ユカリア(286A)がグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。上場規模が大きく売出株も多いため人気があるのか不安なIPOです。


主幹事はSBI証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券、モルガン・スタンレーMUFG証券の3社共同となっています。珍しい組み合わせですね。


公開株数10,310,900株、オーバーアロットメント1,546,600株で上場規模は想定発行価格1,020円から計算すると約120.9億円になります。


ユカリアIPOが上場承認
※ユカリア公式サイト引用


前期純利益が連結で10.5億円しか出ていないのに上場規模が大き過ぎでは?と感じます。


共同主幹事とはいえ、国内はネット証券主体だと営業力が弱いため気にかけておいたほうがよさそうです。既存株主が売出株で売るイメージもなんだか引っかかります。


海外販売も行われるため海外販売割合が高いと初値に良い影響がありそうです。厳しそうですけどね。


事業は医療経営総合支援の他、高齢者施設の運営や紹介、さらにコンタクトレンズの製造販売を行います。売上はどれもしっかりあります。難しい銘柄なので詳しく確認しておきましょう。


ユカリア(286A)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日12月12日
市場グロース市場
業種サービス業
事業内容医療法人の経営支援、高齢者施設の運営・紹介、コンタクトレンズの製造・販売等
ブックビルディング11月26日~12月02日
想定価格1,020円
仮条件1,020円~1,060円
公開価格1,060円
初値結果
企業情報https://eucalia.jp/
監査人Mooreみらい監査法人
手取金の使途
  • 提携医療法人支援サービスにおける不動産取得費用
  • 人件費及び採用費


項目株数データ
公募株数3,942,900株
売出株数6,368,000株
公開株数(合計)10,310,900株
オーバーアロットメント1,546,600株
上場時発行済み株数37,982,900株
※公募分を含む
想定ベースの時価総額約387.4億円
幹事団SBI証券(共同主幹事)
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共同主幹事)
モルガン・スタンレーMUFG証券(共同主幹事)
岡三証券
極東証券
松井証券
委託見込SBIネオトレード証券
auカブコム証券
岡三オンライン
DMM.com証券


ユカリア(286A)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,020円を基に吸収金額を算出すると約105.2億円となり、オーバーアロットメントを含めると約120.9億円規模の上場となります。


同社グループは、ユカリアと連結子会社10社、非連結子会社5社(子会社4社、投資事業有限責任組合1社)、持分法非適用関連会社5社(関連会社3社、投資事業有限責任組合2社)から構成されています。


医療機関への総合経営支援サービスの提供を中心に入居相談・施設紹介、高齢者向け介護施設の運営、


コンタクトレンズの製造・販売、治療経過データ解析及び製薬企業向け営業活動支援サービスのヘルスケア関連事業に取り組んでいます。


ユカリアの業績
※有価証券届出書引用


事業は「医療経営総合支援事業」「シニア関連事業」「高度管理医療機器事業」「その他事業」にわかれます。


医療経営総合支援事業は、医療機関の経営上の課題解決・生産性向上による経営資源の最適化を推進しています。最近この手の上場企業を度々見ますよね。


医療機関の経営実態は非常に厳しく、本業の収益を示す医業利益では72.8%の病院が赤字経営となっているそうです。


経常利益でもコロナ禍における国等からの補助金を除けば60.1%の医療機関が赤字経営というデータがあるそうです。


ユカリアIPOの事業概要
※有価証券届出書引用


シニア関連事業は、介護施設の運営に注力し入居者及びご家族のQOL向上に資する経営を推進しています。


また、介護職員の処遇改善を行うとともに、施設の配置を見直し、業務効率を向上させ働きがいのある職場環境の整備に取り組み、人材の確保及び定着に注力しているそうです。


高度管理医療機器事業は、コンタクトレンズの製造・販売を行います。


主力商品の「シンシアSシリーズ」を中心に複数のコンタクトレンズブランドを展開しています。


ユカリアの販売実績
※有価証券届出書引用


その他事業は、医療機関の匿名加工された電子カルテデータを独自のアルゴリズムで解析し、100万件以上の治療経過データを有するデータレイクを構築しています。


データを用いてMR教育研修ソフトの提供、製薬企業向け営業活動における総合支援を行います。


ユカリア(286A)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2005年2月14日、東京都千代田区霞が関三丁目2番5号に本社を構えます。社長は三沢英生氏(1973年8月30日生まれ51歳)、株式保有率は0.48%(160,000株)です。ゴールドマン・サックス出身の方です。※2024年11月08日調べ


従業員数154人で臨時雇用者5人、平均年齢40.1歳、平均勤続年数2.9年、平均年間給与7,457円です。連結従業員数は812人で臨時雇用者は132人です。


セグメントは医療経営総合支援事業、シニア関連事業、高度管理医療機器事業、その他、全社共通となっています。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
株式会社エクソソーム16,000,000株47.99%
古川淳4,543,200株13.63%
株式会社クラリバ2,216,000株6.65%
SBI Ventures Two株式会社1,439,200株4.32%
株式会社麻生1,200,000株3.60%
パラマウントベッド株式会社1,024,000株3.07%×
ヒューリック株式会社1,000,000株3.00%×
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2025年6月09日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


パラマウントベッド、ヒューリックは売出株で保有株式を全て売却する予定となっています。


上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。


親引けは以下の企業が要請予定となっています。合計30億円上限になります!


