フラー(5583)のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。SBI証券主幹事で今回もIPOチャレンジポイント枠当選の争いとなりそうです。


公開株数295,200株、オーバーアロットメント44,200株です。上場規模は想定発行価格990円から計算すると約3.4億円になります。


上場規模が小さく投資妙味のある銘柄となっています!


フラー(5583)IPOが上場承認
※フラー公式サイト引用


スマートフォンアプリ開発やアプリ分析サービスを得意としている企業です。IPOとしては申し分ないでしょう!


業績水準が少し低いため心配する面もありますが強烈な需要が期待できます。


売上の約9割を業務受託が占めており、プロジェクト一つ一つの採算確保とその積み上げである毎期の利益水準の最大化を重視しているそうです。


赤字が長く続いていた企業のようですが現在は黒字化しています。今期第13期の四半期利益が前期越えとなればと期待しています。


第3四半期開示では四半期利益が1億円未満なんですよね。


フラー(5583)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日上場中止
市場グロース市場
業種情報・通信業
事業内容スマートフォンアプリを中心としたデジタル領域全般における事業開発コンサルティング・UI/UX デザイン・システム開発、アプリ利用データ分析等
ブックビルディング7月07日~7月13日
想定価格990円
仮条件1,100円~1,320円
公開価格1,320円
初値結果
企業情報https://www.fuller-inc.com/
監査人太陽有限責任監査法人
手取金の使途事業拡大のための人材確保に係る採用費に充当予定


項目株数データ
公募株数80,000株
売出株数215,200株
公開株数(合計)295,200株
オーバーアロットメント44,200株
上場時発行済み株数1,679,070株
※公募分を含む
想定ベースの時価総額約16.6億円
幹事団SBI証券(主幹事)
野村證券
岩井コスモ証券
SMBC日興証券
岡三にいがた証券
第四北越証券
松井証券
マネックス証券
楽天証券
委託見込SBIネオトレード証券
DMM.com証券


フラー(5583)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格990円を基に吸収金額を算出すると約2.9億円となり、オーバーアロットメントを含めると約3.4億円規模の上場となります。


同社パートナーは、安定した事業基盤や顧客基盤を有する大手企業が中心となっています。


国内大手企業は、昨今の事業環境の変化からビジネスのDXやMXを展望する一方で、IT特にモバイル分野に関する知見やクリエイティブ人材の確保に課題を持つ企業が多く存在します。


同社はこの課題をワンストップで解決する存在として、他のITベンダーやコンサルティング会社、デザイン会社と一線を画しており、「一社一社」パートナーとなる企業を増やしていくことで事業の拡大を目指しているそうです。


フラー(5583)の業績
※有価証券届出書引用


フラーは顧客に提供するソリューションを「クライアントワーク」と「アプリ分析サービス」に区分しています。


クライアントワークはスマートフォンアプリ開発等の業務を受託する事業であり、事業開発コンサルティング、システム開発、UI/UXデザインを主な提供品目としています。


アプリ分析サービスは、スマートフォンアプリ市場における最新の利用状況を集計・分析するサービスであり、「App Apeダッシュボード」「App Apeオーダーメイド分析」を主な提供品目としています。


フラー(5583)IPOのデジタルパートナー事業と従業員データ
※有価証券届出書引用


同社はエンジニアやデザイナー、データサイエンティスト、ディレクターからなるクリエイティブ人材を顧客ごとに適切に配置しワンチームでソリューション提供を行います。


また、顧客のニーズに応じて事業開発、サービス企画、UI/UXデザイン、スマートフォンアプリ、Webフロントエンド、サーバーサイドの各アプリケーション開発・保守を行います。


さらに、クラウドサーバーの運用・監視、事業グロースの支援に至るまで、同社の内部リソースを活用し一気通貫のソリューションを提供することを特徴としています。


フラー(5583)IPOの販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


同社の「App Ape」を軸とするアプリ分析サービスは、創業当初から企画していたサービスになります。


この「App Ape」を出発点として「アプリのフラー」のブランディングを行い、多くの顧客と向き合ってきた結果、現在の主力事業であるクライアントワークビジネスを立ち上げるに至ったそうです。


