DAIWA CYCLE(ダイワサイクル)[5888]のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。関西や関東を中心とした自転車販売店になります。株主優待期待ですよね!


主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券が務め公開株数800,000株、オーバーアロットメント120,000株です。上場規模は想定発行価格1,610円から計算すると約14.8億円になります。


DAIWA CYCLE(ダイワサイクル)[5888]IPOが上場承認
※DAIWA CYCLE公式サイト引用


コロナ禍で自転車ブームが起きましたが、今後も自転車ブームが続くのか?と思うところはあります。


生活習慣病等の予防に向けた健康志向の高まりにより今でも自転車を利用している方は多いと思います。ただ限界があると考えています。


高齢者の自動車免許返納後の代替手段として、自転車が利用されていると観測されていますが事故も起きていますよね。


kimukimu

ただ業界全般ではこれまで小規模な個人商店が多く、経営者の高齢化や承継者の不足により年々店舗が減少していると言われています。PB商品取扱いなどで収益を得なければ厳しい時代ですからね。



電動アシスト車普及等の市場構造の変化なども小売業に影響があるそうです。


データ的には1999年に13,784店舗だった個人の自転車販売店が、2021年には6,628店舗まで減少したそうです。一方、法人による自転車販売店は同1,664店舗、2,924店舗と増加傾向にあるそうです。


結局個人経営は同じことをしていては大型店にはかなわないということでしょう。


DAIWA CYCLE(ダイワサイクル)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日11月08日
市場グロース市場
業種小売業
事業内容自転車及び自転車パーツ・アクセサリー等の商品販売、自転車の整備及び修理サービスの提供
ブックビルディング10月23日~10月26日
想定価格1,610円
仮条件1,530円~1,610円
公開価格1,610円
初値結果1,800円(公開価格1.12倍)
企業情報https://www.daiwa-cycle.co.jp/
監査人有限責任あずさ監査法人
手取金の使途全額新規店舗出店のための設備投資費用として充当予定


項目株数データ
公募株数600,000株
売出株数200,000株
公開株数(合計)800,000株
オーバーアロットメント120,000株
上場時発行済み株数2,600,000株
※公募分を含む
想定ベースの時価総額約41.9億円
幹事団三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事)
SBI証券
委託見込auカブコム証券
SBIネオトレード証券


DAIWA CYCLE(ダイワサイクル)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,610円を基に吸収金額を算出すると約12.9億円となり、オーバーアロットメントを含めると約14.8億円規模の上場となります。


同社は駐輪場経営から事業を開始し、その後、駐輪場に自転車の販売と修理場を併営し小売業を展開しています。


時代が必要としたせいだと思いますが、自転車専門量販店のチェーン展開を行い業績を拡大しています。


現在は主に店舗において自転車及び自転車パーツ・アクセサリー等の商品販売、自転車の整備及び修理サービスの提供を行っています。


DAIWA CYCLE(ダイワサイクル)[5888]の業績
※有価証券届出書引用


目論見によれば、地球温暖化が進む中で環境負荷の低い乗り物として自転車が再評価されているそうです。


新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう中、感染症予防のための密を避ける手段としての利用、運動不足に起因する生活習慣病等の予防に向けた健康志向の高まりによるサイクリング利用等、業績を伸ばすチャンスがあったようです。


同社は2017年5月に自転車活用促進法が施行され、今後、自転車専用道路の整備等が進んでいくと予想しており今後も自転車市場が拡大すると考えています。


少子高齢化社会の問題もありそうですけどね。


DAIWA CYCLE(ダイワサイクル)のブランドと店舗数
※有価証券届出書引用


商品については、国内外自転車メーカー等のナショナルブランド商品に加え、同社が企画・開発した商品を主に中国メーカーへ生産委託したプライベートブランド商品も取り扱っています。


販売経路は直営店に加え、FC店及びECサイトを通じた顧客への直接販売です。


直営店はDAIWA CYCLEが直接運営を行う店舗であり、FC店は同社とフランチャイズ契約を締結する法人が商品を同社から仕入れ、販売を担う店舗になります。


そのため、当該フランチャイズ契約先である法人からロイヤリティ収入を得ています。


ECサイトは自社運営のオンライン販売サイトと他社ECプラットフォームを利用しているそうです。


DAIWA CYCLE(ダイワサイクル)の販売実績
※有価証券届出書引用


関西・関東・中部の郊外ロードサイドを中心に大型の自転車専門店を展開しています。


出店に際しては顧客が来店しやすい店舗立地となるようドミナント戦略を意識しているそうです。


また、来店した顧客に対しては接客スキルや商品知識、技術を身に着けた従業員が丁寧な商品提案等のサービス提供を行います。


ナショナルブランド商品だけでなく、顧客ニーズを取り込んだ自社開発のPB商品も加えた豊富なラインアップで、顧客の快適な自転車生活に合致する商品を提案できるような店舗運営を行っているそうです。


DAIWA CYCLE(ダイワサイクル)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は1990年8月08日 、大阪府吹田市江坂町一丁目12番38号に本社を構えます。社長は涌本宜央氏(1974年10月31日生まれ)、株式保有率は93.92%(2,000,000株)です。※資産管理会社保有分を含む