【親引け】
  • りそなアセットマネジメント株式会社が運用を行うファンドが5億円を上限として要請予定
  • 住友生命保険相互会社が10億円を上限として要請予定
  • コモンズ投信株式会社が運用を行うファンドが10億円を上限として要請予定
  • TC Healthcare Fund投資事業組合が5億円を上限として要請予定

ユカリア(286A)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。


最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


【独自初値予想】
  • 第一弾1,000円~1,200円
  • 第二弾1,060円~1,260円
※割れる可能性もあると考えています。


仮条件が1,020円~1,060円に決定し上場による吸収金額は最大で約125.7億円、時価総額は約402.6億円になります。


親引け先が複数あり機関投資家需要が見込めることからある程度人気だと考えられています。個人的にはあまり気がのらないため控えめにBBする予定です。


競合はシーユーシー(9158)あたりになると考えられているためもしかしたら予想外の利益を得られる可能性もあります。シーユーシーのIPOに当選した時に20万円以上の利益を得ることができました。


ただ今回はSBI証券が主体となり主幹事を引受けているため営業力を心配しています。かなり悩ましい案件になりますが100株くらいは当選して楽しみたいと思います。


リスクある投資になると考えているため参加される方は注意したほうが良いと思います。


大手初値予想1,000円~1,200円
修正値1,100円~1,300円
再修正1,200円~1,300円

※注目度A、幹事引受価額975.20円


業績を確認すると2024年12月の連結予想を確認することができました。売上198.63億円となり前期比10.02%増、経常利益24.73億円となり前期比33.46%増となります。


四半期利益は20.15億円となり前期比91.72%増を予想しています。


公開価格が1,060円決定の場合の指標はEPS64.08からPER16.54倍、BPS500.16からPBR2.12倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


類似企業だと今年6月に上場したD&Mカンパニー(189A)もありますが、こちらは上場規模が小さくあまり参考になりません。


結局はシーユーシーもD&Mカンパニーも右肩下がりの株価となっているため上場時に買われなければ厳しい印象を持っています。


kimukimu

12月前半に単独上場するため気にはなるけど昔みたいにIPOに資金が集まらないため公開価格を少し上回る程度しか買われない気がしています。地合いが悪ければ公開価格割れもあり得ると思っています。

それでも一応参加しときます。



幹事名割当株数引受割合
SBI証券(共同主幹事)6,155,600株59.70%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共同主幹事)1,886,900株18.30%
モルガン・スタンレーMUFG証券(共同主幹事)2,237,400株21.70%
岡三証券10,300株0.10%
極東証券10,300株0.10%
松井証券10,300株0.10%


親引けが30億円で海外販売が行われると考えても不安な銘柄だと思います。


SBI証券主幹事なので面白そうな気もしますが三菱系と考えが合うのか?とこちらも気になります。


とりあえず大手予想を確認してから判断したいと思います。現在の気持ち的には不参加でも良いと思っています。


kimukimu

初値利益があまり見込めない場合はスルーが一番だと思います!!



SBI証券と言えばグループ企業にROBOPROがあります。しばらく前に始めた方は利益が出ていると考えられます。


円安方向に進むと利益が伸びますからね。それにNY市場も過去最高を記録しているのでロボアド投資も面白いと思います。まだ始めていない方はお勧めします。


詳しくは下記記事で説明しています。もう4年~5年くらい放置している気がします(笑)




上場前の企業に投資できるファンディーノが人気です。未上場株の売買も行うことが可能です。


成長する前に投資できたら大きなリターン期待があります。口座開設でアマギフ1,000円分が貰えるタイアップを行っているためよかったらご利用ください。




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
D&Mカンパニー(189A)PER9.61倍PBR1.02倍
日本ホスピスホールディングス(7061)PER12.45倍PBR3.64倍
シーユーシー(9158)PER22.2倍PBR1.75倍
※2024年11月26日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2021年2月08日~2029年2月07日264,000株528円
2023年12月10日~2031年10月21日774,000株528円
2023年12月28日~2031年10月21日48,000株528円
2024年12月16日~2032年3月28日406,000株528円
2025年12月27日~2033年12月26日40,000株875円
2025年12月27日~2033年12月26日508,000株808円


ストックオプション(新株予約権)は1,492,000株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数34,040,000株に対する新株予約権の割合は5.99%に相当します。新株予約権による潜在株式数は2,040,000株です。


ユカリアIPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

ユカリアのIPOは上場規模が大きいいため不安です。


機関投資家に人気だとわかれば積極的に抽選に参加するかもしれません。


ユカリア(286A)IPOのまとめ
※ユカリア公式サイト引用


新味がある事業ではないため個人投資家にはあまり人気がなさそうです。機関投資家に人気でも何か材料がなければ厳しいかもしれません。


病院の経営サポートは病床数100床~499床の中病院がターゲットになるそうです。ある程度企業規模が大きめの病院となっています。


コンサルティングは小病院~中病院、DXソリューションは大病院や公的医療機関まで含めるそうです。上場後は「大病院と公的医療機関」がターゲットになるみたいですね。


グループ企業がたくさんあるため事業に対して不安はありません。ただもう少し利益がないとですね。


kimukimu

今期業績は良さそうなので機関投資家判断を待ちたいと思います。仮条件上振れだと少し期待できるかもしれません!



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