従業員数も多く前期業績はしっかりしたものとなっています。


フラー(5583)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2011年11月15日、千葉県柏市若柴178番地4柏の葉キャンパス148街区2に本社を構えます。社長は山﨑将司氏(1988年7月07日生まれ)、株式保有率は3.33%(58,000株)です。


従業員数148人で臨時雇用者13人、平均年齢31.6歳、平均勤続年数2.9年、平均年間給与5,546,000円です。


セグメントはデジタルパートナー事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
渋谷 修太280,000株16.08%
B Dash Fund4号投資事業有限責任組合146,630株8.42%
Global Catalyst Partners Japan投資事業有限責任組合138,750株7.97%
株式会社朝日ネット109,090株6.26%
いばらき新産業創出ファンド投資事業有限責任組合90,000株5.17%
山本 公哉73,640株4.23%
櫻井 裕基60,000株3.45%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2024年1月20日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


B Dash Fund4号投資事業有限責任組合は90日間(2023年10月22日まで)のロックアップ付与、ロックアップ解除倍率は発行価格の3倍以上となっています。


また、他のベンチャーキャピタルに対しては90日間のロックアップ付与、ロックアップ解除倍率は発行価格の1.5倍以上となっています。


上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。


親引けはありません。


フラー(5583)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件が上振れし1,100円~1,320円に決定しました。想定発行価格を最大で33%上回り、吸収金額は約4.5億円、時価総額は約22.2億円となります。


同社サービスであるスマートフォンアプリの受託開発は、iPhoneやAndroid等のアップデートが頻繁にあることで継続した取引が見込めるそうです。


また、粗利率が5割程度になると言われており上場後の成長が期待されています。


個人的には現在の業績水準が低すぎてそのような結果に結び付くのか不透明なところもあるように感じます。


ただ明確な競合が上場企業になく上場規模も小さいことから需給ひっ迫は間違いなさそうです。VC出資が多くなっていますが初値3倍が視野に入ると観測されています。


大手初値予想2,000円~2,500円
修正値3,500円~4,000円

※注目度B


業績を確認すると2023年6月期の単独予想を確認することができました。売上15.00億円となり前期比20.48%増、経常利益1.08億円となり前期比34.94%減となります。


四半期利益は0.88億円となり前期比60.89%減となる予想が出ています。


公開価格が1,320円決定の場合の指標はEPS55.03からPER23.99倍、BPS441.53からPBR2.99倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


減益予想でも初値3倍予想なのは意外でした。アプリ専業としては初物になるようですが参入障壁は低いはずです。


吸収金額が低いためマネーゲームになると思いますが、VC保有株がロックアップ解除後に降ってくると怖い気もします。初値3倍予想なのはVC1社が3倍解除となっているからかもしれません。


わかりやすい材料ではありますけどね。セカンダリーはリスクが高そうです!


幹事名割当株数引受割合
SBI証券(主幹事)257,200株87.13%
野村證券17,700株6.00%
岩井コスモ証券2,900株0.98%
SMBC日興証券2,900株0.98%
岡三にいがた証券2,900株0.98%
第四北越証券2,900株0.98%
松井証券2,900株0.98%
マネックス証券2,900株0.98%
楽天証券2,900株0.98%


初値高騰が見込める銘柄だと思います。公開株数が少ないためIPOチャレンジポイント利用で当選する方が多いはずです。


株単価が低いためポイントはそこまで必要ないかもしれません。売出株が多くVC保有割合もそこそこあります。


kimukimu

需給ひっ迫となることは容易に想像できるため申込んでおきましょう!



SBI証券から委託販売が行われるSBIネオトレード証券からもできれば参加しておきましょう。


一度も入金せずにIPO抽選に参加できます。誰かに毎回当選しているためチャンスを手にしたい方は申込んでおくべきです。


私は前回SBI証券主幹事だったブリッジコンサルティンググループ(9225)であり得ないようなところから当選できました。面倒でも申込めるところから参加しておいたほうがよさそうです。


SBIネオトレード証券のIPOルールは下記記事にまとめています。当選確率が低くても申込み続ける努力が必要です!




