エクスモーション(4394)IPOが東証マザーズに新規上場承認されました。驚くことにまたSBI証券が主幹事をします!筆頭株主がソルクシーズ(4284)となっているためSBIホールディングスと関係が深い企業になると思われます。ソルクシーズとは親子関係になり、エクスモーションは子会社となります。公開株数は364,000株、オーバーアロットメント54,600株となり上場による市場から吸収金額は約13.4億円となります。


事業は「システムおよびソフトウェアに対するテクニカルコンサルティングおよびエデュケーションサービス」となり、取引先大手はSUBARU(7270)です。今期実績では売上の35.6%という割合が出ています。その他企業では本田技術研究所との関係も深く売上の19%を占めています。基本的に自動車関係の取引先による売上が多くなっているようです。


エクスモーション上場と初値予想

エクスモーション(4394)IPOの詳細データ

項目上場基本データ
市場マザーズ
業種情報・通信業
事業内容システムおよびソフトウェアに対するテクニカルコンサルティングおよびエデュケーションサービス
公開予定7月26日
ブックビルディング期間7月09日~7月13日
想定価格3,200円
仮条件3,140円~3,340円
公開価格7月17日
企業情報https://www.corporate.exmotion.co.jp/


【手取金の使途】

手取概算額582,800千円については、「1 新規発行株式」の(注)4.に記載の第三者割当増資の手取概算額上限160,742千円とあわせた、手取概算額合計上限743,542千円について、①人材採用費及び人件費451,133千円、②社内教育に係る研修費26,100千円、③ブランディングに係る広告宣伝費22,500千円、④セキュリティールーム等拠点に係る賃料17,604千円、⑤コンサルティングツールに係るソフトウェア開発費用93,230千円、⑥業務効率化のためのシステム導入費用42,400千円、⑦オフィス増床に係る建物等60,000千円に充当する予定であります。



項目株数データ
公募株数200,000株
売出株数164,000株
公開株数(合計)364,000株
オーバーアロットメント54,600株
上場時発行済み株数1,250,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約40億円
幹事団SBI証券(主幹事)
みずほ証券
SMBC日興証券
岡三証券 岡三オンライン証券
マネックス証券 ←完全抽選方式
藍澤證券
岩井コスモ証券 ←後期型抽選方式
東洋証券
極東証券
エイチ・エス証券
むさし証券


エクスモーション(4394)上場評判とIPO分析

想定発行価格3,200円を基に吸収金額を算出すると約11.6億円となり、オーバーアロットメントを含めると約13.4億円規模の上場となります。株数の少なさや高めの株価設定により初値利益が大きくなりそうな気がしています。業績は売上拡大中で利益もついてきているようです!


同社の事業は、モデリング技術を中心としたソフトウェアの設計技術や、コード品質を改善するリファクタリング、さらには複数の製品を効率的に開発するための部品開発や派生開発など、ソフトウェア開発に有効な多くの技術について豊富な経験と技術を有するコンサルタントをようし、自動車業界を中心に提案から課題解決までをワンストップで提供し、顧客を支援するコンサルティング会社を行っています。


エクスモーション(4394)上場評判とIPO分析


自動車やロボット、デジタル機器等の製品に組込まれる「組込みソフトウェア」の品質改善に特化したコンサルティング事業の他、コンサルティングで同社が活用するエンジニアリング手法について、同社内で技術習得用のトレーニング教材を独自開発し、開発したトレーニング教材はコンサルティング時の技術導入に活用するだけでなく、単独の人材育成用トレーニングサービスとして多くの顧客に活用される教育・人材育成事業などがあります。


その他、コンサルティングで実績のあるソリューションの一部を多くの方に低価格で利用していただけるよう、ツールとしても提供しています。商品としては、ソースコードの品質を診断する「eXquto」、モデルの品質を診断する「MODEL EVALUATOR」、異なるモデルどうしの変換ツール「mtrip」の3つをリリースしています。


エクスモーション(4394)IPOの事業内容


取引先にはSUBARU(7270)や日本精工(6471)、本田技術研究所などの名前があります。AIやIoTによる第4次産業革命の幕開けにより、ソフトウェアがますます重要になることが予想されているため、同社のもたらす「高品質なソフトウェア」はこれまで以上に期待されるはずです。


同社によれば、自動車分野において新機能の開発が、これまで以上のペースで増加することが見込まれるそうです。具体的には、高度運転支援(ADAS)のより一層の強化、自動運転(ADS)レベル2のリリースとレベル3への進化、電気自動車(EV)やハイブリッド等の新パワーユニットの量産、次世代コックピットやスマートミラー等既存機能のスマート化などとなります。


このような状況下で、各企業では新しい製品開発やイノベーションを生み出すための活動を活発化させています。しかし長年の機能追加・変更による品質劣化がより一層進行した既存製品の組込みソフトウェアが膨大な保守作業を引き起こすことで、イノベーションを停滞させてしまうおそれも危惧されているようです。


エクスモーション(4394)IPOの販売実績と取引先


エクスモーション(4394)の企業財務情報と配当性向

回次第9期第10期
決算年月平成28年11月平成29年11月
売上高622,069694,132
経常利益123,923125,670
当期純利益80,92485,270
持分法を適用した場合の投資利益
純資産額307,819368,351
総資産額377,269444,143
1株当たり純資産額16,511.8319,766.24
1株当たり当期純利益金額4,392.844,584.41
自己資本比率(%)81.4182.78
自己資本利益率(%)29.6825.27
株価収益率(倍)
配当性向(%)30.2830.54
営業活動によるキャッシュ・フロー14,29178,730
投資活動によるキャッシュ・フロー△3,898△61,467
財務活動によるキャッシュ・フロー△11,299△24,738
現金及び現金同等物の期末残高262,973255,498
※数値は千円単位