従業員数645人で臨時雇用者57人、平均年齢28歳6ヶ月、平均勤続年数4年7ヶ月、平均年間給与3,917,000円です。


セグメント別従業員数は営業部門606人(臨時47人)、その他部門17人(臨時1人)、全社共通22人(臨時9人)となります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
涌本 宜央2,000,000株93.92%
齋藤 勇治10,000株0.47%
金子 陽一10,000株0.47%
伊藤 亮太5,500株0.26%
原田 敬士5,000株0.23%
田中 英明5,000株0.23%
佐々木 尚子5,000株0.23%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2024年5月05日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


親引けは従業員持株会が取得金額7,000万円を上限に要請予定となっています。


DAIWA CYCLE(ダイワサイクル)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件が1,530円~1,610円に決定し上場による吸収金額が最大約14.8億円、時価総額は約41.9億円になります。


業績は拡大していますが成熟している企業なので初値パフォーマンスは低そうです。


事業は関西関東を中心に展開し、ドミナント戦略を用い今期も直営店を16店舗出店することになっています。ちなみに来期は20店舗出店予定となっています。


株価はあさひ(3333)を参考に推移すると考えられるため初値利益は見込めるようです!!


大手初値予想2,000円前後
修正値1,700円~2,000円
再修正1,600円~1,900円
最終予想1,800円

※注目度B


業績を確認すると2024年1月期の単独予想を確認することができました。売上148.62億円となり前期比13.54%増、経常利益7.56億円となり前期比23.93%増となります。


四半期利益は4.93億円となり前期比19.37%増を予想しています。


公開価格が1,610円決定の場合の指標はEPS230.67からPER6.98倍、BPS1,746.45からPBR0.92倍になります。配当金が49円なので配当利回り3.04%になります。


あさひに比べると割安水準になりますが、上場日まで日数があるため地合いが関係してくると思います。IPO抽選に参加される方は地合いも考慮したほうがよさそうです。


kimukimu

地合いが改善すれば初値も高くなると思います!



初値はそれほど高くなくても株主優待の設定などが今後期待できるため、個人投資家の先回り買いなども中長期的に期待できるかもしれません。


懸念材料はあさひよりも企業規模が小さいことでしょう。ベンチャーキャピタル(VC)出資はありません。


現状のままであれば利益期待が高いと観測されています!!


幹事名割当株数引受割合
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事)680,000株85.00%
SBI証券120,000株15.00%


売上拡大中で利益は波があるようです。前期四半期利益が約4.1億円なのは驚きです。売上は約130.9億円です!


あまり人気があるとは思いませんが、DAIWA CYCLE(ダイワサイクル)のIPOはそこそこのパフォーマンスとなる可能性がありそうです。競合はあさひ(3333)でしょう。


三菱UFJモルガン・スタンレー証券が単独で主幹事を引受けるため店頭組で欲しければ意外と貰えるかもしれません。IPOのパフォーマンスは低いと思います。


ネット組はauカブコム証券からも申込んでおきましょう。Pontaポイントを貯めている方は証券口座を開設しておいたほうが良いと思います。


最近はポイント投資が当たり前になりポイ活もバカになりません。先日お会いしたマニアさんはポイントだけで100万円以上軽く持っているようでした。株も買えますからね!


IPOルールは下記記事でまとめています。後期型抽選方式なので申込者は少ないと思います。




ポイ活と言えば利回りくんに1万円投資したら5,000円分の楽天ポイントが貰えます。


口座開設だけだと2,050ポイントなので1万円を投資したほうがお得だと思います。ただし期間が短いため急いだほうが良いと思います。


こちらも詳しい内容を下記記事にまとめています。ポイントは投資でも使えますがお金と同じように利用できるため積極的に狙っています。




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
あさひ(3333)PER9.59倍PBR0.87倍
アレンザホールディングス(3546)PER8.50倍PBR1.00倍
CAPITA(7462)PER33.33倍PBR0.89倍
※2023年10月23日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2022年11月05日~2030年11月04日93,500株959円
2023年12月01日~2031年9月30日39,000株1,202円


ストックオプション(新株予約権)は93,500株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数2,000,000株に対する新株予約権の割合は6.63%に相当します。新株予約権による潜在株式数は132,500株です。


DAIWA CYCLE(ダイワサイクル)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

DAIWA CYCLE(ダイワサイクル)のIPOは売りたい株主がいないため、今後も業績が伸びるのであれば中長期保有で面白そうです。


DAIWA CYCLE(ダイワサイクル)[5888]IPOのまとめ
※DAIWA CYCLE公式サイト引用


株主優待の設定は今後期待できそうです。あさひ(3333)の株主優待は廃止されてしまいましたからね。


上場後しばらくすると市場変更の可能性もあるかもしれません。そもそもなぜグロース市場なのか?事業的にはスタンダードですよね。ただIPOではグロース市場のほうが人気なので期待したいと思います。


同社によれば自転車技士の合格率が全国平均約52%に対し、同社従業員の合格率は75%と全国平均を上回っていると書かれています。有能な従業員が多いということでしょうか。


都市圏中心の出店や大都市圏・駅近への出店、さらに店舗レイアウトや品揃えなどに力を入れているそうです。PB商品の開発や電動アシスト車への注力も行っているそうです。


kimukimu

PB商品は中国から輸入しているため為替が関係してきます。その他、新規出店を行った場合の人材の確保なども課題みたいですね!



競合は自転車専門店やホームセンター、家電量販店等の既存チャネルの競合、インターネット販売等になります。同社は売上が伸びているため業績の期待はあると思います。


IPO空白期間が少しあるので初値が好調になることを期待したいと思います!!


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