また、確実に利益を得たい方は面白いタイアップが始まったのでご紹介します。


TECROWD(テクラウド)の不動産投資型クラウドファンディングに「必ず投資」できるお取り組みになります。


好き嫌いがあると思いますがクラファンに投資できるチャンスです。しかも第1段は利回り10%案件になります。詳しい内容は下記記事にまとめています。




フラーのIPOチャレンジポイントのボーダーラインを予想してみました

フラーのIPOチャレンジポイントのボーダーラインを予想してみたいと思います。


これまでのSBI証券主幹事における初値利益や配分株数は下記のようになります!


SBI証券のIPOチャレンジポイントのボーダーライン調べ


ブリッジコンサルティンググループのIPOチャレンジポイントのボーダーが低いのはW TOKYO(9159)を狙った方が多かったからだと思います。


今回は初値3倍程度を目指す展開でしょうか。


IPO的には好まれる事業を行っていますが一癖ある銘柄のようです。とにかく全力で当選を目指しておきましょう。


kimukimu

IPOチャレンジポイントのボーダーラインは利益20万円狙いで600P以上になると思います!!



売出株が多くなっていますがVC売出株は少ない状況です。上場後に高い位置でVCが売却してくると考えられます。


ただ公開株数が少ないため初値後にストップ高という期待もできそうです。セカンダリーはリスクある投資なので参加される方は気を付けてください!


GMOクリック証券でもIPOの取扱いがたまにあります。証券口座の準備はできていますか?年に数回のチャンスだと思いますがIPO狙いの口座開設者は少ないです。


IPOルールをまとめてみたのでよかったら参考にしてください。後期型抽選なので取り組む人は少ないようです。




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
アジアクエスト(4261)PER13.25倍PBR3.11倍
エル・ティー・エス(6560)PER29.88倍PBR5.18倍
スマートバリュー(9417)PER81.88倍PBR2.07倍
※2023年7月06日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2017年5月22日~2025年3月31日11,050株734円
2017年8月20日~2025年3月31日3,400株734円
2017年12月17日~2025年3月31日22,000株734円
2018年4月22日~2026年3月31日42,620株734円
2018年5月28日~2025年5月31日9,020株3,325円
2018年12月20日~2026年3月31日12,300株2,529円
2019年6月28日~2027年3月31日3,640株2,529円
2019年12月21日~2027年3月31日500株2,529円
2020年2月16日~2027年3月31日12,000株2,529円
2020年6月27日~2028年3月31日2,400株3,325円
2020年12月13日~2028年3月31日300株3,325円
2021年2月22日~2028年3月31日800株3,325円
2021年12月20日~2029年3月31日1,500株3,325円
2020年5月21日~2029年3月31日1,000株3,325円
2024年8月02日~2031年6月30日20,000株3,325円


ストックオプション(新株予約権)は122,530株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数1,599,070株に対する新株予約権の割合は8.91%に相当します。新株予約権による潜在株式数は142,530株です。


フラー(5583)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

フラーのIPOは人気だと思います。7月上場になるため6月よりもIPO数が減る可能性があり初値高騰が見込めます。


VC保有株が多いのは残念ですが株数的にはそれほど多くありません。


フラー(5583)IPOのまとめ
※フラー公式サイト引用


同社の「App Ape」はSaaS型サービスになるそうです。IPO投資家は大好きなキーワードですよね。


大手取引先が多く継続した取引となっているため一定の安心感がありそうです。上場後は他社との連携による受注機会やソリューションメニューの拡充を進めるようです。


DX(デジタルトランスフォーメーション)人材の需要増加などの要因で人材確保も大変みたいですが、同社は人材確保が上手くいっているようです。


上場によって得られる資金も「事業拡大のための人材確保」に利用されます。上場タイミング的には前期が良かった気がしますが今期予想次第では初値3倍を軽く超える可能性もありそうです。


kimukimu

現段階で割安なのかわかりませんが仮条件は引き上げてきそうです。公開価格割れは考えられないため全力で当選を狙ってよい銘柄だと思います!



また、競合は複数社あるようですが現在の「高いレベルの優位性」を提供し続けることで差別化できると同社は考えているようです。


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