第11期第1四半期累計期間(平成29年12月01日~平成30年2月28日)
売上高200,542千円
営業利益47,541千円
経常利益48,887千円
四半期純利益31,988千円
※コンサルティング事業は、顧客である大手自動車メーカーが推進する自動運転対応、EV(Electric Vehicle:電気自動車)等のニーズを的確に取り込み受注拡大になった


エクスモーション(4394)従業員と株主の状況

会社設立は2008年9月01日、東京都品川区大崎2丁目11番1号に本社を構えます。
社長は渡辺博之氏(昭和37年12月11日生まれ)、株式保有率は7.52%です。
従業員数49人で平均年齢39.8歳、平均勤続年数3.7年、年間平均給与7,243,000円となります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)
株式会社ソルクシーズ900,00071.20
林 雄一郎100,0007.91
渡辺 博之95,0007.52
芳村 美紀75,0005.93
井山 幸次45,0003.56
三輪 有史7,0000.55
斎藤 賢一7,0000.55
※株主上位7名の状況


【目論見抜粋】

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人である株式会社ソルクシーズ、売出人である渡辺博之、芳村美紀及び井山幸次は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後90日目の平成30年10月23日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すことは除く。)等は行わない旨合意しております。



上位株主には90日間(平成30年10月23日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載はありません。また株主名簿にはベンチャーキャピタルの存在は確認できません。


エクスモーション(4394)IPO大手初値予想と各社配分

想定発行価格3,200円を挟むようにして仮条件が3,140円~3,340円と決定しました。仮条件上限の3,340円を基に吸収金額を算出すると約12.2億円、オーバーアロットメントを含めると約14億円となります。上場規模は通常よりも少し大きいサイズです。


2018年11月期の単体業績予想は売上20.1%増、経常利益16%増(2,000万円増)の増収増益になる予想が出ています。株主にベンチャーキャピタル出資もいないことから買い需要はあると考えられます。ストックオプションは214,100株存在しますが、行使期限を迎えているのは114,100株です。


初値予想5,800円~6,800円

初値予想(第2弾)5,700円~6,700円


売上が5年以上拡大を続けていることから今後も業績期待となる銘柄です。自動車メーカーへの新機能導入などが期待されているだけに、長期的な業績拡大が続くのではないでしょうか。ただSUBARUが主要顧客となっているため、データ改ざん問題の影響もあり得るのかもしれません。現在のところ同社への影響は少ないでしょう。


幹事名配分単位(株)
SBI証券(主幹事)309,700
みずほ証券18,200
SMBC日興証券7,300
岡三証券3,600
マネックス証券3,600
藍澤證券3,600
岩井コスモ証券3,600
東洋証券
3,600
極東証券3,600
エイチ・エス証券3,600
むさし証券3,600


類似企業PER
PBR
ノムラシステムコーポレーション(3940)PER24.96倍PBR3.5倍
ソルクシーズ(4284)PER39.4倍PBR2.89倍
ベイカレント・コンサルティング(6532)PER15.81倍PBR3.54倍


SBI証券が主幹事となり、IPOチャレンジポイントを使わなくても絶対に申込んでおきましょう。ポイントを貯めることでいずれIPOに当選できるため続けることが大事です。


その他の証券会社からもまんべんなく申し込みを行っておきましょう。ただ幹事が多いため申込み作業も一苦労となりそうです。SBI証券のIPO抽選ルールやIPOチャレンジポイントについては下記の記事が参考になります。


SBI証券IPO抽選ルール


今回はマネックス証券からの当選は厳しいかもしれませんが、口座がない方は作っておくとチャンスがあると思います。未成年口座の開設もできるため資金があればお勧めです。


マネックス証券のIPO配分は完全抽選だった

SBI証券が主幹事をした過去の複数配分結果は?

過去にSBI証券が主幹事をした銘柄と配分結果を記録しています。今回は200株配分なのか100株配分なのか微妙のようです。


SBI証券IPOチャレンジポイントによる複数配分結果


公開株数から計算すると324,000株くらいをSBI証券が引き受けるのではないか予想します。そうなると200株配分が濃厚だと思いますが、変則的に100株もあり得ると思います。324,000株の算出は公募株200,000株の8割と、売出株164,000株を足した数値です。

エクスモーションのストックオプション詳細を調べました

ストックオプション行使期間株式の数(株)発行価格(円)
平成30年4月01日~平成38年2月28日65,000300
平成30年4月01日~平成38年2月28日49,100300
平成32年3月01日~平成35年11月29日100,000307


上場時点で関係がありそうなストックオプション数は114,100株となります。発行価格はともに300円となっています。株数は多くないためそれほど影響は無いでしょう。


エクスモーション(4394)IPO私見と申し込みスタンス

エクスモーションIPOは大きな利益が期待できるかもしれません。しばらく前に「第4次産業革命」と言われ市場が大きく注目しているため同社にもその恩恵はあると思われます。普通に生活をしていると人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)などあまり意識しませんが、時代は進みやがて生活が豊かになると言われています。


新しいサービスが登場し、今まで考えられなかったビジネスがすでにサービスを開始しているため、IPOのキーワードとしては申し分ないでしょう。機関投資家などがどのように考えているのかわかりませんが、SBIホールディングスとの関係性も気になります。


その他にも、ソルクシーズ(4284)との親子上場も少し気になります。初値2倍は堅いと思いますが、SBI証券の複数配分があるのか無いのかも注目されるでしょう。100株配分も考えられるためIPOチャレンジポイントを使われる方は気を付けましょう。2018年はSBI証券がすでに6社の主幹事をしていることから年末にかけてさらに主幹事を引受ける可能性もあります。今年はかなりハイペースだと感じます!


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