンラインクレーンゲームも行っています。

GENDA(ジェンダ)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2018年5月10日、東京都港区東新橋一丁目9番1号東京汐留ビルディング17階に本社を構えます。社長は申真衣氏(1984年7月28日まれ)、株式保有率は5.66％(1,979,200株)です。※資産管理会社保有分を除く


従業員数36人で臨時雇用者6人、平均年齢35.1歳、平均勤続年数1.4年、平均年間給与8,936,639円です。連結従業員数は387人で臨時雇用者は3,889人です。


連結のセグメント別従業員数はアミューズメント事業351人(臨時3,883)、全社共通36人(臨時6人)となります。

氏名又は名称	所有株式数(株)	所有株式数割合(％)	ロック
吉村英毅・ミダスB投資事業有限責任組合	15,000,000株	42.92％	○
片岡 尚	5,890,000株	16.85％	○
ミダスキャピタルGファンド有限責任事業組合	4,800,000株	13.73％	○
申 真衣	1,979,200株	5.66％	○
合同会社シンマイ	1,033,600株	2.96％	○
マリンフード株式会社	800,000株	2.29％	○
株式会社グローウィング	800,000株	2.29％	○

※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2024年1月23日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


親引けは「アセットマネジメントOne株式会社が運用を行うファンド」が取得金額10億円に相当する株式数を上限として実施予定。


また、GENDAグループ従業員持株会が取得金額2.5億円に相当する株式数を上限として実施予定となっています。合計で12.5億円の予定になります。

GENDA(ジェンダ)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件が1,740円～1,770円に決定しやや上振れとなりました。吸収金額は最大で約158.6億円、時価総額は約601.3億円です。


事前評価はかなり低かったように思いますが、仮条件発表時に「SMALLCAP World Fund, Inc」が約27.11億円に相当する株式を取得すると関心の表明が発表されました。


発行済株式比だと4.19％になります。※本募集及び引受人の買取引受による売出し後の発行済株式




また、親引けはアセットマネジメントOneが運用を行うファンドに上限574,700株、GENDAグループ従業員持株会に上限45,700株に決まりました。


某紙によれば国内外の機関投資家が同社株の取得に関心があると観測されています。この状況は初値で利益が見込めるのでは？と感じてしまいます。


消極的に参加するつもりでしたがある程度ブックビルディングに申し込むスタンスに変更したいと思います!!




業績を確認すると2024年1月期の連結予想を確認できました。売上475.00億円となり前期比3.06％増、経常利益42.50億円となり前期比5.96％増となります。


四半期利益は35.00億円となり前期比0.17％増を予想しています。


公開価格が1,770円決定の場合の指標はEPS106.34からPER16.64倍、BPS537.43からPBR3.29倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


競合に比べると株価設定が高いと観測されています。


ただし、1Qの業績が好調であることや上場後に買収を再開させる準備があるため業績の上振れも考えられるそうです。流石やりて経営陣だと感じます。経営陣には金融系企業や法律事務所、監査法人を経験した人材が揃います。


女性社長というインパクト、さらに社長の誕生日と上場日が同じという面白い材料もあります。


基本的にファンド出口案件のため気を付けたほうが良いと考えています。ただ国内外の機関投資家が参加してくるのであれば公開価格超えは可能だと思います。


リスクある投資になると考えているため投資される方はしっかり考えてBBに参加しておきましょう!!

幹事名	割当株数	引受割合
SBI証券(共同)	3,974,200株	51.01％
SMBC日興証券(共同)	3,194,300株	41.00％
みずほ証券	272,600株	3.50％
東海東京証券	233,700株	3.00％
岡三証券	31,100株	0.40％
丸三証券	15,500株	0.20％
岩井コスモ証券	15,500株	0.20％
水戸証券	15,500株	0.20％
極東証券	15,500株	0.20％
楽天証券	7,700株	0.10％
マネックス証券	7,700株	0.10％
松井証券	7,700株	0.10％

アミューズメント施設の運営を行っている企業の上場例は過去にもあります。


同社の場合は第4期(2021年1月期)から連結になり業績面で注目できそうです。また、利益はしっかり出ていますがそもそも投資市場であまり需要が見込めないと思います。


SBI証券とSMBC日興証券主幹事なので公募組には面白そうなIPOでしょうか。類似企業比較で割安であればと言った感じでしょう。


微妙なIPOなのでSMBC日興証券からの当選を狙うほうが当選確率が高い可能性があります。資金拘束と当選後のキャンセルで「ペナルティー」などもありますからね。


SMBC日興証券主幹事だとペナルティー回避のため申込まない方も多そうです。当選を狙ってみたい方は証券口座を開設しておきましょう。


IPOルールは下記記事にまとめています。先日私はオービーシステム(5576)の当選をいただいています!!




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招待コードが必要になるため下記記事をご確認後にお申込みいただけたらと思います。私は初回キャンペーンで現金5千円をいただきました。初回キャンペーンは残念なことに内容が異なりました。

類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。

類似企業	PER	PBR
イオンファンタジー(4343)	PER103.78倍	PBR7.85倍
ラウンドワン(4680)	PER13.33倍	PBR2.67倍
共和コーポレーション(6570)	PER8.44倍	PBR1.09倍

※2023年7月11日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間	株式の数	発行価格
2018年10月05日～2038年10月04日	1,588,000株	500.25円
2019年7月31日～2029年7月30日	327,600株	20.4円
2021年4月01日～2031年3月31日	651,600株	254.5円
2022年1月24日～2032年1月23日	101,600株	381円
2022年1月24日～2032年1月23日	508,400株	378.75円

ストックオプション(新株予約権)は3,177,200株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数31,773,600株に対する新株予約権の割合は10.0％に相当します。新株予約権による潜在株式数は3,177,200株です。

GENDA(ジェンダ)IPOの評価と申し込みスタンス！まとめ

GENDA(ジェンダ)のIPOは承認データだけだと様子見案件だと思います。


上場日あたりの地合いが良ければ参加のスタンスです。SBI証券が主幹事なのでちょっと気にしておきたいと思います！



※GENDA公式サイト引用


アミューズメント施設運営市場は足元では業界全体として拡大しているそうです。


主力はプライズゲームになります。わかりやすいところでUFOキャッチャーと言われるようなクレーンゲームになります。


消費者もむきになり瞬く間にお金を投じるあのゲームです。要因としては日本アニメ消費の増加やインターネット動画配信サービスなどが関係しているそうです。


アニメIPを用いたフィギュアやぬいぐるみ等の商品、また限定品がリアルな場で多数取り揃えられていることで売上増が期待できるようです。獲得した景品の写真をSNSに掲載することも楽しみの1つみたいですね。


コロナウイルス感染症からのリオープンを意識した買いが期待できれば積極的にIPO抽選に参加したいと思います。現時点では微妙案件だと思います。


目論見の経営陣アピールが少しキモイですね。。


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